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バトル-141 [高校生バトル-15]

「三郎、漁夫の利作戦は上手く行きそうなのか?」
「次郎兄さん、それだと人聞きが悪いよ、三方一両損ならぬ三方一両得とかにしてくれないかな。」
「タイマンバトルを始めるチームにもメリットは有るのか?」
「一対一のチームバトルと言ってもやることは地味なボランティア活動が中心でしょ。
 地味な活動に光を当て演出して盛り上げるのが高校生部会タイマンバトル応援チームなんだ。
 確かに応援チームには役者が揃ってるから視聴回数が伸び漁夫の利を得るかもだけど、それがなかったらタイマンバトルをやっても注目されないよ。
 ただ、いち早くバトルが決まった岐阜と長野のチームは応援なしでも盛り上がりそう。
 だけど激しく応援する必要が有るから、それぞれの地域を雅と詩織が担当することになったよ。」
「美少女の応援ね、各チームの反応は?」
「うん、両チームとも喜んでくれてね、参考資料を送って来ただけでなく貢物のお菓子も、抜け駆けではなくチーム間で相談した上での献上なのだとか、雅と詩織は、どちらを応援するかお菓子で決めたけど、それぞれ地元の銘菓だからその宣伝も考えてるよ。」
「どんなバトルなんだ?」
「市長選挙が同じ時期に行われるそうでね、それぞれの党支部が候補者を擁立、得票率での勝負になるみたいだけど、党名を前面に出し二つの市で同時にアピールして行けば少しは相乗効果が期待出来ると考え、まさしく協力し合いながら競い合うことになる、勿論市長当選が最大の目標さ。
 選挙はまだ先だけど、お父さんも応援に行くスケジュールを考えているんだ。」
「それなら党を挙げて両陣営を応援せねばな。
 選挙戦が始まるまでは、地域支部の代表としてアピールして行くのか?」
「うん、選挙に向けての映像バトルも始めて行く予定、その制作応援には近隣の市町村と大学生部会から、地域支部の紹介を立候補予定の支部長中心に始めて市長選への下地作り、それと並行して支部長の人となりを他の支部長も含めて紹介していく流れになってる。
 支部長には市長なり議員を目指してる人が多いから、大きく二つのエリアの支部長達が競い合うと言う構図も作り上げ、アピールしようと目論んでいるんだ。」
「親父の時と同様、様々な人物紹介動画が公開されて行くのかな。」
「そうなったら盛り上がるだろうね、岐阜県対長野県のバトルに発展し両県で協力し合って党をアピールして貰えたら面白いのだけど。」
「いずれは多くの地方自治体で…、となると高校生部会がバトルの主催で大丈夫か?」
「大丈夫だよ、主催者としてはバトルの演出を手伝うぐらい、それぞれバトル関係なく選挙で勝つことに燃えるでしょ。」
「そうだろうと言うか、そうでなくては選挙戦を戦えないね。
 もしかして、それらの市長選は結党後初の選挙になるのか?」
「党から候補者を擁立してのはね、今は統一地方選挙のタイミングでは無いから選挙は少ないみたいだよ。」
「そうかて、次の統一地方選挙までには地方選挙の形を作り上げて党の地盤固めをしておきたいな。」
「うん、その足掛かりとなるバトルだからと皆さん気合が入っているんだ。」
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バトル-142 [高校生バトル-15]

「三郎、高校生部会主催のバトルは二市対抗市長選バトルが注目を集めたことで、ささやかなのは成立されにくいかと思ったけど、それなりに決まり始めたわね。」
「真子が市内の公園お掃除バトルを紹介したからだよ。
 髪型を変えたら一段と美人になったと評判だね、大人っぽくなったって。」
「ふふ、恋する乙女ですから。」
「お掃除バトルが盛り上がっている事も有ってYouTubeの視聴回数が伸び、他の支部へ良い刺激を与えることが出来たのは間違いない、バトルスタートが確定したのは掃除ボランティア系が多いからな。」
「バトルとするには無難な活動だと思われたのかもね、実際は準備に時間を掛けた成果なのだけど。
 でも、スタートを初秋にしたのは正解だったね。」
「うん、夏休み中にスタートしたいと言う声も有ったけど、暑さが和らいだタイミングで始まり、雑草関係の作業が一通り終わり始めた段階で落ち葉舞い散る季節、掃除をしてないとすぐに分かってしまうのが良かったと思う。
 バトルの審査担当者を意識してる人達は、何かしたくても綺麗なままではモチベーションが下がりかねなかっただろ。」
「ええ、それと総合公園の草刈りで経験を積んだ人達が企画のスタートで活躍してくれたのも大きかったわね。」
「ああ、朝の作業中心だったとは言え真夏を経験した後の作業は楽に感じ、綺麗になって行くのが楽しいとか。
 亮介は雑草だらけの所を目にすると草刈り機を使いたくなると言ってた。」
「ふふ、盛り上がってるチームでは担当の児童公園だけでなく、その周辺も綺麗にし始めてるのよ。
 参加者が少なかったら大変な作業でも大勢で取り組むとあっと言う間に終わってしまうそうでね。
 子ども達から、あそこも綺麗にしようと言われるがままに作業してたら町が変わり始めたとか。」
「誰が強制することなく、切っ掛けだけを高校生部会で演出出来た成果だと思いたいな。」
「そうね、作業後の楽しみを提案出来たのは大きかったと思う。
 子ども達は大っきいお兄ちゃんお姉ちゃんと遊んで貰えるし、大人達も色々と、市の許可を得て公園の一角にバーベキューとか出来るスペースを作ってしまったチームも有るのよ。」
「前の市長なら許可されなかったかもな、消防団の協力も必要だろ。」
「消防団は協力と言うより率先して自分達の楽しみを増やす為に動いたのよ、団員の確保には訓練後の飲み会を充実させる事も必要だそうでね、飲み屋に行くのも良いけど、天気の良い日は屋外でと言うのも風情が有るのだとか、お酒が入れば関係ない気もするのだけど、飲み屋へ行くよりは経済的みたいなの。
 そんなことも含めて、チームの盛り上がりにはリーダーの魅力が大きく関係してるみたい。」
「盛り上がってるチームには尊敬されるリーダーがいると言うことなんだね、やはりまとまりの無いチームも有る?」
「ええ、すでに児童公園美化バトルで入賞は無理ってチームはほぼ確定してるの。
 でも、そんなチームだけで新たな目標設定を考えたバトルを展開する話がスタッフの中では出てるのよ。」
「上位に食い込めそうに無いチームに新たな目標を作るってこと?」
「うん、そこで上位になれば次回は児童公園美化バトル入賞を目指すと言った盛り上がりに繋がるかもでしょ。
 全然盛り上がってないチームが担当してる公園でも、誰もが前よりは綺麗になってると実感してる、そこからの問題は人間関係みたいね。」
「集団での活動にはどうしても付きまとう問題か、リーダーが優秀だとその辺りの調整が上手く行くのかもな。」
「でね、上手く行ってる所は好循環が出来てると実感したの、綺麗な公園になって嬉しくなった子ども達は、自分達が担当する公園と他の公園を見比べて、更に盛り上がるとかね。
 頻繁に掃除する様になって、せっかく綺麗になったのだから花を植えようと言う動きも出始めたのよ。
 花壇として作られたのだけど、管理する人がいなくて放置され荒れてたところが花壇として蘇りつつ有ったり、公園の片隅に花壇を新設したり。
 お金を掛けずにそれぞれが工夫、公園の花壇を競い合うバトルを展開して行こうって話も出てるの。」
「予算を掛けなくても出来るってことかな?」
「その分手間は掛かるのでしょうけど皆でする作業は楽しいみたい、花も種から育てれば場所と手間は掛かってもお金はそんなに必要ないのよ。」
「そっか、総合公園の近くに確保しつつ有る土地を市民の手でお花畑にと言う案が出てたけど、維持費はそんなに掛からないのかな。」
「公園お掃除バトルの副賞として、お花畑スペースを好きに出来る権利とか有りだと思うわ、花で一杯の市にしたいと言う声を結構耳にしてね、バトルの結果、趣味としての園芸に目覚めた人が少なからずいるみたいなの。」
「思ってなかった副産物だな、町中に花が植えられたら素敵だ、公園の花壇に限定せずバトル、いや、バトルに拘らずに趣味を園芸にした人の欲望を満たせる環境を充実させて行きたいものだな。」
「そうね、市長とも相談してみる?」
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バトル-143 [高校生バトル-15]

「花の街作戦か、実現出来れば特色の有る市になるな。
 市民が維持管理に協力してくれるのなら維持費はあまり掛からなくて展開し易い、三郎はどんな形を想定してるのだ?」
「まずは市民の希望を聞いてみたいかな、ここを花壇にしたら自分達で管理出来るとかのね。
 ただ、花壇の面積が増えると水やりが大変でしょ。
 だから高校生バトルとして、低コストで効率の良い散水装置の開発に取り組んで貰おうと思うんだ、実用新案の権利とかに気を付けながら市販されてるのを参考にさせて貰い、良い工夫が出来たら製品化して販売までを視野に入れてね。
 全自動ではなく、人間がスイッチのオンオフをするのなら価格は抑えられるし、天候を見て水の量を調整すれば良いと考えてる。
 ただ、丈夫で長持ち、美観を損なわないとかの条件はクリアして欲しいかな。」
「市販されてる物では問題が有るのか?」
「問題はないけど党のグッズと並べて売ることを考えてさ、バトルも増やして行きたいし。」
「そうだな散水装置が有れば花の街作戦も進行させ易い、う~ん全体の予算額が見えにくいが、市としては…。」
「公共の場に花壇を作る場合の事務は増えるとけど、費用面は何とかなると思う。
 とりあえずYouTubeに園芸関係のチャンネルを開設して稼ごうと思ってるんだ。
 個人運営では大したものにならなくても、市内で園芸を趣味にしてる人達に手伝って貰い妹たちにも協力して貰えばきっと人気チャンネルに出来ると思ってね。」
「園芸に関する情報源か、確かに大勢で取り組み…、本数無制限と言うのがYouTubeのメリットだな。」
「でしょ、必要な情報にアクセスし易いインデックスサイトを立ち上げればそこでの広告収入も期待出来る。
 花の街になって行く姿を紹介出来たら市の宣伝にもなるでしょ。」
「良いね、私は花の街にすると宣言するだけで良いのだな。」
「うん、その記念に花木を植樹とかどう?
 各児童公園に公園お掃除バトル記念としてでも良いけど。」
「その予算は三郎のポケットマネーからか?」
「各チームから希望を聞いて一本づつなら大丈夫だよ。」
「なら賛成だ、花が綺麗で実も美味しいってのが理想だな。」
「食べたい人に行き渡らなくて揉めないかな。」
「それはそれで良いじゃないか、鳥が先に食べてしまったとしても誰かのお腹を満たすのだから。」
「野鳥か…、花鳥風月と言う言葉も有ったね。
 野鳥の為の果実、鳥が食べ残したら人間が頂くみたいな感覚ってどう?」
「はは、風流だな。」
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バトル-144 [高校生バトル-15]

「焼き鳥ではなく野鳥観察バトル、そんなのが高校生バトルとして成立するのか?」
「次郎兄さん、ふと思ったのはね、人は趣味に関して財布の紐が緩み易く手間暇が掛かることでも厭わないと言うことなんだ。
 早い話、野鳥辞典的なサイトをYouTube上に構築していくのに大した予算は必要なく、その収益で野鳥にとっての環境を整えることが出来たら、花の街の次に野鳥の楽園を、ここだけでなく日本中にね、絶滅が危惧されてる野鳥の保護も手伝えないかと思ってさ。」
「YouTubeを利用した野鳥のサイトを、野鳥の会の会員とかが撮影した写真や映像を使って構築すると言うことか。
 YouTubeの可能性は考えていたが、そう言う人の動かし方も有るのだな。
 著作権と、お金の流れをクリーンにしないとトラブルになるだろうが、俺たちは全てオープンにして来た、その流れで何とかなるか。」
「僕が小っちゃかった頃、お兄ちゃん達と遊びに行った池でカワセミを見つけてさ、興奮を抑えてダイビングする様を見てたよね。
 そんな経験を今の小学生達にもして欲しいし…、兄さん、うちの集落にも色んな野鳥が来てるって知ってた?」
「うっ、最近はそう言ったことに目が行ってなかったかも。」
「兄さんは事業拡大ばかり考えてるけど、それぐらいの余裕がないと足元をすくわれるよ。」
「そうだな、せっかく環境の良い所に居を構えたのに風景も見慣れてしまった感が有って、観察する心が人ばかりに向いていた。
 もう一度周りの自然にも目を向けてみるよ。
 それで、野鳥観察バトルはどんな展開を考えているんだ?」
「とにかく野鳥を写真や映像で紹介したいから、その為の写真や映像作品で勝負。
 希少な鳥ならポイントが高いとか、生態が分かり易い映像に賞を贈るとか。
 渡り鳥の目撃情報が増えたら野鳥研究にも貢献出来るでしょ。」
「高校生バトルと言っても高校生の参加は少なそうだな。」
「一応、高校生部会で発信してみたら、多くは無いけど反響は有ったんだ。
 でも党の活動には馴染まないから会社主催の方が良いと思う。
 今回も高校生から始めて大きく広げて行く形。
 うちの高校にも野鳥の会のメンバーがいてね、その彼女が企画の核となるスタッフメンバー募集を考えてくれてるよ。
 野鳥の会にも協力を要請してみるとか。」
「へ~、頼もしい子だな。」
「まあ、彼女には下心が有ってね、将来、野鳥の保護に関連する仕事に就きたいのだとか。」
「はは、企画が順調に拡大したら、会社の担当部長と言う可能性も有ると考えたのかな。」
「いや、それは僕から話した。
 今後の展開によっては高校生社員として働く道も有るからとね。
 大輔さんとも高校生社員の可能性を話し合って来たでしょ。」
「そうだな、どんな形で有れ色々経験して貰おう。
 先々全国展開になって行くとして、野鳥観察だと都会を除外することになるのか?」
「そんな必要はないよ、少し調べてみたのだけど都会でも色んな野鳥が見られるんだ。
 その気になって注意してないと身近にいても見逃してしまうけど、鳴き声でアピールしてくれるとかでね、公園で野鳥を目にすると癒されると書いてる人もいた。
 たまに野生の動物が思わぬ場所に現れ人気者になることが有るでしょ。
 檻の中ではなく自由に飛び回る野鳥に都会の公園で出会うとワクワクするのだ思う。」
「動物園では動物が狭い所から出られなくて同情したくなるものな、でも動物園なら動物の名前がすぐ分かる、野鳥を見かけても名前が分からないともどかしくないかな?」
「野鳥の会の子と目論んでるのは鳥の名前を検索出来るシステムでね、季節ごとに鳥の大きさで分け、日本で見られる野鳥の写真を連続して見比べることの出来る映像を制作するんだ。
 雀ぐらいの大きさの野鳥を見つけて、その名前を知りたくなったら、秋、雀ぐらいの大きさって動画を見ると沢山の写真が映し出されて行く、同じ鳥で撮影条件が違うものも幾つかね、その中でお目当ての野鳥を探し出すのだけどYouTubeなら再生速度が変えられると言う利点が有る。
 そのリストでこれだと思ったら、種類毎に沢山の写真をまとめた動画で確認出来るシステムを考えていて、野鳥の姿から名前を探し出すシステム構築に成功したら、野鳥ファンはきっと増えると思う。」
「そして自然を大切に思う心が養われると言うことか。
 花を愛し鳥を愛す、そんな心を育てる教育環境を作りたいし…、小鳥たちが自由に飛び回る環境を守って行くのも俺達の役目だな。」
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バトル-145 [高校生バトル-15]

「花の街作戦に野鳥観察バトル、三郎、YouTubeの可能性は思ってたより広そうね。」
「うん、個人で稼いでる人は大勢いるけど、組織で最大限に活用しているパターンは僕等が先駆けになってると思う。
 でも、YouTubeを最大限に活用と言う春子姉さんの提案から、ここまで発展させられるとは思ってなかったよ。
 自分の儲けより趣味の仲間を増やすことを考える人達の動きは力強くて、花の街作戦では、その収益を花を中心とした緑化事業に充てると言う条件付きで園芸のプロが協力してくれてるし、野鳥観察バトルはスタートして間が無いけど、野鳥YouTube辞典の構築が始まってるからね。」
「雅ちゃんの子育て奮闘記にも、育児に関して是非取り上げて欲しいと言う話がその道の専門家から寄せられて、皆さん登録者数の多いチャンネルの影響力を意識されていると思うわ。」
「それに刺激を受けたのか、同じ趣味を持つ人達が党の高校生部会主催か会社の高校生バトルか、どちらにしても僕らの組織に乗っかる形で、仲間と繋がり仲間を増やせないかと模索し始めている。
 若い仲間を増やしたいと思う人が多いみたいで、高校生と言うワードはプラスに働いてるみたいなんだ。」
「そうね、お年寄りから高校生バトルに参加出来ると言うことが嬉しいと言う声も結構届く、高校生バトルを切っ掛けに学び直そうと考える人もいるのよね。」
「高校生の為の学習補助として始まった高校生バトルは利用者がうんと増え受験にも役立ってるけど、それだけではなく社会に影響を与えるレベルまで拡大した、春子姉さんは何時頃からそれを意識していたの?」
「う~ん、大輔さんと次郎兄さんが高校生バトルサポートカンパニーを立ち上げ始めた頃かしら。
 大勢の人が注目するサイトになれば情報発信もして行ける、でも、何を発信して行くかはまだ朧気だったか…、あの頃は真子と三人で色々話し合ってたわね。」
「だね、ホントに真面目な話ばかり、真子と付き合い始めた頃、彼女との話題は、と聞かれて政治経済だと答えたのを覚えているよ。」
「ふふ、話題は変わったの?」
「単純に増えたかな、真子から聞かされることで考え、真子に話すことで考えをまとめたりとね。
 雅や詩織も、学校の連中とは違い、くだらない話題を振って来なくて、こちらが学ばせて貰うことが有るぐらい、僕にとっては理想の彼女と理想の妹達ってとこかな。」
「真子は早く一緒に住みたいって言ってたわね。」
「うん、高校生でも僕が十八歳になれば結婚出来るよね、校則に結婚しては行けませんとは書いて無かったし。」
「そのつもりなの?」
「婚約は済んでるし、家はそれまでに完成、何か問題有る?」
「法的な問題はないわね、強いて言うなら結婚願望が有るのに未だ独身の山田先生が複雑な気持ちになるとか、高校の教え子が既婚、早ければ在学中に父親になるかもでしょ。」
「あの人は生徒の人気も今一だからな。」
「まあ、高校生で結婚と言う話題を提供すればYouTubeの視聴回数が伸びると言うメリットは有るわね、なんなら山田先生へのアドバイスも含めて結婚に関するチャンネルも立ち上げる?」
「そう言うのも有りか、その収益で婚活を後押しする企画を始めても良いかな。」
「離婚する人としない人の違いとかを取り上げたりしながら…、そうね…、妻や夫の悪口を言う人を減らしたいかな。」
「そう言う人っているの?」
「結構聞かされるのよ、でね、ちょっと思ったのは、夫に対する小さな不満を口にしてる内に気持ちが盛り上がってしまい、やがて離婚への道を歩み始めるケースが有るかもってこと。」
「その辺りの意識改革をすれば離婚率は下がるの?」
「うちの義兄弟姉妹は皆配偶者を褒めこそすれ貶すなんて事はしないでしょ。
 褒めてる人と離婚を考えると思う?」
「ないだろうな、僕らは長く共に暮らす時間をイメージした上で結婚を決めた。
 結婚した後も心変わりはしないだろうと確信してね。
 一応、お婆ちゃんになった真子も想像してみたんだ。」
「素敵なお婆ちゃんになるかどうかは三郎次第だって気付いたのかな?」
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バトル-146 [高校生バトル-15]

「ねえ、お母さん、お年寄りが興味を持ちそうなのを高校生バトルで展開したいと思うのだけど、どんなのが有ると思う?」
「そうね、私はまだお年寄りに分類されたくないけど…、昭和歌謡とか…、三郎はお年寄りと高校生バトルを繋げるつもりなの?」
「うん、会社で展開して行くか高校生部会で展開かはテーマ次第だけどね。
 そうだな…、昭和歌謡のカバー曲で競うコンテストなら簡単に出来そうだ、お母さん有難う、みんなに提案してみるよ。」
「そんな簡単に?」
「応募が少なくても問題ないけど、歌関係なら応募が多いし視聴回数も伸び易いんだ。
 お年寄りの心に響かなかったとしても、お母さんの年代が盛り上がってくれるかもでしょ。
 今までの経験で黒字には出来ると思うし、とにかく利益の出る企画をより多く実行したくてね。」
「お金が必要なの?」
「うん、貧困層への支援を考え動き始めてさ。
 生活保護とか金銭的な援助をするだけでは駄目だから、カウンセリングスタッフの人件費も必要になって行くのだけど、まずは子ども達がみじめな思いをすることなく暮らせる体制を市の高校生部会で考えて行こうとなってね。」
「何か案は出たの?」
「貧困世帯の中学生に安全なアルバイトをして貰うところから始めてみようとか。」
「アルバイトは禁止されてないのかしら?」
「テレビには子役が出てるでしょ、雅や詩織もきちんと契約してYouTubeに出て貰っているのだから問題ないでしょ。」
「金銭的に苦しい家庭の中学生を、YouTubeのキャストとして迎え入れて行くのね。」
「うん、キャストとしてだけでなく裏方にも、妹達はその対象となる子を傷つけることなく、上手く誘う作戦を練ってる所。
 報酬に関しては世帯収入に応じてスライドさせる案を考えてる。
 新たなチャンネルを立ち上げても、慣れない子ばかりでは収益に結びつかないかも知れず赤字が続く可能性は大きい、でも、そこは他で稼いで補填し続けても良いと思うんだ。
 そんな活動を通して、妹達ともお金について考えても行けるのだからさ。」
「三郎達が一番やり易いことから手を付けるのね。
 問題が有るとしたら、その報酬を親に使われてしまうことかしら。」
「う~ん、そう言うことも有るか…、お金では無く必要な物を渡す形の方が良いのかな。
 報酬を抑える代わりにお弁当や食材を支給したり、劇の衣装やチームの制服として衣服を渡し私用でも使って貰うとか。」
「良いわね、衣装は可愛いのを用意してあげてね。
 始めてみないと、どんな問題が出て来るのか分からないとは思うけど、三郎の妹達ならしっかり支えてくれると思うわよ。
 うちで調理実習をした子は良い子ばかりだったから。
 新たなチャンネルはチーム妹のみんなに手伝って貰うのでしょ。」
「うん、そうだね、チーム妹として新チャンネルを立ち上げ、僕のお小遣いで運営と言う形が良いかな。
 様子を見て男子のチームも立ち上げ、YouTube限定のアイドル活動をしながら、各自の特技を披露して行くとか、人数が多いから個人の負担は少ない、そこに貧困家庭の子を紛れ込ませて援助して行くのなら自然な形に出来るかも。
 初期費用はこちらで用意し、それをどう使って行くかを妹達に考えて貰おうかな。」
「お小遣いは足りるの?」
「新チャンネルの趣旨を説明すれば、僕の取り分を増やして貰えると思う、その額をそのまま新チャンネルの運営費に充て会計報告をして行けば問題は起きない、僕が参加してるチャンネルはどれも視聴回数が伸びてて収入も増えてるからね。」
「そうね、寄付の形で市を通すと全市一律と言った制約が付いてしまってピンポイントでの支援はしにくくなる、建前上、チーム妹の活動を三郎が支援と言う形にしておけば柔軟な対応が出来るわ。
 そうなると問題はやはり、その対象となる子を傷つけることなく、上手く誘えるかってとこね。
 多感な年頃だから気を付けないと。」
「だね、その辺りは、もう一度妹達と相談してみるよ。」
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バトル-147 [高校生バトル-15]

「お兄さま、どうかしたのですか?」
「ああ、景子ちゃんから連絡が有ってね、隣の中学だけどチーム妹メンバーが…、雅…、御免、雅に嫌なことを思い出させてしまう事例なんだ。」
「それでも…、それなら是非教えて欲しい、嫌な思い出とも向き合うことで今の幸せを嚙み締められる、私が強く成れたことはお兄さまも気付いているでしょ。」
「そうだな、雅は日に日に成長してる、まあ、何となく分かったかもだけど、チーム妹メンバーが気付いたのは同じクラスの女の子に昨日は無かったあざが有ったことなんだ。
 それで、その子に話をね、始めの内は隠そうとしてたそうだが、父親に意味もなく殴られたと打ち明けてくれたそうで、すぐさま景子リーダーに連絡を入れてくれたんだ。」
「人にばれる殴り方とは随分頭の悪い父親、でも、そのシチュエーションではまず先生では無いのかしら?」
「あっ、そうだよな、その辺りは落ち着いてから聞いてみよう。
 それで、児童相談所に連絡を入れる前に本人から事情を聴いておきたいと思ってね。」
「それならうちへ来て貰っても良いよ、私がその道の先輩としてアドバイス出来るかもだし。」
「雅は大丈夫なのか?」
「大丈夫じゃなくてもお兄さまがいるもの。」
「う~ん、そうだな、雅がどれぐらい大丈夫になったのかも知りたい、うちに来て貰うか。
 雅はお母さんに話しておいてくれる?」
「はい、お兄さま。」

「三郎、どんな感じなの?」
「まだよくは分からないけど、その本人と連絡してくれたチーム妹メンバー、それと景子ちゃんがうちに来る、お母さんはその雰囲気を見て同席するかどうか決めてくれたら良いよ。
 話の内容によっては今日泊まって行って貰うことも考えてね。」
「そうね、心を開いてくれるまでに時間が掛かる場合も有るでしょう、三郎を目の前にして緊張し過ぎるようなら私が話を聞くし、友香さんか麻衣さんを呼んでも良いわね。」
「分かった、一応連絡を入れておいて、状況に応じて判断するよ。」
「お母さま、こんな時は気持ちを落ち着かせるハーブティーですね。」
「そうね、雅、お客様をもてなす準備をしましょう。」
「はい。
 お兄さま、詩織にも来て貰いますか?」
「そうだな、黙ってことを進めては仲間外れ気分を味合わせることになってしまう、中学は違うが同学年だ、とりあえず紹介だけでもしておこうか。」
「じゃあ、伝えておきます。」
「お母さん、今日、お父さんは?」
「特別な予定はないから何時も通り夕食は一緒に出来ると思うわよ。」
「う~ん、その子のお父さんには市長から電話で話して貰おうかな。」
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バトル-148 [高校生バトル-15]

「三郎、雅の部屋は静かね。」
「うん、今は雅が自分の経験を話してる、彼女のことは僕の妹達に任せておいて間違いないと思うよ。
 それより、これから彼女の父親が来てどんな話になるかが問題でしょ、お母さんはどう思う?」
「そうね、中学一年生から聞いた情報だけでは判断しづらいけど、市長に任せておけば大丈夫だと思うわ。
 話を聞いた限りでは転職に失敗してからの転落で暴力的に、でも市長からの電話には乱暴な言葉を発することは無かったのだから…、三郎は彼の今後に対して、何か提案する用意は出来てるの?」
「それはお父さんが話してくれるよ、貧困層への具体的な支援については、この所二人で話し合って来たからね、市として出来ることと出来ないことが有るけど、市として出来ないことでも高校生部会でなら出来るかも知れないし僕らの会社を利用しても良いでしょ。」
「そうね、組織の力は…、あっ、お見えになった様ね。」

「うちの娘がご迷惑をお掛け致しまして…。」

「…、ではよろしくお願いします。」

「お父さん、人って分からないものだね。
 話しを聞いていて娘を殴る様な人とは思えなかったよ。」
「だな、人間、ストレスを抱えると変な衝動が沸き起こるのかも。
 あの子達はどうしてた?」
「彼が反省してる様だったと話したら、ほっとしたみたいでお泊り会モードになったよ、明日は休みだからね、彼女のあざに気付いてくれた美香ちゃんも嬉しそうにしてた。
 でも、この後は彼女達のお風呂タイムだから気を付けてね。
 美香ちゃんの両親が着替えとかを用意して持って来てくれたんだ。」
「はは、私も娘達に嫌われたくは無いからな、三郎の妹は私の娘だろ。
 勿論市内に住む子ども達は全員私の子どもでも有るけどな。」
「うん、美香ちゃんは市長ってもっと偉そうに話す人だと思ってたそうだけど、僕のお父さんなら自分達のお父さんだと話してたよ、自分の父親よりうんと格好良くて素敵だってさ、娘の話を聞いて梢ちゃんの着替えにまで気を使ってくれる良いお父さんなのにね。」
「はは、照れるし、お父さんには申し訳ないな。
 それで、三郎は梢ちゃんのフォローをどう考えてる?」
「まずは、あのお父さんが市長からの提案に対してどんな結論を出すかでしょ。」
「そうだな、この集落で体を使う仕事をしながら職探しをすると言う提案に対して…、生活が極端にみだれ始めて間がなかったみたいだし、まだ借金が大きく膨れ上がる前だから何とかなるとは思うのだが。」
「周りに相談出来る人がいなかったみたいだったね。」
「転職して高収入を目指したのが失敗、プライドが邪魔したのだろう。
 一応、ここで働らきながら気付いたことが有れば私達に提案して欲しいと彼のプライドを守る配慮はしたつもりだが。」
「僕の目には立ち直る切っ掛けが欲しかったみたいに見えたよ、美香ちゃんが気付かなかったら問題解決の糸口すら見いだせなかったのは梢ちゃんだけでなく、あのお父さんもだと思う。
 奥さんと話し合って出来れば夫婦で働くと言うのが上手く行けば安心だけど。」
「だな、梢ちゃんの方はチーム妹のメンバーになるのか?」
「どうかな、チーム妹はハードルを高くしてるでしょ、貧困家庭の子を受け入れる形は景子リーダー達と相談してるのだけど、別のグループにするか…。」
「チーム妹が面倒を見て行くグループと言うことか?」
「結構難しくてさ、ほんとはチーム妹に迎え入れて行くのが一番良いのだろうけど、彼女達はチーム妹の質を落としたくないと考えていてね、それを否定したくないんだ。」
「一つのステータスシンボル、プライドを守ることも必要だからな。」
「だからと言って…、お父さん、人間関係ってやっぱ難しいよ。」
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バトル-149 [高校生バトル-15]

「雅、お疲れ様、梢ちゃんはどうだった?」
「家庭の問題だから誰にも相談出来なくて辛かったって、お父さんが怒りっぽくなっただけでなくお母さんも情緒が不安定になってるみたい。
 美香ちゃんがあざに気付いて声を掛けてくれ、始めは迷ったけど思い切って打ち明けて良かったと話していたわ、段々家の中が荒れて来て不安しかなかったそうでね、お兄さんは友達の家で寝る様になって帰って来なくなったとか。」
「そうか、梢ちゃんにはそう言う逃げ場もなかったのだな。
 雅は気持ち的にどうだ、嫌なことを思い出しただろ。」
「もう大丈夫よ、すっかり昔の話だもの。
 他人の過去を語る様な感じで、梢ちゃんに話したわ、如何にして怒らせないか考え抜いていたこととかね。」
「有難うな、梢ちゃんも辛いのは自分だけじゃないって思ってくれただろう。」
「うん、今後何か有ったら直ぐに電話してねって話しておいたよ。
 チーム妹のメンバーになるのはハードルが高いと思っていたそうだけど、立派な妹になれる様、頑張ってみるって。
 景子さんが家庭に問題の有る子をサポートして行く話も含めて今の取り組みを説明したの。」
「そのままサポート対象だな。」
「ふふ、もうサポートは始まってるものね、お金の問題も一緒に考えて行こうって。
 ずっと欲しい物を買って貰えなかったけど、自分で稼ぐなんてことは考えなかったみたい。
 でも私達がYouTubeに出てる報酬で真愛ちゃん達にプレゼントしてる話をしたら、興味を持ってくれたんだ。」
「それなら、チーム妹メンバーとして、サポート作戦の第一号と言うことになるのかな。」
「うん、そんな感じだけど景子さんは梢ちゃんに対してね、梢ちゃんの為ではなく家庭に問題の有る子達をサポートする為に、その体制を作って行く作業に協力して欲しいと話してたの。
 手伝って欲しいことだけでなく、余計なお世話だと感じたことも話してねって。」
「あっ、その方が気持ちの負担が軽くなり、ただサポートされてるより良いかも、さすが景子ちゃんだな。
 梢ちゃんのサポートについて他にも具体的な話をしたのか?」
「梢ちゃんは美香ちゃんがいじめられる可能性を話してくれ、美香ちゃんに謝ってた。
 梢ちゃん自身の心も荒んでいてクラスの子達と上手く行ってなかったみたいでね。
 それで、景子さんは同じ中学のチーム妹メンバーに呼び掛けることにしたの。
少しいじめの対象になってた梢ちゃんと、これからそうなりかねない美香ちゃんをクラスや学年が違っても気に掛けて欲しいと。」
「そうか、美香ちゃんは勇気を出して梢ちゃんに話し掛けたと言うことなのかな?」
「うん、梢ちゃんが嫌がらせを受けても、今まで助けて上げられなくて御免ねって言ってた、美香ちゃん恰好良いよ。
 そんな美香ちゃんがいじめの対象になりそうな雰囲気の有るクラスってね…。」
「そこをチーム妹でカバー出来るかどうかと言うことなのだな。」
「うん、美香ちゃん達の中学にはチームメンバーが二十人ぐらい、クラスも学年もバラバラで今はメンバー間の繋がりが弱いの、でも景子さんと電話で話した学校リーダーは、この機会を利用してメンバー間の絆を深めたいと話していたそうよ。」
「二十人ぐらいなら一度うちに来て貰って話を聞いてみたいものだな、僕の通ってた中学とは雰囲気が随分違うみたいだから。」
「ふふ、そうやって会って行かないと、お兄さまは自分の妹達と話せないものね。」
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バトル-150 [高校生バトル-15]

「ねえ、私達が昨夜からずっと女子会をしていた間に、お兄さまは梢ちゃんの両親やお兄さんのことで動いていたのでしょ、そちらはどうなったの?」
「これからの状況次第だけど、市の高校生部会でサポートチームを組む予定だよ、高校生だけでなく貧困対策を検討してたチームや教育関係のチームなどから大学生や大人にも参加して貰ってね。
 もし梢ちゃんのお父さんが暴力を振い続ける様なら児童相談所に通報することになるけど、ホントに反省して真面目に働いてくれるので有れば借金の整理、返済についてのアドバイスをし、生活の支援を考えて行くことになる。お母さんやお兄さんに対するケアもね。」
「もしかして大勢の人が動くとか?」
「多分ね、僕らにはまだ理想のサポート体制と言うのが見えていない、そうだな景子ちゃんが梢ちゃんに話したみたいに、これからサポートして行く人達の為の参考にさせて欲しいと話して協力して貰うと言う形が一番良いのかも知れないな。」
「形の上だけでもギブアンドテイクなら、気持ちが少しは楽になると言う事ね。」
「雅もうちへ来た時には面倒を見て貰うだけでは駄目だと思って、お手伝いを始めてくれてたのだろ。
 あの頃は無理してなかったのか?」
「何もしてないと嫌なことばかり考えてしまうと言うことが有ったかな、でもすっかりお手伝いが楽しくなってね、ここでは誰も私のことを子ども扱いしないで接してくれるでしょ。
 それって子どもにとって一番嬉しいことじゃない。」
「あっ、そうだよな、学校の先生でも子どもの気持ちを考えてくれない人がいた…。」
「でしょ、美香ちゃん達の担任もそんな先生みたい、だから先生に頼ることは考えなくて景子さんに相談したのだって。」
「そう言う事か、状況を見て学校サイドとも話をと考えてたけど後回しで良いみたいだな。」
「詩織は先生と良く話すって言ってたのよ、随分違うみたいね。」
「へ~、先生と何を話してるだろう。」
「ふふ、先生はお兄さまのファンでミュージカルも欠かさず見てるそうよ、英語の先生で授業の参考にもしてるのだとか。」
「それは光栄だな。」
「生徒に学生時代の失敗談を話してくれる様な人で人気者なんだって。」
「そうか、雅もそんな先生の授業なら受けてみたいか?」
「う~ん、少し興味は有るけど、詩織が中一の授業は物足りなさ過ぎるって言ってたでしょ。
 私達、英会話のレッスンを受けてるし。」
「そっか、それでも詩織と仲が良いのなら話してみたくないか?」
「お兄さまのファンだものね。」
「そう言う感じではなくてさ、学校の先生がどんなことを考えてるのか知りたいと思わない?」
「う~ん、他の先生には全く興味が湧かないけど、詩織と仲良しの先生なら話してみたいかも。
 それで、何を企んでるの?」
「企んでると言うほどのことではないが、雅にはすぐばれてしまうな。」
「えっ、顔に企んでますって漢字で書いてあるじゃない。」
「そ、そんなばなな。」
「おしい、もう一ひねり欲しいところね。」
「はいはい、もう少し修行するよ。」
「それで?」
「生徒が全く信用してない教師と、生徒とフレンドリーな関係を築けてる教師、その差を分析したいとは思わないか?」
「そうね、分析するのは面白そうだけど、生徒に信用されてない教師とは同じ時間を過ごしたくないから比較研究はパスしたいかも。」
「雅に関係した先生達はそんなにひどかったのか?」
「まあね、私のことをやくざの娘って話してるのを偶然耳にしてしまったことが有ってね、陰口は本人に聞こえない所でして欲しかったかな。」
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