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高校生バトル-34 ブログトップ

バトル-331 [高校生バトル-34]

「詩織、楽々市関連の通販はどう?」
「ドラマでさりげなく宣伝した食品だけでなく、役者達が使った小道具が売れたりして手ごたえを感じています。
 宣伝を控えめにして編集し直したYouTubeドラマの閲覧数も伸び始めて、その収益で番組作成出来るまでに時間は掛からないと思います。」
「我々のYouTube全体が一つのテレビ局レベルになりつつ有るからな、役者は素人でも新番組として受け入れられ始めているのだろう、実績の強みだね。
 通販の配送体制は?」
「今は遠江の物流センターで行っていますが、楽々市を常設化することになった所に配送センターを新設する計画があります。
 楽々市で売る分と通販分をまとめることで配送の効率化を図れますので。
 単品購入なら製造元から送れば良いですが、まとめて購入される方が多いのです。
 使われてなかった倉庫のリメイク費用など、初期投資はこちらで負担することにしました。」
「それも地方を潤わせることになるものな。
 そこで職業実習も行って行くのだろ。」
「はい、ただ作業するだけでなく物流システムなどについても学んで貰えますし、家庭の事情でアルバイトをしたいと言う高校生も受け入れて行きます。」
「他の地区も地元に作りたいと思ってるのではないのか?」
「常設の楽々市を持つ所まで話を進められ所には配送センター置くことを考えています、物量を見ながらになりますが。」
「通販が伸びれば可能だな。」
「これから楽々市に参加するチームが増えますので販売アイテムの種類も増えて行きますが、配送センターの規模を拡大するのではなく数を増やすことで僅かでも雇用の場を地方にと考えています。」
「効率的には微妙なのかな?」
「単独では非効率ですが常設の楽々市に併設ならばそれ程でも有りません、倉庫でピックアップする代わりに楽々市の棚からピックアップと言う案も出ています。」
「どう言うこと?」
「出荷量の少ない商品の為に倉庫スペースを確保する代わりに店の棚を利用するのです、それならアイテム数が増えても対応出来るのだとか。」
「倉庫と店舗を一体と考えるのかな?」
「店が暇な時間帯を利用して通販に対応出来ると言うメリットも有るのですよ。」
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バトル-332 [高校生バトル-34]

「雅、楽々市は七回目となり参加チームも増えたが、雅の負担が大きくなってはいないのか?」
「そこは大丈夫、YouTube用の撮影は増えてるけど、あまり自分では考えずにチーム詩織メンバーが作成してくれた台本通りにしてるの。
 ああ言うのって自分で考え始めるときりがないのよ、もう直ぐ高校生となる身として考えるべきことは他に色々有るからね。」
「雅もあっと言う間に高校生だな。
 楽々市は高校生バトルとしてのスタートだが高校生達は活躍出来てるのかな?」
「報告では今まで学習や部活に対して真面目に取り組めてなかった人達が結構参加してるそうよ、学園祭のノリでね。
 それぞれのチームによって状況は違うけど、所謂非行に走っていた生徒やその予備軍が、お祭り騒ぎを盛り上げてくれているのだとか。
 楽々市を切っ掛けに将来のことを考え始めた人もいるみたい。」
「学習や部活とは違って打ち込み易かったのかもな、そのまま地方活性化の戦力になってくれれば良いのだが、学力なんて意味の無い作業も多いからな。」
「ええ、そんな方向で楽市ならぬ楽々市の世界観を広げて行こうとしてくれてるチームも有るのよ。
 織田信長の時代から引用しつつ新たな文化を作って行こうとね、こちらで用意した和装の新しいデザインを気に入ってくれた人が多かったことも有って。」
「和服っぽい服装が受け入れられたのはドラマの力かな?」
「それだけでなく着易さも受けてるのだけと暴走族のリーダーが気に入ったのだとか。」
「えっ?」
「昔の暴走族を真似てるだけではダサいとか言って積極的に着てくれてるそうでね。」
「へ~。」
「暴走族でもリーダーになる様な人は一味違うのかも。」
「まあ何かしらの魅力が有ってリーダーになったのだろうからな。」
「チーム詩織の分析チームは、そのエリアが一気に伸びるかもって、それまで地域に貢献どころか足を引っ張てた人達が地域のことを考え始めたのだからと。」
「う~ん、影響力の有るリーダーが引っ張ってくれたら可能性が広がるのか…。」
「そんな情報が他へも広がってるから、まさにバトルが本格化するかもって。」
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バトル-333 [高校生バトル-34]

「詩織、株式会社SHORIの支社が次々と立ち上がりそれぞれが拡大している様だが組織的な統制とかはどうなんだ?」
「はい、小さく始まった支社も団体や個人が加わり大きくなりつつ有りますが、基本的に各支社は独立した存在と考えています。
 それでも支社間の交流が出来ているのは、高校生バトルの再スタート時に楽々市チームが頑張ってくれたことが大きいです。
 地元の活性化を考えてた人は今までも少なからずいたのですが、どこも自分達の所の事だけを考えていて、他と協力し大きな集団として影響力を持つことまでは考えていませんでした。
 それが楽々市の活動を通して消費地は大都市だけではないと理解され、助け合いながら競い合う、それを初期の楽々市チームは分かり易く示してくれました。
 その結果、同じエリアで別々に活動してしていた人達が連携し始めています。
 地域の活性化を目指すチームだけでなく、社会福祉の向上を目指す団体も独自のバトルを始めているのですが、私達の支社はそう言った活動の要となりつつ有ります。」
「長く活動している団体も参加してくれてるのか?」
「みたいです、高校生が立ち上がったのなら、そのサポートをしたいとか、思いはそれぞれでしょうが、先行して組織化が進み活発に動いてる支部の情報を積極的に流しているのが刺激になっていると思います。」
「そこもバトルの一環なのかな?」
「勿論です、競い合う中で情報交換が行われ、時に助け合っていますのでバトルと言う雰囲気は弱いですが、新しい企画も色々出て来ているのですよ。」
「面白いのも有るの?」
「そうですね、お国自慢動画大会と言う企画は自分達のYouTubeチャンネルをエントリーして貰い活動内容を競い合うもの、内容が良ければチャンネルの視聴数を伸ばす切っ掛けになりますし、視聴者がそこで良いアイデアを見つけたら真似して下さるのも良いと考え、話を進めています。」
「そう言った案は沢山出て来てるのかな?」
「株式会社SHIORIが主催する高校生バトル参加の皆さんから、チーム詩織へ助言を求められることは多いのですが、それを切っ掛けにチーム詩織から新たな案が出て来ることも有りまして。」
「ふむ、スーパーコンピューターとは違うハイスペックな頭脳との評価が高まってる集合体にアクセスするには活動に参加するしかないものな。
 新しい頭脳が地方を結ぶ新たな組織を構築、その辺りのことをもっとアピールしても良いのではないか。」
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バトル-334 [高校生バトル-34]

「新しい頭脳と言えば、それを実現させてるのが父の部下なので父は鼻が高いのだとか、目に見える実績を上げてる事でプログラミング部門の受注も順調だと喜んでいました。」
「うん、一郎兄さんもプログラミング部門の拡大によってプログラマーの人数が増え質も向上していると話してたよ。」
「問題が起きた時に直ぐ対応出来るのは学生社員の存在が大きいとも聞いています。
 研修を受けながらでも基礎的な作業をこなしてくれるから正社員に余裕が有るのですよね。
 それを知った人達が転職して来るから人材に困らない、仕事に余裕が有るから良い仕事が出来、それによって受注が増える、好循環がどこまで続くのかは分かりませんが当分の間は伸び続けそうです。」
「だな、地方の活性化もそんな風になると良いのだけどね。」
「はい、チーム詩織で整理して貰った町おこしの事例では、ずさんなものが目につきましたので、そこを修正して行けばましになると思っています。」
「ずさん?」
「市長が町おこしを指示しても市の職員は動きは…、こんな事に取り組みましたと報告するものの、そこに熱意はなく型通り、予算を使っても大した成果を残せなかった例が少なくないのです。
 もっとも元々彼らはそう言ったことに対して長けてた訳では有りませんので仕方の無いことですが。」
「だろうな、企画立案に長けていたら地方自治体の公務員を目指さず一般企業に活躍の場を求めただろう。
 その辺りを詩織達の力で、地方の小さな自治体が単独で行っても成果は上がりにくい所を、同じ問題を抱えている地方の、多くの人々が手を取り合う様にとだが、詩織、成果は見えて来てるのか?」
「はい、地域の人がまとまってる所はすでに結果が出始めています。
 ただ、各種利害関係や政党などのしがらみなどでまとまり切れてない所は時間が掛かりますね。」
「地域の活性化を考えたら、それではな。」
「幾つかのエリアでは雇用の拡大が進み始め都会からUターンして来る人が出始めていますので、そこを私達で強調して行けたら、我々が何を目指しているのか、まだしっかり理解出来てない人達も考えてくれるのではないかと思っています、それには高校生の活躍が不可欠ですが。」
「詩織は高校生がカギを握ってると考えているのか?」
「ええ、先の事が見えなくて不安定だった高校生が活動を通して目標を見出したと言う報告も受けています。
 大学入試が高校生の目標では無いと気付き心が軽くなったとも。
 そんな高校生たちが将来を見据え、自分達の作る社会について考え始めています。
 今までは大人に反発するだけだった人も、自分達の未来と向き合い始めているのです。
 その流れから、魅力的な町造りバトルも高校生からの提案によって始まるのですよ。
 バトルの結果が見えるまでに随分時間の掛かりそうな企画ですが、明日を作って行くのは自分達なのだと檄を飛ばして下さった方がおられましてね。」
「その人は影響力を持っていると?」
「はい、人柄も容姿も恰好良いリーダーで男女問わず憧れてる人が多い方なのです。」
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バトル-335 [高校生バトル-34]

「その人の立場は?」
「今は美濃国の女性領主と言う形で美濃国を盛り立てて下さっていますが他国のファンも多く、近隣諸国へ呼ばれることも増えています、こちらでマネージメント管理をして行く契約を結びましたので、今後はファン向けのグッズ販売やCM出演も考えています。」
「所謂アイドル的な活動を?」
「そこは微妙で、地下アイドルがする様な握手会とかはNGにしました。
 兎に角、恰好の良さを前面に出しつつ、リーダーとして皆を引っ張って頂こうと考えていまして、チーム詩織へのアクセス権も持って頂きました。」
「少し変わった立場に?」
「雅と同じ様な立場です、ファンを増やし私達の活動に貢献して貰う、彼女の一番の武器は空手の型で鍛えられた美しい姿のですが、居合などにも挑戦したいと言うことで環境を整えている所です。」
「今まで、うちのミュージカルで活躍してくれてた人達とは少し違う形で我々の看板になってくれると言う事かな?」
「はい、理数系は苦手だそうですが頭の良い方だと感じています。」
「特別扱いして他のリーダーとの兼ね合いは大丈夫なのか?」
「一つの目標にして貰おうと考えています。
 地方の活性化に魅力的なリーダーは不可欠ですので、男女問わず彼女に続くリーダーが現れてくれたら私達の活動は勢いづくと思いませんか?
 都会では無く地方で輝く存在が増えたら都会志向の考えに変化を起こせるかも知れません。」
「若者の意識は簡単に変わるとは思えないのだが。」
「すぐには無理でも地方で頑張る人達にスポットライトを当て続けられたらと考えているのです。
 彼女の空手演武動画は海外でも視聴数が伸びていまして、地方在住でも世界に通用するとの証明になるのではと。」
「次のミュージカルにも出て貰うとか?」
「そうですね、セリフと歌はなしと言う役柄を作れば有りです。
 武術家、寡黙な男装の麗人としてミステリアスな役柄ってどうです?」
「歌やセリフに自信がないのかな?」
「そう言った経験は無いそうですが、今度のミュージカルは戦国時代を模したもので、楽々市関連のドラマとも関連付ける方向で準備が進んでいます。
 史実に基づいた話では有りませんので、個性的な登場人物を出し易いですし、彼女なら空手演武の動画視聴数が海外でも伸びていることを見ても、心強い戦力になります。」
「本人がどう考えてるのかが問題だが。」
「私達、義兄弟姉妹の考えに賛同していて、精一杯社会の為に働きたいと話して下さいました。」
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バトル-336 [高校生バトル-34]

「お兄さま、備中支社に対して企業買収の話が有ったのは聞きました?」
「ああ、詩織から相談されて一通り調べてみたよ。」
「受けて大丈夫なのかな?」
「備中のメンバー次第だね、経理をこちらで引き受ければ効率を上げられるが、工場の作業に新たな社員を入れられるかどうかだろ。
 経営陣を始め高齢者が多くなり、経営状態は悪くないが存続が難しい。
 社員の給料をアップしないと求人は難しいかもな。」
「経営状況が悪くないのなら給料を上げても良さそうだけど。」
「その辺りの事情を含めてもう少し詳しく調べる必要は有りそうで、詩織は備中支社に対して現場調査と備中の関係者達の意向確認を指示したそうだよ。
 雅はどう思っているのだ?」
「そうね、買い取って欲しいと言うことだと何かしらの問題、後継者問題だけではないのかもだけど、それを私達で解決して企業再生のお手本に出来たら素敵よね。」
「確かに素敵だが、若い従業員を確保出来なかった原因を探らないと投資が無駄になりかねないぞ。
 今は備中支社からの報告待ちだな。」
「う~ん、工場での仕事ってイメージしにくいのよね、一度工場作業を体験実習してみようかしら。」
「工場は技術的な問題と危険性が有って現場の件数は少ないと聞いてるぞ。」
「気軽には体験出来ないのか。」
「まあ、見学して従業員の話を聞くぐらいなら何とかなる、工場と言っても色々だから一つを見て全部を知った気になるのはまずいけどね。」
「それぐらいの常識は有りますよ、でもどうせならお菓子工場が良いかな。」
「はは、食品関係は衛生面が厳しい、それより雅には油臭い機械の動いてる工場を見て貰いのだがな。」
「お菓子の試食はなさそうね。」
「その代わり社員食堂の味見をして改善を考えると言う案件が有ってね。
 工場見学とセットで行ってみるか?」
「そうね、行ってみても良いけど食堂に問題があるの?」
「うちの関係だけでも沢山の社員食堂が有るだろ、当然社員の満足度はバラバラでね。
 食は大切だから一度見直してみようとなったんだ。
 レシピとマニュアルの改善で解決出来るかも知れないとね。」
「誰が料理しても美味しく出来ればと言うこと?」
「うん、その為に社員の評判が良い食堂と悪い食堂を比べてみようとなってさ。」
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バトル-337 [高校生バトル-34]

「詩織、備中支社の案件はどうなった?」
「問題点を整理しましたが、備中の関係者は高校生大学生の技術実習の場として活用しながら立て直しを図る道筋を考えていまして、先方とは老朽化の進んだ分を当初提示の有った売却価格から割り引いて貰う方向で交渉しています。
 まずはトイレを綺麗にしないと話にならないそうで。」
「トイレか、重要なポイントだが経営者がお年寄りだとおろそかにされてしまうのかな。」
「取り敢えず使えれば良いと言う考え方で、よく止まってしまう機械を調整しながら使用、効率が悪いのですが、作業員はそれを楽しんでる節が有るとか。」
「設備投資で機械を入れ替えるとして採算はどうだ?」
「取引先からは生産量を増やせないかとの打診が有るそうで、企業価値は低くないと踏んでるそうです。
 買収価格は元々私達の活動に期待しての金額でしたので妥当な線、買収と投資費用は、低目に見積もっても三年で回収出来る事業計画案が来ました。」
「かなり強気だな、詩織としてはどうなんだ?」
「地方でお金を回して行かないと活性化は進みません、資金面の案も固まりつつ有りまして無理無く買収出来そうです。
 リスクが全く無い訳では有りませんが、社内改革を私達が描いていた形で実現出来るのであれば取り組んでみるのは悪くないと考えています。
 この案件に関わっている脳みそメンバーは概ね買収に賛成、社長や役員にはチーム詩織のメンバーを送り込みたいですね。」
「株式会社SHIORI、大企業化への第一歩かな。」
「関係している人数を考えたら、すでに結構な大きさの企業になりました。
 このまま社会に対して良い影響を与えられる会社にして行きたいです。」
「そのトップとして、プレッシャーを感じたりはしてないのか?」
「トップと言ってもチーム詩織メンバーがいますし、義兄弟姉妹を始めサポートして下さる方は多いです。
 多くの業務は丸投げしワンマン社長とは対極に位置していますので、それ程のプレッシャーを感じる必要はないのです。」
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バトル-338 [高校生バトル-34]

「備中支社の案件が公開された後、企業からの様々な問い合わせが増えまして、企業コンサルタント関係の部署を新設したいと考えているのですが、お兄さまはどう思われます?」
「ああ、雅から聞いたよ、中には存続させる価値に疑問を感じる様な会社からも支援に関する問い合わせが有るのだろう。
 遠江本部に部署を新設し一括管理して行くべきだと思う。
 窓口は各支社に任せたるにしても、コンサルタント業と支援のガイドラインを早めに明示しておかないと対応の手間が半端なく増える可能性が有りそうだな。」
「そうですね、統一ガイドライン作成については直ぐ指示を出します。
 筑後支社には反社会的組織との関係が疑われる企業から打診が有ったそうで、その辺りも盛り込むべきでしょうか?」
「株式会社SHIORIの関係では暴力団から足を洗った人達を支援している団体も有るのだろ、それを考えたら、そんな企業とも上手く関係を持っておきたい気もするがリスクが大きいな。」
「ですね、法を平気で破る人なら警察にお願いすれば良いのですが、法の隙を突いて迷惑行為をしている様な企業の場合はやっかいそうです。
 私達に関係する人達に嫌な思いはさせたく有りません。」
「我々のガイドラインなのだから社会福祉、社会貢献と言った文言は盛り込むべきで、ハンディを抱えてる人の雇用や学生の職場経験などを条件にしておくべきかもな。
 そうでないと、ただの企業コンサルタント、場合によっては手に負えなくなった企業を買収してくれる便利なだけの存在だと思われてしまい兼ねない。」
「はい、それも含めて案を練って貰います。
 後、企業に関する案件は弁護士の先生にも相談しますが専門の正規社員を増やして対応すべきだと考えていまして。」
「ああ、そうすべきだね、ボランティア社員の方々には主に非営利部門をお願いし営利部門は正社員や専門家に依頼する形がベストだろう。
 チーム詩織メンバーに転職して貰うとかは有りなのか?」
「今まで踏み込んだ話はして来ませんでしたが、体制固めに伴う依頼と言う形で動いてみようと思います。」
「詩織がトップなら他からでも優秀な人材を揃えられそうな気はする、問題はボランティアで関わっている人達との調整だな。」
「何も隠さず相談すれば、よりベターな結論に導いて下さる方々ですので心配はしていません、みんなでチーム詩織と株式会社SHIORIの今後を考えて行きたいと思います。」
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バトル-339 [高校生バトル-34]

「詩織、昨日のテレビ番組見たよ、出演回数が増えて慣れて来たね。」
「さすがに初めての頃と比べれば何を話せば良いのかが分かって来ましたので。」
「アシスタントの女性より余程落ち着いていて、この先依頼が増えるのではないか?」
「すでに様々な依頼が舞い込んで来ています。
 そこから選んでと考えていますが、今後も出版関係はチーム詩織として受けて行こうと考えています。」
「それは面白いね、写真は詩織だが文章はチーム詩織、なのに今までのもテレビで話す詩織と違和感が無かったからな。」
「はい、違和感が出ない様、過去の発言と矛盾してないかをチェックして下さるチームも有り、安心してお任せしてます。
 ゴーストライターでは有りませんから、担当して下さった方々全員の名前を掲載して貰っているのですよ。」
「文章は人それぞれ癖が有るから、表現で揉めたりしないのかな?」
「皆さん、私ならこう書くだろうと研究しておられるそうです、そのことを知ってからは自分で文章を書く時の推敲がより丁寧になりました。」
「詩織本人として書きたくなった時が微妙ではないのか、本人とチーム詩織の狭間で。」
「別にチーム詩織の一員として扱われても構わないと思っています。
 執筆担当欄に私の名が入るだけで充分ですよ。」
「その辺りの感覚も詩織が好かれる所以なのだろう。
 昨日の番組でも組織上のリーダーはいても、脳細胞に優劣がないのと同じで皆同格だと話してたものな。」
「善意の人が集まって形作られている脳組織ですので自ずとそうなりました。
 特別なことだとは思っていないのですが、皆さんの質問を聞いてると普通ではないのですね。」
「うん、集団で社長業務をこなしていると言う事は信じらないと大学の先生が話してたのは印象的だった。
 チーム詩織の社長業務担当が詩織を褒めちぎりながら説明していたよな。」
「少し盛り過ぎで恥ずかしかったです。」
「でも、チーム詩織メンバーは表には出ないものだと思っていたよ。
 番組出演に関してメンバーが賛否で割れることは無かったのか?」
「いえ、全員でバーチャルな詩織を演じているとしても、全員が私達の活動では主役で有り影の存在ではないと話して来ましたので反対意見は出ませんでした、株式会社SHIORIの一員ともなり企業買収やコンサルタント業務を担当している人達は、普通にチーム詩織の一員だと公言し業務に当たっていますので違和感は無かったと思います。」
「女子大生や主婦は兎も角、メンバーに男性がいることを始めて知った人は驚いたみたいだったな。」
「逆に今のチーム詩織を知って頂くのには適役であったと思いませんか。」
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バトル-340 [高校生バトル-34]

「そうだな、メンバーには各分野のエキスパートが揃っているが、それが何故なのか自身の体験を交えて語ってくれてたね。」
「彼は自身で起業し会社の業績を伸ばして来たのですが、お兄さまの株式会社による社会貢献に感銘を覚え活動に協力して下さる様になったそうで、番組では話されませんでしたが元々お兄さまのファンなのですよ。
 それで、お金儲けだけなら難しくないが、社会貢献の要素を加えハードルを上げても結果を出せると言う所を見せて行きたいと話されていたのです。」
「へ~、番組を見終わってから調べて貰ったのだけど彼の会社はIT関連で伸びているね。」
「その会社を、うちの子会社とする方向で検討して下さってもいるのですよ。」
「そこまでか、詩織に惚れてるのではないのか?」
「いえいえ、素敵な彼女さんがいらっしゃいます。
 株式会社SHIORIの常務取締役就任を機にプロポーズされたのだとか。」
「公私共に充実しておられるのだね。
 番組では詳しく話す時間が無かっただろうが、彼は企業買収にも関わっているのだろ?」
「ええ、備中支社の案件を切っ掛けに問い合わせが増えまして、問題の無い企業や再生が可能だと判断出来た企業は積極的に買収して行く方向で動いています。
 うちと関連する企業の方々も社会問題と向き合って下さいますが、子会社で有ればより充実した活動が出来ると考えまして。」
「だろうな、関連企業に対して、お願いや提案と言う形になる所を、社の方針として指示を出せるのだからな。
 しかし買収の資金は多額になりそうだね。」
「そこは各企業の経営状況を見ながら私達の負担が大きくならない様にして行きます。
 例えば、株を少し取得した後、取締役を送り込み経営の立て直し。
 その利益で会社がオーナーから株を買い取り、その株を我が社に対する報酬の一部にして貰いながら、持ち株比率を上げて行く方式とか考えています。
 そんなことも、私達に会社を託したいと考えてるオーナーの所しか受けませんので可能なのです。
 交渉中のオーナーの中には株の贈与を考えて下さってる人もいまして、贈与税を考慮しながら受け取る形を考えています。」
「評価額が低ければ話は早そうだが、立て直しを成功させないとな。」
「その点は、各支社が発表した企業買収案件や企業立て直し案件について、多くの方々から提案が寄せられています。
 社会に対する貢献度の高い企業で有れば、様々な形で応援して下さる方が多数おられるのですよ。」
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