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プロローグ-01 [高校生会議-01]

「君が、清音遥香さん?」
「はい?」
教室で昼食を済ませたタイミング、知らない男子生徒から声を掛けられた。
相手は私のクラスの生徒ではないが制服の襟章からすると私と同じ一年生。
真面目そうでルックスは悪くない。
入学してからお付き合いをお断りして来た様なチャラい連中とはタイプが違うと感じる。
告るのなら名前を確認しないと思うし。
なんて判断を私が瞬時に終えたタイミングで。
「君のお父さんは岩崎関係の会社で働いてるよね?」
「ええ。」
いきなり父の話が出たのには戸惑った。
この地方都市には岩崎家に関係する企業が集中していて人口の五割ぐらいが『岩崎関係』では有るが…。
「岩崎高校生会議の事は知ってる?」
あっ、そっちか…。
「ええ、父から聞いてるわ。」
「良かったら参加してくれないかな。」
「勧誘なのね?」
「うん、このクラスの江田島くんが推薦してくれた、あっ、御免、俺は久兼剛太、隣のクラス。」
「私を勧誘しなくても、この高校では参加資格のある人、結構多いと思うけど。」
「でも、まだ岩崎高校生会議の事を良く理解してない人ばかりでさ、俺は姉さんから色々教えて貰ったから…。」
「始めは、体験的な機会が有るのよね?」
「ああ、進路相談、趣味の仲間探し、勿論君から提案が有れば他の事でも検討するよ。」
「う~ん、江田島くんの推薦というのはどういう事なの、私、彼と話した事もないのに。」
「江田島は大人しいだろ、でもじっくりクラスのみんなを見てるのさ、でね、ルックスだけでなく人間的にも魅力的な人はいないかと相談してた時に、ぼそっと君の名をね。」
「それは微妙ね…、気軽に欠伸も出来ないのかな、私。」
そこへさっきからニヤニヤしながら話を聞いていた茜が口を挟んできた。
「遥香は注目の的だもんね、入学してから告られたの八人だっけ。」
「そんなにいないわよ。」
「う~ん、確かに二人は告った人数に入れるかどうか微妙ね…。
でね、久兼くん、遥香は岩崎高校生会議に興味が無かった訳じゃないの、ただ部活とかに色々時間をを取られている内に若葉の美しい季節になってしまったのよ。」
「ホント?」
「ええ、岩崎社長の事を尊敬してるからね。
ただ、部活のサポートに来てる人達、お父さんの会社の人が多くて…、小中学生時代からの顔見知りばかりで決めづらいのよ。」
「遥香は誘われている七つの部活、どこへ入ってもそれなりにやれそうなのよね。」
「お父さんからは器用貧乏という言葉を教えてもらったわ。」
「結論は出せてないのか?」
「ううん、今決めた、岩崎高校生会議の活動をメインに、どうしても応援が必要な部活へは助っ人として参上させて頂きますって、茜、どうかな?」
「それならコーチ達も納得せざるを得ないわね、久兼くん私もよろしくね。」
「よろしくって、茜さんも参加してくれるの?」
「容姿も頭脳も運動能力も、遥香には遠く及ばないけど、いえ、だからこそ岩崎高校生会議を活用させて頂きたいとは考えていたの、でもタイミングを逃していてさ、急ぐ必要もないでしょ。
「なら今日の授業後時間とれるかな?」
「え~っと…。」
「遥香、部活への連絡は私も付き合って上げるよ。」
「有難う、じゃあ久兼くん授業後にね。」
男の子と待ち合わせなんて、ちょっと新鮮かも。
待ち合わせ場所とか決めて久兼くんは教室を出て行った。
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プロローグ-02 [高校生会議-01]

岩崎高校生会議にはいずれ参加しようと思っていた、でも茜と同じでタイミングを逃していたと思う。
茜と言えば…、久兼くんは茜のタイプなのかな。
いや、あの茜の態度は間違いないく、う~ん、悪い男ではなさそうだし…、自分の彼氏候補にも成りうるとは思うレベルかな…、あ~、でも変な三角関係は嫌だぞ。
今まで結構、御免なさいと男の子に言って来たけど、そのフォローを茜がしてくれた気がする、私が嫌われる存在にならない様に、茜の良い所に久兼くんは気付いてくれるかしら。
気付ける様な人なら…。
まあ今は茜を応援してあげましょうか…。
何て事を考えてたら授業は終わっていた。
「遥香、行くよ。」
とても嬉しそうな茜と一緒に、正門前で待ってた久兼くんと落ち合い、向かったのは学校近くのファミレス。
オーダーを済ませた所で茜が話し始めた。
「ねえ久兼くん、私には関係ない話だけど、ルックスだけでなく人間的にも魅力的な人はいないかと相談してたって話してたよね。」
「ああ。」
「それって、どんな流れの話しなの?」
「先輩達と話してる時にね、今年の一年生は反応が悪いって話になったんだ、その時に岩崎社長が過疎地への取り組みの頃から業務拡大して来た背景の話になってね。」
「優秀な人材を集めたのよね、岩崎社長の人望で。」
「うん水神さんの言う通りなんだけど。」
「茜って呼んでくれないかな。」
「あっ、御免ね、茜さんの言う通りなんだけど、岩崎社長のルックスや社長夫人の明香さんがお綺麗な事も人の心に影響を与えていたかもって、その後の事業展開でも岐阜ではイケメン俳優を表に出して、まだ未知数だけど島根の村から新人歌手を売り出す企画でも、サポートは綺麗な人が中心なんだ。」
「正平さんの歌声素敵ですよね…、確かに多くの人に訴えたい時、ぼろぼろのホームレスみたいな人とイケメン社長の言葉では、全く同じ事を話していても伝わるものは違うでしょうね。」
「でしょ、だから清音さんみたな人が活動に参加してくれたら、一年生も岩崎高校生会議に目を向けてくれるのではという事になったんだ。」
「私は参加するだけで良いの? スタッフとかでなくて。」
「勿論、スタッフとして活動してくれたら嬉しいよ、スタッフでも自分の都合に合わせて良いから心配しないで良いよ、当然担当した事は責任持ってとなるけど。」
「具体的な組織はどうなの? さすがにお父さんでもそこまでは知らなかったわ。」
「うん、全国で展開してるけど、地方によって条件は随分違う、だから社員向けには組織の紹介をあまりしてないんだ。
俺達の支部は支部長を高二の先輩が、メインスタッフに高一から高三まで三十人ぐらい、サポートスタッフは地元企業の若手社員がボランティアで、大学生が少ないのがここの特徴な代わりに社員のサポート体制は全国でもトップレベルなんだ。」
「高校の部活も手伝ってくれてるものね、一部の人はしっかり楽しんでらっしゃるけど。」
「まあ学校側とはそれも含めて協力関係を築いている訳だからね。
チームは大きく分けると進学、就職、部活、趣味、政治、経済、社会問題、イベント、それと全体の調整をする総務、一年生のスタッフはまず総務に入って色々お勉強。
定例会はチームの事情によって頻度が違うし進学チームと就職チームが合同でイベントを企画する事もあるんだ。
後、夏休みに大きめのイベントを計画中、清音さん達には、それに参加して欲しくて声を掛けさせて貰った訳さ。」
「どんなイベントなの?」
「半分学園祭みたいなノリなんだって、俺達高校生は準備に時間を掛けられないけど、サポートスタッフ達は準備も含めて毎年の楽しみにしてるそうでね、普段活動に参加しづらいエリアの人にも声を掛けて集まって貰うそうだよ。」
「高校生の負担にならない様に気を使って頂いてるのね。」
「それも有るだろうが、姉曰く、気を付けていないと高校生そっちのけで盛り上がってしまうそうだけど。」
「でも、それも大切な事だわ、楽しんでいる先輩達の姿を高校生に見せる事で魅力ある職場で働いてる人達だと伝える事になるでしょ、私が就職する先も楽しい先輩のいる職場であって欲しいものね。」
「あっ、そうか…、清音さん…、ただの美少女じゃないんだ…。」
「あ~、なんだこの男、遥香の事、外見だけの女とでも思ってたのか~。」
「ち、違うよ茜さん、今まで先輩達と話していて、誰もその視点を教えてくれなかったんだよ。」
「まっ、今日始めて会った訳だから仕方ないか、これからは遥香さまとお呼びなさいね。」
「茜、私、そんなキャラじゃないわよ。」
「いいじゃん、ちょと楽しそうで、ねっ、久兼くん。」
「うっ、う~ん…。」
それからは、おバカな話をしたり、次回総務チームの会議の話をしたりしてたら、あっという間に時間が過ぎて…。
「そろそろ出ようか?」
「そうね、暗くなって来たし。」
「今日は俺が奢るよ。」
「それは悪いわ。」
「そうよ、久兼くんは遥香さまの僕では有るけど、僕にお金を使わせていたら遥香さまがいじめをしているみたいじゃない、私は自分の分プリカで払うからね。」
「私も。」
「はは、高校生になって親父から入金額を増やして貰ったのだけどな。女の子にも奢ってあげろよって。」
「大丈夫よ、気が向いたら奢らせてあげるから。」
「お願いします、ってどうして茜さんにそんなお願いしなきゃいけないんだよ、俺。」
ふふ、茜は好きな男の子をからかって遊ぶタイプなのね。
久兼くんはそれを嫌がってないみたい、案外良いコンビになるのかも。
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プロローグ-03 [高校生会議-01]

その日の夕食時。
「お父さん、岩崎高校生会議のスタッフになろうと思うの。」
「そうか、部活関連は上手く収まりそうなのか?」
「色々迷ってたけど、今日スタッフから勧誘されてね、本人は参加者にと考えてたみたいだけど、高校生会議のスタッフならコーチ達も大人しくなってくれないかと思ってさ。」
「はは、昨日もお嬢さんを嫁に下さいというぐらいの勢いで、バスケ部のコーチが私に協力を求めて来たがな。」
「あはは…。」
「どんな人に勧誘されたのだ?」
「隣のクラスの久兼くん、私の同級生が推薦したとかでね。」
「う~ん、その辺りのシステムは良く分からないが、久兼さんなら会議でお会いした事が有る。
この辺りではうちと同じで同姓はいないと話してみえたから間違いないだろう、息子さんはどんな感じだった?」
「真面目そうなイケメンかな、お姉さんもスタッフをやってるそうだけど。」
「ふむ、で、今日の初デートはどこで?」
「デートじゃないわよ、茜も一緒に三人で学校近くのファミレス、奢ってくれるって言ってくれたけど自分のカードで払ったわ。」
「そうか…、久兼さんは社長候補だから奢って貰っても大丈夫だぞ。
それより、あそこのファミレス、私は行った事がないが問題はなかったか?」
「御免なさい、今日はあまり気にしてなかった…、でもね高校男子生徒向け、女子生徒向けメニューなんて企画は良いと思ったわ、茜は男子生徒向けの大盛メニューを頼んでたけど。
夕方は高校生の利用多いから売り上げに繋がると思うわ。」
「成程、立地を考えてる訳だな、有難う、高校生の声として公表しておくよ。
それで、スタッフになるのなら、プリカの入金額増やした方が良いか?」
「まだ大丈夫よ、久兼くんの話だとサポートスタッフが奢ってくれてプリカを使う機会は少ないってさ。」
「まあそうだろう、若い奴らは岩崎高校生会議の場を出会いの場と考えてるからな。
遥香が高校に入学してから、若い男性社員の私に対する態度が随分変わったんだぞ、やたら気を使われる様になってな、お前に彼氏が出来るまでかもしれないが。」
「う~ん、沢山写真を撮られた気がする裏には、そんな事が…。」
「プリカの使い勝手はどうだ? 最近現金は使ったか?
「問題ないわ、現金は全く使わないで済ませてる。
使えるお店は岩崎関連だから売り上げに貢献してるという安心感もあるし、欲しい物は何でも買える。
クラスの男子が落とした時は拾った人が不正使用を試みたみたいだけど、勿論アウト、システムを知ってたら試さないと思うけどね、岩崎関連以外の人にも随分広がってるみたいね。」
「ああ、現金でお小遣いを渡すより、親が管理し易いシステムになってるからな。
無駄遣いさせないだけでなく、本人も自分が何に幾ら使ってるのか把握する事によって、お金について考える機会になってる。
このシステム構築のスタートもその後のシステムアップも岩崎高校生会議の初期メンバーが大きく係わっているんだぞ。」
「さらに発展させて行くのは私達の役目なのね。」
「そういう事だ。」
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プロローグ-04 [高校生会議-01]

久兼くんに誘われてから五日後、初めて岩崎高校生会議の会に参加。
会場はお父さんの会社の食堂、休日なので食堂以外は静かだ。
茜と一緒に食堂へ入ると…。

「わぉ、噂の美少女、清音遥香さまよ。」
「おお~、生も可愛い…、綺麗…、う~ん、その中間か…。」
「あ~、生まれて初めて美少女を生で見られた、生きてて良かった~。」
「せ、先輩方、落ち着いて下さいよ、水神茜さんも来てくれてるし…。」
「剛太、確かに遥香さまと呼んでみんなで盛り立てるのも有りね。」
「いや~ノリで剛太に付き合ってやろうと思ってたのだが、俺マジで心臓高鳴ってるぞ、可愛い子や綺麗な子は少なからず自分の高校にもいるけど…、うん有だよ、レベルが違うぞ。」
「えっと~、初めまして。」
「お~、遥香さまが口を開いた。」
「あんた達、まずは黙りなさい。」
「へい、久兼の姉御。」
「清音遥香さん、水神茜さん、驚かせて御免ね、みんな、可愛らしい新人の登場に舞い上がってしまって…、私は久兼優子、よろしくね。」
「はい、よろしくお願いします。」
「今はダベリ場って呼んでいる時間帯なの、まあ気楽にスタッフ同士、仲間の事を知る時間と考えてくれるかしら。」
「はい。」
「こんな状態だと水神さんもやりにくいでしょう?」
「あっ、私の事は気にしないで下さい、私は遥香さまの付き人ですから。」
「茜ったら。」
「それは良いかもだけど、水神さんも自分にもっと自信を持って良いと思うわよ、剛太からは二人とも素敵な女の子だとの報告を受けてるわ。」
「あっ、赤くなった。」
「茜ちゃんって呼んでも良い?」
「は、はい。」
「それで清音さん、遥香さまとお呼びしてよろしいでしょうか?」
「え~、そ、その…、どういう事ですか…、久兼先輩…。」
「半分はお遊びなんだけど私達のシンボルになって欲しいの、私達のプリンセスとして。
剛太から話を聞いて、色々調べさせて頂いたのだけどね、美少女なだけでなく才能も豊で憧れてる人も多い、あなたが登場するイベントなら参加してみたいと思う人は少なくないと思うのよ。
岩崎高校生会議を盛り上げてくれないかな。」
「えっと…、プリンセスというのは…、他にやりたいという人がいるかもしれないし…。」
「一部では岩崎王国とも呼ばれている私達の母体のトップは岩崎雄太社長でしょ、彼は民主主義に元づく選挙によって選ばれた訳でもないリーダーだけど、素晴らしい功績を上げてるわよね。」
「はい、政治家以上に国の事を考えて下さっていると理解しています。」
「私達高校生に大した力はないわ、でも岩崎高校生会議がもっと力を付けたら、岩崎王国を発展させる力になれると考えているの。
ただ残念な事に、せっかく会議に参加する資格のある人達でも、意識の低い人は自身の進学や就職が切実な状態になるまで興味を示してくれないのが現実な訳。
それで色々相談して来たのだけど、誰にでも分かり易い魅力を利用してアピールする事も必要だという結論に達した訳よ。
演出はこれから考えて行くけど、私達のお姫様になって参加者を増やす手伝いをして貰えないかしら。」
「でも飾り物的なのには抵抗が有ります…。」
「単なる美少女という扱いではなく、実際に姫という雑用をしない立場で全体を見て気が付いた事が有ったら教えて欲しいの、私達の視点とは違った視点で見てくれる人だと剛太から聞いてるのだけど。
基礎的な研修は他の一年生スタッフと同じ様に経験して頂きますが、雑事は下々の者に任せ、国の事を考えて下さる、そんなお姫さまになって頂けたら幸いなのです。
特に一年生だから新鮮な目で見て頂けるとも考えています。」
「う~ん…。」
「遥香さま、お姫さまの部分は俺達のお遊びだから軽く流して下さって構いませんからね。」
「勿論我々近衛がお守りします。」
「お前何時から近衛になったんだ?」
「姫さまがこの部屋に入られた瞬間からだ、お前は雑用係か。」
「いや、俺は役職的に大臣だろ。」
「ふふ、分かりました、お姫さまごっこなんですね、絶対王政下のいや~なお姫さまになってしまうかもしれませんが。」
「はは、それはそれで面白いかも、ブラック企業の社畜ぐらいしか経験出来ない事を体験できるのかな。」
「とりあえず今日はどんなお姫さまになりましょうか?」
「あっ、日替わりも有か、そういう発想なかった…。」
「今日はメインのキャラ作りでどうかしら、色々設定を考えながら二人の事を教えて貰ったり、私達の事を知って頂いたり。」
「サポートスタッフが来る前に固めておかないと、面白いとこ持ってかれるぞ。」
「先輩方のパワーに負けない様に、企画を練ろうぜ、姉御は姫達のお世話をお願いします。」
「うん、任せといて、うちの支部を一気に盛り上げる企画頼むよ。」
「へ~い。」

何かとんでもない事になってしまった、でも先輩方はみんな楽しくて優しそうだ。
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プロローグ-05 [高校生会議-01]

「さてと、まずは飲み物でもどうかしら。」
「私、手伝います、久兼先輩、私は遥香さまの好みも心得ていますから。」
「茜ちゃん有難う、お願いね、でも先輩というのは世界観を崩すわね…。」
「あっ、そうか…、優子さんで良いですか?」
「構わないわ、遥香さまはお姫様モードのパターンによって、優子でも優子さんでも構いませんよ。」
「先輩を呼び捨てなんてすごい試練なのですが。」
「お遊びの演技と考えて、さらっと流してくれれば良いのよ。」
「演技ですか…、優子さんの意向に沿える様に頑張ってみます…、茜、紅茶お願いね。」
「はい、遥香さま、優子さん、どこでどうすれば良いですか?」
「お良~、茜ちゃんに飲み物関係教えてあげてくれない?」
「分かった~、そうだ、私はメイドのリーダーという設定にしようかな。」
「任せたわ。」
「じゃあメイド見習いの茜ちゃん、こっちよ。」

「遥香さま、私は家庭教師として岩崎高校生会議第十七支部の活動を紹介させて頂きますね。
それと学校の学習面には援助の必要ないかもしれないけど、学習効率を上げるお手伝いぐらいは出来ると思うから、気軽に相談してね。」
「お願いします、学習に関しては私なりに考えている事も有りますので…、優子さんは進学希望なのですか?」
「ええ、岩崎学園大学への進学が確定してるの、入試に向けての学習で無駄な時間を使う事なく、広く興味の有る事、今は組織作りに挑戦させて貰ってるのよ。」
「スーパー特別推薦枠で高二の三月に確定済という事ですね、では安心して頼らせて頂きます。」
「遥香さまもスーパー特別推薦枠をご希望なの?」
「まだ決めていません、特別専門職コースも有りますし、まだ具体的な将来像が描けていませんので、これからです。」
「どの様な道を選んでも、私達は、全力で支えさせて貰うから安心してね。」
「はい、お願いします。」

「遥香さま、お茶が入りました。」
「茜、有難う。」
「優子さんもどうぞ。」
「有難う、では、茜ちゃんも揃った所で支部の説明をさせて貰うね。」
優子さんの説明は分かり易かった。
一通りの説明が済んだところで。
「この後、サポートスタッフメンバーが来るの、今、高校生だけなのは高校生の自主性、主体性を重んじて頂いてるからなんだけど、先輩方の協力なくしては充実した活動が出来ないのも事実。
遥香さまにとっては、また面倒な時間が待ち受けている訳だけど宜しくね。」
「はい、覚悟は出来てます。」
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プロローグ-06 [高校生会議-01]

まさか高校生になってお姫様ごっこの主役になるとは思ってもみなかった。
でも、先輩方は随分乗り気で、お芝居を演じるという気分なのだろうか。
気が付いたら食堂に特別な席が作られていて。

「さ、姫さま、こちらへどうぞ、姉御もこっちへ。」
「こらこら、優子の事を姉御と呼ぶのはお終いよ、全体のイメージを変えるのだから、これからは優子さん、いやお姫様の家庭教師を仰せつかるのだから名家の出、あなたの立場だと優子さまと呼ぶのが妥当ね。」
「了解、優子さまと呼べば少しは優しくしてくれるのかな。」
「あら、優しく踏みつけて差し上げましょうか?」
「い、いいえ間に合ってます、優子さま。」
「優子さんは男の子に厳しいのですね。」
「ふふ、気楽に告れない様にキャラを作ってるの。」
「あっ、そういう手が有ったのですね、私も…、お姫様キャラになれば、そっちの面倒は減るのかしら、相手を極力傷つけない無いようにお断りするのは大変ですよね。」
「ええ、でも最近は私に告った人が勇者と呼ばれる様になってしまって、勇者の称号を得る為だけの輩もいてね…、残念ながら、この人なら有かもという人に限って勇者を目指してくれないのよ。」
「優子さんは自分から行かないのですか?」
「そこまでの人とはまだ出会えていない気がして、今はどの男子とも仲の良い友達という感じかな。」
「私は、男の子の友達いないから羨ましいです。」
「その代わり家臣や僕が、これから増えますよ、さて、そろそろ時間、サポートスタッフへの対応お願いね。」
「はい。」

サポートスタッフからは可愛いとの声を沢山頂いた、こういうのには慣れっこになってるけど、今回は人数の多さと圧の強さに少し戸惑う事に。
でも、何時までも続く訳でなく…。

「優子ちゃん、シンボルとしてのお姫様は面白いと思うけど、ただのお遊びじゃないのでしょ?」
「はい、平等とは何かを考える機会にとか民主主義を見直すとかも考えています。
立憲君主制って、本当に君主は必要かを突き詰めたら要らない気もします、でも、王、又は王に代わる存在を求め、認め、敬う、そんな一面が人間には有るじゃないですか。
遥香さまは、高校生が社会制度を考えるきっかけになって下さるとも思っています。」
「確かにな、お姫さまの存在だけでみんな浮かれてる…、優子も何時になく明るいな…。」
「だって、可愛いんですもの、私のお姫さま。」
「確かにテレビで見るアイドルの中の、本当に可愛い子と比べても勝てるレベルだよな。」
「今後、どうして行くか私達も考えてみるけど、清音部長には話を通したの?」
「あっ、まだです、まずはご本人にお願いという段階なので。」
「分かった、後で俺から連絡を入れておくよ。」
「岩崎社長へは俺から報告させて頂く、企業でも岩崎王国を前面に出して宣伝してる所も有る、あっ岩崎高校生会議の本部へも…、企画書が必要だな。」
「基本的な事はまとめてみました。」
「おっ、仕事が早いね、どれどれ…、岩崎王国の一地方を治める領主の娘か、領主は架空の存在で病気がちを理由に人前に出ない、代わりに領民に心を配る優しいお姫さま、うん基本設定は悪くないね。
遥香さまにはまず自由に動いて頂いて、今後の企画でどう力を発揮して頂くかは試行錯誤。
容姿だけでなく、高い能力が彼女をプリンセスに選んだ理由だという事を周知徹底して行く。
うん、現時点ではこれだけでも充分だろう、遥香さま関連はまとめて記録して公開して行こう。」
「芸能事務所みたいな所に所属して貰った方が良くないかしら。」
「そうだな、このエリアには専門家がいないから本部とも相談してみるよ。」
「衣装は?」
「そっちは私が担当しても良いわよ、オリジナルをお願い出来る当てが有るから。」
「お姫さまだけでなく、その取り巻きもとなると費用が嵩むな。」
「作業実習を利用すれば安く抑える事は可能、後、普段着としても着られるデザインに出来れば問題ないと思うわ。」
「でも遥香さまだけは、一目でお姫さまだとイメージ出来るデザインにして欲しいね。」
「私、デザインしてみたいな。」
「高校生の衣装に関しての費用は、イベントの利益で何とかしたいね。」
「遥香さまと優子ちゃんの分ぐらいは遥香さまファンクラブで何とかなるだろう。」
「いつの間にそんなの作ったんだ?」
「勿論、たった今出来たばかりさ、お前も入会するだろ?」
「当たり前だ。」
「ではファンクラブは俺達に任せろ、来週から正式募集出来る様に準備を始めるから。」
「衣装が完成したら撮影は受け持つよ、スタジオで写してファンクラブでも、岩崎王国の一員としては利益を考えたい、その辺りは清音部長や遥香さまとも相談する。」
「そうなってくるとマネージャーが必要じゃないかしら。」
「今後の事業規模にもよるか…、高校生の実習の一環として芸能事務所を設立してみるか?」
「俺、今から清音部長に連絡入れてみるよ。」
「俺は芸能事務所について調べてみる。」
「衣裳も早い方が良さそうね、サポートメンバーで服飾系の人を集めて打ち合わせを始めるわね、興味の有る高校生と一緒に。」
「じゃあ私は…。」

う~ん…、私の目の前でとんでもなく話が進んでいる、お姫さまになったと思ったら芸能人になるのかしら、でもモデルになるには身長が足りないと思う。
なんて他人事の様に考えている私がいた。
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プロローグ-07 [高校生会議-01]

しばらくするとあちこちで輪が作られ会議になっていた。
作業の都合で場所を変えた人も、父に会うため私の自宅に向かった人達もいたりする。
私は邪魔にならない様に注意しながら、皆さんの話を聞かせて頂いた。
スピード感の有る進行は流石大人だ、高校生にも分かり易く方向性を示してくれている。
優子さんによれば、今回ほど皆が熱くなった企画は今まで無かったそうだ。
私という存在が彼等を動かしていると言われたが実感は全くない。
帰りは十三人の人がジャンケンをして私を車で送る人を決めていた。
優子さんと私の家での会議に参加するという人と共に家に帰る。

「おかえりなさいませ、遥香さま。」
「今日はお疲れでしょう、飲み物はお部屋の方へお持ちしましょうか?」
「いえ、着替えてから皆さんとご一緒に。」
「かしこまりました。」
サポートスタッフ達もお姫様ごっこを楽しんでるのだろうか。
ゆっくり着替えてリビングへ行くと父が…。
「それで遥香はどうなんだ、プリンセスとして。」
「そうね、単純なお姫様ごっこではないし、もう盛り上がってしまったから、私がお役に立てるのであればという感じかしら。」
「有難う御座います、家臣一同精一杯お仕えさせて頂きます。」
「ふふ、それでこれからの事はどうなりましたか?」
「清音部長からは遥香さまが了承して下さったのならば構わないとのお言葉を頂いております、この後サポートメンバーにゴーサインを出せば一気に事は進みます。」
「本業に影響が出そうな勢いでしたが大丈夫ですか?」
「分かりました、遥香さまのお言葉として、本業に支障が出無い様気を付ける事との指示を出しておきます、高校生は学業に。」
「お願いしますね。」
「もっと、気軽に話して良いのじゃないか、随分年下の女の子が相手なのだから。」
「ぶ、部長、自分はこんな美少女と話した事なかったのですよ、部長は奥さんもお綺麗で見慣れてるでしょうが。」
「そんなんで大丈夫か、取引先には美人でやり手の人もいるだろう。」
「はは、居てもレベルが違いますよ。」
「久兼さんも随分お綺麗だと思うがな。」
「それは否定しませんが、優子ちゃんとはまたタイプが違うというか…、あ~部長もうその話題は勘弁して下さい。」
「はは、それでは久兼さん、あなたが考えるこの企画のポイントはどこですか?」
「人の注目を集める事です、それが岩崎高校生会議第十七支部の活動にプラスになると考えています。
そこから高校生の可能性を広げたいです、すでに私が考えたレベルを超えて話が進んでいますが。
清音部長、遥香さまは彼の言う通り何か私達と違うのですが…。」
「はは、それは親として喜んで良いのかな。」
「特別な教育をされてきたとか。」
「今度一人で、いやご両親と一緒にでも遊びにおいで、君のお父さんとは面識が有るからね。」
「はい、今の所、遥香さまの教育係という設定ですから、よろしくお願いします。」

優子さんはすぐさま電話をかけ翌日の昼食を共にする予定を決めてしまう。
そう言えばサポートスタッフの方々も判断が早く、すぐ行動に移していた。
良い事だけど…、彼等が私に求めている視点は逆にじっくりという事なのかもしれない。
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プロローグ-08 [高校生会議-01]

父が優子さんを誘ったのは岩崎高校生会議について高校生から直接聞きたかった事と優子さんのお父さまと会議に対して支援の相談をしたかったからだ。
そんな話の中で…。

「遥香さまのお父さまが協力的で助かりました、今回の企画は一見お遊びですが真面目に考えています、でも遥香さまでなかったら、これだけの動きにはならなかったと思っています。
遥香さまの秘密を教えて頂けますか?」
「はは、優子ちゃん、秘密という程の事でも無いのだが、社員達の夢を壊すのもどうかと思ってね。」
「えっ、私も知らなければ良い様な事なのですか?」
「いや、君には知っておいて貰った方が良いと思ってね、遥香には随分特殊な教育をして来たのだよ。」
「えっ、私、そんなの知らなかったわ。」
「良い機会だから遥香にも話しておこうと思ってな。
優子さん、実は向こうの部屋で君のお母さんと盛り上がってる私の妻は学生時代、演劇をやってましてね、就職した後も未練が有ったそうです。
その彼女と、遥香が生まれてから相談しましてね、立ち居振る舞いが魅力的だったら将来どんな道に進んでもプラスになるだろうと。
それで演劇の知識も生かして小さい頃から色々教え込んだのですよ。」
「それで姿勢も良くて。」
「まあ、そうなのですが結構細かい所まで、歩き方、箸の持ち方等、あらゆる場面で綺麗に見せるにはどんな角度で、どんな速さでと、素直で頭の良い子ですから小学生になる頃には自分でも考えて工夫する様になっていました。
今の本人にとっては自然な動きでも、元は計算によって確立されたものなのです。」
「特殊教育の賜物という事ですか…、遥香さまはどんなお気持ちで?」
「特殊教育ではなく、お姫様ごっこの延長です、でも中学生になった頃からは意識してませんでした。」
「お嬢様が完成していたのですね。」
「どうでしょう、でもこれからお姫様を演じて行くのであれば、もう一度見直す必要が有りそうです。」
「優子も教えて頂いたらどうだ、清音さん、うちの娘は結構がさつなんですよ。」
「父さん、もう遅いわよ。」
「いえ、優子さん、会社の部署によっては就職してからの研修で立ち居振る舞い、礼儀作法を学んでいます。
高校生の内に礼儀作法を学んでおきたいという人もいるのではないですか?」
「岩崎高校生会議のプログラムとしてですか…。」
「ええ、支援させて頂きますよ。」
「そうですね、遥香さまに仕える人のレベルが低くては楽しくないです、一度相談してみます。」
「優子も遥香さまにお仕えするのに恥ずかしくない様になってくれな。」
「うん、父さん、分かってるわよ。」
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プロローグ-09 [高校生会議-01]

クラスの友達には茜が説明してくれた。
これはホントに助かった、自分で姫様になるのなんて話したら、誤解されていじめの対象になってもおかしくない。

「遥香さま、私も近い内に岩崎高校生会議の進路関係へ参加しようと思っていました、御一緒させて下さい。」
「私も親から、進路を考える良いきっかけになるからと参加を勧められています。」
「それでは一緒に行きましょうか。」
「私は参加出来ないのね、親が岩崎関連じゃないから。」
「洋子さんは真面目だから、参加出来る様に致しましょうか?」
「遥香さま、本当ですか?」
「はい、ただ、正式メンバーになるには幾つかの手続きが必要です。
私達が岩崎王国と呼んでる企業グループの中心人物、岩崎雄太社長のお考えで、岩崎王国の国民は全員が助け合って生活しています、もし誰かが不幸な目に会ったら皆で支え応援して行く、それは家族も含めての事なのです。
社員とその家族以外でも、児童養護施設の親がいなかったり事情が有って一緒に暮らせない子達やその出身者は、積極的に岩崎王国の一員として国民全員で守って行こうと考えています、後は社会的弱者だった人が、正式に社員になる前のトレーニングを受けています。
今、王国は拡大中で国民も増えています、とはいえ計画的に進めて行かないと破綻しかねません。
でも、洋子さんが真面目に自分の進路を考え社会の事に目を向けて下さるのなら、体験参加は私が許可させて頂きます。
その上で将来、岩崎関連で働きたいと考えて下さって、会社側が洋子さんを社員として迎えたいと考えたら、家族を含めた審査を受けて頂きます。
これは一度岩崎王国の一員となったら御家族も含めて守って行く事になるからです。
審査のポイントは真面目さ、特に岩崎王国の一員で有る事を悪用しようとする人を排除する事を目的としています。
でも正式メンバーにならなくても、岩崎高校生会議のプログラムは…、全部は無理かもしれませんが積極的に参加して下さったら嬉しいです。」
「私はここで暮らして行きたいです、その為にはと考えた時、岩崎関連しか就職先として考えられませんでした。」
「では、今度の高一対象進路関係説明会の時、担当者に紹介させて頂きます。
後で参考になるサイトとかメールで送りますから、うちの方にも見て頂いて下さい。」
「有難う御座います。」
「遥香さま、何時の間にそこまでの用意を?」
「みなさんにお話したら、きっと洋子さんも参加したいと言って下さると思いました。」
「今まで参加資格の無かった人でも遥香さまの承認が有れば体験参加出来るという事ですか?」
「ええ、私の署名入りの会員証の様な物を作ると担当者が話していました。」
「これから希望者多そうですが大丈夫でしょうか?」
「王国の者はこの地で働きたいという若者を全員受け入れる事を目指して来ました、この地方都市の発展も私達の願いですから。
その目途が、お姫様企画のスタートに合わせタイミングを早めたそうです。
洋子さんや私の身近な人以外は、推薦された人を私が形式的に承認するという形ですから安心して下さい。」
「はい、それにしても…、私達と同じ制服着てらっしゃるのに…、遥香さまの周りだけ別世界、今までも見とれてたけど、今日は一段と美しくて、本当に遥香さまは人間なのですか?」
「ふふ、たぶんね。」
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プロローグ-10 [高校生会議-01]

「じゃあお姫様モードは終了ね。」
「え~、遥香さまはずっとお姫様でいて下さい。」
「ふふ、みんなは疲れないの?」
「ぜんぜん、言葉が上手く出て来ない時も有るけど慣れれば大丈夫です、遥香さまのお付きの者として…、悪者が襲ってきたら身を挺してお守りさせて頂きますわ。」
「何時の時代よ。」
「ふふ、それで茜の方はどうなの、久兼くんから色々教えて頂いたのでしょ。」
「茜はずるいよね、久兼くんは結構人気有るのよ。」
「そうなんだ、全然知らなかった。」
「遥香さまは知らなくて良いのです、もっと素敵な王子様が白馬に乗ってやって来ますから。」
「だから、何時の時代なのよ、あんたの設定は?」
「それより茜を追求しなきゃ。」
「はは、私には高嶺の花よ、優しく教えて貰って幸せな時を過ごしたというただそれだけね。」
「タイミングが違ったら私だったのにな、で、岩崎高校生会議のスタッフどうだった、他に恰好良い人いた?」
「勿論よ、彼女がいる人多そうだけどね。」
「年上の男性とも出会える場なのよね、一般参加よりスタッフの方がやっぱチャンスは多いのかしら。」
「遥香さま、こんな不謹慎な人はスタッフになれませんよね。」
「洋子、そうでもないのよ、真面目なお付き合いを前提なら問題ないし、むしろ勧めているぐらい、少子化は大きな問題でしょ、それにきっかけはどうであれスタッフは必要なの。」
「スタッフが必要なら私もお手伝いしたいです。」
「茜、どうかしら?」
「うん、一年生のスタッフはまだ少ないから誘う様に言われてるわ、洋子なら先輩方も可愛がって下さると思うわよ、本気なら担当者に話をしておくけど。」
「お願いするわ。」
「じゃあ、ちょっと隣のクラスまで行ってくるね。」

「あの笑顔…。」
「あの足取り…。」
「絶対、久兼くんに会いに行ったわね、洋子を口実にして。」
「遥香さま、やはり私達もスタッフに…。」
「無理の無い範囲でね、先輩方も素敵な方ばかりよ。」
「遥香さまも意中の人を見つけましたか?」
「そういう目で見てなかったわ、う~ん立場上ハードルを上げないとだめなのかしら?」
「勿論です、白馬に乗った王子様待ちですね。」
「でも遥香さまに釣り合う男性、見つかるのかしら…。」
「さりげに怖い事、言わないでよ。」
「でも遥香さまには外見も中身も素敵な方と結ばれて欲しいわ。」
「う~ん、でもまだ先の事よね。」
「私は遥香さまに振られて落ち込んでいるイケメンを優しく慰めて…、頑張ろっと。」
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