SSブログ
高校生バトル-09 ブログトップ

バトル-81 [高校生バトル-09]

「真子ちゃん、佐伯さんとこの詩織ちゃんと雅ちゃん、仲良くやってる?」
「はい、詩織ちゃんも雅ちゃんも読書家だからか話が合うみたいです、最近は詩織ちゃんが学校の図書室で借りて来た本を雅ちゃんも読んで、何だかんだと楽しそうに話してます、二人の視点が随分違ってて面白いのだとか、これまで育って来た環境の違いが有りますからね。
 次郎兄さんが二人に贈った本は兄弟全員が読んだ本だと知って、私達との話題にもなっていますよ。」
「少し難しいかもと思ったのだが良かったのかな。」
「背伸びしたい年頃ですからね。
 詩織ちゃんも雅ちゃんの事情を知って色々考えてるみたいですよ。」
「佐伯さんが話して下さったのかな。」
「それも有るでしょうが、雅ちゃんが自分で話してました、隠す気は無いからと言って。
 それが詩織ちゃんも嬉しかったみたいで意気投合し、昨日は二人で義理の姉妹になる話をしてましたよ。
 何時如何なる時も三郎兄さまを兄と慕い、なんてね、詩織ちゃんは三郎にお兄さまって呼んでも良いですよねって聞いてました。」
「はは、みんなの弟から、みんなのお兄さまになってくのかな、三郎は。」
「でしょうね、今の小中学生が私達の活動に関わり成長して行けば自然と。」
「雅ちゃんの学習面はどうなの?」
「お母さまが小学校転校の手続きをした時に事情を説明し、当分の間登校しないけど学習プリントなどは取りに行くことにしたのです。
 それを詩織ちゃんが届けてくれる事になりまして。
 その流れから詩織ちゃんはテストだけ他の子のいない部屋で受けることを雅ちゃんに提案し、先生とも相談してみると話してました。」
「へ~、さすが詩織ちゃんだな。」
「本心は、学校へ行かなくてもテストで高得点が取れることを雅ちゃんに証明して欲しいとか、そしたら春子姉さんも、我が妹よ、学校を必要としない子が居ると教師どもに見せつけてあげなさいと。」
「何か企んでいそうだな、雅ちゃんの反応は?」
「他の児童や教師との人間関係に気を遣うのはとても嫌だけど、事務的にテストを受けて来るだけなら問題ないそうです。」
「やはりいじめられてたのかな…。」
「多分…。」
「まあ、みんなが学校へ行ってる時間帯に学校のプリントやドリルをしているのなら安心か。」
「いえ、小学校の課題は簡単に終わらせて、もっぱら中学の内容に。
 お手伝いや学習のスケジュールは自分で考えて取り組んでいるのですよ。
 学校へ行かずパソコンが自由に使えるから学習効率がとても良いと話していました。」
「へ~、養護施設の問題児は我が家の優等生になったのか。
 優等生にはご褒美を上げてるの?」
「私達とのハグを楽しそうにしています、母親にも甘えにくかったみたいで。」
「俺には抱き着いて来たことなんてないぞ。」
「春子姉さんとお母さま、それと私が担当ですからね。」
「三郎とは?」
「三郎は初恋の人だと告白してくれましてね、でも恋人ではなく妹として歩んで行く決意をしたそうで、まあ、ドラマの見過ぎでは無く本の読み過ぎって感じですが。
 一応胸が大きくなるまでは三郎とのハグを許したのですが、どうしようも無く嫌な事を思い出し気持ちが落ち込んだ時だけにすると話してまして。
 三郎が彼女を慰める担当になった訳ですが、その回数は減りつつ有ります。」
「心が穏やかになって来たという事かな。」
「はい、初めて会った頃の作った様な笑顔では無く自然な笑顔になって来たと感じて、いえ感じてるだけで無く客観的に見てですね…。」
nice!(13)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

バトル-82 [高校生バトル-09]

「客観的に見て?」
「はい、将来的にYouTubeで使うかも知れないからと雅ちゃんの了解を得て撮影してる映像を見比べたのです、来たばかりの頃と最近のを、そしたら、表情や話し方にはっきり分かる変化が有ました。」
「生活環境や人間関係が劇的に変わったからな、それは結構貴重な記録になるかもね。」
「残念なのは過去の映像が無く写真も少ないと言う事です、太一くんのはそれなりに有るのですが…、お父さんはかなり心の狭い人だったみたいです、彼自身が孤児だったと言う過去がそうさせたのかも知れません。」
「負の連鎖だろうな、貧困家庭で育った子は成長しても貧困に陥り易いと聞いた事が有る、雅ちゃんだって養護施設で育ったら持ってる才能を正しく活かせないで苦しむ将来が…、俺達は絶対そうはさせないけどね。」
「はい、学校に通って無い事をハンディでは無くメリットにしようって話してます。
 それでですね、世の中には環境を変える事が出来たら、良い方向に変われる人が結構いるのでは無いかと思いまして。」
「だろうな、俺達も親としての経験を積んで余裕が出来たら里親になったり養子を向かえる事は意識してる、まあ、人数に限りは有るけどね。」
「そう言う子ばかりでなく…、少年院へ行って更生する人も居るじゃないですか、でも、少年院に入らなくてはならなく成る前に…、また、理由はどうで有れ環境を変えたいと思ってる高校生もいると思うのです。
 私達の高校は市立ですから、お父さまが市長になられたら、国内留学を受け入れることが可能になると思いませんか?」
「国内留学か…。」
「期間を自由に出来ると良いです、うちは進学校という訳では無く、生徒の学力には幅が有ります、概ねうちに合格出来る実力と言うのを基準とすれば、受け入れ対象に出来る人は少なく無いと思うのです。」
「住む所はどうする?」
「三郎が調べたら、高校の寮に出来そうな施設が幾つか見つかりました。
 市で予算を組んで貰って改修する必要は有りますが寮生活と言う環境を求める人も居るのではないでしょうか。」
「市にとってのメリットが無いと大人は動かないぞ。」
「メリットは有りますよ、無料でご招待する訳では有りませんから単純な経済効果、家族が遊びに来るかも知れませんし、高校時代の一時期をここで過ごす事によって…、そうですね第二の故郷にしてくれるかも知れません、その辺りは市民がどう接するかにもよりますが。」
「そっか…、ここの高校生にとっても良い刺激になるかもな。
 う~ん、選挙を有利にするネタでは無いが検討して貰うよ、都会から来る連中には農業体験もして貰うかな。」
「良いですね、地方の問題も考えて貰って、東京一極集中についてとか考えて欲しいです。
 そろそろ市長選の告示が近づいてますが、準備に問題はないのですか?」
「大丈夫だと思う、強力な対立候補は出て来なさそうで、実質、現職との一騎打ちになると思っている。
 まあ、選挙運動は何もしてないのに、口コミで広がり、お父さんに一票入れますねと声を掛けてくれる人が結構いるし、表立っての選挙運動はまだ出来ないが裏での根回しは進んでいてね、君のご両親の様にボランティアで協力してくれる人は充分な人数になってるよ。」
「少し気になってるのは、市長選を踏まえて雅ちゃんの話を公表するタイミングなのですが。」
「俺としては本人がYouTubeデビューを希望するまでは特に何もしないと考えていたのだけど。」
「そうですね…、雅ちゃんは家からほとんど出てないみたいですが、太一くんは学校へ通っていてどうなのでしょう、同級生の親には学校サイドが事情を説明してくれたそうですが。」
「そうか、変な噂が広がりそうなら考える必要が出て来るのかな、後で雅ちゃんと相談しようか。」
「今日は時間が有るのですね。」
「ああ、兄としての時間も持たないとな、三郎には敵わないとしても兄貴には負けたくないんだ。」
「ふふ、大輔兄さんはおやつの差し入れで点数を稼いでますけど。」
「えっ、奴は餌付けに走ってたのか、油断してたな…。」
nice!(12)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

バトル-83 [高校生バトル-09]

「ねえ、真子姉さまは三郎兄さまとの間に隠し事が無いのですよね。」
「ええ、聞けばどんなことでも答えてくれるわよ、それは雅ちゃんにでもでしょ。」
「うん、次郎兄さまに言われて考えてたのだけどね、私はもう法的にもここの子になったのだから、変に隠して貰わずに…、ただ選挙結果が出るまでに公表するのは微妙だから、お父さまが当選してからってどうかしら。」
「そうね、変な勘違いする人がいたら嫌だものね。
 雅ちゃん的にはどんな形での公表を考えてる?」
「えっとね…、メインチャンネルの方で報告が有りますみたいなのってどうかな、お父さまが市長に当選したことの報告だと思わせといて、元やくざの娘が縁有って養子になりましたって。」
「世間から好奇な目で見られると思うけど大丈夫?」
「エゴサーチをしなければ良いのでしょ、変に隠してるよりスッキリすると思うの、血縁関係こそないけど、大きくなったら絶対義兄弟姉妹の一員にして貰う、して貰える様に頑張るつもりだからね。
 血縁関係に無くても私が凄く大切にして貰ってる話は、梁山泊バトルの展開にもプラスにならないかしら。」
「そうね、市長選では市内だけで無く全国へ向けても選挙の有り方を問い掛けるイベントを展開するから、注目度は何時も以上になると思うのだけど、市長の娘になった感想とかも話せる?」
「うん、YouTubeは録画で編集して貰えるのでしょ、それなら何とかなると思うの、詩織ちゃんと英語チャンネルのミュージカルに出ることを目標にしたから少しずつでも経験して行きたいし。」
「歌と英語のレッスンも選挙が終わってからになってしまって残念だったかな。」
「ううん、春子姉さまに英語の歌を教えて貰ってるし、今まででに姉さまや兄さまがミュージカルで披露した曲を聴いて楽しんでるの、麻衣姉さま達がジャンルに関係なく好きな英語の歌を私のパソコンに入れてくれたのも聴いてるのよ。
 最初は何を言ってるのか全然分からなかったけど、気に入った曲は歌詞を手に入れて、お母さまに手伝って貰いながら少しずつ訳してみたりもね。」
「英語に慣れる練習なのか。
 ねえ、ミュージカルは実話を元にしたフィクションとしてお話を進めているのだけど、雅ちゃんと詩織ちゃんは、歌や英語のレッスンを受けてるシーンから登場ってどう?」
「実際の練習風景をそのまま編集して使うのですね。」
「ええ、ずっと見てくれる人は二人の成長を感じる事が出来、きっと応援してくれるわよ。」
「全然上達出来なかったら恥ずかしいかも。」
「大丈夫よ、英語の歌だって直ぐに覚えられたじゃない。」
「でも、英語って難しいわ。」
「三郎が英語でしか話してくれなくなったとしたらどうする?」
「うっ、春子姉さんならそんな指令を出しそうだな…、地獄の特訓か…。」
「その代わり、何時もよりお話の時間が長くなるの。」
「も~、私の心を弄ぶつもりなのね。
 あ~、嫌ならやらなくても良いのよ~って、春子姉さまの優し気な声が聞こえて来そうだわ。」
「でもね、三郎に伝えたいことだけを中心に学習すれば良いのだから…、準備する時間は有るでしょ。」
「そうね…、もしかして真子姉さまも英会話はそうやって上達したのですか?」
「まあね、始めの内は『I love you.』ばかりだったけど…、何故『I love you.』なのか、どれぐらい『I love you.』なのか、春子姉さんには呆れられたけど、三郎は真面目に応じてくれてね。
 伝えたい事を英語で伝えようと思ったら自然と学習意欲が上がるのよ。」
「真子姉さまは良いよな、三郎兄さまと相思相愛で。」
「お蔭さまでね、でも、それなりに努力はしてるのよ、三郎の恋人が残念な人だったら雅ちゃんも嫌でしょ。」
「あ~あ、残念な人だったら恋人の座を奪えたかも知れないのにな~。
 知ってますか、血の繋がりが無ければ兄妹でも結婚出るのですよ。」
「はは、調べたのね…。」
nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

バトル-84 [高校生バトル-09]

「雅はお父さんのYouTubeチャンネルを見てたのか。」
「うん、見始めたら止まらなくなってね、私ってホントに素敵な人の娘になったんだなって。」
「どう、見てて問題は感じなかった?」
「全然、でもさ、選挙に直接関係無いのも多いから選挙が始まるまでチャンネル開設を待たなくても良かったと思うのだけど。」
「まあ念の為ってことだよ、選挙の事前運動にならない趣味の話だとしても、コメント欄に、市長選出馬予定、清き一票を、と書く人がいたら微妙でね。」
「そこまで気を配る必要が有るの?」
「法に触れるかも知れない疑わしいことは極力避けたいんだ。」
「そっか…、バレなきゃ何をやっても構わないと平気で口にする人が昔、身近にいたけどな~。」
「その考えに賛成だったの?」
「影響はされてたかも、でも、そんなの三郎兄さまは絶対嫌でしょ。」
「勿論さ。
 選挙ではね、区切りを付けないと早くから選挙運動をした人が有利になってしまうし、長期間だったらお金も掛かるだろ、より公平な選挙にする為に法律で色々制限されていて、それは必要な事だと思うんだ。」
「でもお金持ちの方が有利でしょ。」
「まあな、完全な平等は無理だよ。
 既定の年齢に達したからと言って誰でも気軽に立候補出来てしまうと、責任感の無い人でも間違って当選してしまうかも知れない、だから全くお金に余裕のない人は立候補しにくい形になってるんだ。」
「そんな人には票が入らないと思うけどな。」
「でもね、地方議会だと立候補する人が少なくて全員が当選と言う事も有るんだよ。
 だから犯罪を犯す様な人でも当選してしまう。
 少し調べてみたけど、難しい問題は沢山有るんだ。」
「そう言う問題が有るから、お父さまは今までに無かった選挙運動を展開するのよね。」
「ああ、今まで有権者が立候補者について知る事が出来る情報はそれ程多く無かった。
 今日からスタートしたお父さんのホームページではYouTubeも活用して、立候補するにあたっての主張だけでなく、生い立ちや家族のことなど、お父さんの人柄や実績を分かって貰える動画が沢山アップされてるだろ。」
「多過ぎて計画的に見ないとって考えてる、ねえ、今まで、こう言う事をする人はいなかったの?」
「昔はネット環境が無かったし、暫くの間は法律で禁止されてたんだ。
 それが解禁になり、最大限に活用出来ていたかと言うと、一郎兄さん曰く微妙だそうでね。
 今回は最大限に活用する実験で有り、これから立候補する人達への提案でも有る。」
「提案?」
「ああ、今まで有権者は立候補者のほんの僅かな主張だけを元に考え判断し投票して来た。
 国の選挙だと候補者は身近な人で無い事が多いからどうしても、どんな人なのか良く分からないまま投票するしかなくてね。
 まあ、候補者が所属してる政党を応援してるとか、自分の所属する団体が応援してるとか、その本人の事を全く考えずに投票という人も居るのだけど。
 それで、気付いたら人間性や能力に問題の有る人が大臣になったりしてさ。
 有権者は騙されて一票を投じた訳では無く、単にそう言う人だとは知らずに投票したんだ。」
「う~ん、選挙のことは今まで意識したことがなくて…、何か騒々しかったぐらいのイメージしか無いかな。」
「名前を大きな音で聞かせることで、投票に行った時、ついその名を書いてしまう様にと考えてるのかも…、今回の選挙ではそう言うことをしないと決めたから、お父さんの名前を聞いて赤ちゃんが泣きだすことはないよ。」
「お父さまのYouTubeチャンネルを見た人は一票入れたくなるものね、でも…、ネットを利用しない人も居るでしょ。」
「ああ、お父さんはそんな人達の集まる所へ出掛けて一票のお願いをする予定なんだ。」
「そっか、お婆さん達は素敵な候補者に一票って…、でもお爺さん達はそれが面白くないかも。」
「まあな、外見だけで無くどんな人かを知って欲しいのだけど、一度会った印象だけで誰に投票するか決めてしまう人は少なくなさそうで、そこが選挙の難しい所だと思うよ。」
nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

バトル-85 [高校生バトル-09]

「有権者の皆さん全員がお父さんのYouTubeチャンネルを見てくれたら間違いなく当選だと思うのにな。」
「多分大丈夫だよ、チャンネルの概要欄は見た?」
「概要欄?」
「ああ、ここだよ。」
「あっ、協力してくれた人の名簿?
 凄い人数なのね。」
「全員がボランティアです、って書いて有るだろ、これだけ沢山の動画をアップしたのにお金は全然掛かって無いんだ、この人たちは一票入れて下さるだけでなく、知り合いにも一票をお願いしてくれる。
 この他にも学校の同窓会とか会社の人達が協力してくれてるんだ、こちらからお願いしなくてもね。」
「それだけ期待されてるってことかな?」
「勿論さ。」
「そうよね、会社の部下だった人達は如何に素敵な上司だったのかを熱弁してたし、社長さんは有能な管理職を失う事は残念だが、優秀な人を市長に出来るのだから全面的に応援すると、お父さまが会社に貢献して来た事を話して下さった締めくくりとしてね。
 高校で生徒会長をしてた頃の逸話を話す人がいたり、ふふ、お父さまとお母さまは高校生の頃からラブラブだったのね。」
「はは、それは僕も見たよ。」
「お兄さまは全部見て無いの?」
「さすがに多いからね、一本は十分程度だけど、全部見るのは直ぐには無理、興味の有るものから少しづつ見てるんだ。」
「でも、義兄弟姉妹のは少ないよね?」
「うん、これから毎日上げてくからね、今日のアップでは一郎兄さんと…。」
「お爺さまのがアップされてたわよ、春子姉さまの自慢話しばかりだったけど。」
「はは、でも、褒めて貰える娘の父親ということは分かって貰えるだろ。」
「うん、お父さまの印象が良くなると言うことなのね。
 お爺さまって…、そんなにお歳じゃやないからお爺さまって感じじゃないのだけど。」
「はは、お爺さんなら可愛い孫をどれだけ甘やかしても良いとか話して見えたよ、大輔さんには厳しかったみたいだけど。」
「へ~、そんな風には見えないよね。」
「春子姉さんと付き合い始めた頃が大輔さんにとっては反抗期の終わりてだったそうでね、小学生だった春子姉さんを気に入ってからは随分変わられたそうだよ。」
「小学生の頃の春子姉さまって想像が出来ないけど…、お爺さまは春子姉さまのことが可愛くてしょうがないって感じよね。」
「雅はどうしてだと思う?」
「美人だから…、だけでは無いのでしょ。」
「自分の考えをはっきり話すけど、適度に甘えてくれるからだと教えて下さったよ。」
「そっか…、初めて出来たお爺さまと言う存在とどう向き合えば良いのか分からなかったのだけど…、今度お会いした時には色々お話しさせて頂こうかな。」
「ああ、喜ばれると思うよ、雅は親父さんにとって初めての孫だからね。」
「そっか、普通は赤ちゃんが生まれて…、でも私は…、えっと…、お嫁さんの実家の子どもだからホントは孫では無く…。」
「はは、細かい事は気にするなよ、細かい事を気にしてると大物には成れないぞ。」
「ふふ、私は小物で良いのだけど…、でも春子姉さまみたいな人になりたいかな。」
「そうだね、でも、目標にするのは良いけど、雅は雅の個性を大切にして欲しいと思う。
 まあ、今のまま素敵に成長して欲しいね。」
「うん、絶望していた私に皆さんが与えて下さったチャンスなのだから…、素敵な市長の素敵な娘を目指すわよ。」
nice!(12)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

バトル-86 [高校生バトル-09]

「三郎、雅、凄い事になってるわよ。」
「春子姉さん、どうかしたの?」
「お父さんの名前がTwitterのトレンドに表示されたの、YouTubeの閲覧回数もお父さんが話してる動画を中心に勢い良く伸びていてね。」
「えっと…、ほんとだ、有権者数が五万人程度の地方都市という事を考えたら、この注目度は…。」
「ふふ、お兄さま、見て下さった全員が有権者なら何十回も当選しちゃうんじゃない?」
「はは、だよな、まずは第一段階成功ってことだ。」
「第二段階は?」
「まずはYouTubeの動画で力いっぱいPR出来ただろ、次はお父さんの実力を証明するんだ。」
「あっ、お父さまが試験を受けると言うイベントね。」
「ああ、これだけ注目を集める事に成功したとなると、姉さん、協力して下さる議員さんにも喜んで貰えそうだね。」
「ええ、少なくとも多くの人に選挙の有り方を考えて頂く機会にはなりそう、その勢いで第三段階を成功させることが出来たら、大差で当選でしょう。」
「春子姉さま、第三段階ではどんなことをするのですか?」
「兎に角、質問に答えて行くの、コメント欄に書かれた疑問や質問が中心になるけど、批判的な意見に対する見解も含めてね。」
「お父さま、大変そうだな。」
「大丈夫よ、市政研究会のメンバーも一緒だし、麻衣姉さん友香姉さんと私の三人が交代で進行役を務めるからね。
 それを録画して毎日アップ、状況に応じて一日に複数回アップすることも考えてるのよ。」
「お父さまだけが話すのではないのね。」
「ええ、お父さんにはブレインがいるという事を皆さんに知って欲しいの。」
「えっと、ブレインって?」
「色んな意味が有るけど、リーダーを助ける頭の良い人達ってとこかな、市政は幅広い分野を見なくてはいけないから、お父さん一人では情報を整理仕切れなくなるでしょ、その手伝いをする人達が一つにまとまって援助してくれたら市政改革のスピードも上がるだろうし、大勢で考えていれば間違いにくく修正もし易くなる、でも最終判断は市長の役目なの、ブレインの間でも意見が分かれる事もあるからね。」
「えっと…、独裁者じゃないってことかしら?」
「ええ、管理職としてのお父さんも、人の意見を聞きながら最後の判断は自分でして来たの、規模は違っても同じことで…、人の意見に耳を傾けず自分の考えを押し通す人だったら部下に慕われる事はなかったと思うわ。」
「う~ん、市長選の話は聞いてたけど、市長の仕事って良く分かってないかも。」
「そうね、私達は市長の娘として色々知っておかないと行けないわ、雅、これから一緒に学んでいこうね。」
「はい、お姉さま。」
「そうそう、義兄弟姉妹からのアピール映像はこれから少しずつアップされて行くのだけど、当確が出たら雅たちのがアップされるからね、編集が終わったから後でチェックをお願い、私が見た所では問題無かったけど。」
「思い切って、人が知りたいと思う様な事は隠さず話したつもりですが、あれで良かったですか?」
「ええ、中途半端な話しだと週刊誌とかが詮索して来るかもだけど、あれだけ正直に話してあればね。
 一本十分程度、六回に分けてアップして行く中で質問が出てきたら、答えられる範囲内で雅の口から説明する動画を撮ってくれるかな。」
「勿論です。」
「当選後の更新は小学生目線として、雅と詩織が中心でも良いと思ってるのよ。
 市長のサイト、市長のチャンネルに変わるけどね。」
「はは、姉さんの頭の中では、すでに当確が出てるとか?」
「当たり前でしょ、コメントのほとんどが応援しますで、その中に『一票入れます』も多数、市外の人達からは投票出来なくて残念だと言う声もね。」
「だよな、僕は投票出来ないだけでなく選挙運動にも参加出来ないからホントに残念だよ。」
「それでも、三郎は有名人だから、お父さんの息子として存在してるだけで充分貢献してるのよ。」
nice!(10)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

バトル-87 [高校生バトル-09]

「春子、YouTube動画を多用するだけでなく、試験を受け能力をアピールするイベントを開催と、今までに無かった選挙運動に対する反応はどうだ?」
「手応えは充分よ、予想通り的外れな批判をしてる人はいるけど、ほとんどの人は私達の考えを分かって下さっていてね、マスコミ関係からの問い合わせも多いから、当選後の記者会見は規模を見直す必要が有りそうなの。」
「選挙期間中の報道は制約が有るからな、でも、これで落選したら惨めだぞ。」
「誰もお父さんが落選するなんて思って無いわよ、対立候補の選挙事務所はもう諦めムードが漂っているとの報告が入ってたわよ。」
「ちょっとやり過ぎた感も有るが…。」
「選挙運動に対する一つの提案、立候補者のことをトコトン有権者に知って頂く、私達が示した手法を見て、これから立候補する人達が、どう動くのか見ものね。
 ただ、政治献金を考えるのなら市へ寄付して欲しいとまで言ってしまったから、一部の議員からは恨みを買ってるかも。」
「そうか、夜道には気を付けるよ。」
「お父さん達の新居が完成するのに合わせてセキュリティーの見直しも進めてるからね、三郎目当ての不心得者だけでなく、雅たちの動画をアップし始めたら注目度がまた上がりそうでしょ。」
「ああ、暗い過去をあっけらかんと話しつつ、最後は施設の職員に対する謝罪の言葉で締めくくってくれた、学校へ行けない理由も話してたな…。」
「一通り話せてスッキリしたと言ってたわ、詩織と二人で義兄弟姉妹の一員になりたいと話してるけど、お父さんはどう思う?」
「彼女達はどの程度、義兄弟姉妹の意味を理解してるのかな?」
「人と人の絆と言う意味では家族以上の…、血縁を越えての関係を雅が求めるのは自然だと思うわ。
 私達が何をしようとしてるかも学び考えていて…、沢山の事を考えているから無理に学校へ行かせなくて本当に正解だったね。
 三郎と真子がそれをきちんと受け止めてるから尚更…、多忙な小学校の教員では、知育だけでない本当の意味での教育は無理でしょ、人間的にも三郎以上の教師が居るとは思えないしね。」
「真子ちゃんとの三角関係はどうなんだ?」
「ふふ、雅ったら、この前は真子に対して一夫多妻についての考えを尋ねてたわよ。」
「真子ちゃんは何て?」
「世界中で一番素敵な三郎兄さまの遺伝子をより多く残すことを考えたら、とか言われて返答に苦慮してた、もし愛人になったら許してね、とも言われてて。」
「そういう事も考える年頃なんだな…、春子もあれぐらいの時には大輔くんとすっかり仲良くなってたか…。」
「初恋の相手が三郎だと、彼氏候補を見つけてあげるのも大変なのよね。」
「そう言う意味では不登校と言うことがハンディになってしまうのかな。」
nice!(9)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

バトル-88 [高校生バトル-09]

「春子姉さん、YouTubeのコメントを見てたら、改革を進めるのは良いが市役所の職員に負担が掛からないか心配、と言うのが有ったのだけど、どうなのかな?」
「大丈夫よ、大きく変えるのは選挙運動だけじゃなくてね、今まで役所の人がやってた計画立案作業の一部を、市政研究会のメンバーが進めて行くの、もう原案は出来上がっていて当選後には役所の幹部との会合を持ち確定させて行く、職員は実務面に集中して貰う予定なの。」
「へ~、国では何か新しい事を始めると、国家公務員が無能なのか、わざといい加減にやってるのか民間では考えられない様な進め方をすると、コメントに有ったけど…。」
「官僚は何事も無難に済ませる事しか考えてないみたいなのよ、国民の為に働くと言うより自分達の保身が重要みたいでね、まあ、国益を考えて無い様な議員の相手もしなくてはならなくて大変なのでしょう。」
「そんな感じか…、国の場合ちょっとした政策でも膨大な事務費が掛かるみたいなことも書かれてたけど…。」
「ええ、国の場合は全国を対象にする訳だからね、市でも規模は違うものの予算額を考えたらそれなりに間接的な費用が掛かるのよ、でも、その辺りの工夫も市政研究会では考えていてね。」
「市政研究会って人数は多いの?」
「一郎兄さんの呼び掛けに応じてくれた東京の学生も大勢いるからね、広く地方自治体の有り方を考えてるメンバーと、この市の市政を徹底的に分析し改革案をまとめてるチームが有るのよ。」
「今までそう言う研究会は無かったのかな?」
「どうかしら、ただ、皆さんは研究の一環と考えておられて、有識者会議の様な報酬の発生する会では無いのだけど、この市をモデルケースとして全国の地方自治体を改革出来ないかと考えて下さってるの。」
「そっか、孤独なリーダーと言う話を聞いた事が有って、お父さんを支えなきゃいけないと思ってたけど、そんな感じではないんだ。」
「スタート時点ではね、でも、その後は進めてみないと分からない、どうなってもお父さんを支えて行くのが私達、義兄弟姉妹の役目だと考えてるわ。」
「う~ん…、そうなって初めて義兄弟姉妹と言う存在が試されるのかな。」
「ただ、市政研究会メンバーの中には、お父さまを長兄とする別の義兄弟姉妹と言う考えが出始めていてね、三郎を長兄とする私達とは区別して。
 ただのチームでは無く、それだけの覚悟を持ってお父さんを支えて行きたいのだとか、兄弟喧嘩をする事が有っても長兄と共に市政改革を進めて行こうと。
 まだメンバーに対する報酬の問題も有って検討中なのだけど。」
「市の為に働いて貰うのに無報酬ではね…。
 でも人件費が掛かり過ぎると問題になるという事かな。」
「仲間内から市会議員になって貰う話も出てるのよ。」
「市会議員として市に貢献か…、姉さん、市会議員って何をしてる人達なの?」
nice!(10)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

バトル-89 [高校生バトル-09]

「親父、ここまでの選挙戦で、ほぼ当確と言える状態になって来てるけど、当選後、市議会との関係は良好なものに出来そうなの?」
「現時点では半数程度の議員が協力の意思表示をしてくれたよ。
 後は、動き始めてみないと分からないが…、次郎は何か情報を掴んでいるのか?」
「特にはないのだけど、ただ普通に当選するだけでなく圧勝出来たら、市議会に対して大きな力になるのでは無いかと思ってね。」
「確かにな、多くの支持を受けて市長になれば、議会としても市長を軽んじる事が出来なくなる。
 一般市民の多くが推した市長を蔑ろにする議員は次の選挙で苦戦を強いられるだろう。」
「市会議員に仲間を送り込んで行くべきとの声も出始めてるけど、どう思う?」
「現職議員の中にはイメージの良さだけで当選したみたいで論理的な話しの出来ない人もいるからな、議員報酬に見合った働きをしてくれる人をと考えたら、私達の仲間内から出て欲しくは有るね。」
「そうなって来ると、地域政党を考えることになるのだけど。」
「う~ん、高校生バトルから派生した、梁山泊バトルに参加してくれてるチームからも地方政治を共に考えたいと言ってくれる人がいるよ。
 そうだな、動ける人がいればその人数に見合った規模でスタートする事も考えて行こうか。
 但し、まだ私が当選した訳ではないので選挙戦には気を緩めず当たって欲しいかな。」
「うん、選挙運動終盤に向けては圧勝する事の意味を考えて貰うよ。
 この後は市政研究会との録画だけど、テーマは市内から貧困家庭を無くす取り組みに絞る方向、親父はそれで良かった?」
「問題ない、一般市民に直接係わるテーマは昨日までに一通り済ませたからな、今日の進行は友香さんだろ、落ち着いた雰囲気で進むと思うよ。」
「面白いよね、春子が進行の時と友香姉さんが進行の時とでは市政研究会メンバーの雰囲気も随分違って、麻衣は二人の中間になる様に意識してると話してたけど。」
「三人とも既婚者だと知ってがっかりしたと言う話を聞いたが、実際はどうなんだ?」
「そんなことを話す人は極一部だよ、春子はともかく、友香姉さんと麻衣は慣れてないのにしっかりやってくれてて評判は良いんだ、お腹が目立ち始める前で良かったのかな。」
「負担にはなってないよな?」
「心配いらないよ、その辺りも考慮して担当を決めてるそうだからね。」
「子どもが生まれたら大変だぞ、次郎は覚悟出来てるのか?」
「俺は大丈夫、麻衣に負担を掛ける気は無いさ、兄貴の方が忙しくて心配だけど、友香姉さんをフォローする体制は春子が考えてくれてるよ。
 春子は兄嫁達の出産と育児を参考にさせて貰うと話してたけど、さすがに緊張してるみたいだ。」
「まあ、初めての出産だとみんなそうなるさ。
 二人目になるとかなり楽になるのだがな。」
「何事も経験か…、今日はシングルマザーの話しにも触れる事になってるけど、離婚する夫婦ってどんな感じなのかな、子どもが生まれて夫婦の関係が変わってしまうパターンが少なからず有るってことでしょ。」
「人それぞれだな、動物の本能に従って子を授かった後は子どもの世話に時間を取られ、夫次第では…、私達は子育てを楽しんだが、それを苦痛に感じる親もいる訳で。」
「本能的に子どもを守ると言う意識は母親の方が強いのだろうけど…、子どもには貧困生活を味わせたく無いと他人の子に対しても思うよ、市政を司る立場になったら何か対策は考えてるの?」
「今でも、シングルマザーが公的機関の職場で働く体制は有るのだけど、それを充実させて行きたいと思う、子育て支援も含めてね。」
「うちの集落に作る保育所でも雇って行くよ、資格が無くても出来る仕事が有るから。」
「ワーキングプアの人達を対象に、職業訓練から就職の斡旋までを職業安定所と協力出来たらと考えてるのだが、あそこは厚生労働省の管轄でね、市町村との関係を上手く築いて行けるかどうかが、まだ分からなくてな。」
「管轄が違うと…、法律に従って動かざるを得ないから難しかったり面倒な事が有るのかもね。」
「一応、ここ出身の衆議院議員とは連絡を取っていて、場合によっては相談に乗って貰うつもりだがな。」
「国会議員か…、国会議員も仲間内から出せたら面白いのだけど。」
「どうかな、与党になれないと大した事が出来ないと思うぞ。」
「やっぱ夢は大きく持って、国を我々の仲間と共に動かす?」
「随分大きく出たな。」
「党首は三郎に任せてさ。」
「はは、自分は総理の兄と言う立場で気楽に指示を出してくつもりだな。」
「うちの一族で国を動かせたら、もう少しバランスのとれた国に出来そうだと思わない?」
nice!(13)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

バトル-90 [高校生バトル-09]

「三郎、お父さんが当選するのは当たり前だと思ってたけど、実際に圧勝出来ると嬉しいものね。」
「でも、大変なのはこれからだろ、春子姉さん。」
「そうね、まずは撮り溜めて有ったのをアップし、各チャンネルの更新頻度を一日二回に上げて一気に稼ぐ、選挙期間中はお父さんのチャンネルから流れて来る人も多かったでしょ、注目度が上がってる今は稼ぎ時なのよ。」
「いや、金儲けの話しじゃなく、お父さんが市長としてさ。」
「その為にも沢山稼いで市へ寄付したいのよ、市の財政は潤っているとは言い難く、限られた予算の中で遣り繰りする事になるでしょ、例えば市立高校で国内留学生を受け入れてく事が決定したら、その為の費用として百万寄付するとかさ。
 お父さんの名義ではまずいから、三郎を代表とするグループを立ち上げ毎月寄付、何に使って欲しいかはその都度義兄弟姉妹で決めるってどう?」
「市民の皆さんに喜んで貰える使い道か…。」
「売名行為です、とはっきり宣言して続けて行けば真似する人が出て来るかも知れないわね。」
「そうだな、税金だと使い道を指定出来ないけど、市への寄付なら市長が間違いなく使ってくれる。
 お父さんが考えている市政の方向性が有権者に認められた訳だからね。
 それにしても記者会見は凄い人数だったな。」
「私達は立候補者のことを何も知らないで投票して来た、と言うキャッチが見事に嵌ったわね。
 大学の人達は、ふと気づいたら市長候補について滅茶苦茶詳しくなり他人とは思えなくなったとか、あんなにも本数が多いのに全部見たって人が結構いるのよ。」
「雅のも見てくれるかな。」
「新しく妹が出来ました、ってタイトルで三郎が紹介する所から始まってるのだから、ファンは無視出来ないでしょう、確認してみる?」
「うん。」

「あっ、もう三十万回視聴を越えてる、さすがに早いわね。」
「コメントは?」
「えっと…。
 概ね好意的なのが多いかな…。
 多少誤解してる人もいるけど、残りの映像がアップされれば分かって貰えるでしょう。」
「でも、雅が傷つきそうなのも有るから、気を付けないと。」
「一応、こういった類のコメントも有るとは話したけど…、あの子、私の前ではトコトン良い子なのよ、実のところはどうなの?」
「真子には結構さらけ出しているみたいだよ、真子は極力遠慮しないで言いたい事を言う様にしてると話してたけど、それが逆に安心して話せる存在になったと言うことかも。
 ただ、彼女なりに相手に合わせた接し方を考えているとは感じてる。」
「もっと肩の力を抜いてくれると良いのだけどね。」
「真子以外には時間が掛かると思う、でも詩織ともすっかり仲良くなり表情が豊かになったのを感じるから、今は彼女のペースで良いと思うよ。」
nice!(10)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー
高校生バトル-09 ブログトップ