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神沢祐樹-91 [高校生会議2-18]

「皆さん、お待たせしました。
この所ワイドショーなどでも取り上げられておりますのでご存知とは思いますが、異色男女ユニットLENTO、弊社はその神沢祐樹社長率いるオフィス白川の子会社として再スタートする事になりました。
本日はそれを記念してのパーティーですが、皆さんにはショウを楽しんで頂けたらと考えております。
まずオープニングは神沢祐樹、白川絵美が子ども達の為に作詞作曲、LENTOのデビューアルバムに収録される曲からです、踊り付きの曲はご一緒にどうぞ。
では、LENTOのお二人、お願いします。」

「わ~、すごい美形じゃない、小さな画面で見てたからここまでとは思わなかったわ。」
「私は大画面で見てたけど、実物の方がうんと良いわね。」
「あ~、絵美お嬢さまの彼氏じゃなかったらな。」
「ふふ、だとしても、貴女じゃ釣り合わないわよ。」
「絵美お嬢さま、しばらく見ない内にお綺麗になられたと思わない?」
「恋する乙女なのね、うらやましいな。」
「可愛らしい曲よね、すぐに踊れそう。」
「ここは、私達で盛り上げてあげようよ。」
「踊りますか。」
「ふふ、何か楽しい。」
よし、踊りながら前へ行ってテレビカメラに映ってしまおう。」
「おっけ~。」

「あっ、若い子達が踊り始めたわ。」
「ほんとに可愛い社長さんね、白川社長が惚れ込んでるって話だけど。」
「学力もかなりのものなのでしょ、ワイドショーを見るまで、今日はただの暇つぶし程度にしか考えてなかったけど、可愛い男の子は目の保養になるわね。」
「歌声も素敵じゃない?」
「基本が出来てるのね、簡単な曲とは言え発声も音程も良いわ。
声楽やってる絵美さんとしっくり…、絵美さんも曲に合わせて発声を変えてるのね。」
「あんな楽しそうに歌う絵美さん、初めて見たわ、恋をして、美しさが増したかしら、前は少し冷たい印象だったのに。」
「確かに異色ユニットだけど、歌は正統派、応援するしかないわね、この後、お話しする時間は無いのかしら?」
「この雰囲気では無理でしょうね、はぁ~、アイドル顔負けのルックスで高校生社長、私もお近づきになりたいわ~。」
「だめよ、私等おばさんは遠くから見守るの。」
「うちは広告をお願いしようかしら、ターゲットの年齢層を少し下げても良いかなと思ってたのよ。」
「私も絡みたいわ、オフィス白川と…。」
「高校生社長で大丈夫なの?」
「オフィス白川は大きくなるわよ、あなたには彼の最大の武器なんて分からないでしょうけど。」
「可愛い男の子って事でしょ。」
「ルックスだけじゃない、すでに彼を応援したいと思っている人は大勢いるのよ、そんなの人柄が良いからに決まってるじゃない。
何か問題が起きても多くの人が彼を支える、私もその一人になりたいと思うもの、ワイドショーをしっかり見てない人には分からないでしょうけど。」
「そんなにしっかり見たの?」
「ええ、全部録画させてじっくりね、昨日ローカル局で放送された番組も、帰ったら見られる様に指示して有るのよ。」
「その番組、東京では見られないの?」
「どうかしら、例の低迷してる局系列らしいけど。」
「なら、視聴率の悪い番組を打ち切って入れ替えね、動かない様なら、少し手を打とうかしら。」
「脅すのね。」
「よしてよ人聞きの悪い、軽く教育的指導をさせて頂くだけよ。」
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神沢祐樹-92 [高校生会議2-18]

「神沢社長、会場は盛り上がってますね、柿川フレンズのアカペラコーラスもトークと上手くかみ合っています。」
「ですね、セミプロと言っても結構経験豊富な方々なのですよ、ただ、トークのネタはちょっと…。」
「社長の伝説、良いじゃ有りませんか、お客様方は社長の事を知りたくて仕方ないのですから大正解ですよ。」
「う~ん、先ほどの質問コーナーにもまいりましたが、絵美は少し暴走気味でしたよね。」
「お嬢さまの本心なのでしょう、素直で正直な人は好かれます。」
「そうですか…、それで、お客様の中にご挨拶をしておくべき方とかはおられますか?」
「ええ、いずれお願いする事に成ると思いますが今日は大丈夫です、大勢来ておられますので特別扱いは避けたいです。
直ぐに何人かの方が動いて下さるでしょうから、それを見極めてからで遅く有りません。
こちらから、協力を要請するのではなく、協力させて欲しいという人に対して許可するぐらいの気持ちで良いのですよ、神沢社長なら。
下手に出てしまうと、社長のカリスマ性を損なう事になりますから。」
「う~ん、白川社長も同じ様な事を…、しかしバランスが難しいですね。」
「それを分かってお見えですから、社長の器なのです。
威張れば良いと思ってる、馬鹿社長もいますから。
まあ、今後、ややこしい話になりそうでしたら私に振って下さい、安っぽい新人アイドルとは格が違うという事を説明して差し上げますので。」
「お願いするしか有りませんが…。」
「あっ、お嬢さまの着替えが済んだ様ですよ」

「絵美、大人っぽくて素敵だよ。」
「ふふ、最初の衣装とのギャップを意識してみました。」
「何となく、初めから二つの面を見せる事になりましたが、所長はどう思います?」
「個性的で良いと思います、子ども向けの曲、昭和歌謡のカバー、今後は、オペラのアリアとか、日本歌曲とか、アイドルお宅なんて連中が聴いた事も無い様な曲を聴かせて下さい、正統派異色アイドルユニットとして。
あっ、アイドルというより、アーティストですね、アイドル以上にルックスの良いアーテイスト…、あ~、もう肩書なんてどうでも良いです、LENTOという新しいスタイルを日本中の人に認知して貰いましょう。
時間的なハンデは有りますが、ファンが少し飢えるぐらいで良いのですよ。
最低限の活動で最大限の結果を出せれば、神沢社長の伝説が増え、いえ、これからはお二人の伝説の始まりですね。」
「少し大袈裟では有りませんか?」
「いえ、きっちり演出させて頂きます、社長が考えておられる福祉関連事業も含めて成功させるために、大きく稼ぎたいですから。
神沢社長がトップに立って下さる事になって社員のモチベーションは高まっています。
我々には伝説を生み出すくらいのパワーが有りますよ。
雑事は我々がしっかりこなしますので、そうですね…、社長はトップとして輝いていて下さい。」
「そうです、祐樹さまは太陽なのです。」
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神沢祐樹-93 [高校生会議2-18]

「神沢社長、パーティ―が終わったばかりでお疲れの所、お時間を作って下さり有難う御座います。
先ほどの歌は古い曲のカバーでしたが、LENTOのお二人が歌うと新鮮で聴き惚れてしまいました。CD化の予定は有るのですか?」
「時期は未定ですが準備は進めています。」
「それは楽しみです。
ところで、神沢社長はアカペラグループから祐樹くんと呼ばれていましたが、私共もこれからその様に呼ばせて頂いてもよろしいでしょうか。」
「はい、呼ばれ慣れていますので問題有りません。」
「では、今後の番組では祐樹くんと絵美さん、という形で紹介させて頂きます。
お二人で作詞作曲された曲は柿川の子ども達の間で、すでに広がっているそうですが、CDの発売日は決まりましたか?」
「自分達の録音は済んでいます、夏休みのイベントで皆さんにも歌ったり踊ったりして頂きたいと考え、仕上げを急いで貰っている所です。
インディーズですので販売はプリンセス遥香の通販サイトが中心になります。
発売日が決まり次第お知らせさせて頂きます。」
「インディーズという事で通常のCD販売とは違うのですね。」
「はい、まだ、柿川以外で売れるかどうかも分かりませんので。」
「売れると思います、発売されたら私も買いますよ。」
「有難う御座います。」
「LENTOとして、これからの活動予定を教えて頂けますか?」
「今のところ決まっているのは、柿川で行われる柿川フレンズのイベントです。
後は、取材依頼、出演依頼が来ていますので、決まり次第webでお知らせさせて頂きます。」
「では、社長となられました、オフィス白川に関してお願いします。
事業内容は芸能活動とグッズの制作、製造販売といった事の様ですが、登記上は幅広い内容になっているそうですね。」
「はい、すぐに色々スタートさせる訳では無いのですが、社員の特殊性を最大限に活かして行きたいと考えています。」
「特殊性というのは?」
「多くの社員は別に仕事を持っています、二つの仕事、ダブルワークという働き方なのですが、我が社が、彼等のもう一つの仕事や趣味に係わって行く可能性を考えています。」
「具体的には?」
「まだ発表させて頂ける段階では有りません、何人かの社員とは相談していますが。」
「社長としてのお仕事もしっかりされているという事ですね。」
「自分自身は、まだ学ぶべき事が多いと考えていまして、しっかり出来てるかどうかは分かりません。
でも、優秀な社員が僕達の提案をしっかり受け止めてくれていますので問題無いと思っています。」
「一気に注目を集めている訳ですが、今のお気持ちなどお聞かせ下さいますか。」
「高校生起業は中学の頃から思い描いていましたが、正直、最初はもっと小さく、もっとゆっくり進めるつもりでした。
それが、多くの方のバックアップを頂ける事になり、大きなスタートとなりました。
協力し応援して下さるすべての方に感謝しています。
僕達の活動はまだ始まったばかりですので、ここからどんな展開になって行くのか未知の部分も多いですが、応援して下る皆さんの期待を裏切らないだけの活動をして行きたいと思っています。
ただ、高校生活が有り、大学進学が有りますのでライブ活動などは控え目にさせて頂きます、ご理解をお願いしたいです。
社長としましては少し欲張りな事も考えていますが、ご覧の通りの若輩者、至らない事も多々有ると思いますので、よろしくお願いします。」
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神沢祐樹-94 [高校生会議2-18]

「祐樹くん、テレビ見たわよ、可愛い高校生なのに、しっかりした受け答えは、流石ね。」
「はは、春日部先生、褒めても何も出せませんよ。」
「そんなの期待してないわ、それより部活を休んだ日の録音は聴いてくれた?」
「はい、絵美と聴きながら歌っています。」
「忙しそうだけど、コンクールは出られるの?」
「大丈夫ですよ、日程は合わせて有りますし、合唱コンクールも番組で取り上げて貰いますから。」
「なら安心なのかな。
ねえ二枚目のCDに向けての選曲は進んでる?」
「はい、自分達の世代にも喜んで貰えそうな曲を探って貰っています。
でも、候補曲を増やしたいと考えていまして、先生が子ども時代に好きだった曲で、お勧めの曲とか有りませんか?」
「そうね…、あなた達のイメージとは少し違うかしら、でも原曲と全く違った雰囲気で歌うというのも面白いのかな。
一度、昔聴いていた曲を聴き返してみるわね。」
「お願いします。
ところで、小倉百人一首をモチーフにした曲作りがどうなってるのか、気になっているのですが。」
「あっ、遥香システムにはあまり情報を上げてないものね。
アドバイスを貰い過ぎると、まとまらないでしょ、だからこっそりやってるのよ。
それでもチームメンバーは三十人を越えてね、良い作品が出来たらLENTOに歌って貰えるという事で盛り上がってるわ。
競技かるたの読手の方も加わって下さって、百人一首、その独特の雰囲気から曲に繋げるのに苦労はしてるものの、何とか形になりそうよ。」
「英語の先生とは?」
「えっ、ま、まあ仲良く取り組んでるわ、日本の文化を外国の方にも親しんで貰えるかも知れないでしょ。」
「そこで顔が赤らんだという事は上手く行ってるという事ですね?」
「もう、祐樹くんたら、大人をからかわないの!」
「はは、面白い曲が出来上がる事を期待していますよ、ある程度完成したら、編曲をお願いしている先生方にも聴いて頂きます、完全に仕上げようとは考えないで下さいね。」
「ええ、LENTOの二人に歌って貰って初めて完成だと思っているわ。
普通なら作詞作曲なんて個人作業でしょ、でも私達はプロではないから意見を出し合って…、祐樹くんに言われた通り一曲に付き複数の案を残して作業を進めてるわ、最終判断はお願いね。」
「それが社長の務めかな、でも編曲の先生を尊重しますよ。
著作権はチームに帰属する方向ですが、チーム名を『しのぶれど』としたのは、どんな流れなのですか?」
「ふふ、絵美さんは全く忍んでいませんが、私達の祐樹くんに対する気持ちをね。」
「はは、訊かなきゃ良かった。」
「ねえ、『しのぶれど』にも取材が入るのでしょ。」
「ええ、実験的取り組ですからね、現代音楽と古典との融合だけでなく、学校改革で余裕が出来た教師という観点からも掘り下げて貰うつもりです。」
「そこに教育者サイドから生徒へのメッセージとかも入れて貰えないかしら。」
「その想いを制作スタッフへ伝えて頂ければ大丈夫だと思いますよ。
柿川の教師から全国の生徒達へ、内容が良ければ一回の放送枠に収める必要も有りませんから。」
「うん、古典なんて学習する意味が分からない、と生徒に言われてしまった先生がね…。」
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神沢祐樹-95 [高校生会議2-18]

「難しい問題ですね、確かに古典を全く知らなくても生活には困らない訳ですから、どれだけ綺麗ごとの理屈を並べられても受け入れられない人は少なくないでしょう。」
「祐樹くんにそう言われてしまうと…、でも昔の人も恋をしたり、美しい風景に感動していたと思うの、そんな事を日本人として感じて欲しいわ。」
「それなら…、まず暗記を強要する様な授業はどうでしょう。
生徒の中には暗記の苦手な人もいます、古典を味わう前に嫌いになりませんか?」
「そこなのよね…、学校教育が受験をゴールにしてる一面が有るでしょ。」
「そうですね、うちは大学合格をゴールにしない教育を目標に掲げていますから、まだましなのでしょうが…。」
「進学校の場合、受験に直接関係ない教科…、音楽の授業なんて当然低く見られていてね、音楽教師として残念な気持ちにさせられる事が有るのよ。
進学とか考えていない生徒にとっては古文だって似た様な事なのかもね。」
「高校の場合は、入試によって生徒が分けられていますが、小中学校の教育は全ての子に同じ教育を施そうとしています。
学力差が大き過ぎてバランスが悪く、とても残念な状態だと思いませんか?」
「そうね、教科書を一度読めば理解出来る子と、丁寧に何度説明しても理解出来ない子が同じ教室で授業を受けているものね。」
「教師は大変でしょうが…。
自分は小学生の頃から、同級生に算数を教えていました、その話の流れで親父が教師の役割について話してくれた事が有ります、小学生の頃なら、その教科を好きにさせる事が一番大切なんだと。
親父は点数、成績に関係なく、例えテストが零点でもその教科が好きになれたら楽しいだろって、まあ、好きな教科で零点を取るのは難しいと思いますが。
好きに成れたら次に繋がる可能性が広がります、でも、嫌いになったら可能性は極端に小さくなりますよね。
本当にきめの細かい教育をするなら個々で目標設定を変えるべきで、百点取れる子と十点しか取れない子だったらテスト問題その物が違っていても良いと思うのです。」
「そうね、大人の事情が色々有って難しいでしょうが…。」
「自分が算数や数学を教える時は、その子の力に応じて、例えば難しい問題は取り敢えず捨てよう、と話し、出来る問題を増やす様にしていたのですよ。」
「あっ、祐樹くん伝説の一つね、先生より分かり易いと評判だったのでしょ。」
「はは、中学では人数が増えて大変でしたが…。」
「そうか、祐樹くんは小中学生の頃から、自分の考えに沿って教育活動をしていたのね。」
「教育活動というのは少し大袈裟ですが、話を戻すと、古典の授業が楽しくないのに強制されているとしたらどうでしょう。
それで…、先生方から生徒へのメッセージというのは、どの様な内容なのですか?」
「そうね…、祐樹くんが、綺麗ごとの理屈、と話したそのままかも。
考えてみると、一部の子にとっては学習が嫌いになるような授業を受けさせられ、テストでは良い点数を取れと言われて来た、それなら生きて行くのに困らない教科に必要性を感じなくなって当たり前ね。
祐樹くんは、学習が好きになって、その子なりに、少しずつでも理解が深まって行けばって思っているのでしょ。
もう一度話し合ってみるわ、少し先になるけど夏休みにはチームの全員が揃う話も出てるし、教科を好きにさせる教育を他の教科の先生にも問いかけてみようと思う。」
「お願いします、そんな過程を番組に盛り込んで欲しいのですよ。
まず先生から生徒へどんなメッセージを伝えようとしたか、そこからどの様な議論がなされたか、簡単で構いませんのでまとめて頂けませんか。
番組制作のサポートをお願いしている社員には、早めに『しのぶれど』とコンタクトを取って貰いますので、どんな結論になろうと構いません、古典なんて学習する意味が分からない、と生徒に言われてしまった先生から始まるストーリー、それを通して視聴者の方にも考えて頂けたら良いと思うのです。」
「分かりました、祐樹くんは、楽しく古典に接するきっかけと考えて百人一首をモチーフにした歌を提案してくれたのよね、分かっていたつもりだったけど改めて良い曲を作りたいと思うな、私も祐樹くんの部下として頑張るわ。」
「いえ、先生は部下ではないですから。」
「良いのよ、でも、そういう内容の場合、祐樹くん達は出演しないの?」
「制作サイドの判断に委ねていますが、VTRを見て一言みたいな形が有るかも知れません。」
「そっか、教師として恥ずかしくない内容になる様、頑張るわね。」
「でも、無理はなさらないで下さいね、部活の指導も有って大変なのですから。」
「だ、だめよ…、そんな優しい言葉を気安く掛けられたら…、私の婚期に影響しちゃうじゃない。
私の周りの男どもには優しさが不足しているのよ。」
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神沢祐樹-96 [高校生会議2-18]

「祐樹くん、番組撮影、高校ではバスケ部からなのね。」
「ああ、公式戦で俺がベンチ入りする事になったから、絵的に面白いと言われてね、でもすぐに合唱部や軽音楽部とかの撮影も始まると思うよ、継続的に記録して行きたいそうなんだ。
そうだな、千恵がどんどん素敵な美しい大人の女性になって行く姿を見られたら、視聴者の方も楽しいと思うだろ。」
「も~、そんな台詞は女心を微妙に惑わせるから駄目よ、嬉しいけど。」
「そんなに褒めてないよ、千恵は小学生の頃から知ってる、当然高校生になって可愛いから綺麗になってきてる、でも君はまだまだ成長の途中でしょ…。」
「だ・か・ら~、真顔で可愛いとか綺麗とか言われると、女の子は祐樹くんの事をもっと好きになってしまうのよ、でも絵美がいるでしょ。」
「む、難しいんだな…。」
「愛人にでもしてくれるのなら構わないけど、ほんとに自覚がないだけ罪な人なんだから。」
「御免…。」
「分かればよろしい、ところで継続的な撮影をして行くとなると大変じゃないの、その…、制作スタッフとかは。」
「ああ、だからスケジュールの組み立ての為にも、うちの社員を何人かスタッフに加えて貰った。
さらに、効率良く撮影する為、各部のコーチ達にも協力を要請して有るんだ。」
「色々な部活を取り上げるって事?」
「うん、高校の部活紹介って感じになるかも、中学生の参考になれば良いし、科学的トレーニングを全国の学校でも取り入れて欲しいからな。」
「全国?」
「ああ、キー局の人が絡んで全国放送になるかも知れないんだ。」
「ここまでの放送はやっぱり好評だったのね。」
「うん、でもこれから高校生社長というインパクトは薄れて行くだろうし、高校生カップルという事で確実にアンチは増えるだろうから微妙だよ。」
「長くは続かないかもって事なの?」
「スタートが子ども向けの歌だろ、そこに高校生活や昭和の歌と、ターゲットを絞ってないからね、続けて見て貰えるかどうか微妙だと思わないか?」
「逆に言えば、マンネリという言葉にはしばらく縁が無いって事でしょ、祐樹くんをテレビで見られるのなら大丈夫よ、もし視聴率が上がらない様なら、ゲストを呼べば良いわ。」
「ゲストか…、そっちに予算を使われると柿川フレンズがね。」
「まだあまり登場してないけど、柿川フレンズのメンバーは全国放送になっても大丈夫なの?」
「セミプロとして可もなく不可もなくという感じかな。
彼等には元々沢山稼いで貰おうとは考えていないんだ、ある意味ダブルワークという事で、安定した生活を送って貰いながら柿川の活性化に協力して貰う。
成功したら、そんなスタイルを他の小規模地方都市にも広げたいんだよ。」
「あくまでも地方の活性化なのね。」
「ああ、トップアーテイストを目指してる人とは一線を画して、ローカルでの活躍でも生活には全然困っていないというスタンス、それを柿川スタイルとして出してみて、世間の反応を見てみたい、もちろん柿川フレンズの中から大きく活躍してくれる人が現れたら嬉しいけどね。」
「ふふ、LENTOは行けそうじゃないの、CDの予約はかなり来てるのでしょ。」
「まあね、踊り付きにしたお陰でDVDも良いペースで予約が来てるよ、テレビで度々流して貰った効果がしっかり現れている。」
「大ヒットになると良いわね。」
「大ヒットは分からないけど、現時点の予約数から考えて、CDはどんどん出そうと思っているんだ。
制作にお金を掛け過ぎなければ、ある程度の売り上げ枚数で利益が出る、メジャーだと小回りが利かないけどインディーズだからね。」
「でもあんまり出されるとファンが困らないかしら、その…、経済的に。」
「予備調査から、カバー曲集は行けそうなんだ、メインターゲットを中高年に置くから購買力に問題はない、しかも編曲だけで済むから新曲を作るより簡単なんだ。
伴奏は柿川フレンズのメンバー、ジャケットには経済的に問題の有る子の絵を積極的に使って行こうと考えている。」
「あっ、安上がりなだけでなく…、そうね曲を聴きたければジャケットの絵はそれほど重要でもないのかな。」
「なぜその絵なのかを上手く伝える事が出来れば、とても意味の有る絵になると思わないか。」
「そうね、それで沢山売れれば絵を描いた子も潤うって事なのね。」
「ああ、ただ、親に問題が有るケースが多いみたいだから金銭管理方法を検討して貰っている。
そっちの方がCDを制作するより大変かも知れない。」
「それって…、CDを作るのは簡単って事?」
「うん、千恵も作るか?
売れるかどうかは分からないが、CDの自主制作も請け負うからね。」
「あっ、柿川なら需要が…。」
「有るだろ、合唱団の記念CDとかが簡単に作れるシステムなんだ、五周年記念CDを出すのに苦労してた合唱団が有ったけど、うちに任せれば、それより安く簡単に作れるよ。」
「もう、スタートしてるの?」
「これから柿川フレンズのCDをサンプルに宣伝を始める、趣味で音楽やってる人を対象にね。
出来上がったCDを聴かせて貰って、柿川フレンズにお誘いさせて頂く事も視野に入れているんだ。」
「市民コーラス全員を柿川フレンズにって事は?」
「それは…、ギャラの総額が高過ぎて赤字の連続になるから無理だな、CDの自主制作は喜んで請け負うけど、柿川フレンズはアマチュアではないんだよ。」
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神沢祐樹-97 [高校生会議2-18]

「神沢社長、この所スケジュールが密になっていますし、明日はバスケの試合と柿川フレンズのイベントが有りますが、お体は大丈夫ですか?」
「問題ないですよ、授業中はのんびりしていますから。」
「のんびりですか…、昨日の番組見ましたよ、授業中の話は…。」
「はは、圭子の話を元にした再現Vですね。」
「三つの事を同時進行って本当なのですか?」
「そうでもないです、先生に敬意を表す意味で教科書を開いていますが、ほとんど見ていませんので。」
「もう学習済という事ですね。」
「ええ、先生の話が教科書を読めば分かる程度の内容だったら意識の一割を向けるだけにしています。」
「後の九割は他事にという事なのですか?」
「はい、授業中は邪魔が入らないので色々はかどります。」
「その、合間に白川副社長と…。」
「昨日の再現ビデオは誇張し過ぎですよ、たまに目が合うだけです。」
「学習と仕事と愛情の確認を授業中に…。」
「はは、ほとんど仕事だけですよ。」
「教師は黙認ですか?」
「早い段階で理解して頂きました、あっ、番組ではその辺りを飛ばしましたね。
先生に代わって授業が進められる程度に予習して有るという事実を、先生のプライドが傷つかない程度に教えて差し上げたのですよ。」
「もしかして、高校の授業は必要ないとか?」
「はは、学校は楽しいですからね、うちの高校は自分程度の生徒、何人もいるのですよ。」
「飛び級とかは考えなかったのですか?」
「急ぐ必要はないのです、今の環境が楽しくなかったら考えてたかも知れませんが。」
「そうですか…、色々なアイディアは授業中に生まれて来るのですね。」
「ええ、授業時間って意外と長いので助かっています。」
「少し安心しました、社長に余裕が無くてはまずいですから、でも息抜きは必要ですよ。」
「授業中の絵美は真面目な横顔が良いのですよ、こちらに気付いて微笑んでくれると更に幸せな気分になります。」
「はは、楽しい環境な訳ですね、でも席替えとか無いのですか?」
「一応、成績上位者が席を選べるシステムを先生に提案して、少しプレッシャーを掛けて有ります。」
「弱みを握っているとか?」
「可愛らしい事です、番組での公表は考えないで下さいね。」
「昨日の再現Vの内容、私の担当番組でも取り上げましょうか?」
「大して面白い話でも無いと思いましたが、取り上げるのであれば、笑いに持って行くのでは無く、きちんと掘り下げて欲しいです。」
「分かりました、相談してみます、授業風景の撮影では神沢社長の仕事ぶりと、白川副社長の真剣な横顔を入れつつ、各教師の取り組みを紹介して行く方向でよろしいですね。」
「ええ、先生の人選は進んでいるそうです、エキストラの生徒も希望者の中から成績順で選ぶという進学校らしい形に落ち着きそうです。」
「分かりました、担当の先生と打ち合わせをして置きます。
では明日の試合、頑張って下さい、応援に行きますので。」
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神沢祐樹-98 [高校生会議2-18]

「優香、観客の熱気がすごいな。」
「祐兄が出るんだもの当然でしょ、息子がどれだけ人気者なのかまだ分かってないのね。」
「いや、分かっているつもりだが、この人達全員が祐樹目当てとは限らないだろ。」
「まあね、でも今日は撮影が入っているから、ちゃんとしててね、お父さんだって真面目な顔をしてればそんなに悪くないんだから。」
「はは、気を付けるよ、絵美さん、どうだいバスケ部の試合を見るのは初めてなんだろう?」
「はい、こうしてみると、祐樹さまが小柄に見えてしまいます、大丈夫でしょうか?」
「そうだな、一年と三年じゃあ体格も違う、ましてや相手は県内の強豪校だからな。
でも、一樹は祐樹に無理はさせないし、みんなで守ると言っていたよ。」
「そうですか…。」

「あっ、始まるよ、祐兄はベンチスタートだから、まずは一兄の応援ね。」
「体格差が有るな…。」
「仕方ないわよ相手は脳みそまで筋肉で出来てるバスケ一筋のゴリラなのよ。
学力で勝負したらこちらの圧勝なんだろうけどな…。」

「じわじわと点差は開いているが、結構粘ってるぞ…。」
「お父さま、一樹さま達がプレイ中に掛けてる言葉は何か意味が有るのですか?」
「ああ、あれは暗号みたいなものなんだ、バスケ部の先輩達が開発したシステムでね。
状況を見て指示を出したり情報を伝えてるのさ。
ほら、今、ボールを持ってた選手が全く相手を見ずにパスしたろ。
あれは声を掛けているから成功率が高いんだよ。
かなりの種類が有るのを瞬時に判断して、ボールを持っている人に伝える、もちろんボールを持っている人も、その意味を瞬時に判断してパスしてるんだ。
一樹曰く、試合しながら脳のトレーニングもしているそうだよ。
あれをやってるから、この点差で何とか持ちこたえてるって事だろうな。」
「もう、インチキよね、相手チーム、大き過ぎだわ…。」

「あっ、祐樹さまが出られる様です。」
「す、すごい歓声だな、観客全員が祐樹のファンなのか…。」
「こっちに手を振ってる…、う~ん、中学の時だったら私に振ってるって自信が有ったのだけどな…。」
「良いじゃないか私等に向かってだろ。」
「落ち着いていらっしゃいます…、私の方がドキドキして来ました…。」

「一兄から祐兄へバックパス…。
やった~、祐兄、スリーポイントをあっさり決めたわ。」
「はは、相手チームの奴ら呆然としてるな…。」
「いいぞ! 動揺を付いてボール取った…。」
「おっ、また一樹から祐樹か…。」
「行った~! 二連続スリーポイント成功!」
「はは会場中が大歓声だな…。」

「また入った~、三連続で成功、祐兄、最高!」
「相手の動揺はかなり大きいな、まぐれじゃないって気付いただろう。
一樹は外したらリバウンド勝負って言ってたが、まだ外していない、さあ、どうする…。」

「あっ、祐樹さまの近くにあんな大きな人が…。」
「フォーメーションを変えて来たな、でもチャンスは続くぞ…。」
「やった~! 今度は一兄が決めた!」
「ははは、秘密兵器投入が大成功だな、祐樹に気を取られて他が手薄になってる。
しかも歓声の大きさで、相手チームは完全にアウェイ状態だ…。」

「逆転して残り時間が少なくなって来たわね…、一本入れられても大丈夫だから勝てるよね…。」
「あっ、入れられたが時間は残ってないよな…。」
「あ~、出た~、祐兄の超ロングシュート…。
入った~、ダメ押し、入らなくても勝てたから完全にファンサービスね。」
「あれが入るかね、普通、あっ、絵美さん、大丈夫?」
「あ~、私の祐樹さま、素敵すぎです~。」
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神沢祐樹-99 [高校生会議2-18]

「一樹、ついにやったな。」
「ああ、先輩方が今まで跳ね返されて続けてきた強豪を相手に作戦が見事はまった、先輩方も喜んで下さるだろうね。」
「秘密兵器君は、どうだった?」
「はは、さすがに怖かったです、襲われるという感覚でしたよ、こちらが追い上げるにつれて顔がどんどん怖くなるし。」
「はは、しかしまあ、ダメ押し含めて六本全部をよく決めたな、リバウンドに備えてはいたけど身長的に不利だから助かったぜ。」
「相手のキャプテンは反則レベルだとか言ってなかったか?」
「彼等の身長の方が反則だろ。」
「祐樹にはまた試合に出て欲しいけど、今日の試合のインパクトは大きいだろうな。」
「ああ、県内のバスケ部連中は全員、テレビで祐樹のロングシュートを見るだろうから、その効果は絶大だろう。」
「対戦相手はこれから祐樹対策に練習時間をさくのだろうな、でも祐樹は出ない、心理戦を仕掛けられただけでも、笑えて来るよな。」
「油断は禁物だぞ、次の相手チーム、データはどうだ?」
「ああ、情報収集チームが、はは、試合を見た後めちゃくちゃ張り切って出て行ったよ。」
「なあ、次はすごくどんくさそうな一年生をベンチに入れて相手を攪乱するってどうだ?」
「心理戦か、まあこの後の対戦相手には必要ないと思うぞ、決勝まで行けたら、そんな小細工より、別の小細工を考えよう。」
「はは、しかし、祐樹登場後はフェイントも決めやすかったよな、なあ、祐樹、忙しいとは思うが決勝戦…、俺達が決勝まで勝ち上がったら出てくれないか。」
「はい、今日勝てましたから、スケジュールは調整し易いです、でも、相手は自分の弱点を研究して来ると思いませんか。」
「いや、ボールが何処に有るかに関係なく、相手が祐樹に迫ると場内に悲鳴がこだましてただろ、それで相手の位置が把握し易くてな、ある意味人数的に有利だったのさ。」
「でも…、フェアなのでしょうか?」
「許される範囲さ、単純に力を比較したら確実にこちらの負けなのだからね。」
「一樹、この後は?」
「祝勝会の用意はして貰ってる、ただ祐樹が柿川フレンズのイベントに出演するから俺達は早めに失礼させて貰うよ。」
「はは、キャプテンは分かっているのかな、さあ、イベント行く人~?」
「は~い!」
「我等が可愛い後輩、秘密兵器くん主催のイベントに行かないとでも思っていたのか?」
「一樹、行かなかったら俺の彼女が許してくれないんだぜ、あっ、お前、もう秘密じゃないぞ。」
「じゃあ最終兵器か?」
「ははは…。」
「チケットは急がないと取れそうになかったから、バスケと同じで速攻さ。
のんびりしてて取れなかった奴、多いんだぞ、キャプテンは苦労してないのだろうけど。」
「まあな、祐樹が買ってくれたから。」
「祐樹はただで手に入るんじゃないのか?」
「優香も出るから家族の分だけは優先的に回して貰いましたが、チケット代は払っていますよ。
こういう事をいい加減にすると社員の士気が下がりますからね。」
「なるほど、社長はそういう所まで気を配るんだ。」
「今回は柿川フレンズから何組も参加するイベントなので、チケットが不足気味ですが、今後は各アーティストの人気度を見ながら、ライブの回数を調整して行きます。
適度なペースで売り切れるという体制を目指していますのでよろしくお願いします。」
「祐樹、それは今日次第だろ、どうだ、みんなに楽しんで貰えるイベントになりそうか?」
「どうかな…、でも、スタッフは何か企んでいるみたいだよ…、あ、もしインタビューを頼まれたら真面目にお願いしますね。」
「よっしゃ~、祐樹が相手の顔を見てびびってたとか話してやるよ。」
「せんぱ~い、ほんとに怖かったんですよ~、あ~、夢に出てきたらどうしよう。」
「おっ、ついに天才高校生社長の弱点、発見だな。」
「はは、相手は祐樹のスリーポイントの方が相当怖かったんじゃないのか。」
「はは、確かに敵にしたくないわな、下手に当たりでもしたら、その後柿川市内を歩きにくくなって、女子からは嫌われそうだぞ。」
「やっぱり最強の最終兵器じゃないか。」
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神沢祐樹-100 [高校生会議2-18]

「一樹、顔がにやついてるぞ、思い出してるのか?」
「はは、親父、試合が想定してた筋書き通りに行ったんだぜ、気分爽快さ、撮影の人達も喜んでたよ。」
「練習風景も撮影してたんだよな?」
「ああ、取材して貰ってたから、今日の試合に負けたら恰好悪いと思ってたんだ。」
「祐樹はいつの間にシュートの精度を上げたんた、あんなにも。」
「中学のバスケ部でさ、ほら、超ロングシュートで試合を決めた事、有ったろ。
あれが気持ち良かったらしくて、部活引退後の気分転換はロングシュートの練習だったんだよ。」
「そうか、子どもは親の知らない所で成長して行くものなんだな。」
「祐樹の場合は成長しすぎでしょ。」
「だな、今日はバスケの次に歌、基本的に目立つのが好きなのかね。」
「ただの目立ちたがり屋ではないよ、ねえ、もう直ぐだけど、お袋は?」
「控室へ行ってる、優香も舞台に上がるからね。」
「そっか、優香はうちの連中にも評判良くて…、おっ、始まるのかな…。」
「最初は絵美さんのソロなのか…?」

「すごかったね…、アカペラのソロで始まって…。」
「ああ、絵美さんの歌が心に滲みたな。」
「そこに、祐樹が加わって…、祐樹の歌も一段と良くなった、絵美さんとの出会いが良い影響を与えたのかな。」
「しかし、一樹だって天才と言われてるが、祐樹は少し人間離れして来てないか?」
「いや、恋の力が支えになっているのだから、すごく人間的だよ。
それにしても、柿川フレンズの人数も質も思ってた以上、オープニングで観客は大盛り上がりだね、生演奏の迫力に圧倒されたな…。」

『オープニングは如何でしたでしょうか、曲は柿川フレンズのテーマソング『勇気を出して』、えっと我らがリーダー祐樹社長の祐樹では有りませんよ、柿川市民からはもっと祐樹くんを出せとは言われている様ですが。』
「はははは。」
『次は我々ボルトバンドのオリジナル曲になりますが、何故ボルトバンドなのか気になりますよね。』
「ボルト、作ってるからだろ~。」
『ぶ、部長~、先に言わないで下さいよ~。』
「はははは。」
『ボルトを作る合間に作ったのが、次の曲、バスケ少年です。
ちなみに、我らがリーダー祐樹くんの所属するバスケ部は今日試合をしました、モニターではその時の模様が流れます。
リーダーだけでなく若くエネルギッシュな汗を流す高校生の姿を…、行くぜ、ワンツースリーフォー…。』

「僅かの時間で映像を編集したのだな、それにしてもロックにしっかり合わせて…。」
「ちょっと、恥ずかしい様な…、でも曲と映像が合ってる、これはうちの部員達も喜んでいると思うよ。」
「あっ、最後のロングシュートが曲のラストか…。」

『祐樹くんの大活躍も有って、バスケ部は強豪校に勝ちました、今日はそのメンバーが会場に来ていますので大きな拍手をどうぞ。』

「あっ、あいつら立ち上がって…。」
「キャプテ~ン!」
「まいったな…。」
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