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東山動植物園再生-01 [動植物園再生-00]

「こんにちは、今日から始まりました新番組『Nスポット』の時間です。
私、進行を務めさせていただきます、佐藤二郎、さじろうと気軽に呼んでいただければ幸いです。
よろしくお願いします。
さてこの『Nスポット』では、この地方の様々な話題を掘り下げて行きたいと考えています。

第一回目のテーマは名古屋市東山総合公園です。
名古屋で動物園と言えば、東山動物園ですね。
まずはなじみのない方の為に施設の確認からどうぞ。」

東山動植物園

「この施設は1937年の開園。
敷地面積: 59.58 ha(動物園 32.21ha、植物園 27.37ha)。
規模も入場者数もなかなかのものですが、それなりに問題も抱えているようです。
本日はこの東山動植物園の抱える問題と今後の方向性について掘り下げて行きたいということでゲストの方をお呼びしています。
では、亀田吉之助さんどうぞ。
…。
吉之助さんどうぞ…。
しばらくお待ち下さい…。」

「すまんのう…、年寄じゃからな…、はは、足が短いからなんて言わんでくれな。」
「吉之助さんこちらへどうぞ。」
「おお、ありがとうありがとう、よっこらせっと。」
「え~っと、それでは吉之助さん自己紹介お願いできますでしょうか?」
「はい?」
「あの、自己紹介を。」
「なんじゃい…?」
「あの~…。」

「なあ兄さん、これじゃあ話が進まんと思わんか?」
「はい…。」
「仕方ない、年齢詐称してやろうと思ったんだが、年齢不詳でがまんしてやろう。」
「はあ…。」
「皆さん初めまして亀田吉之助と申します。」
「…、どうして、お年寄のまねを…。」
「何か、言われましたか?」
「いえいえ何でもありません、え~手元の資料では、年齢95才という以外何もないのですが…。」
「まあ、細かいことは気にするな、細かいこと気にする奴は大物になれんからな。」
「は、はい。」
「で、なんだっけ?」
「えっと、東山動植物園についてですが…。」
「ああ、そうだったな…。
このカメラに向かって話せば良いのか?」
「ど、どうぞ…。」

「東山動植物園は歴史もあり規模も大きい、それ故の問題もいくつかあります。
少し問題点を挙げて行きましょう。
まず、歴史があるということで施設の老朽化が進んでいます。
予算を組んで改修工事をしていますが、施設の規模が大きい為に充分とは言えません。
飼育している動物の種類も多いのでその維持にも多額の費用がかかります。
入園者数は決して少なく有りませんが、中学生以下は無料ですので、入園料収入が充分とは言えません。
この老朽化が公園の魅力を損なっていると思うのです。

動物園の役割が変化してきていることもあります。
昔であれば、単に動植物を展示すれば良かったかも知れません。
しかし、今は種の保存という役目も担っています。
実際、東山にも絶滅危惧種がいたり、種の保存の為他の動物園と協力したりということも行っています。
当然費用もかかる訳です。」
「なるほど決して余裕があるということではないのですね。
では、CMをはさんで、そういった問題に対してどういった動きがあるのか、お訊きしていきたいと思います。」

花ワールド-hirata

「吉之助さん、先ほどお話し下さった問題に対して、どんな動きがあるのでしょうか?」
「一つは企業のバックアップ、多くの法人が協力してくれています。
また、個人を対象に応援募金も呼びかけています。」
「それでは充分ではないということですか?」
「そうです、動物を飼育するということは、餌を用意して、フンを処理しなければなりません。
その人件費だけでも大変ですが、植物園も含めて敷地が広いこともありますから。
また教育的側面の充実とかも考えたら…、そうですね動植物園をきっかけに自然について学ぶ機会も大切です。
種の多様性を知るにはこういった施設でなければ。
ゾウの映像をどれだけ見ても、実際に見なければほんとの大きさって理解できないです。」
「確かにそうですね。」
「おっともうこんな時間か。」
「えっ?」
「家でポチが腹をすかせて待ってるから…、じゃあ続きはまたな。」
「は、はい?」

どたどたどた…。

「え~、まだ少しお時間がありますので…。
え~、先日私も東山動植物園に行ってきまして…。」

「…、では今日はお時間となりました。
番組中、お見苦しい場面がありましたことをお詫び申し上げます。
え~次回ですが…、今回の続きとなります…、たぶん。
では、失礼します…。」

~~~~~~~~

「はーい、OK。」

「何だったんだ今日のゲスト…、真面目なのかふざけてるのか…。」
「さじろう君、お疲れ~。」
「あっ、お疲れ様でした。」


黒かつ亭
田丸屋本店
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東山動植物園再生-02 [動植物園再生-00]

「こんにちは、『Nスポット』の時間です。
私、進行を務めさせていただきます、佐藤二郎、さじろうと気軽に呼んで下さい。
よろしくお願いします。
さて『Nスポット』二回目は先回の続きとなりますが、まずはコアラのお食事の様子をどうぞ。」


http://youtu.be/4yVfl8TBJkw

「コアラの餌と言えばユーカリですね。
実はこのユーカリを確保するため、多額の費用が掛かっています。
一頭飼育するのに年間数百万とか…。
環境が整っていれば日本でも繁殖できるのですが、餌代が追いつかないのが現状のようです。」


http://youtu.be/i3nvitMY6G8

「こちらはカピバラ…、どこにでも生えていそうな雑草を食べている様に見えますね。
実際、日本でも飼育し易いみたいです。
ちょっと、極端な例を紹介させていただきましたが本日も…、亀田吉之助さんに…。」
「佐藤君紹介が遅いよ!」
「は、はい、すいません…、ど、どうぞ…。」
「私は、色々、忙しいんだから。
えっと、カメラはあれで良かったかな。」
「え、ええ。」

「実は東山動植物でも再生プランということを考えているようです、ただ…。」
「ただ?」
「ちょっと大切なことが抜けてる気がするのです。」
「えっ? それは?」
「具体的な市民参加への方向性と言えば良いでしょうか。」
「ガイドボランティアとか、市民が参加している取り組みもあると思いますが。」
「はい、ただ若い人たちの関わりが感じられません。」
「確かに時間に余裕のある方々がボランティアをなさってるみたいですね。」
「私の持論はだね…、長くなるが構わないか?」
「あっ、ではその前にCM行きます。」

花ワールド-hirata

「まず大学生に場を提供したい。」
「と、言いますと?」
「そうだな、まずは大学の学部とかを挙げてみてくれないかな。」
「経済学部とかですか?」
「そうだね、経済学部の学生が何を研究してるか、私も把握できてないから経済ということから、話を進めていこう。
そうだな、売店の状況は知ってるかな?」
「結構古い店が多い気がします。」
「古くても続いていればまだ良い、私は現時点で少なくとも二件が営業終了と把握している。
理由は何となく推測できる、休日はまだしも、平日は遠足の幼稚園児、小中学生が主で売店を利用する客層はかなり絞られてしまう。
またお弁当持参率も低くないと思う。」
「そうでしょうね…。」
「じゃあ、空いてる店舗をどうする?」
「次に店を開こうという方に…。」
「条件は良くない、動植物園自体がもっと魅力あるものならば希望も持てるがね。」
「たしかに。」
「そこで、私なら学生に問う、この閉店した建物、どう生かして利益を生み出すかってね。
見込みのある奴がいたら、公園全体の経営を見直すという研究をしてみないかと提案したいよ。」
「なるほど…。」
「ポイントは学生にとって実習の場となり且つ公園にとってもプラスになるということだな。」
「う~ん、経済学部は何となく分かりましたけど、他の学部ではどうなんでしょう?」
「じゃあ、適当に学部を挙げてみてくれるか?」
「はい…、じゃあ、音楽大学の学生とか、どうです。」
「そうだね、例えばバイオリン弾きなら野外ミニコンサートなんてどうかな。
植物園とかで、そう楽器に負担のない時期を選んでとなるけど、学生にとっては人前で演奏する貴重な体験、聴く側としては緑に囲まれた中で自然の音をバックにバイオリンの音色が聴けるなんて優雅で良くないかな。
大げさなものじゃなく大道芸的に演奏したりしても面白くないか。」
「では工学部とかでは?」
「そうだな、まあ分かり易い所なら建築科か、さっき触れた空いてる店舗の改修の設計施工を実習として取り組む。
動物の檻を動物にとって暮らしやすく、また見ている人にとって観察しやすいように設計してみる、といった実習。
化学系なら動物たちの負担を軽くする消毒とか、どの分野か微妙だけど夜間の動物たちの生態を効率よく観察できるシステムの構築とか…。」
「つきませんか?」
「まあ学生たちの研究テーマをここに集中していくと面白くなるってことだ。
研究テーマをここに求めない学生も、ボランティアとして色々サポートしてくれるシステムを作りあげたら、公園の魅力が…、しまったもうこんな時間か、家でポチが腹をすかせて待ってるから…、じゃあ続きはまたな。」
「え?」

どたどたどた…。

「失礼しました…、次回は…、どうなるのでしょう?
もう、神のみそしる状態ですが…。」


フロレアルオンラインショップ
プレゼンテーションスクエア

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東山動植物園再生-03 [動植物園再生-00]

「佐藤君今日は時間良かったの?」
「はい、斎藤デレクター、大丈夫です。」
「今日来て貰ったのはもちろん番組のことなんだが。」
「えっと…、ちょっとゲストの方が…。」
「だろうね、ただ亀田さんはうちの大きなスポンサーでね。」
「あっ、そういうことでしたか…。」
「ちょっとせっかちな所もあるし、マイペースな方だから…、ま、それで今後はな…。」
「多少の変更ですか?」
「うん、ちょっと番組の流れを変えてみようということになったんだ、亀田さんも了解して下さったからね。」
「どんな感じになるのですか?」
「亀田さんの主張を、そうだなドラマ仕立てというか、まあ想像で描いてみたら少しはましかもと考えてね。」
「なるほど、亀田さんの話されたこと自体はまともだと思いますから、うまく伝えられたら面白いかもしれません。」
「で、佐藤君にも役者として出て貰いたいと思ってね。」
「あっ、有難うございます、ぜひお願いします。」
「ただ、一人で何役かやってもらうことになりそうなんだけど、大丈夫かな。」
「大丈夫も何も、良い経験になると思いますから、がんばります。」
「助かるよ、で、その前に『Nスポット』の三回目なんだが…。」
「いきなりドラマ仕立てとはいきませんよね。」
「そういうことなんだ、ただ…、亀田さん危なっかしいから…。」
「繋ぎにするのなら絶滅危惧種とか取り上げてみてはいかがですか?」
「う~ん…、それならいいかも…、うん、その線で行ってみようか。」
「はい。」
「じゃあ、次回は絶滅危惧種を中心にして…、その次からは演技の方がんばってくれな。」
「はい。」
「では早速準備にとりかかるか。」
「自分もお手伝いできることがあれば…。」
「ああ、よろしく頼むよ、まずはだな…。」


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東山動植物園再生-04 [動植物園再生-00]

「こんにちは、『Nスポット』の時間です。
私、進行を務めさせていただきます、さじろうです。
よろしくお願いします。」
『Nスポット』三回目は東山動物園で飼育されている絶滅危惧種にスポットを当ててみることになりました。

「まずはクロサイ。」


http://youtu.be/guOIptiTUDQ

「二本の角が特徴ですが、その角目当てで狩られてしまい激減してしまったそうです。

1996年1月24日東山動植物園生まれのオスは、よこはま動物園ズーラシアへ引っ越し、2015年4月から公開の予定。
そして、よこはま動物園へは、ドイツのベルリン動物園からメスが引っ越してくる計画もあるようです。
動物園が協力しあって種の保存に取り組んでいるという実例ですね。」

「次は、スマトラオランウータンです。」


http://youtu.be/O7q9m4c4NjU

「自分でお気に入り? な、タイヤを運んだり…。」


http://youtu.be/6yw8Cdvr0-M

「遊んでる姿は人間との近さを感じさせてくれます。
ちょっと寂しげですが…。」

「次はニシローランドゴリラの子が遊ぶ姿。」


http://youtu.be/_Ujl4j16RJI


http://youtu.be/1q3xsW_pvUA

「映像はシルバーバック追われることがあっても、お母さんたちに守ってもらってる子どもゴリラですが、実際複雑な事情がありまして…。
こちらを参考して下さい。」

東山動植物園オフィシャルブログ 2014年11月11日

「絶滅危惧種はこれらの他にも色々飼育されていますが、先日、私は動物園で何人かの方にお話しを伺いました。
その中で、人間が動物たちを絶滅へと追いやってきた、その心無さが、人間の弱者への心無さとなりはしないか、地球上で絶大な力を持ってしまった我々の責任を考え直す必要はありはしないか、と話して下さった方の言葉が心に残っています。

自然について学ぶといういうことには色々な側面があるようです。
動植物園の役割も、ただ単に動植物を展示することだけではありません。

さて、次回からはこういったことも踏まえながら、公園を再生していくということをシミュレーションさせていただく予定です。
動植物園にスポットを当てつつも、さらに違った事象にもスポットを当てていきますのでよろしくお願いします。」
「では、失礼します。」


花ワールド-hirata
Pla-DioSilkFlowers
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東山動植物園再生-05 [動植物園再生-00]

「佐藤君、配役なんだがね。」
「あっ斎藤デレクター、決まりましたか?」
「ああ、とりあえず、どれぐらい続くかも不明だから、登場人物は少な目でスタートだ。」
「そうですね、登場人物が多すぎると、話が分かりづらくなりますから。」
「ただ、キャラははっきりしてた方が良いと思ってな。」
「はい。」
「まあ、紹介するよ、千田くん国井くん~。」
「来ませんね。」
「お~い…、…、佐藤君ちょっと待っててな。」
「は、はい。」

「さ、お待たせしてるんだから…。」
「でさ~、ちょ~ださくない?」
「はは、そりゃださすぎ。」
「でねでね…。」
「き、君たち…、おしゃべりはそれぐらいで…、佐藤君だよ…。」
「あ~、ちょっとイケメンじゃん。」
「ホント、期待してなかったけどいいじゃん。」
「お夏ったらメチャ期待してたくせに。」
「はは、ばれてた。」
「ははは。」
「あ~、佐藤君ごめんな、こんな連中で。」
「い、いえ、はじめまして佐藤二郎です、よろしくお願いします。」
「うわ~、平凡…、あっ、よろしくね、千田夏子です。」
「ふふ、私は国井さより、よろしく。」
「斎藤さん、お二人の役どころは?」
「そうだな、夏子にはちょっとおバカだけど自然大好き、生き物大好きって感じ、さよりにはある程度知識があって、少し真面目な感じ…、ま、話の展開次第で色々変わって行くと思うけど、一応は女子大生ってことだ。
はは、不安に感じるだろうけど、こう見えてこの二人結構器用に色々な役をこなせるんだ。」
「斉藤さん、こう見えてってひどくないですか?」
「いや、ごめんごめん、はは、素敵な女優さんたちなのだよ。」
「ふふ、お夏は普通におバカだけどね~。」
「さよりったら…、で、佐藤さんの役どころは?」
「う~ん、まあ、君たちの仲間なんだけど…。」
「じゃあ、私の彼氏ってことで。」
「ちょっと待った~! お夏はすぐおいしいとこ持ってこうとするから。」
「まあまあ、番組のメインは色恋沙汰とかじゃないから…。」
「はは、色恋沙汰って古くない?」
「だよね~、はは。」
「君たちね、前にも説明した通り、真面目な趣旨の番組なんだよ、ただ固くなり過ぎては面白みに欠けるとスポンサーさんから言われてお願いしてるのだから協力頼むよ…。」
「ふふ、分かってますよ、で、佐藤さんは?」
「そうだな…、動植物園の再生に取り組んで色々経験していく…、ほんとは人物的な成長ということも盛り込みたいのだけど…、いつ打ち切られるか分からないという微妙なところもあって、その部分のバランスはまだ検討中なんだ。」
「ふ~ん。」
「役名は? さすがに佐藤二郎さんではインパクトが…。」
「ある意味強いかも。」
「さより…、そおか~?」
「西山健って案があるけど。」
「東山じゃないんですか?」
「東山の東に西山という地名があってね。」
「は?」
東山は名古屋中心部から見れば東なんだ、ただ…、まあ当然のことだが東の方に住んでいた人たちにとっては西に位置する。」
「あっ、そうか。」
「いや、地名の由来なんて私には分からないけどね、あと他の役も兼ねていただくかもしれない。」
「そうなんだ…、なら光一くんってどう?」
「う~ん、考えておくよ。」
「ね、台本は?」
「まだ、これからだ、役者が決まってからの方がイメージし易いって言われてね。」
「ま、私は構わないけど、ふふ、お夏は覚えるの大丈夫かな~?」
「あっ、また馬鹿にして、いざとなった時の私の集中力見せて、あ・げ・る。」
「はは、心強いね、佐藤君こんな感じだけどいけそうかな?」
「はい、がんばります。」
「ふふ。」
「そういえば、ストーリーの始めの部分をこの前気にしてみえましたけど、どうなりそうですか?」
「ああ、役所がらみだったりする所だね。」
「役所もからむのか~、難しそう。」
「うん、実際難しくてね、動植物園の再生にボランティアを、と行政サイドに持ちかけたとしても、その役所の人、市会議員、市長、とかの判断で進行速度がすごく違うと思うし、この手続き部分からストーリーに含めて一つ一つ検証してたら話は全く進まないとの結論に至ってね。」
「よかった~、私、難しい話、ムリ。」
「ふふ。」
「じゃあ、ボランティアサークルが動き出す辺りからということですね。」
「ああ、君たちが魅力的な若者を演じてくれたら、きっと良い結果を生み出すと思うからよろしくな。」
「はい。」
「あ~、三人の声が揃った~」
「ふふ、私たち良いチームになれそうね、佐藤さん。」
「はは、そうだね。」

IMG_3344.JPG


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