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社長-01 [安藤優-05]

新会社設立発表の後、優は挨拶回りをした。
この日は中田工業社長で優が中田のおじちゃんと呼ぶ、中田圭一の元だ。

「おお、優、社長になるんだって、頑張ってるな。」
「おじちゃんが何時も手伝ってくれるからだよ、有難う。」
「はは、これからは安藤社長と呼ばなきゃいかんかな。」
「えへっ、でもそれだと父と区別が付かないでしょ。」
「確かにそうだな、何か考えは有るのかい?」
「難しくて皆も困ってるみたい。」
「そうか、ところで役員とかの人事は固まったのか?」
「まだ、発表したばかりだからね、これから皆さんと相談してってとこなんだ。」
「どうだ私を雇わないか?」
「はは、中田工業はそんなに暇じゃないでしょ。」
「会社はな、でもそろそろ全部を幸三に任せようかと考えてたんだよ、そしたら優が会社設立なんて面白そうな話だろ。」
「そうか…、広田副社長が社長になるのか、後で挨拶に行かなきゃ、う~ん、おじちゃんが本気なら…、ほんとなら会長になって貰うとこなんだけど、それだと自分が甘えてしまいかねないから…、副社長でも大丈夫ですか?」
「もちろんさ。」
「本気ならすぐ桜根の担当者に連絡を入れちゃいますけど、良いですか?」
「ああ、私も中田工業の担当に連絡を入れるよ。」
「じゃ、すぐにスケジュール調整して会議を開くからね、今日はまだ挨拶回りが残ってるんだ。」
「分かった、うちの秘書に矢崎くんと打ち合わせをする様、指示を出しておくよ。」
「はい、よろしくお願いします。」
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社長-02 [安藤優-05]

十三歳の少年が社長になる、しかも実力でとなればマスコミが注目する所となる、新会社設立のタイミングで記者会見が開かれる事となった。
壇上、中央の優を挟む形で左右に二名ずつの役員が座る。
紹介や挨拶の後。

「安藤社長、会社設立おめでとうございます、幾つか質問させて頂きますが、まずは社名を株式会社つぼみとされた理由とか有りましたらお願いします。」
「はい、つぼみ、というのは株式会社桜根グループ内に於ける我が社の位置づけから取りました。
新会社の業務の一つはグループ内の商品開発関係に係わる部署と協力して新製品の開発や新規事業の立ち上げです、私どもは主に準備段階を受け持ち、それを花開かせるのはグループ内の各企業と考えています。
良い花を咲かせるには良いつぼみを作る事と考えて付けさせて頂きました。」
「グループ内の多くの企業から期待の声が寄せられているとお聞きしましたが如何ですか。」
「嬉しい事です、新会社の役割として、グループ内企業同士の技術交換促進という事が有ります、グループも世界各地に広がっていますから情報交換がスムーズに行われていない所も有ります、そこの改善に今までは社長特務室という形で係わってきましたが、これからはそれをさらに強化出来ると思っています。」
「今まで聞いた事がない、少年社長になられる訳ですが、その辺りのお気持ちをお聞かせ願えますか。」
「社長と言っても優秀な社員の方々に手伝って頂いての事ですから安心して仕事が出来ます。
株式会社桜根は創立十数年の会社ですが、その傘下には形を変えはしたものの五十年、六十年と続いている企業も数多く有ります、それらが整理され、新規で立ち上げられた企業と共に新しい価値を見出しています、伝統と改革の融合の場に子ども扱いされる事なく参加させて頂ける事にとても感謝しています、若輩者ですが今後ともよろしくお願いします。」
「有難う御座いました、では次に中田副社長にお伺いしたいと思います。」
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社長-03 [安藤優-05]

中田は六十歳を過ぎていたから、優は孫のようなものだ。

「中田副社長、中田工業社長の座を退いての株式会社つぼみ入りですが、やはり社長からお誘いが有ったのですか?」
「いえ、中田工業はすでに私抜きでも問題なく回るレベルですから、老後をどうしようかと考えていたのです、そんな時に新会社設立の話を聞きまして、こんな面白そうな事は有りません、社長に直訴しましてね、そしたら副社長で使って下さると、嬉しかったですね。」
「お孫さんの様な年齢ですが、形式上はその下の立場となる事に抵抗は有りませんでしたか?」
「はは、優社長の父君、安藤隆二社長だって私よりかなり年下だが、彼の下で働かさせて頂いた事は私の誇りで有り喜びでした、今日まで充実した生活を送って来られたのも隆二社長のおかげです、その隆二社長が手塩にかけて育てて来られた安藤優社長は、皆さんご存知の通り私らの持っているものをはるかに超えた能力をお持ちです。
その活躍を間近で見させて頂く事が出来たら、それはどんな道楽も及ばない楽しいものになるでしょう、まあ今までも社長特務室、室長からのご指示で楽しい仕事をさせて頂いておりましたがね。」
「そうしますと中田副社長から見る、安藤優社長はどの様な方なのですか?」
「孫で有り、友人で有り、信頼出来る上司です。」
「社長、中田副社長はこの様にコメントされましたが、それについて一言お願いできますか。」
「中田のおじちゃんはちょっと大げさで困ります、でも色々教えて頂きましたから心強いです。」
「はは、そうですか、でも社長の口から、おじちゃんという言葉が出るのは珍しいですね。」
「そうですね、ただ今まで少し硬すぎたかなとも思っていまして、これからは自分のフレンドリーな一面も出させて頂こうかと思っています。」
「それは少年らしさという事ですか?」
「自然体という感じです、今まで会社では大人と同じ様にと思っていましたが、この機会に年相応な面も出して行けたらと考えています。」
「それは何か心境の変化でも有ったのですか?」
「いえ、父から肩の力を抜かないと彼女が出来ないと言われまして。」
「はは、そうでしたか。」
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社長-04 [安藤優-05]

記者会見は滞りなく進み、質疑終了予定の時間となった所で。

「それでは、最後に社長から締めくくりのお言葉をお願い出来ますか?」
「はい、最後に役職名について一つ発表させて頂きます。
株式会社桜根社長安藤隆二は今後CEOという肩書になります、他の役員等に変更は有りません、これによって仕事の内容が変わる訳では有りませんが、傘下に数多くの中小企業を抱え数多くの社長を有する桜根の特殊事情を考えた時、持ち株会社トップの社長という差別化を図れる事、また海外展開もしていますので、海外に拠点を置く傘下企業にも分かり易くなるとも考えました。
そして一家に二人の安藤社長がいると紛らわしいという、内輪の事情も有ります、父は日本的な肩書の方が良いと考えていたのですが今回は折れてくれました。
私も対外的立場は代表取締役社長となりますが、社内的には別の名称を検討しています。
名称が変わっても父は尊敬する経営者で有る事に変わりは有りません、これからも親子ともどもよろしくお願いします。
今日は多くの方々にお集まり頂きまして感謝しています、桜根社長特務室室長から、桜根傘下の株式会社つぼみ代表取締役社長となり、責任は重くなりますがその分やらせて頂ける事は増えます、なんだ、やっぱりガキじゃないかと言われ無い様頑張って行きますので、株式会社つぼみがこれからどうなって行くか今後とも見守って頂けたら幸いです、よろしくお願いします。」
「有難う御座いました。」

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社長-05 [安藤優-05]

記者会見の模様が放映された事も有り、おめでとうのメールが沢山届いた。

「社長、メールの一覧が出来ましたがご覧になられますか。」
「はい、有難う御座います…、本数は多いですが内容は薄いですね、確認しましたので上位三件以外は定型文での返信お願いします、三件は文を書きますますので後ほど。」
「はい、あと携帯電話の件ですが。」
「うん、やっぱり持ちたくないから秘書室で管理して頂く形でお願いします、人に番号を教える時は秘書室の携帯だと伝えますので。」
「分かりました、でも今時、携帯なしで大丈夫ですか?」
「付き合いが広いからね、携帯持ったら仕事も遊びも出来なくなるかもしれないんだ、彼女というのもまだピンとこないしね、友達なら多いけど、ほらメールの一覧見たでしょ、女子中学生が五十人くらい女子高生が三十人ぐらい女子大生が七十人ぐらいかな。」
「そうなんですか、メールのほぼ半数が…、でもさすがに女子大生は彼女候補にはなりませんよね。」
「う~ん、そう思うんだけど、向こうはね…。」
「確かに携帯持ったら大変な事になりそうですね、でも今後気になる子が見つかったら教えて下さい、優先順位を上げますから。」
「お願いします、それから、川北さん、もっと軽い感じで話して下さい、もちろん社外では今の話し方がベストですが、社内にいて来客のいない時はお互いリラックスしませんか。」
「そうですね、私はまだ日が浅いので緊張の連続なのですが。」
「多少の失敗は気にしませんし、特務室から移って来たメンバーがフォローしてくれますから安心して下さい、話し方を社外と社内で使い分ける事が不安なら今のままでも構いませんが。」
「いえ、大丈夫です、ドイツ語と英語を使い分ける様な感覚でいますから。」
「では自分の事は優で、呼びづらかったら英語でもドイツ語でも構いませんよ。」
「あっ、そうでした、これから基本ドイツ語でもよろしいですか、それなら敬語とかあまり気にしなくて済みますし。」
「うん、大丈夫だよ。」

それから、この秘書とはドイツ語でやりとりする事になり、普段の会話がほとんどの日本人に分からない秘密の話となった。
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社長-06 [安藤優-05]

優が社長としてまず着手したのは社内のルール作りだった。
仕事自体は社長特務室で行って来た事を引き継ぐ形だから、まだ大きな変化はない。

「宇野さん、社長と呼ばれるのは対外的な場だけにしたいけどどうです?」
「社長は馴染まないですか?」
「室長という名称は桜根で決められた事だから受け入れるしかなかったけど、このオフィスはもう少し砕けた感じにしたいと思うんだ。」
「そうすると私も、優と呼ばなくてはいけないという事ですか?」
「違った呼び方でも良いけど。」
「それか、川北君の様にドイツ語…、は無理だから英語ですか?」
「う~ん、宇野さんに英語で説明するのは若干不安が…。」
「ですね、じゃあ…、ボスってお呼びしても良いですか?」
「社長よりは良いかな…。」

と、いった流れから優の社内での呼び名は各自バラバラになった、皆が自分の気に入った呼び方をし始めたからだ。
優と呼び捨てに出来たのは、中田副社長ぐらいで。

「若は今日何時出社だっけ?」
「二時頃の予定よ、中学で体育と家庭科の後大学の研究室に寄ってからだから若干遅れるかもね、学生達は私の王子さまをなかなか離してくれないそうなの。」

「なあ、大将からの指示でまとめてた資料どうなってる?」
「出来てますよ、親方が出社されたら見て頂くつもりだけど。」
「その前に少し見せて貰えないか、ちょっと参考にしたいんだ。」
「どうぞ、じゃあそちらでも閲覧出来る様にしますね。」
「有難う、頼むな。」

「宇野、これは優と相談しないといかんな。」
「ですねボスが出社されたらすぐにでも。」

遊び心というか表現は違っても話は通る、こんな社員達の遊びは社内の雰囲気を和らげる事に繋がる。
優に話し掛ける時は英語で話し掛ける者も増えたが、どんな呼び方をしようと、そこには尊敬の念が込められていた。
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社長-07 [安藤優-05]

優の提案で社員同士もファーストネームで呼び合う様になり和やかな雰囲気の職場となる。
その他も、働きやすい環境を重視し桜根の基準に合わせて作られた社内ルールは概ね好評だった。
社内の形が整い落ち着いて来た頃、優は特務室室長の頃とは違った仕事も始めた。

「若さま、中高生向けアイテムのサンプルが届きました。」
「有難う加奈さん、どんな感じかな。」
「これなんか可愛いですね。」
「う~ん、微妙なのも有るな、でも女の子は何考えてるか分からないし。」
「あら、若さまでも分からない事、有るんですね。」
「はは、まだ子どもだからね。」
「じゃあ私が色々教えて差し上げましょうか。」
「うっ、ちょっと怖いよ…、まあ明日学校へ持って行くから運び易くしておいて下さい。」
「はい。」

翌日、休み時間を利用して女の子達にサンプルを見せる。」

「優くん、全体にちょっとインパクトが弱いね。」
「やっぱし?」
「うん、私もそう思うわ。」
「ちょっと待って、ここを…、今書くね。」
「亜矢ちゃん早い。」
「何時見ても上手だ。」
「成程、亜矢、これ貰って良い?」
「もち。」
「後さ、こんな様なの幾つか描いてくれないかな。」
「亜矢が断る訳ないよね。」
「色も付けようか?」
「うん。」
「私も描いたら見てくれる?」
「こちらからお願いするよ。」
「あ~あ、私にはこんな才能ないもんな、優くんのお手伝いしたいのに。」
「じゃあ絵里はチーフをやってよ。」
「えっ、優くん何か企んでたの?」
「亜矢の絵を見てね、そうだ校長の許可を取ってくるね、許可が出たら詳しく説明するよ。」
「は~い。」
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社長-08 [安藤優-05]

その日の授業後。

「校長先生の許可を頂いたから、説明するね。」
「うん。」
「簡単に言うと中学生のデザインした商品を作ろうと思うんだ。」
「えっ、私達で?」
「参加は自由だし、作品が採用されるとは限らない、採用された時の報酬については、今、会社でシステムを検討して貰ってる、個別か一括かもね、絵里がチーフをやってくれるなら、デザイナーとは立場が違って給料は相談して契約、家の人と相談しておいてくれるかな、やってくれるなら一度挨拶に伺うけど。」
「えっ、優くんが、う、うちに…。」
「無理は駄目、学校の成績が下がる様ならクビにして下さいと校長先生に言われたよ、皆大変だなぁ~。」
「あ~ん、優くんは特別なんだから。」
「や、やる、が、頑張る、勉強も。」
「絵里、落ち着いて。」
「で、で、私、何すれば、い、良いの?」
「今考えてるのは皆の作品を取りまとめて、皆で評価し合ってから修正して、順位をつけてから渡して欲しいんだ、ただボツになった作品も全部見たい、そして誰の作品か、修正した場合はどんな意見が出て誰がどう修正したか分かる様にして欲しいかな。
これは商品になった時、デザイン料の配分を決める基準にしたいし、皆がボツにした作品でも違った角度から見ると使えるかもしれないからなんだけど、どうかな?」
「物は何でも良いの?」
「まあ、商品になりそうな物、商品にプリント出来るもの、ただ著作権には気を付けてね。」
「完全にオリジナルって難しそうよね、でも優くんの会社関連の物に手を加えるって事ならどうかしら?」
「それなら大丈夫だよ、権利関係は桜根本社で管理してるからね。」
「打ち合わせとかに、優くんも来てくれるの?」
「そうだね、回数は少なくなると思うけど、具体的な事は担当社員に任せる事になるから。」
「そうよね、社長だもんね、忙しいもんね…。」
「こらこら拗ねないの、優くんとお話をさせて貰えるだけでも羨ましがられているんだから。」
「はいはい。」
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社長-09 [安藤優-05]

翌日。

「お館さま、中学の坂本絵里さまから連絡が有りまして、ご両親も賛成して下さったそうです。」
「祥子さんは、お館さまか…、何か意図した形とずいぶん違ってしまったな。」
「えっ、良いじゃないですか、そのまま和服をお召頂けると嬉しいのですが。」
「和服か…、それは検討してみるよ、で、絵里のお宅へはご挨拶に伺うからスケジュールを調整して貰って下さい。
共有フォルダに、中学生の考えを取り入れたデザインで有る事をアピールして売り出していく戦略をまとめておきましたので検討して下さい、高校でも同様のプロジェクトを始めますが、これは来週以降に美術部の知り合いと相談して来ます、担当者が決まったら教えて下さい。」
「分かりました、でも絵里さまのお宅訪問は何か意図が有るのですか?」
「あの子は中三だけどリーダーシップが有って頭も悪くないんだ、将来的にうち関係で働いて貰う可能性を考えていてね。」
「十年後ぐらいですか…、それより、可愛いんですか?」
「まあ、普通でしょ。」
「密かに思いを寄せてるとか。」
「うちのお姉さま方はどうしてもそっちの方向に持って行きたいのですね、まあ今は友達ですよ、先の事は分かりませんが。」
「恋愛禁止じゃ有りませんからね、アイドルじゃないから…、でもアイドルみたいなお立場かしら。」
「そうか、アイドルになれば、その手の話は減るのかな。」
「とんでもありませんわ、ちょっと女の子と話しただけで大変なスクープになりますわよ。」
「社内ではそうなるのか。」
「いえ、これは真面目な話なんですが、少年社長の日常を追ってる雑誌社関係がいる様です、お館さまを追った所で悪い話は出て来ないと思いますが、ひどい所は話をでっち上げますのでお気を付け下さい。」
「そうか…、うまく利用出来ないかな…、何か分かったら教えて下さい。」
「はい、かしこまりました。」
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社長-10 [安藤優-05]

優が中学生にデザインさせる事に社員達は当然興味を持つ。

「ボス、中学生のデザインってどうなんです?」
「中学生向けの商品なら中学生が持ちたくなるようなデザインが良いでしょ。」
「あっ、そうか、でも中学生のデザイン力ってどうなんですか?」
「女子中高生向けに商品開発しましたって会社があったから、サンプルを取り寄せてみたんだ、ちょっと感覚的にどうかなと思って友達に見せたら、やっぱりインパクトが弱いって。
で、その子がその場で描いてくれたデザインが良くて売れそうな気がしたのさ。」
「素人ですよね。」
「美術部だけど、ただ、デザインって感覚的なものだから、必ずしも素人の作品では売れないという事はないと思うんだ、近いうちに第一弾のデザイン画が届くから見て下さいね。」
「近い内という事は締め切りを厳しくしたのですか?」
「いや、テストが近づくまでにって話してた、成績が下がったらクビにしなくちゃいけないし、中学生も大変だね。」
「はは、そんな中学生を働かせて大丈夫ですか?」
「彼女達にとっては遊びの延長だからね、広報部と制作部に話を通して取材も有ると話したら喜んでいたし。」
「そして我が社の売り上げに…、なりそうですか?」
「しないとね、次の展開への資金を増やしておきたいし、桜根の資金も活用出来るけど、桜根傘下の優良企業でいた方が動き易いでしょ。」
「ですね、今回の件で私の関連は有りますか?」
「今の所は大丈夫です、新商品製品化の過程で何か出て来るかもしれませんが、製造ラインを新設したりという事は出にくいプロジェクトですから。」
「規模を拡大して行くと有りましたが。」
「参加者がそのまま購入者になると思うんです、小さく始めますが広げて行きますよ、それによって経済を中高生に学んで貰う場にもしたいですし、そこから次世代の経営者を生み出して行きたいですね。」
「そうかボスの息が掛かった人達が大人になってボスを支えるって事ですね。」
「別に支えて貰わなくても競争相手になってくれても良いんじゃないですか、その方が面白いかも。」
「さすがに余裕ですね、うちの子も中高生になったら参加して欲しいけど、能力が…。」
「色々な子がいて良いんじゃないですか、そうでないと社会は回って行きませんよ。」
「ですね。」
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