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社長-07 [安藤優-05]

優の提案で社員同士もファーストネームで呼び合う様になり和やかな雰囲気の職場となる。
その他も、働きやすい環境を重視し桜根の基準に合わせて作られた社内ルールは概ね好評だった。
社内の形が整い落ち着いて来た頃、優は特務室室長の頃とは違った仕事も始めた。

「若さま、中高生向けアイテムのサンプルが届きました。」
「有難う加奈さん、どんな感じかな。」
「これなんか可愛いですね。」
「う~ん、微妙なのも有るな、でも女の子は何考えてるか分からないし。」
「あら、若さまでも分からない事、有るんですね。」
「はは、まだ子どもだからね。」
「じゃあ私が色々教えて差し上げましょうか。」
「うっ、ちょっと怖いよ…、まあ明日学校へ持って行くから運び易くしておいて下さい。」
「はい。」

翌日、休み時間を利用して女の子達にサンプルを見せる。」

「優くん、全体にちょっとインパクトが弱いね。」
「やっぱし?」
「うん、私もそう思うわ。」
「ちょっと待って、ここを…、今書くね。」
「亜矢ちゃん早い。」
「何時見ても上手だ。」
「成程、亜矢、これ貰って良い?」
「もち。」
「後さ、こんな様なの幾つか描いてくれないかな。」
「亜矢が断る訳ないよね。」
「色も付けようか?」
「うん。」
「私も描いたら見てくれる?」
「こちらからお願いするよ。」
「あ~あ、私にはこんな才能ないもんな、優くんのお手伝いしたいのに。」
「じゃあ絵里はチーフをやってよ。」
「えっ、優くん何か企んでたの?」
「亜矢の絵を見てね、そうだ校長の許可を取ってくるね、許可が出たら詳しく説明するよ。」
「は~い。」
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