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チーム遥香-11 [高校生会議-10]

翌日からチーム遥香は大きく動いた。

「遥香さま、遥香姫親衛隊岩崎学園大学支部にチーム遥香サポートの編成を打診していますが名称にひねりが欲しく有りませんか?」
「そうね、サポートチームとしたい所だけど、チームがダブっては変よね。」
「う~ん、近衛とかにします?」
「忍支部長、親衛隊の特別部隊というのはどうですか、部隊毎に名称を付けたりして。
そうね、柔らかい感じの部隊名にしましょうよ、忍の好きな花とかどう?」
「語感的にすみれ…、遥香姫親衛隊すみれ小隊って感じになるのかな…。」
「すみれ小隊の役目はチーム遥香のサポートという事か…、でも大学関連だけでもすぐに多くの学生に参加して貰う可能性は有りますよね。」
「そうね、忍は近藤副長と大隊名を決めて組織編成を進めて。」
「はい、年度替わりで引継ぎも有り良いタイミングだと思います、大学支部の支部長も後輩に引き継ぎます。」
「メインは高校生会議のシステムを全国展開する事、すぐにお父さまから指示が有ると思って動いてね。
それと大学のシステムから政治関係を高校生会議のシステムへリンクかコピーしたいわ、後の管理体制も含めて、システム開発部と相談しておいて。」
「はい。」
「忍支部長が花を選ぶのなら…、私は風にしようかな。」
「風ね、聡美の意図は?」
「そよ風だけでは有りませんって事ですよ、すでに熱い風が吹いています。
お昼休みに入るタイミングで今後の展開を知らせたら、先輩方から熱いお言葉が次々と…、これから新会社幹部の人選に入ります。」
「静香はどう?」
「一旦、それぞれの役割そのままの部隊名にしてみます、被服第一中隊とか、その上で各隊に愛称が付くのも有りだと思います。
サポートという訳でも有りませんが、特別部隊にしてあげないと怒られそうですので。」
「大枠は遥香姫親衛隊なのね、その中にすみれ大隊所属のチューリップ中隊所属のひまわり小隊とかなるのかな?」
「う~ん、そう考えると静香の案が正解みたいね。」
「そうね、その方向で進めるわ、で、副長と大隊長の関係はどうする?」
「兼任しても良いし、別でも良いと思うわ、一般の隊員をまとめるのが副長、特殊部隊をまとめるのが大隊長という事でどう?」
「立場上は同格ね、遥香さま、地域政党みどりの風も同様に扱って行くのですか?」
「そうなりそうね、桜、暫定的に担当してくれない?」
「分かりました、ひとまず大学生に向けてサポートを要請してみます。」
「桜、高校生会議に向けても要請すればサポートスタッフが動いてくれると思うわ。」
「聡美、まずは私自身が高校生会議に登録しなくてはいけないレベルだから手伝ってくれる?」
「勿論よ、新会社はうちの部下達が時間を作って設立作業を進めてくれるから、私の出番はないのよ。」
「成程、それがトップの仕事という事なのね…、指示を出して任せる…、私も大学で試してみるわ。
それなりに、手伝ってくれる学生は押さえて有るから…。」
「遥香システムが有りますからね、誰に何を任せれば良いか、一目瞭然ですよ。」
「うん、聡美、色々教えてね。」

桜と忍は聡美から大きな刺激を受けた様で、管理職の役割を真剣に学び始めた。
聡美も静香も多くの仕事を担当してるが、ゆったりと過ごしている、高校生社員として管理職研修を真面目にこなして来た結果だろう。
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チーム遥香-12 [高校生会議-10]

暫定担当とはいえ、桜は政党関連でしっかり動いてくれている。

「遥香さま、岩崎高校生会議の内、遥香システムを先行導入した三つの支部では、みどりの風の関係者が遥香システムの研修を受け始めました、学生の有志も参加して講師役の研修を受けています。」
「早いわね。」
「ええ、サポートスタッフの方がすぐ動いて下さいました、元々政治関連も活動の内に有りましたから。」
「桜、明日、みどりの風の幹部とテレビ会議を開くのだけれど、参加してくれる?」
「はい、是非お願いします、みどりの風が政権を取れたら国の根幹から変える事も可能です。
その裏方として働かさせて頂けるのは楽しみです。」
「でも問題が多いわ、特に外交関係が弱い事は分かるでしょ。」
「はい、岩崎王国は内需重視です。
それでも、海外展開は相手国の利益を尊重していて喜ばれているそうです、これを拡大して行けないでしょうか?」
「そうね、今夜、お父さまの考えを聞いてみましょうか?」
「はい。」

夕食時。

「お父さま、王国の海外展開はどうなっていますか、私はあまり接する事が無かったのでよく分かりません。」
「社員達が苦労しながら拡大してくれているよ、輸出で得られた利益で現地工場を建設、そこでの利益は、極力その国での再投資に回しているからね。
現地生産で雇用を確保し、働きによってはその国の平均給料を大きく上回る収入も得られることから優秀な人材が集まって来ているそうだ。」
「社長、みどりの風が国政を担った場合、外交の手助けになりませんか?」
「桜、それに関しては現地社員も意識し始めている、ちなみに、遥香は王国のプリンセスとして注目を集めているよ、プリンセス遥香の海外展開も考えてはどうかな、そのまま国際交流に繋がると思うのだが。」
「そこまでは考えていませんでした、一度総合的に検討してみます。
問題は売れるかどうか…、デザインと価格設定をしっかり研究する必要が有りそうです。」
「すでに比較的安価なグッズや遥香のCD、写真やポスターが結構売れているよ、美しいプリンセスに憧れる気持ちは、どこの国でも変わらないのさ、向こうの社員達も岩崎王国の一員である事を誇りに思っていてくれるからね。」
「その分、輸入を増やしているのですね?」
「ああ、バランスを考えてな、安く買いたたかない分、質の良い品を回してくれる、うちは貿易に依存しない体制だがしっかり利益を出しているよ。」
「海外での遥香システム導入はどうなっていますか?」
「まだ、これからだ、国内でしっかり運用してからと考えている。」
「どこか一か国で先行導入を試みませんか、本格導入までに海外ならではの問題点を探っておきたいと思います。」
「分かった、候補を上げさせるよ。」
「親日国で始めたいですね、いずれは反日国でも岩崎王国を広げたいですが。」
「そうだな、企業に国境は無い、確かに関税とかの問題は有るが、人々に信頼される企業であれば政治とは違った繋がりを構築出来るだろう。」
「社長、相手を単に金儲けの道具ぐらいにしか考えてない企業も少なくないですよね。」
「ああ、そのお陰で岩崎王国が伸びてる訳だ、企業イメージは重要だからね。」
「今後みどりの風を国政へと考えたら、他の企業にも協力して頂いて日本のイメージを上げたいですが。」
「地方自治の現場では、うちへの利益誘導ととられない様、むしろ他社の利益を考えていて、特に中小企業からは感謝されている、ただ、大企業相手だと私は財界の異端児だからね。」
「他社の社員が羨む様な活動をしてると思うのですが。」
「はは、結果は出てるよ、社員募集をするとライバル企業からの転職希望者が多いからね。」
「吸収合併も活発ですから、いっそ王国で財界を征服してはと思いますが、独占禁止法がネックになりますね。」
「まあそういう事だ、だが、桜の言う通り日本のイメージを良くする事は大切な事だ、チーム遥香でも担当を置いてくれないか。」
「分かりました、暫定的に桜、お願い出来るかしら。」
「はい、構いませんが、私は暫定担当要員ですか?」
「あっ、それも良いわね、期待してるわよ。」
「はあ…、お手軟かにお願いします。」
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チーム遥香-13 [高校生会議-10]

暫定的に桜担当としている政党の問題は簡単ではない。

「お父さま、心配しているのは経済活動と政治活動を並行して進めて行くと、法的な部分で動きにくくならないかという事ですが如何ですか?」
「まあ面倒では有る、ただ不正防止の為に複雑化してしまった法律体系だって見直して良いと思う、それには政権を取らないとな、今は法学部の連中に頑張って貰ってるよ。」
「社長、政治家の中には無知だったり…、何かの間違いで当選してしまった様な人がいると思います、みどりの風が国政へ挑戦する時は大丈夫でしょうか?」
「うん、まずは遥香システムで組織を構築して行く、この過程で候補者の能力を再確認出来ると思う、リーダーシップとかね。
後は人物調査を経て周りを優秀なスタッフで固めていく。
議員になって威張る様な人物は排除出来ると思うよ。」
「組織的にはどうなりますか?」
「基本的には議員候補を会社の部長に置き換え組織を作って行こうと考えている、課長クラスは単なる部下ではなく、候補者の資質に問題を感じたらストップをかけるだけの権限を与えて人間的に問題のある人が議員にならない形を模索して行く、勿論、知名度だけの、ど素人を立候補させる気はない。」
「選挙では不利になる可能性が有りますね。」
「そうなんだ、地方選では何とかなっても、さすがに国政選挙となるとね。
みどりの風が押さえている地方は大丈夫だと思うが。」
「バーチャルな王国議会という形で立候補予定者を表に出して行ってはどうでしょうか。
ドラマ仕立てにして、お話の中で政策を訴えて行くとか、法的な制約はまだ調べていませんが。」
「そうだな、完全に架空のドラマとして…、役者が素人だから視聴率は期待出来ないかな。」
「そこは、社長の人脈で有名俳優とかにも出て頂いて、ゲストには遥香さまとか。」
「確かに正攻法だけでは政治に興味の無い人を動かせない…、選挙の話が出てない内なら問題もないかな…、桜も政治家の秘書役とかで出るか?」
「うっ、男優次第、セリフなしでお願いします。」
「分かった、遥香は…。」
「政党のシンボル的な存在になれば良いのですか?」
「遥香だけでなく他も考えている、でも党首の上に遥香の存在が有ったら面白くないか?」
「お爺さま方が利権まみれで動かしている政治の場、それを遥香さまの下に平等というメルヘンの世界に変えたら…、それだけで日本の政治が変わるかもしれません。」
「だろ、姫は私人だから変な制約を受ける事なく、言いたい事言っても良い訳だ。」
「社長、すでに遥香さまの発言はニュースに取り上げられる事も有ります、党の象徴として、総理大臣以上の影響力を及ぼす存在になって頂く事も可能ではないでしょうか。」
「桜もそう思うだろ、だからな…。」
「お父さまも桜も、適当な話で盛り上がらないで下さい。」
「遥香は嫌なのか?」
「いえ…、簡単な事では有りません、もちろん、それが皆さんの為になるのでしたら…。」
「社長、党首の上となると役職的にどうなります?」
「それは姫で良いのじゃないか?」
「政党と姫ではバランスが悪いです。」
「では、対案は? 対案をまともに示せないような野党レベルではだめだぞ。」
「今まで存在しなかった役職ですから安易に案は出せません、ですが姫ではひねりが無さ過ぎます。」
「女神とか天使か?」
「確かに遥香さまは、そう言った表現をされる事も有ります、ですがしっくり来ません。
ここは国の民にも案を出して頂いてはどうでしょう?」
「はは、無難に逃げたな、よかろう、私の配下とお主の配下、どちらから良い案が出るか勝負と行こうじゃないか。」
「ふふ、小娘だからと甘く見ておいでですね、受けて立ちましょうぞ。」
「はぁ~、二人で勝手に盛り上がってるけど、桜の役どころは何なの?」
「命がけで国王に意見する若き家臣です。」
「う~ん、ここは小娘の分際でと一刀両断に切り捨てるところかな…。」
「掃除が大変ですから切り捨てるのはよして下さいね、分かりました、明日の会議で見極める事にします。」
「なあ明香、うちの姫はご機嫌斜めの様なのだが…。」
「雄太さん、遥香姫は真面目なお話をなさっているのですよ、桜さんが若くてお綺麗だから舞い上がってませんか?」
「い、いや、そういう訳では…。」
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チーム遥香-14 [高校生会議-10]

翌日、みどりの風幹部とのテレビ会議は真剣なものだった。

「遥香さま、皆さん、政策には絶対的な自信をお持ちでしたね。」
「そうでなくては政党の幹部として相応しくないでしょう。」
「問題は地域政党としての実績は有っても、国政レベルでアピールしていくのは難しいという事ですね。」
「でも、桜、思ってたより準備が進んでいたわね、すでに三十人ぐらいは当選確実、岩崎王国の力を感じたわ、ただ、政権を握るには全然足りてないのよね…。」
「岩崎王国の高福祉体制を日本全国に展開させる、その意味を理解して頂けたらと思いますが、一企業体が日本を乗っ取るとか誤解されたら難しいです。」
「やはりイメージ戦略が重要になるのかしら…。」
「遥香さまを党の顧問にとの声が有りましたが、お受けになられますか?」
「う~ん…、桜、顧問に高校生や大学生も…、子育て世代やお年寄り、色々な立場の人の代表を集めるってどうかしら?」
「所謂学識経験者ではなく庶民の声ってことですね、必ずしも庶民の声が正解とは言えませんが、顧問団の声を整理して行政に活かすとアピールする事は良い事です、党員全員が顧問の気持ちで参加して下さったら強い組織になるかもしれません。」
「そうね、桜なりに整理して党本部とシステム開発部へ打診をお願い。」
「分かりました。」
「ねえ、桜、今の日本を一つの会社と見立てたらどう思う?」
「借金まみれで不健全な状態です、インフレを起こして実質的な借金を減らそうとしてるのかも知れませんが、政治家達は自分のお金ではないからか、大盤振る舞いを続けています。
借金には利息が付く訳で、どう考えても健全な状態では有りません。」
「それを、みどりの風が引き継いだら?」
「いきなり緊縮財政にしてしまったら、世の中の経済活動が停滞してしまいます、不健全なりに恩恵を被っている方もみえる訳ですから。」
「建て直せるかしら?」
「要所要所で岩崎王国が動き内需を安定させ、雇用体制を安定させる、それにはもっと岩崎王国を拡大する必要が有ると思いますが、今の状況から判断して必ずしも無理ではないと思います。
他の企業が利己的に動いている間に拡大する事は可能です。
いずれ他企業も岩崎王国標準に近づけて行かないと成り立たなくなる日が来るのではないでしょうか。」
「既存の政党だって、宗教団体をバックに持っていたり、経済団体、労組など様々なバックによって成り立っているのよね、そう考えたら、一企業体が支える政党というのも有りと皆さんが考えて下さるかもね。」
「その為には岩崎王国の魅力をアピールして行く必要が有ります、みどりの風の支持母体として、岩崎高校生会議を独立した存在として行く必要も、一度整理して学生に向けて意見を求めてみます。
少し様子を見てから、高校生会議に向けても同様に、皆さんの意見を見ながら次の展開を考えて良いと思います。」
「そうね、チーム遥香なりの戦略を練りましょう。」

私自身、政治の事はあまり考えてなかった。
衆議院の解散は当面ないと予測されているが、充分な時間が有るとは思えない。
一気に政権を握る事は難しいと思うが、それが実現出来れば、岩崎王国が目指して来た日本の再生が早まる事になる、それには有権者の方々の心をつかむ事が必要。
チーム遥香を増強して成果を上げたいものだ。
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チーム遥香-15 [高校生会議-10]

チーム遥香の合宿は続いている。

「桜、みどりの風の党首候補と幹部候補、事務方のトップが近い内にこちらへ来て下さる事になったわ、事前調整お願い出来る?」
「分かりました、やはり直にお会いした方が、その方の人柄とか分かりますものね。」
「そうかしら、相手を欺くくらいの人でないと政治家は難いのでしょ。」
「そうですか、はは、遥香さまは政治家向きなのですね。」
「私は人を欺いたりしないわ、何時も素直な気持ちで皆さんとお話しさせて頂いてます。」
「う~ん、遥香さまって謎ですよね、天才が何を考えてるかなんて分かりません。」
「お昼ごはんは何かなぁ~、とか、普通ですよ。」
「それを、信じろと?」
「嫌ですわ、信じて下さいな、それより王国の海外展開に関する情報は整理出来ましたか?」
「はい。」
「バリ島にするの?」
「はは、忍は夏休みにバリへ行きたがってますが…、遥香さまの水着姿を人目にさらしたくないです。」
「私も水着姿は避けたいわ、普段以上にジロジロ見られそうで嫌なの、で、遥香システムを試験導入する国は決まったの?」
「はい、治安が良くて王国の支社が大きな成果を上げている国です。」
「静香、その国でプリンセス遥香の展開について検討を始めて。」
「はい、遥香さま。
桜、データはどこで確認できますか?」
「もう直ぐ詳細データのコピーが完了する筈なの、ちょっと待ってね…。
え~っと…、静香のトップ画面に接続したわ、まだ途中かもしれないけど確認して。」
「はい…、確認しました、データはまだ増えると考えた方が良いですか?」
「ええ、今、上げているのは会社側から、並行して大学でも調べて貰うからね。」
「分かりました、その様に伝えておきます。」
「システム開発部は?」
「とりあえずは言語を英語に変えるだけなので簡単だそうですが、問題は導入後の研修がスムーズに進むかどうかだそうです。」
「先方の社員次第だから仕方ないわね、桜、私もデータを見たいわ、用意をお願い。
聡美、一緒に見ない?」
「はい、海外支社の様子は全然知りませんでしたから興味が有ります。
岩崎王国内の企業が共同で一つの支社を形成しているとは聞いていましたが…。」
聡美とデータを見て行く。
「結構な事業規模ね、静香、今までプリンセス遥香の商品がこの国でどれくらいの売り上げを上げているか、簡単で良いから調べてくれない?」
「はい、しばらくお待ちください。」
「遥香さま、この支社は再投資を活発に行っていますね、雇用の確保…、貧困層への支援、岩崎社長の理念が遠く離れた国にも浸透してると思うと胸が熱くなります。」
「ええ、ここでプリンセス遥香をどう展開して、この勢いをいかに加速させるかね…、う~ん、民族衣装とかどうかしら?」
「民族衣装ですか…、え~っと…、流石ですね、資料として入ってました…。」
「成程、伝統的な衣装か…、これに手を加える事は現地の人の反発を受けるのかしら。」
「衣裳の販売を考えるので有れば、現地の声を聞かないとだめですね。
桜、現地でも親衛隊の特別部隊を展開出来そうですか?」
「聡美、まだ情報不足なの…。」
しばらくデータを確認して行く。
そこへ静香が。
「遥香さま、この国でのプリンセス遥香関連商品、売り上げ合計はおよそ九百万だそうです。」
「有難う、静香はその金額をどう思う?」
「こちらは全く売り込みをしていません、遥香さまのCDやポスター中心に売れてます、まだファンが多いとは言えませんが今後の展開次第で輸出は増やせると思います。
その利益を現地へ投資して行く訳ですね。」
「ええ…、それで遥香姫親衛隊は海外からも入会出来るの?」
「日本語が出来ればという状態でしたので、先ほど英語など多言語に対応する様指示を出しておきました。
通貨の問題も有りますが何とかしてくれるでしょう。
グッズ販売は今まで現地支社が取りまとめて下さっていましたので、今後の体制を検討する様に指示を出しておきました。」
「桜、現地支社と直接連絡を取り合いたいのだけれどどうかしら?」
「はい、親衛隊特別部隊を創設する方向で動けばよろしいですか?」
「そうね、暫定的に桜が大隊長という形で進めてみて、状況によっては向こうへ飛んでも良いわよ。」
「う~ん…、何処にいてもネット環境が有れば仕事が出来るとはいえ、現場を見ないのは危険ですものね。」
「ええ、ついでに通信教育の発展形を利用して、海外にいても単位が取れることを実践してみて。」
「そうでした、四月からは学業も…、遥香さま、チーム遥香の政党関連担当は幹部候補の方と調整しますが、引き継いだとしても、しばらくは補佐という形で続けて行こうと考えています。
学生サイドとの調整だけでなく、全国組織の構築へ向けて指示を出していますので。」
「そうね、党組織が固まるまでは様子を見てて上げてね、まずは事務方が遥香システムに慣れてくれないと。」
「桜は政党と海外展開、暫定とはいえ大丈夫なの?」
「私自身は指示を出した後、進捗状況を確認してるだけなのよ、忍は大学支部の支部長引継ぎが大変そうだけど。」
「人事面がね…、支部長だけでなく各役職をやりたい人が多くてその調整に手間取ったのよ。
エリート候補生の選定基準を設ける作業もね、でも遥香システムの講習を受け持つメンバーは人数も揃って、四月以降のスケジュール調整に入ってるから、安心してね。」
「全国展開が有る程度完成するまでに時間は掛かりそうなの?」
「まずは基礎だけに絞るし、各エリアで講師役になって頂く方を中心に講習会を開いて行く。
システム導入済の企業で働く方の支援も得られそうだから、一気に広げられると思うわ。」
「広げた後からが本番なのよね、意思統一が上手く行けば良いのだけど。」
「そこをチーム遥香で何とかしたいと考えているの、色々な人がいるから妥協という作業が無ければ意思統一なんて有り得ないわ、皆さんに妥協して頂けるだけの説得力有る人物をチーム遥香に集めて行かないとね。」
「遥香さま、メンバー候補のお考えは有るのですか?」
「まずは、みどりの風幹部候補からと遥香コーポレーションのダブルワーク社長社員から、後は大学教授と言った処、形が出来上がって来たら王国外からも迎え入れたいわね。」
「では、その方々が動き易い環境を整えさせて頂きます。」
「うん、聡美、お願いね。」

チーム遥香のメンバーは私の指示で動いているだけではない、各自、今、何が必要か、どう動くべきかを考えていてくれる、メンバーが増えてもこの質が落ちないと良いのだが。
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チーム遥香-16 [高校生会議-10]

みどりの風幹部との会談を経て岩崎社長から番組作成の指示が有った。

「遥香さま、国政政党を目指す過程をドキュメント番組にして放送というのは問題ないのですか?」
「静香、放送と言っても、公共放送を使って一政党を応援する番組を放送する訳ではないのよ、ネット上の政党サイトで閲覧出来る状態にして、それをマスコミで宣伝するのなら問題は無いの。
ドキュメンタリー番組ならセットとか組む必要なし、すぐ撮影を始めて来週から動画配信を開始する予定だそうよ。」
「国政政党のスタートをほぼ同時進行で確認出来るという事ですか…、私はまだ政治の学習が進んでないので今一つピンと来てないのですが。」
「そうね、今まで地域政党としてやって来たけど正式な政党ではなかったの、国会議員が所属してなければだめなのよ。
これからは衆議院や参議院の国政選挙へ、みどりの風として候補者を擁立して行く、でも、それまででも正式な政党の方が注目度も高くなって有利なの。
だから、今まで、みどりの風が応援して当選した国会議員の方々に入党を打診した訳。
その結果、まだ発表出来ないけど二十人前後は入って頂けそうなのよ。」
「もっと少人数の政党が有る様な気がします。」
「ええそうね、元々みどりの風を国政政党にと考え、無所属で活動して下さっていた方のお力があってね、でも二十人では所詮野党でしょ、選挙で大きく勝って与党にならないと本当の意味で国は動かせないのよ。
静香も私も選挙権はまだないし、仕事も有るからゆっくり学習してくれれば良いわ、欲張り過ぎないでね。」
「はい、それでも、みどりの風が他の政党より良いという事は分かっています、お手伝いさせて下さい。」
「そうね、国会議員入党の時は顧問として立ち会うから付き添ってくれる?」
「勿論です。」
「党本部はお父さまが私の為に建てて下さっている大学の隣なの、高校からもそれ程遠くないでしょ。」
「東京では無いのですか?」
「東京にも事務所は置くけど、地方も含めてバランスの取れた国を目指すのに、党が率先して東京から離れなくては意味ないわ、遥香システムが正常に機能し始めたら、議員はともかくバックアップ要員は何処でも構わないでしょ。」
「そうですね、桜さんから大学の様子も伺っています、きっとみどりの風も盛り上がると思います。」
「ふふ、絶対盛り上がらせるわよ。」
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チーム遥香-17 [高校生会議-10]

私の住む町に党本部を置くことになったのは、地方都市でも交通の便が比較的良く、岩崎王国関連企業が多いからだ。

「遥香さま、党本部を私達の町に置くのは市長選とも関係が有るのですか?」
「ええ、聡美、党本部を置く地方都市で、国政政党となってから初の市長選に勝てば今後への弾みになるでしょ。」
「市長選は負ける要素がないそうですね。」
「お年寄りには退場して頂かないと、岩崎王国関連で増えた税収の使い方に問題が有り過ぎでしたから。」
「市長選は勝てると思いますが、その後はどうでしょうか、国会は与党の力が大きいです。」
「そこなのよね、真面目な話、戦略が重要なのよ。」
「イメージ戦略という事ですね。」
「お父さまの活躍で岩崎王国のイメージは悪くないのだけど、ここで政治が絡むとなるとマイナスのイメージを持つ人も少なくないでしょう、そこをチーム遥香の力でカバーして行きたいのよ。」
「遥香姫を前面に出されますか?」
「皆さんのお役に立てるので有れば…。」
「美貌と知性を合わせ持ち皆が憧れる姫、遥香さまがみどりの風に一票入れて下さいねと話すだけで沢山の票が入ります。」
「簡単に行くかしら?」
「福祉関連の政策とか、遥香さまが話されては如何でしょうか、党の顧問、遥香コーポレーションの社長というお立場で問題ないと思います。」
「そうね…、ドキュメンタリー番組に組み込んで貰いましょうか…、一度番組制作サイドと打ち合わせをしたいわね。」
「分かりました、日程的に早い方が良いですか?」
「政策の詳細を頭に入れる時間が欲しいわ、番組は何本も制作する予定でしょ、一本目に間に合わせる必要はないわ、党の担当者も時間が欲しいでしょうし。」
「では、こちらの意向を伝えて調整させて頂きます、早くて三日後ぐらいでよろしいでしょうか?」
「ええ、大丈夫よ、ねえ、聡美は番組内容を、こちらで前もって確認しておく必要は有ると思う?」
「微妙ですね、お任せした方が良いとは思いますが、重要な番組です、アップする前に確認出来るとはいえ見落としが有っては問題です。」
「制作現場と無関係の人を送り込んで記録をとって貰うのはどうかしら、製作途中の映像も高校生会議のシステムで公開して、皆さんに現場とは違う視点で確認して貰えば安心出来ると思わない?」
「ですね、制作側の思い込みとかで問題の有る映像が流れる事は極力避けたいです。
すぐ人選して送り込む様に指示を出しておきます。」
「国政選挙に向けての小さな一歩だけど、話題になれば大きな一歩になるからね。」
「はい。」

福祉関連政策詳細の確認は思っていたより時間が掛かった。
問題点を幾つか見つけて党の担当者と検討したからだ。
そのやりとりはドキュメンタリー番組で使うべく撮影。
番組制作サイドも私の映像を積極的に使って行きたいとの事で、しばらくは政党絡みで時間を取られそうだ。
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チーム遥香-18 [高校生会議-10]

合宿終盤、チーム遥香の新メンバーとして加わったのは前野副社長、遥香コーポレーション設立当初から私を支えてくれてた人だ。

「遥香さま、前野副社長は特別な担当業務とかお持ちになるですか?」
「前野さんには主に人事を担当して頂きます。」
「遥香コーポレーションの人事なら、総務担当の副社長がお見えです、彼女とは違った動きをされるのですね。」
「ええ、岩崎王国全体を見渡して適材適所を前提に人事異動を考えて貰います。
各企業の人事課、みどりの風や岩崎学園大学、高校生会議のスタッフを束ねる部署の長という立場になって頂きます。」
「場合によっては企業からみどりの風への移籍とかも視野に入る訳ですね。」
「ええ、一番の目的は幹部クラスが弱い企業の強化ですが、みどりの風も組織として未熟ですからね。
ああ、もし、聡美が直の部下に持ちたい人の条件とか明示出来たら、それに合わせて動いて下さいますよ。」
「優秀な人を集め過ぎては他社から白い目で見られてしまいます。
そうすると、チーム遥香は岩崎王国全体へも影響力を及ぼして行くという事ですか?」
「現時点で王国に大きな問題が有る訳では有りません、それでも、組織を見直す事の必要性は分かるでしょ。
王国本部と連携しながら、今まで本部では余りして来なかった動きを考えています。」
「そうですね、問題が表面化するのは、すでに大きな損失が出た時、そうなる前にという事ですね。
第三者の目で見ないと見えて来ない事も有りそうです。」
「聡美、明日は前野さんも含めた全員で、一つの企業の遥香システムに入るわよ。
一通り形は出来上がっているそうですが、まだ慣れない社員も見えますからよろしくね。」
「分かりました、忍姉さんの気持ちは分かります、私も楽しみです。」
「高校生の為の新会社はどう?」
「準備は進んでいます、みどりの風が国会議員を迎え入れて国政政党となるタイミングでスタートします。
岩崎高校生会議の支えとして、小さいながらも高校生の為の会社が設立されるという事は、みどりの風のイメージアップにもなると思います。
今までのバイト実習管理も新会社で一括管理を考えて動いて貰っています、全体の効率も良くななるでしょう。」
「流石、聡美は卒が無いわね、このところ私は党関連で時間を取られていて…、少しお願いしても良いかしら。」
「はい、大丈夫です、私の部下は優秀ですから。」
「気になってる部署が幾つか有ってね、これを見てくれる…。」

四月以降、聡美と前野さんは身近にいて貰おうと考えている。
聡美は学校の縛りが無いだけでなく、人に任せるのが上手く優秀な部下を集め仕事を任せている。
私も同様だったのだが、政党関連に時間を取られてしまった。
党の幹部から、党担当のチーム遥香メンバーを選ぶつもりでは有るが、まだ彼等の力量を見極めるに至っていない。
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チーム遥香-19 [高校生会議-10]

翌日チーム遥香六人で、遥香システムを導入した企業にアクセス。
分担してチェックして行く。」

「遥香さま、総務は突っ込みどころ満載なのですがどうしますか?」
「前野さん、取り敢えず何処を確認すれば良いです?」
「まずはトップページからご覧下さい。」
「え~っと…、あらっ、これでは…、チーム遥香の出番と言うよりシステム管理部で対応するレベルね、聡美、確認してシステム管理部へ…、他も確認してからまとめて連絡してくれる?」
「分かりました、私が見てるページもいまいちです。」
「あっ、遥香さま、工場管理がかなり複雑で、そちらに力を注いでいるからかも知れません。」
「遥香システム関係は増員してても追いついていないのね、前野さん、ペースダウンは仕方ないかしら。」
「そういう事でしたら、少し動いてみます、システムエンジニア関係が弱いとの現状は認識していました、関連する企業を精査して吸収合併も視野に、並行して関連する学校の…、レベルは落ちると思いますが…、場合によっては学生社員の採用も検討させますが如何でしょうか?」
「そうね、実践で鍛える方向でお願いします。」
「はい。」
「遥香さま、工場管理を見ていますが、開発部と管理部が大きなポイントを外していると思います、アドバイスしてよろしいですか?」
「ええ、聡美に任せるわ。」
「遥香さま、私は、総務の方々への助言を試みようと思います。」
「うん、静香、お願い、チーム遥香、静香と表示されるから喜んで頂けるわよ。」
「では私は経理関係を受け持ちます、これでは作業効率が悪そうですから。」
「桜、優しく教えてあげてね、それにしても今まで導入した企業では、この段階でもしっかりしてたのよ、工場管理で失敗してるのかもだけど…、それだけかしらね。」
「人事面に問題が有るかも知れません、私の方で調査させます。」
「その必要は有りそうね、前野さん、まずはこっそりお願いね。」
「ええ、心得ています。」
「まあ、今日は社員研修のお手伝いと行きましょう。」
「遥香さま、収支データが…、単なる不慣れによるエラーかも知れませんが、不自然すぎます。」
「忍、どこ? 前野さんも確認お願い、画面を見せて貰った方が早いかな…。」
「これは…。」
「ふふ、遥香システムを舐めてたわね、この人…、前野さん本部に連絡お願いします。」
「はい。」
「忍はどんな不正が行われたか精査してみて。」
「はい。」

不正はいずれ発見されるレベルでは有った。
遥香システムの導入に犯人は対応出来なかった訳だが、お陰でチーム遥香の存在を岩崎王国内にアピールする事となった。
会社自体は事業が好調で気の緩みが有ったのだろう、岩崎王国本部が立て直しに入る事となったが、取締役会は連名で私への忠誠を誓うと書面を送って来た。
それに意味が有るのか微妙だったが、聡美は面白がって調整し、チーム遥香をその会社の顧問に据えさせた。
業績の悪い会社ではない、顧問として得た報酬は聡美達が生かしてくれるだろう。
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チーム遥香-20 [高校生会議-10]

チーム遥香、次に加わるメンバーはみどりの風がらみ。

「遥香さま、みどりの風の党本部長という役職を誰も気にしてませんでしたので、チーム遥香のメンバー候補をその職に付けようと思います。」
「前野さん、どんな人なの?」
「若くして部長になった男です、組織の要として適任だと思うのは、頭の良さだけでなくガタイが良くて遥香さまとは違うオーラを持っているところです。
彼が道を踏み外していたらヤクザの大親分になっていたかも知れません。」
「ふふ、それは頼もしいわね、今の仕事は大丈夫なの?」
「はい、遥香システムも使い慣れていますから、しばらくはダブルワークで、部長職は下が育って来てるから短期間で引き継げると話していました。
社長は長老会議のメンバーですから嫌とは言わせません。」
「ご本人は?」
「大喜びですよ、デスクに遥香さまの写真を飾っているぐらいですから。」
「ふふ、では帰ったら真っ先にお会いしましょう、党関係者から選ぶより丸く収まりそうな気がするわ。
高校生会議のシステムは見て頂きましたか?」
「はい、すでに幾つかの問題点を指摘してくれました。」
「お会いするのが楽しみです。
ところで、前野さんはチーム遥香のメンバー、どう感じています?」
「成長が早いですね、聡美は合宿中に一段と成長した様です、やはり遥香さまの近くにいるだけで違うと思いました。
桜と忍も、遥香さまに随分鍛えられたと話していましたよ。」
「うん、それで四月からの体制だけど、前野さんと聡美は極力私の近くにいて欲しいと考えてるの、どうかしら?」
「はい勿論大丈夫です、静香は高校が有りますし、桜は海外展開に向けて自分の目で現場を見て来たいと、忍は大学のシステム強化担当ですから、一応、桜と忍が本拠地に来る時の宿泊は何時でも大丈夫な様に手配して有りますが。
遥香さまが通われる大学、みどりの風党本部の近くにチーム遥香のオフィスを構えると共に、遥香コーポレーションも手狭になって来ましたので近くへの移転を調査をして貰っています。」
「離れていても仕事は出来るとは言え、近くにいて貰えると話が早いものね、あの辺りはまだ開発の余地が有るわ、周辺の土地も値が上がらない内に王国で押さえておきますか?」
「すでに岩崎社長の指示で再開発計画が進んでいます、姫さまの居城も建てたいそうです。」
「ふふ、またもお父さまの親馬鹿ですか、お母さまは呆れてらっしゃるのでは?」
「いえ、奥様も洋風にするか和風にするか難しいと話しておられましたが、一つの観光名所として町の活性化に繋げたいと、新しい城下町を作ろうと考えておられます。」
「町のシンボルにするのね、でも費用対効果は微妙よね。」
「遥香さまの活躍次第かと。」
「う~ん、もう少し歌手活動をした方が良いのかしら?」
「お願いします、個人的にも遥香さまの歌を聴かせて頂きたいです。
CDは海外でも売れ続けていて、宣伝してませんから一気に売れるという事では有りませんが、じわじわと広がっている様です。」
「二枚目の選曲をしましょうか、次のCD、利益は高校生会議に回しますか?」
「そうですね、公表するかどうかは検討の必余地が有りますが、党関係で予算が必要です、みどりの風への寄付より良いと思います。」
「簡単に作れる割には、効率良く利益が出るものね。」
「はは、勿論遥香さまだからです、DVDとかも出して頂けないでしょうか?」
「水着NGですが売れますか?」
「勿論です、忙しく成り過ぎないペースにしますので芸能活動に力を入れて頂けると王国全体が盛り上がると思います。」
「そうね、お母さまとも相談して下さい。」
「有難う御座います、合宿中に方向性を決めましょう。」
「では、前野さん、今日はカラオケに行きましょうか。」
「わ、私もご一緒してよろしいのですか?」
「当たり前です、前野さんはどんな歌を歌われるのですか?」
「えっ、ひたすら遥香さまの歌を聴いていたいのですが…。」
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