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チーム遥香-20 [高校生会議-10]

チーム遥香、次に加わるメンバーはみどりの風がらみ。

「遥香さま、みどりの風の党本部長という役職を誰も気にしてませんでしたので、チーム遥香のメンバー候補をその職に付けようと思います。」
「前野さん、どんな人なの?」
「若くして部長になった男です、組織の要として適任だと思うのは、頭の良さだけでなくガタイが良くて遥香さまとは違うオーラを持っているところです。
彼が道を踏み外していたらヤクザの大親分になっていたかも知れません。」
「ふふ、それは頼もしいわね、今の仕事は大丈夫なの?」
「はい、遥香システムも使い慣れていますから、しばらくはダブルワークで、部長職は下が育って来てるから短期間で引き継げると話していました。
社長は長老会議のメンバーですから嫌とは言わせません。」
「ご本人は?」
「大喜びですよ、デスクに遥香さまの写真を飾っているぐらいですから。」
「ふふ、では帰ったら真っ先にお会いしましょう、党関係者から選ぶより丸く収まりそうな気がするわ。
高校生会議のシステムは見て頂きましたか?」
「はい、すでに幾つかの問題点を指摘してくれました。」
「お会いするのが楽しみです。
ところで、前野さんはチーム遥香のメンバー、どう感じています?」
「成長が早いですね、聡美は合宿中に一段と成長した様です、やはり遥香さまの近くにいるだけで違うと思いました。
桜と忍も、遥香さまに随分鍛えられたと話していましたよ。」
「うん、それで四月からの体制だけど、前野さんと聡美は極力私の近くにいて欲しいと考えてるの、どうかしら?」
「はい勿論大丈夫です、静香は高校が有りますし、桜は海外展開に向けて自分の目で現場を見て来たいと、忍は大学のシステム強化担当ですから、一応、桜と忍が本拠地に来る時の宿泊は何時でも大丈夫な様に手配して有りますが。
遥香さまが通われる大学、みどりの風党本部の近くにチーム遥香のオフィスを構えると共に、遥香コーポレーションも手狭になって来ましたので近くへの移転を調査をして貰っています。」
「離れていても仕事は出来るとは言え、近くにいて貰えると話が早いものね、あの辺りはまだ開発の余地が有るわ、周辺の土地も値が上がらない内に王国で押さえておきますか?」
「すでに岩崎社長の指示で再開発計画が進んでいます、姫さまの居城も建てたいそうです。」
「ふふ、またもお父さまの親馬鹿ですか、お母さまは呆れてらっしゃるのでは?」
「いえ、奥様も洋風にするか和風にするか難しいと話しておられましたが、一つの観光名所として町の活性化に繋げたいと、新しい城下町を作ろうと考えておられます。」
「町のシンボルにするのね、でも費用対効果は微妙よね。」
「遥香さまの活躍次第かと。」
「う~ん、もう少し歌手活動をした方が良いのかしら?」
「お願いします、個人的にも遥香さまの歌を聴かせて頂きたいです。
CDは海外でも売れ続けていて、宣伝してませんから一気に売れるという事では有りませんが、じわじわと広がっている様です。」
「二枚目の選曲をしましょうか、次のCD、利益は高校生会議に回しますか?」
「そうですね、公表するかどうかは検討の必余地が有りますが、党関係で予算が必要です、みどりの風への寄付より良いと思います。」
「簡単に作れる割には、効率良く利益が出るものね。」
「はは、勿論遥香さまだからです、DVDとかも出して頂けないでしょうか?」
「水着NGですが売れますか?」
「勿論です、忙しく成り過ぎないペースにしますので芸能活動に力を入れて頂けると王国全体が盛り上がると思います。」
「そうね、お母さまとも相談して下さい。」
「有難う御座います、合宿中に方向性を決めましょう。」
「では、前野さん、今日はカラオケに行きましょうか。」
「わ、私もご一緒してよろしいのですか?」
「当たり前です、前野さんはどんな歌を歌われるのですか?」
「えっ、ひたすら遥香さまの歌を聴いていたいのですが…。」
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