高松加奈-21 [化け猫亭-10]
「加奈さん、会社の創立に合わせて立ち上げたSNSとか、なかなかの勢いだね、しっかり見させて貰ってるよ。」
「有難う御座います、私は大した事をしていませんが、CAT'S TAILスタッフ中心に広めてくれて、スポンサーの方も喜んで下さってるみたいです。」
「知的美女が真面目に起業した訳だからな、私も知り合いに君の事業の事を紹介し易くなったよ。」
「そうですか、小夜はそういった事も考えてくれてたのですね、私は疎くて。」
「CM撮影の話、面白かったよ、僕の目線で告知というのが新鮮だね。」
「恥ずかしいです、そんなに偉そうにしてる訳では有りませんので。」
「分かってるって、CM映像の解禁は何時なの?」
「来週だと聞いています。」
「ついにメジャーデビューだな。」
「誰も知らない様な私がお茶を頂いてる映像で良いのかどうか、スポンサーの方にご迷惑をお掛けしなければ良いのですが…。」
「SNSで盛り上がっているから大丈夫だよ、学生達は大学のアイドルから枠を広げて行こうとしているのだろ。
CAT'S TAILでパフェを食べてる写真がUPされたら、CAT'S TAILの売り上げが直ぐに伸びたそうじゃないか。」
「店が身近だからでは無いですか、遠くの方は興味ないですよ。」
「う~ん、加奈さんが有名に成り過ぎたら、こうして話す事が出来なくなる、もっと活躍して欲しいとは思っているのだが…、微妙だな。」
「歌って踊る訳では無いのですから変わりませんよ。」
「いや、下手な歌を歌いながら魅力的でも無い踊りを踊る、そんな美形でもないアイドルより、加奈さんは人気者になる可能性を秘めていると思う、小夜ちゃんが総合演出なのだから楽しみだよ。」
「まだ、よく分かって無いのですが。」
「小夜ちゃんは化け猫亭のお客やCAT'S TAILスタッフと情報発信して行こうとしているだろ。」
「はい。」
「人に注目して貰うのに、加奈さんの清楚なお嬢様感が良いんだ。
小夜ちゃんも桜さんも美人だが、あのタイプは結構いる、加奈さんはお嬢様育ちだからか雰囲気が違うんだよ。」
「自分では分かりませんが。」
「芸能界を見ても君みたいなタイプはあまりいない、その辺りを小夜ちゃんは狙ってると思うよ。
普段通りの君でいてくれれば、周りが更に輝かせてくれるだろう。」
「少しドキドキなのです、今度は大学生起業のテーマでテレビ番組収録の予定が有りまして、桜さんや小夜が一緒とは言え、慣れない事ですので。」
「普段通り、化け猫亭で話してると思えば良いんだよ。」
「皆さんそう仰るのですが、所詮他人事ですものね。」
「はは、まあ頑張ってな。」
「はい。」
「有難う御座います、私は大した事をしていませんが、CAT'S TAILスタッフ中心に広めてくれて、スポンサーの方も喜んで下さってるみたいです。」
「知的美女が真面目に起業した訳だからな、私も知り合いに君の事業の事を紹介し易くなったよ。」
「そうですか、小夜はそういった事も考えてくれてたのですね、私は疎くて。」
「CM撮影の話、面白かったよ、僕の目線で告知というのが新鮮だね。」
「恥ずかしいです、そんなに偉そうにしてる訳では有りませんので。」
「分かってるって、CM映像の解禁は何時なの?」
「来週だと聞いています。」
「ついにメジャーデビューだな。」
「誰も知らない様な私がお茶を頂いてる映像で良いのかどうか、スポンサーの方にご迷惑をお掛けしなければ良いのですが…。」
「SNSで盛り上がっているから大丈夫だよ、学生達は大学のアイドルから枠を広げて行こうとしているのだろ。
CAT'S TAILでパフェを食べてる写真がUPされたら、CAT'S TAILの売り上げが直ぐに伸びたそうじゃないか。」
「店が身近だからでは無いですか、遠くの方は興味ないですよ。」
「う~ん、加奈さんが有名に成り過ぎたら、こうして話す事が出来なくなる、もっと活躍して欲しいとは思っているのだが…、微妙だな。」
「歌って踊る訳では無いのですから変わりませんよ。」
「いや、下手な歌を歌いながら魅力的でも無い踊りを踊る、そんな美形でもないアイドルより、加奈さんは人気者になる可能性を秘めていると思う、小夜ちゃんが総合演出なのだから楽しみだよ。」
「まだ、よく分かって無いのですが。」
「小夜ちゃんは化け猫亭のお客やCAT'S TAILスタッフと情報発信して行こうとしているだろ。」
「はい。」
「人に注目して貰うのに、加奈さんの清楚なお嬢様感が良いんだ。
小夜ちゃんも桜さんも美人だが、あのタイプは結構いる、加奈さんはお嬢様育ちだからか雰囲気が違うんだよ。」
「自分では分かりませんが。」
「芸能界を見ても君みたいなタイプはあまりいない、その辺りを小夜ちゃんは狙ってると思うよ。
普段通りの君でいてくれれば、周りが更に輝かせてくれるだろう。」
「少しドキドキなのです、今度は大学生起業のテーマでテレビ番組収録の予定が有りまして、桜さんや小夜が一緒とは言え、慣れない事ですので。」
「普段通り、化け猫亭で話してると思えば良いんだよ。」
「皆さんそう仰るのですが、所詮他人事ですものね。」
「はは、まあ頑張ってな。」
「はい。」
高松加奈-22 [化け猫亭-10]
「加奈さん、君のCM、凄く話題になってるね、坂田さんは大喜びしてたよ。」
「はは。」
「凄く自然な感じだったけど、あれは演技なのか?」
「まさか、演技なんて出来ません、あえて言うなら演出家の作戦勝ちですね。」
「どういう演出?」
「CMで使われたシーンは、撮影が終わったと思ってくつろいでいた時の映像なのです。
私が素人という事で色々考えて下さったみたいで。」
「成程、ネットの方も盛り上がっているが、色々大変じゃないのか?」
「ふふ、自称、僕さん達にお任せしてあります、流す情報は秘書に管理して貰う形です。」
「そうか、握手会みたいな企画は…、はは、する訳ないか。」
「自分が出過ぎない事で、私の価値が上がると小夜に言われていますし、女の子と握手をする為にお金を使う人の心理が分かりません。」
「君の僕達ならお金を払ってでも君と握手したいと思うぞ。」
「う~ん。」
「誰しもが自分好みの異性と付き合える訳ではないだろ、握手程度で発散出来るのなら問題ないさ。」
「そういうものですか。」
「そういうものさ、君は誰かのファンだったりしないの?」
「そうですね、イケメンアイドルは何か嘘くさくて…、知的な男性が好きです。」
「この前、放送された番組には男子学生で起業した人もいたよね。」
「いましたね、イベント企画会社とか…。」
「加奈さんとしては付き合いたくなる様な人達では無かったのかな。」
「はい、小夜とも話しているのですが、理系で才能有る人にマネジメント能力が無かったら残念だと思いませんか?」
「あっ、凄く良い商品を生み出せても販売能力が無ければ、という事だな。
苦手な事は人に任せれば良いのだが、その発想を持てずに埋もれて行くパターン、番組中、小夜ちゃんは正式に会社を立ち上げた訳では無いからか、あまり発言していなかった、本当はそういう話をして顧客を開拓したかったんじゃないのか?」
「ですね、ただ、まだ多くの顧客を抱えられる状態にはなっていませんので、そちらはネットで拡散して行くと思います。
でも、天才レベルとまでは行かなくても優秀な理系の男性と共同作業をしてみたいと、二人で話していまして。」
「顔やスタイルは気にしないのか?」
「嫌ですわ、ビジネスパートナーとしてですよ。」
「はは。」
「凄く自然な感じだったけど、あれは演技なのか?」
「まさか、演技なんて出来ません、あえて言うなら演出家の作戦勝ちですね。」
「どういう演出?」
「CMで使われたシーンは、撮影が終わったと思ってくつろいでいた時の映像なのです。
私が素人という事で色々考えて下さったみたいで。」
「成程、ネットの方も盛り上がっているが、色々大変じゃないのか?」
「ふふ、自称、僕さん達にお任せしてあります、流す情報は秘書に管理して貰う形です。」
「そうか、握手会みたいな企画は…、はは、する訳ないか。」
「自分が出過ぎない事で、私の価値が上がると小夜に言われていますし、女の子と握手をする為にお金を使う人の心理が分かりません。」
「君の僕達ならお金を払ってでも君と握手したいと思うぞ。」
「う~ん。」
「誰しもが自分好みの異性と付き合える訳ではないだろ、握手程度で発散出来るのなら問題ないさ。」
「そういうものですか。」
「そういうものさ、君は誰かのファンだったりしないの?」
「そうですね、イケメンアイドルは何か嘘くさくて…、知的な男性が好きです。」
「この前、放送された番組には男子学生で起業した人もいたよね。」
「いましたね、イベント企画会社とか…。」
「加奈さんとしては付き合いたくなる様な人達では無かったのかな。」
「はい、小夜とも話しているのですが、理系で才能有る人にマネジメント能力が無かったら残念だと思いませんか?」
「あっ、凄く良い商品を生み出せても販売能力が無ければ、という事だな。
苦手な事は人に任せれば良いのだが、その発想を持てずに埋もれて行くパターン、番組中、小夜ちゃんは正式に会社を立ち上げた訳では無いからか、あまり発言していなかった、本当はそういう話をして顧客を開拓したかったんじゃないのか?」
「ですね、ただ、まだ多くの顧客を抱えられる状態にはなっていませんので、そちらはネットで拡散して行くと思います。
でも、天才レベルとまでは行かなくても優秀な理系の男性と共同作業をしてみたいと、二人で話していまして。」
「顔やスタイルは気にしないのか?」
「嫌ですわ、ビジネスパートナーとしてですよ。」
高松加奈-23 [化け猫亭-10]
「加奈さんのサイト関係、賑わっているね。」
「はい、小夜が狙ってた形になって来ました。」
「狙ってた?」
「私も初めは分からなかったのですが、我が社や桜さんの会社、お客様方の会社は、勿論別組織、でも、私のサイトを通して協力関係に有るとアピール出来ていますでしょ。」
「そうか、CMの効果は加奈さんにとっても大きかった、さらに加奈さんを取り巻く環境をアピールする事で他のスポンサーと相乗効果か…、フォロワーの人数が増えてるのはその辺りも大きいという事なのかな。」
「うちのスタッフになりたいという問い合わせも増えていますし、趣旨を理解した上で家事を手伝って欲しいという声も寄せられています。」
「問い合わせに対応するだけでも大変そうだね。」
「でも、受付業務は在宅で出来ますので、子どもをあやしながらで良いのですよ、今はメールのみにしていますし。」
「派遣できるスタッフは、まだ素人レベルなんだろ。」
「はい、各自のスキルを…、そうですね、お客様方に見極めて頂きつつランク付けという事を考えています。
今は、正直に、素人の家政婦ですが真面目に家事のお手伝いをさせて頂きますと、お客様に伝える様、指示して有ります。」
「まあ、依頼して来る側も番組やサイトの記述から、その流れは理解してるだろうが料金面はどうなんだ?」
「ランクによって派遣料金設定をしていますが、さすがに素人ですので赤字になります。
ただ、一期の三人が中心になって、如何に効率良く子育てしながら各自のスキルを活かして会社の利益を出して行くかという事を、時には学生を交えて話し合っています。」
「ああ、それは加奈さんのサイト見たよ、でも、家政婦以外の企画はまだ先の事だろ。」
「サイトでは公表していませんが、店は確保済で今は内外装の工事中です。」
「飲食店?」
「はい、隣は安川さんがオーナーの店なのですよ。」
「そちらとはライバルになるのか?」
「いいえ、食事を終えてからそのまま輸入雑貨などを見て頂ける作りに、二つの店は繋がっているのです。」
「へ~、そっちはどんな感じなの?」
「高い塀で囲まれた建物で規則正しい生活を送って来られた方々が従業員になります、通販も考えておられ、幅広い人脈を最大限に活かして利益を上げ、養える人を増やすおつもりです。」
「そうか、ならば中村さんも関係しているのかな。」
「はい、ヒットしそうな商品を国内外から探しておられます。」
「私も何らかの形で貢献したいが、今はね…。」
「無理なさらないで下さい、お店のお客様になって下さるだけで充分ですよ。」
「そうだな、仕事が落ち着いたらゆっくり考えてみる、店のオープンは何時なの?」
「来月、CAT'S TAILスタッフに手伝って貰ってのオープンとなります。」
「そうか、学生にとっても良い経験になるかも知れないね。」
「サークル活動の延長みたいなもので、カップルも誕生しているのです。」
「楽しそうだな、それでCAT'S TAILスタッフと言う組織はどこまで成長するのかな?」
「少しずつ質を落としながらの拡大か、質を維持したまま別組織を立ち上げるか、桜さんは迷ってるそうです、今の所は質を落とさず拡大していますが。」
「悩ましいところだね、能力的に劣る学生にも成長の機会は必要だと考えているのだろ。」
「能力的というより人間性の問題ですが、これからの活動を考えると真面目な人だけの集団では弱いとも思っています。」
「組織を拡大して行く事になると…、そうだな、君の会社だって、シングルマザーと言っても色々な人がいるだろうし…、まあ、加奈さん達に注目が集り始めて、これからが本番という事かな。」
「はい、気持ちを引き締めています。」
「はい、小夜が狙ってた形になって来ました。」
「狙ってた?」
「私も初めは分からなかったのですが、我が社や桜さんの会社、お客様方の会社は、勿論別組織、でも、私のサイトを通して協力関係に有るとアピール出来ていますでしょ。」
「そうか、CMの効果は加奈さんにとっても大きかった、さらに加奈さんを取り巻く環境をアピールする事で他のスポンサーと相乗効果か…、フォロワーの人数が増えてるのはその辺りも大きいという事なのかな。」
「うちのスタッフになりたいという問い合わせも増えていますし、趣旨を理解した上で家事を手伝って欲しいという声も寄せられています。」
「問い合わせに対応するだけでも大変そうだね。」
「でも、受付業務は在宅で出来ますので、子どもをあやしながらで良いのですよ、今はメールのみにしていますし。」
「派遣できるスタッフは、まだ素人レベルなんだろ。」
「はい、各自のスキルを…、そうですね、お客様方に見極めて頂きつつランク付けという事を考えています。
今は、正直に、素人の家政婦ですが真面目に家事のお手伝いをさせて頂きますと、お客様に伝える様、指示して有ります。」
「まあ、依頼して来る側も番組やサイトの記述から、その流れは理解してるだろうが料金面はどうなんだ?」
「ランクによって派遣料金設定をしていますが、さすがに素人ですので赤字になります。
ただ、一期の三人が中心になって、如何に効率良く子育てしながら各自のスキルを活かして会社の利益を出して行くかという事を、時には学生を交えて話し合っています。」
「ああ、それは加奈さんのサイト見たよ、でも、家政婦以外の企画はまだ先の事だろ。」
「サイトでは公表していませんが、店は確保済で今は内外装の工事中です。」
「飲食店?」
「はい、隣は安川さんがオーナーの店なのですよ。」
「そちらとはライバルになるのか?」
「いいえ、食事を終えてからそのまま輸入雑貨などを見て頂ける作りに、二つの店は繋がっているのです。」
「へ~、そっちはどんな感じなの?」
「高い塀で囲まれた建物で規則正しい生活を送って来られた方々が従業員になります、通販も考えておられ、幅広い人脈を最大限に活かして利益を上げ、養える人を増やすおつもりです。」
「そうか、ならば中村さんも関係しているのかな。」
「はい、ヒットしそうな商品を国内外から探しておられます。」
「私も何らかの形で貢献したいが、今はね…。」
「無理なさらないで下さい、お店のお客様になって下さるだけで充分ですよ。」
「そうだな、仕事が落ち着いたらゆっくり考えてみる、店のオープンは何時なの?」
「来月、CAT'S TAILスタッフに手伝って貰ってのオープンとなります。」
「そうか、学生にとっても良い経験になるかも知れないね。」
「サークル活動の延長みたいなもので、カップルも誕生しているのです。」
「楽しそうだな、それでCAT'S TAILスタッフと言う組織はどこまで成長するのかな?」
「少しずつ質を落としながらの拡大か、質を維持したまま別組織を立ち上げるか、桜さんは迷ってるそうです、今の所は質を落とさず拡大していますが。」
「悩ましいところだね、能力的に劣る学生にも成長の機会は必要だと考えているのだろ。」
「能力的というより人間性の問題ですが、これからの活動を考えると真面目な人だけの集団では弱いとも思っています。」
「組織を拡大して行く事になると…、そうだな、君の会社だって、シングルマザーと言っても色々な人がいるだろうし…、まあ、加奈さん達に注目が集り始めて、これからが本番という事かな。」
「はい、気持ちを引き締めています。」
高松加奈-24 [化け猫亭-10]
「加奈さん、お店の準備は進んでるのかい?」
「はい。」
「お客さんに満足して貰う店ってのは難しくないのか?」
「でしょうね。」
「何か他人事みたいだが、大丈夫?」
「暫くの間、客は身内が中心となります。
うちのスタッフは自炊しないで全員店の客か店員、子ども達の食事も店の調理場で作ります。
調理の上手いスタッフが料理長になりますが、皆で意見を出し合ってメニューを充実させて行くという作戦なのです。
家政婦として派遣するスタッフのお弁当も店で、強制はしませんがスタッフの皆さんは協力的なのです。」
「それはそうだろ、労働条件が良いからな、でも、スタッフの人数も増えて当分赤字なのだろ?」
「家政婦派遣やお店、保育園に掛ける費用は回収までに時間が掛かりますが、ネット部門と私のテレビ関連でかなりカバー出来そうです、小夜はその辺りを見越して動いてくれました。
私の知名度が上がり、ネット関連のアクセス数、フォロワーが増えればCMのギャラも上がるのですよ。」
「そうか、情報の流し方が上手いからか、すでに並みのアイドルに引けを取らないレベル、次のCMは決まったのかい?」
「はい、先回のCMを受ける形の映像で別会社のCMが、坂田さんと飯田さんの遊び心から決まりました。」
「成程、全く関連性のない会社、有るのは常務と社長が友人だと言う関係…、CMの反響を考えたら、飯田さんの部下達も喜んでるだろう。
加奈さんは芸能事務所に所属したの?」
「いいえ、依頼が有れば出ますが、こちらからアピールしていく気は有りませんので。」
「悩ましいよ、加奈さんならテレビでも活躍できると思うのだが…、いや、化け猫亭の客達が動けば簡単に、でも大学や会社が有るからな。」
「少し話は来ているのですよ、ローカルですが、でも、どうして私なのですかね?」
「そりゃあ、お嬢様だから。」
「え~、私だってお嬢様でしょ?」
「あっ、桜さん…。」
「化け猫亭知的美人トップスリーと言われている私達の中で、加奈の人気が急上昇なのは何故かしら?」
「それを私に言わせろと?」
「隠しておいても為にはなりません。」
「分かった、桜さんも美人で人気は有る、でも、加奈さんの醸し出す清楚感はちょっと違うんだよ。」
「う~ん…、清楚ですか…、そう言われると…、それは、私や小夜に当てはまる言葉では有りませんね。」
「テレビでも余り見ないタイプだと思わないか?」
「そっか、私程度はどこにでもいるのね。」
「はは、桜さん、加奈さんはそんな俺達を困らせる様な発言はしないのだよ。」
「うっ、もう加奈の話題に乗るのはやめにしますわ。」
「桜さんの怒った顔も可愛いよ。」
「はい。」
「お客さんに満足して貰う店ってのは難しくないのか?」
「でしょうね。」
「何か他人事みたいだが、大丈夫?」
「暫くの間、客は身内が中心となります。
うちのスタッフは自炊しないで全員店の客か店員、子ども達の食事も店の調理場で作ります。
調理の上手いスタッフが料理長になりますが、皆で意見を出し合ってメニューを充実させて行くという作戦なのです。
家政婦として派遣するスタッフのお弁当も店で、強制はしませんがスタッフの皆さんは協力的なのです。」
「それはそうだろ、労働条件が良いからな、でも、スタッフの人数も増えて当分赤字なのだろ?」
「家政婦派遣やお店、保育園に掛ける費用は回収までに時間が掛かりますが、ネット部門と私のテレビ関連でかなりカバー出来そうです、小夜はその辺りを見越して動いてくれました。
私の知名度が上がり、ネット関連のアクセス数、フォロワーが増えればCMのギャラも上がるのですよ。」
「そうか、情報の流し方が上手いからか、すでに並みのアイドルに引けを取らないレベル、次のCMは決まったのかい?」
「はい、先回のCMを受ける形の映像で別会社のCMが、坂田さんと飯田さんの遊び心から決まりました。」
「成程、全く関連性のない会社、有るのは常務と社長が友人だと言う関係…、CMの反響を考えたら、飯田さんの部下達も喜んでるだろう。
加奈さんは芸能事務所に所属したの?」
「いいえ、依頼が有れば出ますが、こちらからアピールしていく気は有りませんので。」
「悩ましいよ、加奈さんならテレビでも活躍できると思うのだが…、いや、化け猫亭の客達が動けば簡単に、でも大学や会社が有るからな。」
「少し話は来ているのですよ、ローカルですが、でも、どうして私なのですかね?」
「そりゃあ、お嬢様だから。」
「え~、私だってお嬢様でしょ?」
「あっ、桜さん…。」
「化け猫亭知的美人トップスリーと言われている私達の中で、加奈の人気が急上昇なのは何故かしら?」
「それを私に言わせろと?」
「隠しておいても為にはなりません。」
「分かった、桜さんも美人で人気は有る、でも、加奈さんの醸し出す清楚感はちょっと違うんだよ。」
「う~ん…、清楚ですか…、そう言われると…、それは、私や小夜に当てはまる言葉では有りませんね。」
「テレビでも余り見ないタイプだと思わないか?」
「そっか、私程度はどこにでもいるのね。」
「はは、桜さん、加奈さんはそんな俺達を困らせる様な発言はしないのだよ。」
「うっ、もう加奈の話題に乗るのはやめにしますわ。」
「桜さんの怒った顔も可愛いよ。」
高松加奈-25 [化け猫亭-10]
「桜さんはCAT'S TAILの企画を考え始めた頃から、今みたいな展開を考えていたの?」
「そうですね、化け猫亭のお客様同士が、もっと協力し合えたら面白いとは考えていました、学生との関係を深める過程で。」
「今は想定の範囲内なのか?」
「少し上手く行き過ぎていますが、驚く程のレベルでは有りません、まだこれからですよ。」
「結果が出始めるのはこれからか…。」
「ふふ、結果が出るまでに時間が掛かる企画も有るのですよ。」
「どんな?」
「ニートに仕事をとか。」
「それはハードルが高そうだね。」
「ええ、応募者がいなかったら始まりませんが小児鬱とか病的な原因でニートになってる人もいるのです。
全く働けない人ばかりなのかというとそうでも無いみたいで、ゆったりとしたプログラムを検討しています。」
「そうだな、のんびり暮らしたい人にとっては生きにくい世の中なのかな。
それで、どんな仕事をして貰うのだ?」
「まずは、加奈のサイト関係を手伝って貰う事を考えています。
綺麗なお姉さんの活動に係わるのなら少しは頑張れると思いませんか?」
「暇なら私もやりたいよ、でも、ニートかどうかの判断は難しくないか?」
「はい、そこが難しいところです、支援が必要な人なのかどうか、でもボーダーライン上の人を引き上げ社会参加して貰う事に意味は有ると考えています。
仕事ぶりを見ながら違う作業を提案して行く事も出来ますので。」
「雇用形態はどうするの?」
「まずは、作業委託の形で皆さんの状態を判断させて頂くつもりです、その結果を見ながら今後の展開を判断するチームを組んで有ります。」
「加奈さんはどう考えているのかな?」
「うちはシングルマザー中心です、彼女達が不得意な分野をカバーして頂けたらと、学生スタッフは繋ぎだと常に考えていますので…、ニートから一歩踏み出して下さる方の募集を始めます。」
「おっ、新たな僕の誕生か…。」
「最近うちのスタッフ達、男女問わず加奈の僕になりたいって、どう思います?
普通は彼女にとか愛人にとかじゃないですか?」
「ま、まあ、お嬢様だからな、みんな身の程をわきまえているのだろう。」
「そうですね、化け猫亭のお客様同士が、もっと協力し合えたら面白いとは考えていました、学生との関係を深める過程で。」
「今は想定の範囲内なのか?」
「少し上手く行き過ぎていますが、驚く程のレベルでは有りません、まだこれからですよ。」
「結果が出始めるのはこれからか…。」
「ふふ、結果が出るまでに時間が掛かる企画も有るのですよ。」
「どんな?」
「ニートに仕事をとか。」
「それはハードルが高そうだね。」
「ええ、応募者がいなかったら始まりませんが小児鬱とか病的な原因でニートになってる人もいるのです。
全く働けない人ばかりなのかというとそうでも無いみたいで、ゆったりとしたプログラムを検討しています。」
「そうだな、のんびり暮らしたい人にとっては生きにくい世の中なのかな。
それで、どんな仕事をして貰うのだ?」
「まずは、加奈のサイト関係を手伝って貰う事を考えています。
綺麗なお姉さんの活動に係わるのなら少しは頑張れると思いませんか?」
「暇なら私もやりたいよ、でも、ニートかどうかの判断は難しくないか?」
「はい、そこが難しいところです、支援が必要な人なのかどうか、でもボーダーライン上の人を引き上げ社会参加して貰う事に意味は有ると考えています。
仕事ぶりを見ながら違う作業を提案して行く事も出来ますので。」
「雇用形態はどうするの?」
「まずは、作業委託の形で皆さんの状態を判断させて頂くつもりです、その結果を見ながら今後の展開を判断するチームを組んで有ります。」
「加奈さんはどう考えているのかな?」
「うちはシングルマザー中心です、彼女達が不得意な分野をカバーして頂けたらと、学生スタッフは繋ぎだと常に考えていますので…、ニートから一歩踏み出して下さる方の募集を始めます。」
「おっ、新たな僕の誕生か…。」
「最近うちのスタッフ達、男女問わず加奈の僕になりたいって、どう思います?
普通は彼女にとか愛人にとかじゃないですか?」
「ま、まあ、お嬢様だからな、みんな身の程をわきまえているのだろう。」
高松加奈-26 [化け猫亭-10]
「加奈さん、今度はニートにも仕事の場を提供するんだね。」
「ふふ、働き始めた瞬間からニートでは無いですよ。」
「CAT'S TAILスタッフがやってた作業を引継ぐという形だろ、スムーズに行くのかな?」
「今はスキルの条件をかなり厳しくしていますが、それでも応募者が有りまして。」
「へ~、どんな人なの?」
「人間関係に疲れて引きこもっていた方です、スキルを考えたら、うちで良いのですかというハイレベル、でも、在宅勤務なら報酬が安くても構わないと。
会社の事情は分かっているから、私の僕になりたいと担当者に話したそうで…。」
「はは、アルフィーのファンがアル中と名乗るみたいに、君のファンは僕を名乗るのかな。」
「ちょっと変ですよね、最初に小夜が言い出したおかげで…、多くの僕をこき使ってるというイメージが付いてしまったら、私、お嫁に行けません。」
「はは、もう遅いよ、すでに加奈お嬢さまの僕を名乗ってる人はかなりいるだろ。」
「みたいです、大学でもさり気なくガードされていまして…。」
「自主的にやっていて君に危害を加えないのなら良いじゃないか。」
「社長令嬢では有ってもお姫さまでは無いのですよ。」
「はは、お姫さまではなく、君を女神と崇めるスタッフは増えたの?」
「はい…、女神ではないのですけど。」
「そう言えばスタッフの部屋をネットで紹介していたね、収納のコツとか興味深い内容だったな。」
「家政婦という仕事を考えたら、幼児がいてもそれなりに整理された部屋であるべきだと。
そして古い建物ですので自由なリフォーム可としたら色々なアイデアが出て来まして。」
「結局一棟丸ごとスタッフの為にとなったのだろ、お父上も太っ腹だな。」
「いえ、もう古い建物ですので、シングルマザーのシェアハウスが完成したら、取り壊して二棟目を建てようかと考えています。」
「それは、強気だな。」
「生活苦から解放された人達のパワーは凄いのですよ。
私からの指示は、働き過ぎない様にの一つだけになって来ました、サービス残業禁止と言っても、食事しながら勝手に会社の事を話し合っていたりしまして。」
「愛社精神が有れば自然な流れさ、私も酒を飲みながら仕事の話をしていたが、それが楽しかった。」
「そうですか…、趣味を勧めても手芸で売れる物を作れないかとか、趣味か仕事が分からないのです。」
「それで良いんじゃないのか、彼女達は社会的弱者から、それを守る立場になろうとしているのさ。
きっかけは加奈さんが作った、この取り組みが成功する事を多くの人が望んでいるから、君は強気なんじゃないのか。」
「はい、ただ、スタッフ全員が会社の経営状態を把握していますので、何とか黒字にしたいと、頑張り過ぎないで欲しいのです。」
「子ども達がいるから大丈夫だろう、子どもも随分増えたのかな?」
「大きい子達には仲間意識が芽生えていると聞いています。
今は小学四年生が一番上ですが、三年生の女の子が仕切ってるそうです。
転校して来て、学校に馴染めていない子の面倒をみたりして、サポートしている学生からは、暮らしの変化を理解し、何をするべきか考えていると報告が有りました。」
「頭の良い子なんだろうけど、それまでの暮らしを想像してしまうな。」
「はい、私の子でも有りますので陰ながら見守って行きたいです。」
「子どもが大きくなったシングルマザーは受け入れないのか?」
「小さい子の面倒を見てくれる様な女の子をお持ちの方はそろそろ受け入れても良いのかと思っていますが、中高生の男の子はまだ難しいです、独身女性ばかりですので…、シェアハウスが完成したら今以上の共同生活になります、でも、いずれ向き合わなくては行けません。」
「そうか…、簡単ではなさそうだな、スタッフの中には再婚を考えてる人もいるのだろ。」
「はい、そのサポートもこれから考えないと。」
「はは、本当にスタッフの母親みたいだね。」
「そんな事は…。」
「父親役は化け猫亭の客がやるしかないのかな。」
「えっ?」
「子ども達にはお爺さんと言う存在が多くても構わないだろ。」
「ですが、すでにスポンサーとしてシェアハウスの建設に協力して頂いてますし…。」
「二十歳そこそこの加奈さんが頑張ってるのに私達が動かなくてはな、まあ、婆さん連中は暇してるから適度な刺激になると思うよ。」
「有難う御座います、私には大した力が無いのに多くの方々に支えられて…。」
「君の最大の能力は、多くの人が協力したいと思わせる力だよ、加奈お嬢さまが女神となって事業を推進しているからね、同じ事を他の人がやろうとしていても、手伝いたいとは思わなかったと思うんだ。」
「女神さま扱いは行き過ぎていると思うのですが…。」
「良いじゃないか、我々のシンボルでも有るのだから。」
「ふふ、働き始めた瞬間からニートでは無いですよ。」
「CAT'S TAILスタッフがやってた作業を引継ぐという形だろ、スムーズに行くのかな?」
「今はスキルの条件をかなり厳しくしていますが、それでも応募者が有りまして。」
「へ~、どんな人なの?」
「人間関係に疲れて引きこもっていた方です、スキルを考えたら、うちで良いのですかというハイレベル、でも、在宅勤務なら報酬が安くても構わないと。
会社の事情は分かっているから、私の僕になりたいと担当者に話したそうで…。」
「はは、アルフィーのファンがアル中と名乗るみたいに、君のファンは僕を名乗るのかな。」
「ちょっと変ですよね、最初に小夜が言い出したおかげで…、多くの僕をこき使ってるというイメージが付いてしまったら、私、お嫁に行けません。」
「はは、もう遅いよ、すでに加奈お嬢さまの僕を名乗ってる人はかなりいるだろ。」
「みたいです、大学でもさり気なくガードされていまして…。」
「自主的にやっていて君に危害を加えないのなら良いじゃないか。」
「社長令嬢では有ってもお姫さまでは無いのですよ。」
「はは、お姫さまではなく、君を女神と崇めるスタッフは増えたの?」
「はい…、女神ではないのですけど。」
「そう言えばスタッフの部屋をネットで紹介していたね、収納のコツとか興味深い内容だったな。」
「家政婦という仕事を考えたら、幼児がいてもそれなりに整理された部屋であるべきだと。
そして古い建物ですので自由なリフォーム可としたら色々なアイデアが出て来まして。」
「結局一棟丸ごとスタッフの為にとなったのだろ、お父上も太っ腹だな。」
「いえ、もう古い建物ですので、シングルマザーのシェアハウスが完成したら、取り壊して二棟目を建てようかと考えています。」
「それは、強気だな。」
「生活苦から解放された人達のパワーは凄いのですよ。
私からの指示は、働き過ぎない様にの一つだけになって来ました、サービス残業禁止と言っても、食事しながら勝手に会社の事を話し合っていたりしまして。」
「愛社精神が有れば自然な流れさ、私も酒を飲みながら仕事の話をしていたが、それが楽しかった。」
「そうですか…、趣味を勧めても手芸で売れる物を作れないかとか、趣味か仕事が分からないのです。」
「それで良いんじゃないのか、彼女達は社会的弱者から、それを守る立場になろうとしているのさ。
きっかけは加奈さんが作った、この取り組みが成功する事を多くの人が望んでいるから、君は強気なんじゃないのか。」
「はい、ただ、スタッフ全員が会社の経営状態を把握していますので、何とか黒字にしたいと、頑張り過ぎないで欲しいのです。」
「子ども達がいるから大丈夫だろう、子どもも随分増えたのかな?」
「大きい子達には仲間意識が芽生えていると聞いています。
今は小学四年生が一番上ですが、三年生の女の子が仕切ってるそうです。
転校して来て、学校に馴染めていない子の面倒をみたりして、サポートしている学生からは、暮らしの変化を理解し、何をするべきか考えていると報告が有りました。」
「頭の良い子なんだろうけど、それまでの暮らしを想像してしまうな。」
「はい、私の子でも有りますので陰ながら見守って行きたいです。」
「子どもが大きくなったシングルマザーは受け入れないのか?」
「小さい子の面倒を見てくれる様な女の子をお持ちの方はそろそろ受け入れても良いのかと思っていますが、中高生の男の子はまだ難しいです、独身女性ばかりですので…、シェアハウスが完成したら今以上の共同生活になります、でも、いずれ向き合わなくては行けません。」
「そうか…、簡単ではなさそうだな、スタッフの中には再婚を考えてる人もいるのだろ。」
「はい、そのサポートもこれから考えないと。」
「はは、本当にスタッフの母親みたいだね。」
「そんな事は…。」
「父親役は化け猫亭の客がやるしかないのかな。」
「えっ?」
「子ども達にはお爺さんと言う存在が多くても構わないだろ。」
「ですが、すでにスポンサーとしてシェアハウスの建設に協力して頂いてますし…。」
「二十歳そこそこの加奈さんが頑張ってるのに私達が動かなくてはな、まあ、婆さん連中は暇してるから適度な刺激になると思うよ。」
「有難う御座います、私には大した力が無いのに多くの方々に支えられて…。」
「君の最大の能力は、多くの人が協力したいと思わせる力だよ、加奈お嬢さまが女神となって事業を推進しているからね、同じ事を他の人がやろうとしていても、手伝いたいとは思わなかったと思うんだ。」
「女神さま扱いは行き過ぎていると思うのですが…。」
「良いじゃないか、我々のシンボルでも有るのだから。」
高松加奈-27 [化け猫亭-10]
「加奈さん、珍しく若い男性が来てるね、小夜ちゃんの知り合いなのか?」
「うちのスタッフです、小夜が話してみたいと話してましたので私が誘いました。」
「という事は引きこもってた人か?」
「はい、サイトの作業を学生から引き継いで貰いました、スキルが高いので在宅勤務ですが正規雇用という型に、他のスタッフとの兼ね合いも有って、まだ高給には出来ていませんが。」
「かなり頭が良いとか?」
「ええ、最近、サイトが見易くなったという声を良く聞きますが、人間工学的に考えられたデザインに彼が修正してくれたお陰なのです。」
「あっ、確かにそうだな、見易くなってた。」
「学生達もポイントを教えて貰ったと喜んでいるそうです。」
「プロとアマの差か…、なあ、我が社のCMに出て貰った事だし相互リンクもしている、彼に君の写真を使ってうちのサイト管理をお願い出来ないだろうか、大したサイトではないのだが。」
「分かりました、相談してからお返事させて頂きます。」
「CMも飯田のとこの続編みたいな形でまた頼むよ、テレビCMはずっと流して来たが、君の登場ほど分かり易く売り上げに貢献したのは今まで無かったんだ、サイト関連も含め契約を頼むよ。」
「お願いします、早く会社を黒字にしないと勝手に働き過ぎるスタッフを減らせないのです。」
「はは、社員の気持ちは分かる、社長に惚れてる人ばかりなのだろ、君の僕は増えてるし私達も応援するからな。」
「それでも、スタッフを増やしていますので…。」
「そうか、シングルマザーって結構いるんだね。」
「はい、今は子どもの年齢を条件にしていますが少しずつ緩和して行きたいのです。」
「さらに引きこもり気味の人達もか。」
「そちらは積極的に動いている訳では有りません。
今回はたまたま優秀な方が応募して下さいましたが、お願い出来る作業が充分では有りませんので。」
「そうか、在宅勤務という事だが、システムはどういう形にしたのだ、労働時間の管理が微妙だろ。」
「フリーです、担当して頂いている事を責任持ってやって下されば労働時間は気にしていません、ただ、かなり余裕が有るそうですので、サイト管理の仕事が増えても快く引き受けてくれるでしょう。」
「桜さんと同じ形か、引き受けて貰えたら給料は上げてあげるのか?」
「勿論です。」
「真面目な人だと、仕事が増え過ぎた時に一人で背負ってしまわないか心配ではあるな。」
「そこは組織論を少し、小夜が話していると思います。」
「そういう事か、実は加奈さんのサイトと似たデザインにして貰えると嬉しいんだよ、飯田のとこも統一デザインにと言って来るかもしれない。」
「違う組織なのに緩やかなグループを形成しているという雰囲気になりますね。」
「なあ、更なる業務提携も考えて行かないか。」
「お願いします、単独より効率が良いと思います、仕事を増やしてスタッフを増やしたいのです。」
「うん、色々考えてみよう。」
「あっ、坂田さん、小夜たちは話に区切りがついたみたいです、よろしかったら一緒に話しませんか。」
「ああ、君の僕とも話がしたいからな。」
「うちのスタッフです、小夜が話してみたいと話してましたので私が誘いました。」
「という事は引きこもってた人か?」
「はい、サイトの作業を学生から引き継いで貰いました、スキルが高いので在宅勤務ですが正規雇用という型に、他のスタッフとの兼ね合いも有って、まだ高給には出来ていませんが。」
「かなり頭が良いとか?」
「ええ、最近、サイトが見易くなったという声を良く聞きますが、人間工学的に考えられたデザインに彼が修正してくれたお陰なのです。」
「あっ、確かにそうだな、見易くなってた。」
「学生達もポイントを教えて貰ったと喜んでいるそうです。」
「プロとアマの差か…、なあ、我が社のCMに出て貰った事だし相互リンクもしている、彼に君の写真を使ってうちのサイト管理をお願い出来ないだろうか、大したサイトではないのだが。」
「分かりました、相談してからお返事させて頂きます。」
「CMも飯田のとこの続編みたいな形でまた頼むよ、テレビCMはずっと流して来たが、君の登場ほど分かり易く売り上げに貢献したのは今まで無かったんだ、サイト関連も含め契約を頼むよ。」
「お願いします、早く会社を黒字にしないと勝手に働き過ぎるスタッフを減らせないのです。」
「はは、社員の気持ちは分かる、社長に惚れてる人ばかりなのだろ、君の僕は増えてるし私達も応援するからな。」
「それでも、スタッフを増やしていますので…。」
「そうか、シングルマザーって結構いるんだね。」
「はい、今は子どもの年齢を条件にしていますが少しずつ緩和して行きたいのです。」
「さらに引きこもり気味の人達もか。」
「そちらは積極的に動いている訳では有りません。
今回はたまたま優秀な方が応募して下さいましたが、お願い出来る作業が充分では有りませんので。」
「そうか、在宅勤務という事だが、システムはどういう形にしたのだ、労働時間の管理が微妙だろ。」
「フリーです、担当して頂いている事を責任持ってやって下されば労働時間は気にしていません、ただ、かなり余裕が有るそうですので、サイト管理の仕事が増えても快く引き受けてくれるでしょう。」
「桜さんと同じ形か、引き受けて貰えたら給料は上げてあげるのか?」
「勿論です。」
「真面目な人だと、仕事が増え過ぎた時に一人で背負ってしまわないか心配ではあるな。」
「そこは組織論を少し、小夜が話していると思います。」
「そういう事か、実は加奈さんのサイトと似たデザインにして貰えると嬉しいんだよ、飯田のとこも統一デザインにと言って来るかもしれない。」
「違う組織なのに緩やかなグループを形成しているという雰囲気になりますね。」
「なあ、更なる業務提携も考えて行かないか。」
「お願いします、単独より効率が良いと思います、仕事を増やしてスタッフを増やしたいのです。」
「うん、色々考えてみよう。」
「あっ、坂田さん、小夜たちは話に区切りがついたみたいです、よろしかったら一緒に話しませんか。」
「ああ、君の僕とも話がしたいからな。」
高松加奈-28 [化け猫亭-10]
「…、という事で坂田さんの所も管理をお願いしたいのです、藤沢さん、それに合わせて昇給という事で如何でしょうか?」
「加奈お嬢さま、私の方は全く問題ないのですが、今、坂田様のサイト管理をされてる方は大丈夫なのでしょうか?」
「あっ、それは問題無いよ、加奈さんを活かす形でリニューアルする計画は暫く前から有ってね、今、頼んでる所は金額の割にデザインが今一だと社員達が話していて、契約打ち切りは先方にも伝えてあるんだ。」
「確かにそうですね、金額の事は分かりませんが、一通り見させて頂いて修正したいと思っていました。」
「見てくれてたんだ。」
「勿論です、加奈お嬢さまと関係の有る企業なのですから、テレビCM、坂田様のお陰でお嬢さまを知る事が出来たのです。
デザインに統一感を出すだけでは無く、通販などで業務提携というのは如何ですか?」
「通販サイトか、利益は出るのかな?」
「加奈お嬢さまのサイトにスポンサー企業の商品を集約すれば良いのです、発送までに少し時間を貰う形にすれば、在庫を持たなくて良いです。
メーカー直だと小売店の反発を招きかねませんが、我が社から適正な価格でという事なら問題ないでしょう。
通販の売り上げが伸びなかったとしても商品紹介の意味が有ります、閲覧し易い通販サイトを構築させて下さい。」
「そうか、商品紹介と考えれば、しかし実際の物流システムを構築するのは難しく無いのか?」
「通販担当者を用意して頂ければ私の方で、もし人手が足りなくなる様でしたら…、加奈お嬢さま、うちのスタッフを派遣しても良いですよね?」
「ええ。」
「検討してみるよ、君のスキルは高いと聞いているが…。」
「坂田さん、ご本人の口からは話しにくいでしょ。」
「あっ、小夜さん、その通りだ。」
「藤沢さんにとってサイトの維持管理は遊びなのです、加奈の写真や動画をいち早く見られるのですから。
そして通販システムぐらい簡単に構築出来る能力を持っているのです。」
「それだけのスキルを持っていて前職を辞めたのは?」
「周りが自分の事しか考えられない様な人ばかりの会社だったそうです、どうして加奈の僕になりたいと思われたのか分かりますでしょ。」
「そうか…、加奈さんは人の事しか考えていない、そこに集る人達も…、藤沢さん、今度は私が化け猫亭に招待したいのだがどうかな?」
「有難う御座います、この店はお綺麗な方ばかり…、加奈お嬢さまともお会い出来て嬉しいです。」
「藤沢さん、小夜と話してどうでした?」
「どうと言われましても…、美しくて理知的なお方ですが、男性と接するのは苦手なのですか?」
「えっ、そうなのかな、私、この店で接客してるのだけど。」
「色々考え過ぎてはいませんか、でも、そんな貴女は可愛くて素敵です、会社務めをしていた頃の周りには頭の悪そうな女性しかいませんでしたので。」
「うっ、ちょっと、たこ焼き買ってくる。」
「あっ、小夜ちゃんが照れた。」
「加奈お嬢さま、私の方は全く問題ないのですが、今、坂田様のサイト管理をされてる方は大丈夫なのでしょうか?」
「あっ、それは問題無いよ、加奈さんを活かす形でリニューアルする計画は暫く前から有ってね、今、頼んでる所は金額の割にデザインが今一だと社員達が話していて、契約打ち切りは先方にも伝えてあるんだ。」
「確かにそうですね、金額の事は分かりませんが、一通り見させて頂いて修正したいと思っていました。」
「見てくれてたんだ。」
「勿論です、加奈お嬢さまと関係の有る企業なのですから、テレビCM、坂田様のお陰でお嬢さまを知る事が出来たのです。
デザインに統一感を出すだけでは無く、通販などで業務提携というのは如何ですか?」
「通販サイトか、利益は出るのかな?」
「加奈お嬢さまのサイトにスポンサー企業の商品を集約すれば良いのです、発送までに少し時間を貰う形にすれば、在庫を持たなくて良いです。
メーカー直だと小売店の反発を招きかねませんが、我が社から適正な価格でという事なら問題ないでしょう。
通販の売り上げが伸びなかったとしても商品紹介の意味が有ります、閲覧し易い通販サイトを構築させて下さい。」
「そうか、商品紹介と考えれば、しかし実際の物流システムを構築するのは難しく無いのか?」
「通販担当者を用意して頂ければ私の方で、もし人手が足りなくなる様でしたら…、加奈お嬢さま、うちのスタッフを派遣しても良いですよね?」
「ええ。」
「検討してみるよ、君のスキルは高いと聞いているが…。」
「坂田さん、ご本人の口からは話しにくいでしょ。」
「あっ、小夜さん、その通りだ。」
「藤沢さんにとってサイトの維持管理は遊びなのです、加奈の写真や動画をいち早く見られるのですから。
そして通販システムぐらい簡単に構築出来る能力を持っているのです。」
「それだけのスキルを持っていて前職を辞めたのは?」
「周りが自分の事しか考えられない様な人ばかりの会社だったそうです、どうして加奈の僕になりたいと思われたのか分かりますでしょ。」
「そうか…、加奈さんは人の事しか考えていない、そこに集る人達も…、藤沢さん、今度は私が化け猫亭に招待したいのだがどうかな?」
「有難う御座います、この店はお綺麗な方ばかり…、加奈お嬢さまともお会い出来て嬉しいです。」
「藤沢さん、小夜と話してどうでした?」
「どうと言われましても…、美しくて理知的なお方ですが、男性と接するのは苦手なのですか?」
「えっ、そうなのかな、私、この店で接客してるのだけど。」
「色々考え過ぎてはいませんか、でも、そんな貴女は可愛くて素敵です、会社務めをしていた頃の周りには頭の悪そうな女性しかいませんでしたので。」
「うっ、ちょっと、たこ焼き買ってくる。」
「あっ、小夜ちゃんが照れた。」
高松加奈-29 [化け猫亭-10]
「小夜お嬢さまは、どうされたのでしょう?」
「なあ、藤沢くん、小夜ちゃんとは何を話していたんだ?」
「主に会社の話です、加奈お嬢さまの事業を如何に発展させて行くか、彼女は絶対成功させたいと話してくれましたので、私も全力で頑張ると意見交換をしていました。」
「坂田さん、小夜は…。」
「藤沢くん、小夜ちゃんと付き合いたいと思うか?」
「そうですね、知的美人で、でも、彼氏がいますよね。」
「お主に彼女は?」
「いませんよ、引きこもってましたから。」
「藤沢さん、小夜に彼氏はいません、彼女は理系の秀才に憧れが有りまして、一度食事に誘って上げて欲しいのです。」
「あっ、御免なさい、気付くのが遅くて、加奈お嬢さま、小夜お嬢さまと親しくさせて頂いて宜しいですか?」
「はい、勿論です。」
「ふ~ん、藤沢くんとしては加奈さんと仲良くなりたいのではないのかね?」
「えっ? お嬢さまは女神さまですよ、私の様な僕はお仕えするだけです。」
「小夜ちゃんも結構な才女なのだが。」
「ですよね、話が合いそうです。」
「話が合ったのか?」
「ええ、余計な話が入らなくて、頭の悪い子と話してると十分掛かるところが、彼女とでは一分で済みます。」
「ふふ、これは面白くなりそうね、藤沢さんが真面目に小夜と向き合って下さるのなら、私は全面的に協力しますからね。」
「それは必要有りません、小夜お嬢さまのお気持ちは分かりませんが、加奈お嬢さまが作って下さったきっかけ、後は自分で何とかします、お嬢さまはお忙しいのですから。」
「残念、二人の進展具合を楽しみたかったのにな。」
「お嬢さま、今日初めて会ったのですよ、小夜お嬢さまも迷惑かと思います。
自分も美しい女性と話せて少し舞い上がっていますが、男らしく振る舞いたいです。」
「うん、戻って来たら二人で話の続きをしたら良い。」
「いえ、もう少し坂田さまの会社の事を教えて頂きたいです、ウエブサイトだけでは掴めない事が色々有りますので。」
「そっちは、担当者を付けるから連絡を取り合ってくれないか。」
「あっ、失礼しました、宜しくお願いします。」
「なあ、今は給料安いのだろ、大丈夫か?」
「はい、親と同居であまり使わないですし、これから会社を伸ばし黒字にして行きます、小夜お嬢さまからは新規事業を立ち上げても良いと、自分の給料は自分で稼ぎますよ。」
「加奈さん、随分頼もしい僕だね。」
「はい、それだけに他のスタッフには会わせられないのです、争奪戦が勃発しそうで。」
「藤沢くん、小夜ちゃんに断られても、子持ちで良ければ結婚相手は選びたい放題だ。」
「それは考えていませんでした、加奈お嬢さまの事を知って行く過程で、女神さまに自分の一生を捧げたいと思っての応募でしたので。」
「筋金入りの僕なのか…、でも小夜ちゃんの事も考えてくれな。」
「はい、ですが、そこまで小夜お嬢さまを私に勧めて下さるのは何故ですか?」
「小夜ちゃんが頬を赤らめて照れる姿…、なあ、加奈さんも見た事なかっただろ?」
「はい。」
「なあ、藤沢くん、小夜ちゃんとは何を話していたんだ?」
「主に会社の話です、加奈お嬢さまの事業を如何に発展させて行くか、彼女は絶対成功させたいと話してくれましたので、私も全力で頑張ると意見交換をしていました。」
「坂田さん、小夜は…。」
「藤沢くん、小夜ちゃんと付き合いたいと思うか?」
「そうですね、知的美人で、でも、彼氏がいますよね。」
「お主に彼女は?」
「いませんよ、引きこもってましたから。」
「藤沢さん、小夜に彼氏はいません、彼女は理系の秀才に憧れが有りまして、一度食事に誘って上げて欲しいのです。」
「あっ、御免なさい、気付くのが遅くて、加奈お嬢さま、小夜お嬢さまと親しくさせて頂いて宜しいですか?」
「はい、勿論です。」
「ふ~ん、藤沢くんとしては加奈さんと仲良くなりたいのではないのかね?」
「えっ? お嬢さまは女神さまですよ、私の様な僕はお仕えするだけです。」
「小夜ちゃんも結構な才女なのだが。」
「ですよね、話が合いそうです。」
「話が合ったのか?」
「ええ、余計な話が入らなくて、頭の悪い子と話してると十分掛かるところが、彼女とでは一分で済みます。」
「ふふ、これは面白くなりそうね、藤沢さんが真面目に小夜と向き合って下さるのなら、私は全面的に協力しますからね。」
「それは必要有りません、小夜お嬢さまのお気持ちは分かりませんが、加奈お嬢さまが作って下さったきっかけ、後は自分で何とかします、お嬢さまはお忙しいのですから。」
「残念、二人の進展具合を楽しみたかったのにな。」
「お嬢さま、今日初めて会ったのですよ、小夜お嬢さまも迷惑かと思います。
自分も美しい女性と話せて少し舞い上がっていますが、男らしく振る舞いたいです。」
「うん、戻って来たら二人で話の続きをしたら良い。」
「いえ、もう少し坂田さまの会社の事を教えて頂きたいです、ウエブサイトだけでは掴めない事が色々有りますので。」
「そっちは、担当者を付けるから連絡を取り合ってくれないか。」
「あっ、失礼しました、宜しくお願いします。」
「なあ、今は給料安いのだろ、大丈夫か?」
「はい、親と同居であまり使わないですし、これから会社を伸ばし黒字にして行きます、小夜お嬢さまからは新規事業を立ち上げても良いと、自分の給料は自分で稼ぎますよ。」
「加奈さん、随分頼もしい僕だね。」
「はい、それだけに他のスタッフには会わせられないのです、争奪戦が勃発しそうで。」
「藤沢くん、小夜ちゃんに断られても、子持ちで良ければ結婚相手は選びたい放題だ。」
「それは考えていませんでした、加奈お嬢さまの事を知って行く過程で、女神さまに自分の一生を捧げたいと思っての応募でしたので。」
「筋金入りの僕なのか…、でも小夜ちゃんの事も考えてくれな。」
「はい、ですが、そこまで小夜お嬢さまを私に勧めて下さるのは何故ですか?」
「小夜ちゃんが頬を赤らめて照れる姿…、なあ、加奈さんも見た事なかっただろ?」
「はい。」
高松加奈-30 [化け猫亭-10]
「加奈さん、通販の件だけど、うちも乗らせて貰うよ、社員にサンプルを見せたら商品紹介として悪くないという結論に至ったんだ。
価格を下げ過ぎないという方針だから通販その物での売り上げは大きく無いだろうがね。
でも、販売を検討中の試作を個数限定の試験販売と言うのは面白いと思う、誰の発案なのかな?」
「うちの、男性スタッフです。」
「おっ、噂の元引きこもりか。」
「手伝ってる学生スタッフに話を聞くと、天才レベルだそうです、そんな人が辞めたくなる会社ってどうなのかと思いませんか?」
「小夜ちゃんが付き合いたいと思う様な人だから、一般社会では生きにくいのかもな、小夜ちゃんだってそれを感じて、就職ではなく起業を考えたのだろう。
それで、二人の進展具合は?」
「もう、互いの両親に紹介したそうです…、はぁ~。」
「加奈さん、どうしたの?」
「私はお嬢さまから女神になってしまって、お嫁に行けなさそうです。」
「そうか、確かに紹介出来るレベルの人に心当たりは無いな。
それなりの人でないと釣り合いが取れないし。」
「まあ、私の事より、シングルマザーを結婚相手の候補に出来る人がいたら紹介して下さい。
サイトには写真無しですが再婚希望者の簡単なプロフィールを掲載して貰いました、近い内に出会いの場をセッティングします。」
「分かった、独身社員に声を掛けておくよ。
どう、君のスタッフ達は問題なく過ごせてる?」
「トラブルは有りますが、力を合わせて乗り越えています。
家政婦スタッフは実際に働かさせて頂く事でスキルが上がり始めています、スタッフ同士情報交換をしていますし、店では、派遣先のお客様に教えて頂いたメニューを工夫し直して出しています。」
「店のお客さんは増えたのかい?」
「はい、暇な時間帯はスタッフの研修や会議に使っていますので、人の出入りが多い繁盛してる店と思われているみたいです。
一般のお客様が座れる席を常に空けていましたが、最近はスタッフ抜きで満席になる事も有り、二店舗目を考え始めています。」
「利益は出てるのだね?」
「ええ、食材を寄付して下さる方が複数おられまして、日替わり、週替わりのメニューはそれに合わせています。
桜さんのスタッフが宿泊施設建設中のエリアで食材を安く購入して来て下さいますし。」
「そうか、うちも食べきれないフルーツを頂く事が有るから持って行くよ。」
「お願いします、旬の頃は頂き物が被りますものね。」
「夜は居酒屋になるのだろ、場所的には難しい気がするのだが。」
「逆にシングルマザーの店だと知っておられる方ばかりです、売り上げは悪く無いですよ。
結婚相手にと真面目に考えて下さる方もみえるそうです、ただ…、浮気対象にと考えて来ている人がいたら残念です。」
「まあ気にし過ぎなくて良いとおもうよ、私も、独身の部下を連れて行ってみるかな。」
「お願いします。」
「居酒屋スタッフの子ども達が寂しい思いをしているとかはないのか?」
「勿論です、保育スタッフがまとめて面倒見てます。
小学生の子が小さい子に読み聞かせをしてあげたり、一緒に遊んだり、子ども達は兄弟の様に仲良くしています。
私もお土産持参で見に行くのですが、みんな可愛いですよ、巨大な家族が形成されつつ有ると思っています。」
「時代は大家族から核家族へ進んで来たが…、特殊な巨大家族か…。」
「今後、親の再婚で離れる事が有っても、子ども同士の繋がりは残して欲しいと話しています。」
価格を下げ過ぎないという方針だから通販その物での売り上げは大きく無いだろうがね。
でも、販売を検討中の試作を個数限定の試験販売と言うのは面白いと思う、誰の発案なのかな?」
「うちの、男性スタッフです。」
「おっ、噂の元引きこもりか。」
「手伝ってる学生スタッフに話を聞くと、天才レベルだそうです、そんな人が辞めたくなる会社ってどうなのかと思いませんか?」
「小夜ちゃんが付き合いたいと思う様な人だから、一般社会では生きにくいのかもな、小夜ちゃんだってそれを感じて、就職ではなく起業を考えたのだろう。
それで、二人の進展具合は?」
「もう、互いの両親に紹介したそうです…、はぁ~。」
「加奈さん、どうしたの?」
「私はお嬢さまから女神になってしまって、お嫁に行けなさそうです。」
「そうか、確かに紹介出来るレベルの人に心当たりは無いな。
それなりの人でないと釣り合いが取れないし。」
「まあ、私の事より、シングルマザーを結婚相手の候補に出来る人がいたら紹介して下さい。
サイトには写真無しですが再婚希望者の簡単なプロフィールを掲載して貰いました、近い内に出会いの場をセッティングします。」
「分かった、独身社員に声を掛けておくよ。
どう、君のスタッフ達は問題なく過ごせてる?」
「トラブルは有りますが、力を合わせて乗り越えています。
家政婦スタッフは実際に働かさせて頂く事でスキルが上がり始めています、スタッフ同士情報交換をしていますし、店では、派遣先のお客様に教えて頂いたメニューを工夫し直して出しています。」
「店のお客さんは増えたのかい?」
「はい、暇な時間帯はスタッフの研修や会議に使っていますので、人の出入りが多い繁盛してる店と思われているみたいです。
一般のお客様が座れる席を常に空けていましたが、最近はスタッフ抜きで満席になる事も有り、二店舗目を考え始めています。」
「利益は出てるのだね?」
「ええ、食材を寄付して下さる方が複数おられまして、日替わり、週替わりのメニューはそれに合わせています。
桜さんのスタッフが宿泊施設建設中のエリアで食材を安く購入して来て下さいますし。」
「そうか、うちも食べきれないフルーツを頂く事が有るから持って行くよ。」
「お願いします、旬の頃は頂き物が被りますものね。」
「夜は居酒屋になるのだろ、場所的には難しい気がするのだが。」
「逆にシングルマザーの店だと知っておられる方ばかりです、売り上げは悪く無いですよ。
結婚相手にと真面目に考えて下さる方もみえるそうです、ただ…、浮気対象にと考えて来ている人がいたら残念です。」
「まあ気にし過ぎなくて良いとおもうよ、私も、独身の部下を連れて行ってみるかな。」
「お願いします。」
「居酒屋スタッフの子ども達が寂しい思いをしているとかはないのか?」
「勿論です、保育スタッフがまとめて面倒見てます。
小学生の子が小さい子に読み聞かせをしてあげたり、一緒に遊んだり、子ども達は兄弟の様に仲良くしています。
私もお土産持参で見に行くのですが、みんな可愛いですよ、巨大な家族が形成されつつ有ると思っています。」
「時代は大家族から核家族へ進んで来たが…、特殊な巨大家族か…。」
「今後、親の再婚で離れる事が有っても、子ども同士の繋がりは残して欲しいと話しています。」