SSブログ
Lento 9,ハーモニー ブログトップ
前の10件 | -

ハーモニー-1 [Lento 9,ハーモニー]

中部国際空港セントレアヘドイツからの一行が到着したのは11月19日 月曜日午前9時半頃のことだ。
一行はTeam Harmonieのメンバー8名とそのサポートメンバー15名、テレビ局のクルー6名、その他向こうのスポンサーとかメンバーの家族とかまで含め、総勢46名となった。
祥子、美帆の他Lentoからドイツ語のできるスタッフが3名、美帆の父の旅行代理店からLento担当社員の他2名の社員と通訳2名が出迎えた。
それと桜庭が自分のテレビ局のクルーを連れて取材に来ている。
和音たちがこれから世界へ羽ばたいていくと知らせることは二人への注目度を上げる。
今回は桜庭中心に、ドイツから来たテレビ局のクルーの手助けをすることにもなっている。
和音達の演奏旅行を同行取材することはほぼ確実になっているので、その時には力を貸して貰えれば、という目論見もあって協力し合うこととなった訳だ。
専属の通訳も桜庭が用意した。

祥子たちLentoのスタッフは和服で着飾っている。
到着ロビーでは落ち着かないのでまずは1階へ下り、携帯電話を配りながら挨拶と説明となる。
当初1週間程度の予定がLentoオーナー白川の、ゆっくりしていってもらいなさいの一言で3週間に伸びた、仕事の都合で先に帰るメンバーもいるがほとんどは秋の日本を満喫できるだろう。
まずは祥子たちの和服姿に大喜びの一行、早速和服美人の姿をカメラに納める者もいる。

46名の一行が全員揃うのはここまでだ。
この後は色々な形で分かれて行動することになっている。
仕事中心の人もいれば遊びだけの人もいるから、一緒に行動する必要は全くない。

外出先で高速モバイル通信がしたいなら・・・

Pingoo!


ハーモニー-2 [Lento 9,ハーモニー]

とりあえず来日初日ということで、今日の予定は幾つかのグループに分かれての観光となっている。

但しテレビ局のクルーはすぐに撮影予定現場の下見と打ち合わせ。
ドイツのテレビ局で流す紹介番組とCM撮影もあるから、観光気分ではない。
撮影が順調に進めば帰国前に休暇が取れるかも、という感じの様だ。
彼らは桜庭の用意した車で一足早く空港を離れ名古屋に向かった。

スポンサー企業3社の人達は祥子の案内で常滑市内を少し散策した後、昼食となった。
Team Harmonieのメンバーの内スポンサー担当者なども同行している。
食事をしながら…。
『祥子、和音には何時会えるのですか?』
『明日の午後に演奏を聴いていただく予定で、その後夕食をご一緒にと考えています。』
『和音はドイツ語は話せないのですね?』
『はい、外国語は学校で習った英語がほんの少しです。』
『祥子のドイツ語はしっかりしているのにね。』
『はは、私は長いことドイツで生活してましたから。』
『そう言えばTeam Harmonieのメンバーには友達が多いとか。』
『はい、10月に和音のCD持ってドイツ方面を回って友人達と会ったのが、Team Harmonie発足のきっかけなんです。』
『CDか、もう何回聴いたことやら、ずっと和音のピアノの世界に浸っていたいと思っていたら、DVDでまた驚かされてね、東洋の奇跡だね、これはもう我が社のCMにって気になって…、娘には感謝してるよ。
そうそう祥子にも感謝しなくては、娘がTeam Harmonieの仕事を始めてから生き生きしてきてね。』
『本物を世に送り出す仕事ですからね。
でも、こちらこそという感じです、こんなに早くドイツで認めていただけるとは思ってませんでしたから。』
『でも、いずれは認められると思ってたのでしょ?』
『もちろんです。』

「コラブロ」に登録して、企業からスカウトされよう!

SNSとBlogを一緒に - @FlaBo


ハーモニー-3 [Lento 9,ハーモニー]

Team Harmonieの日本での仕事は到着の二日後から本格的に始まった。

日本での作業、その一番の問題は言葉の壁だ。
英語と違いドイツ語を理解できる人は少ない。
祥子はしばらく前から複数の翻訳家と契約を結び、ドイツから届くメールの内、祥子が必要だと感じた物については翻訳を依頼し、整理して日本のスタッフに分る様にしていた。
自分以外のスタッフがTeam Harmonie向けに書いた資料も同様にドイツ語に翻訳して送っている。
もちろん自分で訳せるのだが自分で作業していたのでは他の仕事に差し支える。

そんな訳で来日前からメールを利用して、ずいぶん情報交換が進んでいるが、契約や演奏旅行の細部などはやはり面と向かい会っての方が良い。
とは言え通訳を介してというのは相手が話し終えるのを待つ必要が有りもどかしいものだ。
そこで祥子が通訳をする時はもう一人の通訳を用意し二つのテーマを同時に語り会うという形式にした。
祥子がドイツ語を聞いている時にはもう一人の通訳は日本語を聞いている。
片方が話し終わったらもう一人も早めに話を切り上げる。
そして祥子は日本語で伝え始め、通訳はドイツ語で話し始める訳だ。
二つの話が同時に進行するので頭の切り替えが必要になるが時間的な効率は良い。
もっとも半分お遊びの様なことで、重要な契約問題と明日どこへ遊びに行くかということが平行して話し合われていたりもした。
しかし、今回の来日はお互いの顔あわせ的な意味合いもあるから、こういったことも大切なのだ。

SNSとBlogを一緒に - @FlaBo

花と絵画


ハーモニー-4 [Lento 9,ハーモニー]

Lentoの休憩室、CD販売など色々な契約関係の話が一区切りがついた後、祥子は美帆達と話していた。
「ねえ、Team Harmonieって、なかなかのネーミングだと思わない?」と、祥子
「そうね、和音ちゃんとハーモニーがかかってるし。」美帆が応える。
「そこに、彼らは色んな人達が調和してひとつの仕事をしていく仲間という意味合いも込めて決めたらしいの。」
「なるほどね。」
「ねえユニットの名前さ、和音withハーモニーワークスなんてどうかな?」
「う~ん、悪くないわよね、桜子はどう思う?」
「そうね…、合唱でさ…、倍音ということ聞いたことある?」
「音程がしっかりしていて、和音が正確に出せると響きが全然違うのよね。」と、祥子。
「そう、100人の学生の合唱より16人のセミプロの合唱の方に迫力を感じたこともあるわ。」
「私達がきちんと仕事を…、そう芸術的にこなしていけば一人一人の力以上の仕事ができるって言いたい訳ね、桜子。」美帆はLentoオーナー白川の口癖、芸術的という言葉を思い出していた。
「うん。」
「ねえ祥子、それって和音ちゃんと真子りんや茂根くんや矢野さん、先崎くん達とのユニット名でもあるけど私達もハーモニーワークスの一員になれるってことよね?」裕子が少し興奮気味に問いかける。
「もちろんよ。」
「なんかドキドキしてきたわ…、ハーモニーワークスっていったい何人になるのかしら?」
「そうね…、数え方によっては、もう100人超えているんじゃないかしら。」
「どんどん輪が広がりそうね。」
「はは、ハーモニーワークスのワは輪でもあるのね。」と、美帆が笑う。

パソコンでカラオケ!サウンド カフェ

自分だけの「ブログ履歴書」を作れる!


ハーモニー-5 [Lento 9,ハーモニー]

和音withハーモニーワークスという名称は特に反対意見もなく決定となった。
表記は『和音 with Harmony Works』とし、和音は海外向けでも漢字で表記する。
祥子の提案で、ちょっとした遊び心だ。
これにはTeam Harmonieの面々も大賛成である。
東洋の奇跡、中村和音をWaonとかで表記しても味気ない、と意見が一致した。
早速、ヨーロッパで販売するCDやDVD向けのロゴを制作することに。
そんな話を聞いた茂根がすぐにロゴを作ってきた。

そのロゴを見ながら…。
『これを作成した茂根も、和音 with Harmony Worksのメンバーということかい?』
Team Harmonieのメンバーが祥子に問う。
『そうよ、和音のボーイフレンドでもあるけど、そうそう今度発売する彼の画集見る?』
そう言って祥子は数冊の画集をTeam Harmonieのメンバー達に手渡した。
しばらくして驚きの声が上がる。
『CDの内容が水彩画で描かれているんだ!』
画集ではCD収録曲の順に、曲のイメージや和音達の演奏風景が暖かいタッチで描かれた水彩画が何枚も続く。
『すごい! こんな話聞いてなかったよ祥子!』
『そういえば話してなかったわね。』
『また契約書類作り直しになるのか?』
『茂根くんの絵も、ちゃんとTeam Harmonieで取り扱える様な契約書になってるから安心して。』
『この画集を見ながら和音のCDを聴くなんて最高じゃないか。』
『次に出すCDの時は同じような画集を同時発売でと準備してるわよ。』
『ドイツ語版とかは簡単に作れるのかな?』
『大丈夫、著作権とかの問題も簡単だからね、だってあなたと同じ、和音 with Harmony Worksのメンバーなのよ、作者がね。』
『そうなんだ、我々Team Harmonieのメンバーも、和音 with Harmony Worksのメンバーなんだ。』
『当たり前でしょ。』
『今更なんだけどワクワクしてきたよ。』

SNSとBlogを一緒に - @FlaBo

スレンダートーン フィギュラ


ハーモニー-6 [Lento 9,ハーモニー]

来日中のTeam Harmonieのメンバーがゆっくり和音達の生演奏を聴けたのは大学のホールでの演奏会だ。
同行しているスポンサー関係者は日本到着翌日、Lentoで席を貰って聴いているが、他の者達には、それまで生演奏を聴く機会がなかった。
この演奏会は準備期間が短かく、また大学関係者のみへのチケット販売であったが満席となった。
実は和音のことをよく知らない者から、大学の施設を使って学生の有料演奏会を開くことに対してクレームもあった。
が、大学の宣伝になることでも有り、和音のピアノを知っている者達が反対する訳もなく…。
それどころか真っ先にチケットを購入したのは大学の理事や教授、職員だったという。

Team Harmonieに同行してきたテレビ局のクルー以外に、桜庭の局や新聞社の記者も取材に来ている。
桜庭は、この演奏会の抜粋を茂根の画集発売日に放映するつもりなのだ。

ホールの前では演奏会が始まる前からテレビ局クルーによるインタビューが行われていた。
「中村和音さんのことは前から知ってたのですか?」
「姫様のことですか、もちろんですよ、うちの学生で天才ピアニスト和音さまのことを知らないなんて有りえませんよ。」
「えっ? 彼女は、姫様とか和音さまとか呼ばれているのですか?」
「はい、美人でもあるし皆の憧れの的なんです。」
「それにしても姫様というのは?」
「はは、彼女のマネージャーもうちの学生なんですよ、私と同学年なんですけどね。
で、そのマネージャーが、うちの姫様がねって話すのが、あっという間に広まったんです。
私達も、CDやDVDが発売されたり、コンサートがあったり、テレビに出たりとのイベントの度に姫様の話題で盛り上がりますからね。
でも、なかなか生演奏を聴かせてもらえる機会がなくて、今日はドイツからのお客様に感謝しています。」
「そうなんですか、ところで彼女中心のユニットが『和音 with Harmony Works』に決まったことはご存知でしたか?」
「え? 初めて聞きました。
え~と、Harmony Worksのメンバーって言うと真子姫とかなんですよね。」
「もちろん真子さんはメンバーなんですけど。」
「あっ、茂根くんとかも?」
「はい、それだけでなくマネージャー他の、裏方さん達まで含めてメンバーなんだそうですよ。」
「へ~そうなんだ、私もメンバーになりたいなぁ~。」

問屋直営!ペット用品の専門店

おしえるまなべる.net


ハーモニー-7 [Lento 9,ハーモニー]

開演の時間までまだ10分というタイミングで祥子が舞台に現れた。
「みなさんこんにちは。」
「こんにちは~。」
観客達から挨拶が返される。
「祥子~、働いてばかりいないで、たまには学校へ遊びに来いよ~!」
男子学生の声に場内がどっと沸く。
「はは、遊びに来る暇はちょっとね~。
さて、今日は急に決まった、うちの姫たちのコンサートに来てくださって有難うございます。
開演前に少し姫たちの現況をお伝えさせていただこうと思います。」
会場から拍手。
「10月に和音のCDを持ってドイツとかへ行って、向こうの友人達に聴かせたところ、Team Harmonieという和音達を売り出すチームが結成されまして、まあ会場の真ん中辺りに陣取ってる連中ですが。
その関係で今日はドイツのテレビ局のクルー達も撮影に来ています。
今日の演奏がドイツのテレビで放映されるだけでなく、テレビCMも3社流れる予定です。
そう、ドイツへ行ってテレビを見てると和音と真子を見ることになるのです。
そして2月から和音達はヨーロッパ演奏旅行となります。
今日来てる地元テレビ局が同行取材の予定だから、3月頃にどんな演奏旅行だったかテレビでご覧いただけると思います。
まだ確定してませんので具体的な名前は出せませんが、向こうの有名なオーケストラとチャイコフスキーのピアノコンチェルトや著名なバイオリニストとの共演とかも実現しそうです。
まあタイミングよく病気になってしまったピアニストがいるそうなんです。
暇とお金のある人は春休みにヨーロッパ旅行なんていかがですか?
詳しくはウエブサイトを見て下さいね。」
「暇はあるけど金がない~!」
会場から声が飛ぶ。
「はは、私は仕事で同行して、給料戴いて、和音の演奏聴き放題ですけどね。」
会場からブーイングが。
「それから和音を中心としたユニット名が決まりました。
和音 with Harmony Worksです。
Harmony Worksのメンバーは真子達だけでなく裏方である私達もメンバーにしてもらいました。
和音達の為に働きたくて働くのがHarmony Worksなんです。」
「私もメンバーになりた~い!」
会場の女の子が声を上げる。
「はは後で面接しますか?」
「お願いします~!」
「私も姫さまのために働きたい~。」
「俺も~。」
「はいはい。」
と応えつつ祥子はHarmony Worksの方向性を考えていた。

オンラインゲーム一体型コミュニティ「とばゲー」

販売・接客のお仕事探しならアデコ


ハーモニー-8 [Lento 9,ハーモニー]

「それと、もうひとつお知らせがあります。
和音のCDやDVDでもお馴染みの画家、茂根達也の画集が発売されます。
内容は和音の5本のCDにそって曲に合わせた絵や和音の演奏風景などです。
CD同様、うちの購買部でも扱ってもらえることになりましたのでよろしくお願いしますね。」
「欲しい~! 何時発売なの~!」
「12月3日、来週の月曜日です。」

そんな話をしている間に開演の時間となる。
「そろそろ開演の時間となりました。
まずは和音のピアノソロでショパンのノクターン第二番変ホ長調、続いて幻想即興曲嬰ハ短調となっています。
その後は次に発売予定のCDやDVDに入っている曲を真子達の踊り付きでとなります。
皆さんの聴いたことのない曲も演奏されますので楽しんでいって下さいね。」
祥子は舞台の袖を一瞥してから。
「我等が姫の登場です。」
拍手と共に祥子が下がり、純白のドレスを身にまとった和音の登場となる。
会場は割れんばかりの歓声に包まれる。

それはまさにアイドル登場の瞬間だ。
和音は少し緊張気味だがにこにこしながらピアノヘ。
ピアノを弾き始めると緊張感は全くなくなる。
このことは和音がLentoで身に着けた能力と言って良い。
以前の和音だったら歓声に押しつぶされていただろう。

目を閉じて演奏する和音。
優しいメロディーが観客を包み込む。

UNDER COVER

無料ゲーム「R.O.H.A.N」


ハーモニー-9 [Lento 9,ハーモニー]

観客達をすっかり酔わせた演奏会の終盤では真子の歌も披露され観客を驚かせることとなる。
直美の助言で発音にも自信がつき堂々とした歌いっぷりだ。
間奏の間のわずかな仕草も絵になっている。
本当に真子には華がある。

コンサートが終わり観客達は感想を語り合いながらホールを後にしていく。

「和音さまのJAZZも素敵だったわね。」
「うん、何でも弾けちゃうなんて、やっぱり天才よね。」
「それにしても真子姫の歌にはびっくりしたわ。」
「そうよね、声楽科の連中青ざめてなかった?」
「はは、ダンサーに歌で負けていてはね…。」
「あのさ、今日気づいたんだけどさ。」
「なあに。」
「和音さまも真子姫も舞台で楽しそうなんだよね。」
「そうね。」
「私なんかさ、何時も演奏でミスをしない様に気にしてるから楽しく演奏できないのよ。」
「そうよね、誰かに聴いて貰ってる時って緊張しちゃうわよね。」
「でさ、和音さまの演奏で、今日楽譜通りじゃない所が何箇所かあったのよ。」
「私も気づいたわ。」
「でも全然変じゃなくてさ。」
「そうよね、むしろ原曲より良いかもって感じで。」
「ミスなのかわざとなのか知りたいわ。」
「演奏を聴いていると自然な感じだからあまり気にしてないのかもね。」
「あ~、和音さまと仲良くなれたらなぁ~。」
「最近忙しくなったみたいで学校へ来ることも少なくなったみたいなのよ。」
「天才ピアニストと同じ学校に通ってるってだけで満足するしかないのね。」
「まあ今日はそのおかげで演奏を聴かせてもらえた訳だから…。」
「そうよね…、私も、だめもとでLentoのオーデション受けてみようかな。」
「最近は特にハードルが高くなったらしいわよ。」
「だめだったら、ホールでバイトという道も有りかなと。」
「美人じゃないと採用されないという噂よ。」
「じゃあ、問題ないわけね。」
「…。」

豆乳キレイ生活

パソコンでカラオケ!サウンド カフェ


ハーモニー-10 [Lento 9,ハーモニー]

Lentoの事務室、祥子はLento支配人緑川と話をしている。
「緑川さん、Harmony Worksの組織のことを考えてるのですけど。」
「うん、どんな感じ?」
「まずアーティストメンバーとして真子、茂根くん、先崎くん、矢野さん、川野さん、今は5人だけど、真子達がJAZZを本格的にやるならドラマーとベイシストも一流どころをメンバーに加えたいと思っています。
それから私達マネージャー軍団、姫親衛隊、Team Harmonie、姫親衛隊以外のLentoスタッフということになるのですけど、他に登録しておいてもらって、大ホールでのコンサートの時とかに仕事を依頼するというメンバーや、名前だけのメンバーで自分は和音のために、そうですね友達に和音のCDを紹介したとか自己申告すればHarmony Worksの一員として気持ちが繋がるみたいな、まぁファンクラブ以上お仕事未満という感じなんですけど、そんなのもありかなと考えているのですが。」
「うん、良いんじゃないかな。
登録形式のスタッフはうちのスタッフからの紹介のみでいこうか、その方が無難だからね。
ファンクラブ以上というのは面白いと思うね、具体的に話を進めてみて。
それはそうと、ファンクラブはどんな感じにする?」
「そうですね、今の和音ファンクラブをそのまま、和音 with Harmony Worksのファンクラブに拡大する形でどうでしょうか?
色々あると事務も煩雑になりますし。」
「そうだね次のプロジェクト会議の時の議題にその方向で出しておくよ。」
「定期演奏会の方はどんな感じですか?」
「二月、三月はドイツで開催ということになるのかな。
四月以降は大ホールでないとね。
ただ色々オファーが来ているみたいだから…、日程の調整は君に任せるよ。」
「はい、和音も真子も4年生になれば学校の方もかなり余裕が出来ますし、まあ真子の大学にも色々理解していただいてますから…。」
「はは、さりげなく脅しをかけたのかい。」
「まあ脅しなんてとんでもない、真子が中退せず、ちゃんと卒業した大学として名を残せる様、少しアドバイスをさせていただいただけですよ。」
「ははは、君をマネージャーにしたのは大正解だったな。」
「有難うございます、ただ…。」
「ただ?」

テンダーロインなどなど高価買取り中!!

アバウトミー


前の10件 | - Lento 9,ハーモニー ブログトップ