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バトル-191 [高校生バトル-20]

「お母さん、市議会議員選挙はどう?」
「私は知名度的に有利だから大丈夫、党のスタッフが頑張ってくれてるし三郎の会社でも後押ししてくれるのでしょ。」
「うん、有志が集まって党と連絡を取り合ってるよ。」
「問題は定数十七に対して党から十七名の立候補者と言うことなのよね。
 全員を当選させるのは難しいと思わない?」
「お母さんが票を独り占めしないように調整はするのでしょ?」
「その調整に成功すれば良いのだけど。」
「対立候補は?」
「今回は地域活性化策としての独立運動が一つの争点、反対派が頑張ってるみたいだけど、次郎の予測では複数の候補者が立ったことで反対派の票が分散する可能性が高いのだとか。
 反対派は組織立って動けてないみたいなの。」
「同時に行う住民投票の事前調査では独立運動に賛成する人が多く、流れはこちらに有ると思う、それでも十七人全員の当選は難しいのかな。」
「党員には誰に投票するのかお願い出来るけど、一般の人には我が党の候補者に一票お願いしますとしか言えないのよね。
 今回は新人が多く個別の得票予測が難しいとか、千五百票ぐらい獲得出来れば当選出来そうなのだけど。」
「まあ、議席を独占出来なくても困ることはないのでしょ?」
「それはそうだけど、残念ながら反対派の候補には論理的な説明の出来る人がいないみたいなのよ、そんな人が議員になり税金から報酬を得ると言うのはね…。」
「そっか、僕は選挙戦期間中に十八歳、そっから頑張ってみようかな、目標を一人当たり二千票として十七人全員当選。
 住民投票では独立運動賛成を三分の二以上にしたいし。」
「独立運動に対する投票と同時に国名なども投票して貰うことになってるから少し複雑でしょ、そこを三郎から説明して行けば…、結果は見えてるわね。
 三郎の姉や兄などを名乗ってる人の実数は分からないけど、市内だけでも三郎グッズの売り上げは相当なものなのだから。」
「う~ん、どうかな…、グッズのデザインが評判だから、必ずしも…。」
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バトル-192 [高校生バトル-20]

「お兄さま、住民投票の結果が良ければ独立運動は本格的にスタートと言うことなの?」
「まあな、日本国内に社会福祉の充実した地方都市が誕生することを宣言する、法的には他の市町村と全く同じなのだけど、自称独立国として少しづつ違いを前面に出して行く。
 市長が国王を兼任すると言う案が承認されたら、雅は王女だな。」
「なのよね、中二になったらお姫様ごっこが少しは落ち着くかと思ってたけど。」
「学校でも微笑みの王女のままなのか?」
「ミュージカルでも微笑みの王女として歌って来たでしょ、すっかり定着してしまって先生からも…、って言うか先生が敬語で話し掛けて来たりするのよ。」
「それは成績の良さも関係してるのだろ。」
「どうかしら、これでバーチャル王国が本格スタートしたら…、そろそろキャラを変えて我儘姫を目指そうかな。」
「はは、お手柔らかに頼むよ。」
「お兄さまにご迷惑を掛けたりはしないわ。
 でも、良い人ばかりの王家って飽きられるのが早くない?」
「そうだな…、それなら我儘姫よりお転婆姫の方が面白くないか?」
「お転婆か…、微笑の王女から…。」
「微笑みの王女から我儘姫に成るより良いと思うが、微笑みの王女路線を残しつつなら、違うキャラを考えたらどうだ?
 すごぶる冷静に自分の考えを述べるとか、雅ちゃんの子育て奮闘記では雅の優しい一面が出せてるのだから、別の顔を見せて上げるのも有りだと思うよ。」
「そこを我儘姫でとも思ったのだけど、無理に作るよりは良いかもね。
 中学生が生意気なこと言ってる、みたいな感じにする?」
「丁寧な言葉遣いで生意気な話しをする中学生ってどうだ、雅ちゃんの子育て奮闘記やミュージカルなどでは今まで通りのスタイルを守り、たまにメインチャンネルとかに登場するキャラとして。」
「うん、面白いかも、見てくれた人がどんな印象を持つのかも含めて考えてみる、側近とも相談してみないとね。」
「はは、側近がいるんだ。」
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バトル-193 [高校生バトル-20]

「詩織は景子からチーム妹中学生のリーダーを引き継いでどう?」
「大丈夫よ、先輩方が組織の形をしっかり作ってくれたし、各グループのチーフには頼れる人達がなってくれてて、私は王家と関係の深い貴族の一員として名誉職みたいなものだから。」
「貴族か…、身分制度に対してみんなはどう考えてるのかな?」
「どうかしら、私達のはお遊びの延長みたいな感じで、特権が有る訳ではないからね。」
「そうか、雅は特権と言うか、随分王女様扱いを受けてるみたいだけど。」
「あれはファンサービスなのよ、お姫様ごっこに参加したい子が多くてね。
 雅が微笑みの王女を演じてる内にそれがすっかり定着して、雅は偉そうにするでなくニコニコしながらみんなの話を聞いてるって感じなの。」
「う~ん、我儘姫へのキャラ変を考えるぐらい大変なのかな。」
「そんなこと言ってたのですか?」
「ああ、昨日ね、少し話し合い、冷静に自分の考えを述べる生意気な中学生キャラを検討する方向にはなったが、いつも聞き役をしてるのか?」
「私や側近の子達しかいない時は普通にお喋りしてるわよ、ただ、最近勇者が現れてね。」
「勇者?」
「微笑みの王女に告白した男子がいて面倒だと言ってたから、自分のイメージを悪くして次なる勇者が出て来ないようにとか考えたのかも。」
「その勇者は良い男なのか?」
「どうかな、少し軽薄な感じの子だけど。」
「告白に対して雅は応えたのか?」
「側近を通して断ったわ。
 それでも王女に告白した勇気を称えられ周りから勇者の称号が勝手に与えられてね。
 側近達とは次に勇者を目指す者が現れた時の対処や安易な告白を辞めさせる方法を検討してるの。」
「大変そうだな。」
「今は微笑み王女のイメージを守りつつ、雅ちゃんの子育て奮闘記で雅の優しさを伝えると言うのが私達の方針、住民投票の結果が予定通りなら正式なバーチャル王国の王女になるのだからね。」
「そう言ったことも中学生に受け入れられているのか?」
「勿論よ、お姫様ごっこに参加してる生徒は多くて、雅を見かけるとみんな嬉しそうにそれぞれが設定した自分の役職っぽく挨拶するの、生徒だけでなく教師もね。」
「随分壮大なお姫様ごっこなのだな。」
「お兄さまは王子扱いされてないのですか?」
「はは、まあな…。」
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バトル-194 [高校生バトル-20]

「お兄さまは王国としての独立運動が本格スタートしたら完全に王子さまになるのですよね。
 アイドル並みの人気を誇る第三王子、それらしいファンサービスは考えているのですか?」
「勿論考えてるよ、ミュージカルの新シリーズは王国誕生のストーリーになるだろ、それに合わせて新しいグッズを売り出して行くし、ライブ演奏やそのネット配信も計画してるんだ、沢山稼いで国家の財政を支えたいからね。」
「それは知らなかったな、私に出番は無いの?」
「今回は結婚式と結婚披露宴をイメージした真子とのステージを考えていたら、なんか話しが盛り上がってしまいグラミー賞受賞歌手とか大物ゲストが出てくれることになってさ、僕らの結婚祝いと新しい国の誕生祝いを兼ねてなんだけど、詩織も一緒に歌う?」
「うっ、ネット配信で応援させて頂きたく…。」
「スタッフの試算では売り上げを少なく見積もっても市の予算並みだそうで、必要経費を差し引いてもかなりの額が国家予算に組み込まれることになりそうなんだ。
 更にゲストは来日を希望されているからね。
 新しい王家が海外からの来賓を迎えるなんて、皆さんに喜んで頂けると思わないか?」
「お兄さまが著名人の方々からも弟の様に思われてることは知ってましたがそこまでとは…。」
「特に秘密と言うことでは無かったのだけど自慢げに話すことでは無いだろ、今までアドバイスを頂くことも有って近況報告はしてたんだ。」
「う~ん、そんなお姉さま方は新しい王族に対してどう考えておられるのです?」
「どうかな…、まだ真意は分からないけど応援してくれてるとは感じる、王国の国民となる方法を訊かれていてね。」
「国民になって頂くのですか?」
「その方向で話を進めて貰ってるよ、ここに住んでいなくても構わないだろ、バーチャル王国だから。
 でもバーチャルなりに国民だと感じて頂ける何かを提供して行きたいと、その辺りを今後の可能性を含め検討して貰ってる。
 王国の民が世界中にいたら楽しいよな。」
「なんかな~。」
「詩織は反対なのか?」
「そうじゃないけど、チーム妹には新しい王国の物語を考えてる子がいてね、でも、そんなレベルでは考えてなくて…。」
「それはそれで良いと思うぞ、高校生部会のメンバーには新らたに我が国の神話を作ることを考えてる連中もいるぐらいだからな。」
「新たな神話ですか?」
「新しい国の国名候補の中で有力なのに、そんな感じのが有ったろ。
 バーチャル王国なのだから、新しい神話が生まれても良いし、様々な物語がスタートしても…、リアルとバーチャルの狭間だからこそのお話しに期待したいと、王国の物語を考えてくれてる子に伝えてくれないかな。」
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バトル-195 [高校生バトル-20]

「でも、国名は意見が分かれているとか。」
「みたいだね、まあ投票結果を楽しみにしよう、国の花や国の木、国の鳥とかも含めてさ。」
「そう言ったのが国の象徴になるのかしら。」
「一番の象徴は国王だろうな。
 市長としての立場とは少し違う、国の顔になるのだから。」
「えっと、立憲君主制で特別な権限は何も持たず、ただ国を代表して、と言うのが我が国の王様ですよね、でも第三王子の方が目立ってませんか、そもそも独立運動は高校生部会の主導で、高校生部会と言えば三郎お兄さまなのですから。」
「住民投票の結果が良ければ地域活性化を目標に市の条例を変えて行くのだから、これからは市長の出番が増えて行くよ、国賓を招くことになれば国王がお相手を、勿論僕らもサポートするけどね。」
「国賓ってバーチャル王国にですか?」
「バーチャル王国だから招き易いのさ、僕らの取り組みに興味を持ってくれた王室から、すでに問い合わせが有ったと聞いてる、ビッグプロジェクトに注目してるのは日本国内だけではないのさ。」
「そっか、もう直ぐ信号システムの運用試験が始まるものね、リニアモーターカーの構想もまとまりつつ有るのでしょ?」
「ああ、各駅を将来的に商業施設として発展させることを前提とした設計が公開され関係する企業や団体が問題が無いか探ってる、大きな問題が無ければ来年度中に着工、住民投票の結果に関わらずね。」
「観光客が増えてるから強気で行くと聞いてたけど大丈夫なのかな?」
「その辺りは新たな観光スポットをミュージカルの舞台にして行くことで何とかなるだろう。」
「登録者数の多いYouTubeチャンネルの影響力か…、確かに、雅がブランコに揺られながら印象的なセリフを話したのを切っ掛けに、普通の児童公園が注目され観光客で賑わっているものね、ブランコぐらいどこにでも有ると思うのだけど。」
「それがファンの心理なのさ、詩織関係でも聖地が幾つか出来たのだろ。」
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バトル-196 [高校生バトル-20]

「春子姉さん、市議会議員選挙では最後の一人も当選したし、住民投票では一通りの信任を得られて大成功だね。」
「そうね、国名が遠江になったのは少し意外だったけど。」
「確かにここだけではなく広いエリアの旧国名と言うことで反対意見が多かったけど、耳に馴染が有るだけでなく、今後王国を遠江全域に広げて行きたいと言う声が勝ったと言うことかな。」
「まあ、多少揉めた方が面白いのだけど、国名が決まったのだから一気に動くことになるのよね。
 これから色んな発表が立て続けに出され、どうなって行くのか楽しみだわ。」
「まずはお遊びが先行、遠江国立と言うのが正式名称の他に決められて行くのだけど、それを定着させることが出来るかどうかが問題だな。」
「その辺りは私達の役割なのでしょ、しつこく使って行けば地元住民は兎も角、観光客には定着させることが出来ると思うけど、遠江王国の地図は何時頃完成するのかしら?」
「第一弾は一回目の独立宣言に合わせるとは聞いてるけど、国名が決まったばかりだから間に合うのかな、スマホ用の地図だけでも早めに完成させて観光客に対応して欲しいのだけど。」
「そうね、でも、その過渡期を味わって貰えば良いのかも、色々未完成な新しい王国と言うのを楽しんで貰うのも良いかも。」
「国としての未完成さをアピールか、少し考えてみるよ。」
「どう、高校を卒業して少しは余裕が出来た?」
「まあね、でもその分仕事を増やしてるからバランスのとり方はこれから考えて行くよ。
 国立大学で研究に取り組むのは、もう少し落ち着いてからかな。」
「研究機関としての国立大学は早めにアピールして行きたいのだけど。」
「運営チームだけでは心許ないの?」
「まだ外に向けての情報発信力は弱いみたい、広報担当が不慣れでね、高校生部会大学生部会でフォロー出来たらと思うのだけど。」
「分かった、相談しておくよ、大学生部会の再編にも関係するからね。」
「党の全国組織と地域支部の関係は上手く行ってる?」
「多分ね、少なくとも僕らが口出しする様な状況では無いみたい、ここでの取り組みがとても特殊なことだと認識されてて、こちらに余計な負担を掛けたくないとは言われていてね。」
「特殊か…、でも、地方の活性化を考えたら日本中で動いて欲しいのだけど。」
「うん、焦ってはだめだけど…。」
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バトル-197 [高校生バトル-20]

「明日はお母さんの取材だったね。」
「ええ、市長の妻が市議会議員と言うだけでもネタになるのに、バーチャル王国が本格的に進み始めるのだから…、三郎にも取材依頼が来てるのでしょ。」
「うん、ただ、ギャラや内容で選んで行く方針は変えずマスコミに登場する回数は多くならない、出過ぎないことでYouTubeチャンネルの価値を維持したいしね。
 東京まで行って報酬五万円とか、僕らがどれぐらい稼いでいるのか公開してるのに平気でそんな額を提示して来るんだ。」
「それでも、宣伝広告の意味合いを考えたらプラスになるのでしょ?」
「もう、アンチを増やすだけだよ、僕らのファンはYouTubeの更新を楽しみにしてる人だけで充分さ、日本のマスコミに出た所で海外の人達まで伝わらないし、変な編集をされたら誤解を生むだけなんだ。
 取材はこちらに来てくれるのしか受けない、東京から日帰り圏内で宿泊客にはなりにくいけど、飲食店を少しだけでも潤してくれると考えてね。」
「そっか、明日の取材はスタッフが仕切ってくれてるけど、次郎からの指示でそんなことも意識してるのかしら?」
「多分ね、ギャラは安いそうだから、しばらくはお母さんへの取材が続くかも。
 疲れて来たらギャラの大幅アップを要求して取材を断って行けば良いよ。」
「でも、誰かが広報担当になるべきではないの?」
「仲間は大勢いるから大丈夫、お母さんが出続けるメリットは有るけど、色々な人が我が国の紹介をして行くと言うのも変化が有って良いと考えているんだ。」
「そうね、少し安心したわ、覚悟していたとは言え慣れないことで。」
「市議会議員としての職責も有るでしょ。」
「そうなのよね、と言っても議員全員が同じ党の党員と言う…、ホントは良くない状態かもだけど、楽なのは間違いないのよね。」
「皆さん色んな視点から市政や国政を考えて下さると話して下さっていたから問題ないでしょ。
 バックには市政研究会のメンバーもいるのだから。
 我が国の国会議員としては名誉職な訳で、国王との茶番を演じることにでもならない限り心配ないかな。」
「その茶番を考えてる人がいるのよ、三郎にも相談に乗って欲しいみたいなことを話してたのだけど。」
「へ~、う~ん…、実際に起こった茶番に基づく再現ドラマとしてキャストに演じて貰おうかな。」
「それって…、茶番は必要なの?」
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バトル-198 [高校生バトル-20]

「次郎兄さん、始めの内はマスコミの誤報も有って勘違いされることも有ったけど、YouTube中心に独立運動の趣旨を説明して来たのは正解だったみたいだね。」
「だな、今ではYouTubeをしっかり見て下ってる方々がマスコミのいい加減な報道に対してすぐクレームを入れてくれる、マスコミサイドはうちのチャンネルを見れば取材の必要もないのに雑だからな。」
「話題にはなるからマスコミが取り上げる、その情報源がYouTubeチャンネルだから、詳しく知りたいと思った人がチャンネルを見てくれる、お陰で視聴回数も登録者数も伸び、登場するキャストのファンが増え、そのファンは僕らの別チャンネルも見てくれると言う好循環が続いて言う事なしだけどね。」
「ああ、下手に安いギャラでテレビに出てたら時間ばかり取られて、こちらのメリットは少なかったと思うよ。
 三郎なら視聴率が取れるだろうが、安いギャラで沢山出てたら軽く見られ、扱いがどうなっていたのか分かったものじゃない。
 戦略的に選んだ各局の番組に一回だけ出演の後、ギャラの提示額を見ながら多忙を理由に依頼の多くを断って来たのは正解だったと思う。
 その結果、出演依頼が親父やお袋に移って来たがギャラの提示額が似た様な立場の人よりは良くなってると聞いたよ。
 勿論ギャラが良くてもいい加減な番組からの依頼は断って行くけどな。」
「ひどいテレビ番組も有るみたいだね、だからうちのYouTubeチャンネルが伸びてるのかも知れないけど。」
「偏向報道に気付き始めた人や番組の質に納得出来ない人達は、テレビとの向き合い方を変えて来てるのかもな。
 我々が選んだ、兎に角多くの情報を隠さずにYouTubeチャンネルで伝えると言う手法を、企業がテレビCMより有効な状態にまで作り上げ始めたら、いよいよテレビは衰退して行くのかも知れないね。」
「そこまでにはまだ時間が掛かりそうだけど。」
「どうかな、うちでは多くのチャンネルを関連チャンネルとして扱い、提供しているコンテンツの数はかなりの数になってるだろ、すでにローカルテレビ局を色々な意味で越えてると言う分析は出ているからな。」
「世界を相手にしてるし、YouTubeからの直接的な収入だけでなく企業からのCM収入が伸びてるものね、英語圏で勝負したい企業からの依頼の伸びは、広告主がCM効果を実感してのものなのでしょ。」
「ああ、それに気付いた海外の企業からもCM依頼が来てる。
 各チャンネルの番組最後にCMコンテンツを見たくなる様な五秒CMを複数入れた後、十五秒間各CMコンテンツへのリンクを表示させているのが効果的みたいなんだ。」
「CMって、CMらしからぬ映像作品としてそれなりの時間と内容のを提供するか、五秒で伝えるのが効果的と言う僕らが出した結論は正解だったと言うことだね。」
「人の興味を引くには五秒で充分、長いのは興味のない人にとって目障りでしか無いが興味を持った人は二十分のCMでも見てくれる、まあ今も興味を持って見たくなる要素の研究は続けてる訳だがな。」
「万が一YouTubeの規約変更とかでYouTubeからの収益が大きく減っても大丈夫な様にしておきたいものね。」
「目標はテレビに取って代わる存在だからな、今の所新番組をスタートさせても問題なく黒字、新チャンネルには若干リスクが有るが各チャンネルとの相乗効果が有る、まともな内容なら大丈夫だろう。」
「今後は英語以外の言語でのチャンネル開設だけどキャストの問題はどう?」
「ああ、それはね…。」
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バトル-199 [高校生バトル-20]

「しばらく前、光たちと散歩してる時にな、お父さんに背負われた二歳ぐらいの男の子が耳慣れない言葉でお父さんに話し掛けるの耳して、まあポルトガル語だったのだけど。
 そしたら一緒に歩いてた五歳ぐらいの女の子が日本語でお母さんに話し掛け始めてね。
 あっ、ハーフの子なんだと思って見てたら、女の子はいきなりポルトガル語になり、どうやら気分で日本語とポルトガル語を使ってるみたいな感じだったんだ。
 こうしてバイリンガルに育って行くんだって、少し感動したよ。」
「へ~、光たちも英語とのバイリンガルを意識してるのでしょ?」
「ああ、それで参考になるかと思い日本人のお母さんに話し掛け、色々教えて貰ったんだ。
 彼女は雅ちゃんの子育て奮闘記を毎回楽しみに見てて三郎の姉だとも話してくれてね、その流れからYouTubeの多言語展開に協力して貰えることになった。
 一応ブラジル人をターゲットにした番組から始めて行く方向で、彼女らの知り合いに収入を増やしたいブラジル人がいると言う事で手伝って貰う事にし、一番難しい初期段階の宣伝にも協力してくれる話になったよ。」
「不法滞在ではないよね?」
「それは大丈夫だと聞いてる、不法滞在の人は目立ちたくないから関わって来ないだろうと。
 むしろ微妙に収入が少ないままだと犯罪に走ってしまいかねなく、それを防ぐことにも繋がると彼女は話していたよ。」
「それなら積極的に進めたいね、準備はどう?」
「ブラジル人と日本人の混成チームが出来つつ有り、ここまで英語チャンネルを伸ばして来たノウハウにブラジル人受けしそうな内容を盛り込み、撮影をスタートさせてる。
 初めに少額ながら前金の形でギャラを支払い契約書を取り交わしたからか、みんな熱心に取り組んでいるそうだよ。」
「登録者数や視聴回数が伸びたら報酬に反映される形にしたの?」
「ああ、うちで公開してる報酬例と同じにしたから納得して貰えてる。
 初期段階が難しいと言うことを強調したら、日本で頑張ってる姿を見せたいからとブラジルに住む家族や友人に宣伝しまくると話してたそうだ。」
「はは、そう言うメリットも有るんだ、でもこれからは日本でなく遠江で頑張ってると思って貰わないとね。」
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バトル-200 [高校生バトル-20]

「他の言語はどうなの?」
「ポルトガル語に取り組むタイミングで外国語大学とコンタクトを取り、そこからの流れで色々検討を始めて貰ってる。
 単に収益を目指すだけでなく、多少赤字でも遠江を国としてして意識してくれそうな国の公用語はチャンネル開設をして行きたいだろ。」
「そうだね、稼げる言語とバランスを取り…、場合によっては英語版に字幕を付けると言う形でも良くない?」
「ああ、それも含めて検討して貰ってる、声優の質に左右される吹き替え版より字幕の方が良いかも知れないからな、ただ、字幕もそれなりに難しさは有るみたいだよ。
 字幕ばかり読んでいては面白くないだろ。」
「そこは内容で勝負だね、面白ければ逆に何度も見て貰うことにならないかな、字幕に注目して一回目、映像重視で二回目とかさ。」
「上手く行けばな、ただ、国民性の違いが有り一つの国でヒットしたからと言って他国でも、とはならないと思っていた方が良いそうだよ。
 ブラジル人の感覚は日系人であっても日本人とは随分違うそうでね、その辺りが外交の難しさで、遠江が国として認識され始めたら我々が気を付けて行かなくてはならないことだな。」
「国民性か、今まで考えたことなかったけど…、ハーフの子や外国人の子がいじめの対象になった話は聞いたことが有るから、チーム妹の子達とも相談してみるよ。」
「チーム妹にハーフの子とか多言語展開を手伝ってくれそうな子はいないのか?」
「ハーフなのか外国人なのか分からない子はいるけど誰もそれを気に掛けていなくてね、日本語だけで育った可能性が有り、言語に関して外見だけでは判断出来ないんだ。」
「そうか、変にお願いするより公募に申し込んでくれた人達にお願いした方が色々と無難そうだな。」
「でも難しそうだね、日本語や英語の場合はそこそこの能力さえ有れば後は演出で何とかなったけど。」
「まあ、失敗した所で大きな損失にはならないが、成功すれば大きな利益に繋がる、そう考えたら大胆に動けるだろ、利益にならなかったとしても我々の仲間を増やせるぐらいの感覚で良くないか?
 仲間がいれば別の展開に繋げて行くことも考えられるだろ。」
「そうだね、ブラジル人の国民性を日本人に伝える様なことも企画してみようか。」
「自称三郎の姉、恵理子さんはブラジル人と日本人の橋渡し役的なことをして行きたいと話してたから、相談してみても良い。」
「うん、まずはブラジルとポルトガル語について調べてみてからかな。」
「はは、ブラジル人はそんなステップなんて考えないかも知れないぞ、慎重になり過ぎず、まずは会って話してみるってどうだ?」
「う~ん、そう言うのも…、でもまあ直ぐに会う訳でもないし、知的好奇心を満たしながらブラジルの人と付き合ってみたくは有るかな。」
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