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バトル-21 [高校生バトル-03]

「真子ちゃん、高校受験を控えて高校生バトルの座談会とか大丈夫なの。」
「大丈夫よ、滑り止めの私立は誰でも受かるレベルなのだから。
 お姉ちゃんが受験した時の成績よりかなり良いのだから本命も余裕なの、三郎くんと春子さんのお蔭ね。」
「名前を書き忘れるとかしないでよ、後は体調管理。」
「うん、気を付ける、でもさ、座談会の話って始めに聞いた時とは随分違って来たよね。」
「だよな、高校生バトルのスタッフさん達、戸惑っていそうだ。」
「三郎くんは次郎さん達の展開をどう考えてるの?」
「良いと思うよ、実際の会社と言うのは良く分かって無いけど、全体的な予算の確保と大学生を動かして人を確保をする提案はバトル事務局にしても嬉しい事だと思うんだ。
 反対する人がいたら僕らで説得する事になるかもだけど。」
「ふふ、説得出来ると考えてるのね。」
「高校生バトルが充実したら、家庭教師や塾講師のバイトが減るのだから新たなバイト先として高校生バトルのスタッフと言うのは良いと思うし、バイト先が限られる地方の大学生でもネット環境が有れば出来るだろ。」
「でも、今の組織とは別の会社を立ち上げてと言う事に抵抗を感じる人がいるのじゃないかしら。」
「いるだろうけど、起業の過程を学ぶ場として公開して行くのだから、大学生高校生の視野を広げて行くという意味では、むしろ積極的に進めたいと思う人が…、高校生バトルのスタッフなら多いと思う。」
「そっか、そうすると一番の問題は新会社の組織になるのかしら。」
「だね、後は今のバトル事務局との調整かな。」
「いきなり一つの組織にしないのは可能性の広がりを考えての事なのよね。」
「今は大人が中心のバトルチーム、そこにサポートの形で学生中心のチームと言う形から始めるのは無難だと思う。」
「二つのチームが良い関係を保てれば良いのだがって、父さんが話してたのだけど。」
「う~ん、やっぱし難しいのかな。」
「父さんは春子さんと私達がカギを握る事になるかも知れないって、高校生の為のプログラムなのだから高校生中学生が動かないとダメだぞって。」
「そうだよな…、バトルの事務局も兄ちゃん達も僕らの声には耳を傾けてくれる、まあ、お姉ちゃんの話を聞けない様な組織なら手伝う気にもならないね。」
「ホントに私達がカギを握るのだとしたら、少しドキドキするわ。」
「僕らも本気で…、真子ちゃんはどう?」
「私は三郎くんや春子さんと一緒なら頑張れるわよ、大輔さんは私達三人を事業展開のシンボル的存在にしたいと話してたでしょ。
 さすがに高校受験に失敗して、高校生バトルで学びながら高等学校卒業程度認定試験に取り組むと言うのは却下だけど。」
「はは、大輔さん的には気軽に高校入試を受けてねってことだよ。」
「うん、分かってるけど、私にだって世間体は有るのよ、世間体の為だけの保険で私立も受けるのだから。」
「まあ許してあげてよ、婚約の話が進んで舞い上がっているのだから。」
「そうだったわね、ねえ、三郎くんは…、ううん何でも無い、今日は数学に付き合ってくれる。」
「うん、一郎兄さんが結婚までの方程式って問題を友香さんと作ってくれてさ。」
「えっ、なにそれ、それって数学の問題なの?」
「中三向けの試作で真子ちゃんとやるまでは見るなと言われていたから良く分からないけど、文章を読み問題を解いて行って欲しいとか。」
「なんか微妙だけどやってみようかな…。」
「では問題を…。

「うっ、何よこれ、数学の問題を解いたら、次は三郎くんとのシチュエーションで正解なのはどちらかって、こんな問題、駄目よね。」
「はは、やり過ぎだよな、で、真子ちゃんの答えはどっち?」
「もう、分かってるくせに。」
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バトル-22 [高校生バトル-03]

「初めまして、高校生バトル事務局の本田聡介です。
 通常はバトルや模擬授業をお届けしています高校生バトルですが、新たな取り組みと申しますか、今後私どもの活動を充実させ拡大して行くに当たり、高校生バトルそのものを見直してみようと言う事で座談会を企画させて頂きました。
 ゲストは中高生の三人、まずは佐藤春子さんから紹介させて頂きます。
 春子さんは高校二年生として自身が積極的に高校生バトルのコンテンツを利用して下さってるだけでなく、中学三年生で高校受験を控えている友人の真子さん、弟の中二、三郎くんの学習を私共の基礎バトルを利用してアシスト、その過程で様々な意見や提案をまとめ、送って下っています。
 春子さん、自己紹介など、よろしいですか?」
「はい、佐藤春子と申します、私は日頃から利用させて頂いてる高校生バトルがより充実し多くの人に活用して頂けたらと考えて来ました。
 そんな中、基礎バトルが始まり、これなら中学三年生の高校受験にも生かせると感じまして、同級生の妹、田中真子に提案したのです。」
「田中真子です、実は春子さんに誘って頂くまで学習はさぼりがちで成績も芳しく有りませんでした。
 でも、週に三回、春子さんのアドバイスを受けながら学習する内に学習が楽しくなり、気が付いたら成績も上がりまして、高校生バトルと春子さんに感謝しています。
 それを手伝ってくれたのが三郎くんです。」
「佐藤三郎です、真子さんとの学習バトルを始める前から姉にはアドバイスを貰っていたのですが、真子さんと基礎バトルに取り組むようになってからは、バトルが面白かったり、解説の先生方の話が分かり易かったりで、学校で学習してるよりもかなり先の内容に進む様になりました。
 姉が高校生バトル事務局に提案をさせて頂いてる縁でベータ版にも多く触れさせて頂きまして、それはまた別の意味で楽しいです。
 今日は日頃お世話になってる先生方ともお話しさせて頂けるという事で楽しみにしています。」
「有難う御座います、先生方も三郎くんからの提案をしっかり受け止め考えて下さっていますからね。」
「まずは、真子さん達がどの様な感じで学習しているのか、VTRを見て頂きましょう…。」

「あらっ、私が負けたバトルでしたか…。」
「真子さん、三郎くんの実力を皆さんに分かって頂く為ですので許して下さい。」
「ふふ、学年は一つ下でも、誕生日は三か月しか違わないのですよ。」

「バトルが終わった後は、解けなかった問題を教え合ったりしてるのですね、なんか楽しそうだなぁ~。」
「勿論楽しいですよ、一人で学習してたら嫌になってしまいかねません、二人で学習していても話がそれてしまう人と一緒ではマイナスにしかなりませんが、三郎くんとだと丁度良いのです。
 誕生日が三か月しか違わなくても学校の学習進度には一年分の差が有ります、それでも私に合わせてくれていますので。」
「三郎くんは随分予習をしてるって事かな?」
「そうです、でも、うちでは兄や姉もして来た事ですから。」
「皆さん優秀なのですね。」
「父母が楽しく学習と向き合える環境を作ってくれ、兄達がそれに応えていましたので自然と、姉は自分の学習に取り組みながら、僕の学習にも気を配ってくれます。」
「羨ましいな~、自分にも、こんな綺麗で優しそうなお姉さんがいたら、もう少し上の大学に行ってたかも。」
「はは、でも、姉は高学歴に拘ってないのですよ。
 何の為に学習するのか、将来自分の力を活かせるかどうかが重要で、大学に合格するためだけの学習だったら意味は無いと。」
「春子さんは大学を目指しているのですよね。」
「はい、私は文筆業に憧れていますので、その為の糧として、どんなテーマにも対応出来る様、どの教科にも真面目に取り組んでいますが、無理をしてまで有名大学卒業の肩書を得ようとは思っていません。
 自分を高める気持ちは有りますが地元の大学で充分です。」
「肩書に頼るのではなく実力で勝負ということでしょうか?」
「そうですね、大学卒業後も充実した人生を送る事が出来ればと考えています。」
「その為の学習と?」
「はい。」
「それでは、ここから春子さん達が提案して下さった事を紹介させて頂きます。
 まずは…」
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バトル-23 [高校生バトル-03]

「真子ちゃん、座談会の続きと言うか、高校生バトルサポートカンパニーを紹介する番組の撮影が有るのだけど、どうする?」
「どうするって?」
「三郎は出演するのだけど、真子ちゃんは私立高校の入試が有るでしょ。」
「私立なんて家から一番近いと言う理由だけで選び余程の事が無い限り通う事は有りません、問題無いですよ。
 でも、この間収録したのはまだ公開されて無いですよね。」
「収録が予定以上に長引いたから編集に手間取っていて二本か三本に分ける話も、まあ映像のプロでは無いのだから仕方ないわ。
 でも、だからこそ高校生バトルサポートカンパニーが必要だと兄さん達が働きかけ、編集作業を手伝いながら、サポートカンパニーをアピールする企画を立ち上げたのよ。」
「それは知りませんでした、連絡がなくて…。」
「高校受験を控えた人に対して自主規制をするとか言ってたわね。」
「一郎さん達は大学受験の前でも自然体だったと聞きました、私だって、体調を崩さず試験で名前を書き忘れるとかさえしなければ大丈夫ですのでカンパニーの一員として普通に動きます、私だけ仲間外れなんて嫌ですよ、高校生バトルサポートカンパニーがいよいよ動き出すと言うのに。」
「じゃあお願いね、今度は大学生が中心になるから準備は簡単、衣装は今回も麻衣さんが用意してくれるわ。」
「麻衣さんのセンス良いです、前回は三人でしたが今度はもっと大勢になるのですよね、全員のコーディネートをして下さるのですか?」
「ええ、別でユニフォームのデザインを考えながら、身近な人たちを巻き込んで高校生バトルのグッズ制作を始めるそうなの。」
「今の事務局が考えていなかった事ですね。
 グッズ販売によって活動を充実させる、出来ればその製造過程も学生の実習にして行く。
 三郎くんの提案が採用されての実現だから、なんか自慢したくなっちゃうな~。」
「ユニフォームとか出来たらモデルとして着用して欲しいと、麻衣さんはね、真子ちゃんと三郎が着ている姿をイメージしながらデザインしているのよ。」
「うわっ、完成が楽しみです、ユニフォームの販売は…、そうですね、まずは三郎くんを狙ってる奴らに売りつけましょう。
 三郎くんとお揃いだよって言えば簡単に売れます。」
「三郎を狙ってるって、真子ちゃんは大丈夫なの?」
「私が卒業したら学校では会えなくなる、そこを狙っていそうなのですが、高校へ進学しても三郎くんは学習を続けてくれます。
 三郎くんに見捨てられない様に頑張るつもりで…、多少の障害を乗り越えてこそ二人の絆が深まるのですよ。」
「ふふ、真子ちゃんのファンはどうなの?」
「さあ、居ないこともないですが眼中に有りませんので良く分かりません。
 それより、グッズが売れれば高校生バトルのサイトが更に充実して行くのですよね。」
「ええ、真子ちゃんはシンボル的存在になるのだから、陽子みたいにはならないでよ。」
「姉は…、ちょっとやばいですよね、食欲に勝てないのなら運動すれば良いと思うのだけど、体が重くなって運動する気にならないとかで、完全に悪循環。
 健康の為に、目指せ適正体重バトルとかを企画して参加させましょうか。」
「そうね、陽子は早めに始めないと大変かもだけど…。」
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バトル-24 [高校生バトル-03]

「次郎兄さん、もう春休みなの?」
「ああ、春休みを利用して高校生バトルサポートカンパニーの形を一気に整えるからな。
 で、三郎、次郎兄ちゃんから次郎兄さんに変更か?」
「流石に人前で次郎兄ちゃんは駄目でしょ、これからは次郎兄さんと呼ぶことに春子姉さんと決めたんだ。」
「そうだな、俺も人前で三郎をどう呼ぶか考えてみるよ。
 でさ、高校生音楽バトルの概要がまとまって来たから見てくれるか?」
「うん…、始めの案通りYouTubeにアップした作品で競うんだね。」
「その方が参加し易いし、著作権関係も楽だからな。」
「YouTubeにアップする場合の著作権ってどうなってるの?」
「JASRACが管理している楽曲なら誰が作った曲でも、完全に自分達の演奏と言う形で有れば問題ない、YouTubeはJASRACと許諾契約を締結しているからね。
 他人が制作したカラオケや演奏を使うのはNGだけど、それは高校生音楽バトルの規約でもNGにしてある、企画のスタートに当たってはYouTubeサイドに確認を取って間違いの無い様にして行くから安心して良いよ。」
「それって、お金の流れとかは?」
「YouTubeが得ている広告収入からJASRACへ支払われるのだろう、広告を付けてないチャンネルでも百万再生を越すと広告が付くみたいで、そこから著作権料が支払われているという説が有るんだ。」
「説?」
「まあ、YouTubeサイドに確認を取る時、ついでに聞いてみるよ。」
「高校生バトルサポートカンパニーとしては直接YouTubeに登録とかはしないのでしょ。」
「ああ、参加作品のリンクを付けて行くだけだからな、でも、視聴回数による順位付けはスマートにしたいからYouTubeサイドに協力をお願いしてみるつもりなんだ。
 今は技術面でこちらのレベルを示せる様にと、その道のプロを目指している連中が準備してるよ。」
「そっか、あっ、参加条件に高校生バトルを利用しての学習というのが有るけど、そっちも簡単に確認出来る様にするんだよね。」
「勿論さ、高校生バトルのコンテンツを学習に活かしていると証明出来た人がエントリー可能、それがややこしいと参加者しにくくなるだろ。」
「その辺りのバランスが微妙だね。」
「確かにそうなのだが、逆に部活も学習も頑張ってるという、合唱部とか軽音部、吹奏楽部とかは乗ってくれると思うんだ、顧問の先生を含めてね。」
「学習には熱心でないけどバンドを組んでいるという人達にも参加して欲しいけどな。」
「まあ、それは様子を見ながらだ、あくまでも学習の高校生バトルがメイン、盛り上がれば嫌々でも学習に取り組んでエントリーという連中が出て来るだろう。
 学習の成果は条件にしていないのだから、彼らなりに…、やった振りをするだけでも、その過程がプラスなれば良い、事務局の人達はそんな話をしてくれたよ。」
「心の広い人達だからね。」
「こちらとしては、学習バトルなどを上手に活用してくれている人達を依怙贔屓すると明言し、高校生バトルの上手な使い方の一例として紹介して行くが、演奏に関しては敢えて触れず、音楽バトルに直接的な影響を与えない様にする。」
「微妙に公平なのかな。」
「学習バトルのプロフィールで自分の演奏動画を紹介出来る様にするから、頑張った人が報われるだろ。」
「う~ん、学習バトルで目立つのはかなり難しいと思うよ。」


参考までに
JASRAC 動画投稿(共有)サイトでの音楽利用
https://www.jasrac.or.jp/info/network/pickup/movie.html
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バトル-25 [高校生バトル-03]

「春子、高校生音楽バトルのサンプルはどう?」
「真子ちゃんが来る度に十五分ずつぐらい練習、彼女の入試が終わったら仕上げて収録するわ。」
「学習の妨げにはなってないよな。」
「問題ないわよ、メリハリを考えて取り組んでるからね、それに、元々私達の高校は偏差値が高い訳でも無いでしょ。
 次郎兄さんだって入試の前日、麻衣さんと遊びに行ってたじゃない。」
「まあな、中学を卒業すると毎日は会えなくなると思っていたし、試験だからと言って特別な学習はしなかった、春子もだろ。」
「ええ、高校入学後の内容に取り組んでたものね。
 ねえ、サンプルエントリーとして、私達のバトル実績とかはまとめて有るけど、ホントの参加者がエントリーする時、その人達の実績は簡単に登録出来るの?」
「システム的には問題ない、ただ、公開する個人データの範囲はまだ検討中で、サンプルを見て貰って意見を聞きたいって感じなんだ。」
「システムに問題がなければ安心かな。
 ねえ、サンプルのプロフィール欄に、三郎と真子ちゃんは付き合ってます、とかも掲載するの?」
「それは、敢えて出さずに想像して貰った方が良いだろう。
 まあ、誰がどう見たってカップルだけどな。」
「そっか…、私は結婚を前提としてお付き合いさせて頂いてる彼氏がいますって出しておこうかと思うのだけど。」
「良いと思うよ、アイドル活動をする訳では無いのだから。
 三郎たちは女の子たちが憧れるカップルと言う感じで展開して行こう思ってるんだ。」
「ふふ、サンプルだから上手過ぎない方が良いと思ってたけど、二人のデュエットはなかなかのものなの、サンプルが上位に入賞しても良いかしら?」
「勿論さ、間奏とかで春子のピアノも目立っておけよ、上手なのだから。」
「素人レベルではね、えっと、YouTubeの方はチャンネルを開設し演奏動画をアップしたら、音楽バトルにエントリー申請、その時に私達三人の、高校生バトルでの実績やどう活用して来たかをプロフィール欄で閲覧出来る状態にすれば良いのよね。」
「ああ、一応申請時には視聴回数千回未満を条件にしているから、それもクリアしてくれな。
 春子たちは学校でも人気者だろ、視聴回数が直ぐに一万回を越えても不思議ではないぞ。」
「気を付けるわ、視聴回数だから一人で十回と言うことも有るのでしょ。
 座談会とかを通して知名度が上がってしまい、弟に会わせて欲しいと隣のクラスの子からも言われてね。」
「三郎は昔から可愛がられてたよな、春子もだけど。」
「ふふ、私は兄さん達のガードが堅かったから。」
「当たり前だろ、変な男を近づけさせる訳には行かなかった、一番気にしてたのは大輔だったけど。」
「ホントは彼氏彼女のいない子をシンボルにしたかったのでしょ。」
「いや、それだとアイドルと勘違いする奴が出て来そうだから避けた方が良いと思ったんだ。
 高校生バトルの主役は参加者全員だからな。
 三郎は一つの…、アイコン的存在として…、なあ三郎ってまた身長が伸びてないか?」
「そうなのよ~、私が見下ろされるぐらいになってしまいそうだわ。」
「末っ子が伸び伸びと成長して兄弟の中で一番背が高くなる、それもまた良し、だな。」
「会社での地位が一番上で…、社に関わる人達が三郎を尊重してくれたら強い組織が出来そうな気がしているのだけど。」
「ああ、俺もそう思っている、協力してくれる大学生の中にも三郎のファンがいてね、三郎のポスターとか作ったら売れるそうだ。」
「作るの?」
「サンプル的に作って売ってみる案は出てる、みんなの弟ってのが取り敢えずのキャッチだそうだ。」
「ふふ、大人になっても私達の弟なのよね。」
「ああ、アイドル活動をする訳ではないから続けないが、もしファンがファンで有り続けたらどうなると思う?」
「あっ、その人達にとってもずっと弟なんだ、そう言えばスターってお歳を召されてもファンはいるのよね。」
「三郎が今の優しさを失わないでいてくれたらと思うよ。」
「そうね、私達がお爺さんお婆さんになっても仲良くしていたいわね、私達のお爺ちゃんお婆ちゃん達みたいに。」
「うちの家訓は家族皆仲良くだからな。」
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バトル-26 [高校生バトル-03]

「春子、サンプル演奏は音楽バトルの対象外にしないとマズくなってしまったな。」
「そうね、サンプルなのに視聴数が伸び過ぎてしまって一般参加者と同列には置けないものね、でも本番スタートに合わせて新作でエントリーなら問題ないでしょ。」
「う~ん、すでにサンプル演奏で宣伝済だからな、チャンネル登録者数も伸びてるし、次回作を望むコメントも多く寄せられている…、四位以下だったら賞の対象としておこうか。」
「それで良いわ、高校生バトルサポートカンパニーの資金源にしたいし、真子ちゃんも高校が決まり三郎とのデュエットに力を入れたいって、幾つエントリーしても良いのでしょ。」
「ああ、何か企画が有るのか?」
「うん、ただ歌を披露するだけでなく、その歌に関連して歴史とかを紹介して行こうと思うの。
 音楽や社会の先生が乗って下さって選曲中でね、編曲もお願いして有るのよ。」
「それは良いね、高校生バトルの趣旨にも合ってる。
 一般参加者が真似してくれたら面白くなりそうだな。
 高校生向けに音楽史を学べる形にして行く事も考えてみようか。」
「そうね、音楽の先生とも相談してみるわ。
 トークの方は次郎兄さんが三郎達にアドバイスしてね。」
「構わないが春子は話さないのか?」
「私は台本を書いたり裏方をしながら三郎達の才能を伸ばして行きたいと考えてるの。」
「分かった、必要なら大学生のスタッフを増やすから希望を出してくれよ。」
「うん、今度は背景とかにも拘りたいかな。」
「そうだな、気合を入れたプロモーションビデオみたく仕上げてみるか。
 う~ん、歌だけでまずアップ、歌と解説でアップとすれば更新回数を増やせる、なあチームを組んで毎日更新を目指せないか?」
「そうね…、合唱部や吹奏楽部にはそれぞれでチャンネルを立ち上げて貰おうと思ってたけど、私達のチャンネルからエントリーして貰えば良いのよね。
 春休み中に企画をまとめ、各部の部長や先生方とも相談してみるわ。」
「じゃあ、こっちは撮影環境の充実を考える様に指示を出しておくよ。
 質の高い作品がエントリーされると他への刺激にもなるからな。」
「予算は大丈夫なの?」
「大輔の親父さんからは、必要な先行投資をケチるな、と言われてる…。
 親父さんなら春子の為にスタジオぐらい簡単に…、地元の活性化にも繋がる事だから大輔と相談してみるよ。」
「スタジオか…、私達が使わない時間帯は老人会にでも使って貰う?」
「老人会?」
「趣味の演奏とかをYouTubeにアップしましょうとそそのかしてのスタジオ利用料とか、今時のお年寄りは自分でYouTubeにアップしそうだけど、その手伝いもして…、高校生バトルサポートカンパニーとしての収入源は増やしたいでしょ。」
「人件費との兼ね合いが難しいが、地域の活性化という側面も有るという事だよな。
 サポートカンパニーの本拠地はここになるのだから考えてみるよ。」
「四月からのリモートワークは大丈夫?」
「ああ、基本的な組織はかなり出来た、今だって直接会って話してる人は僅かだからな、実際に動き始めてみて、本社を東京に置く必要はないと、親父さんの言ってた事が実感出来たよ。
 文系なら大学だって通わなくても単位を取る形に出来そうだな。」
「工学部でも科目によってはオンライン講義に出来るのでしょ。」
「そう言う取り組みも進み始めてはいるが、まだまだ。
 高校生バトルの取り組みが拡大して行けば色々な価値観が変わって行くのだろうけど、大都市圏へ行かなくても高学歴が得られるシステムは様々な利権が絡んで難しそうだな。」
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バトル-27 [高校生バトル-03]

「春子さん、新高校一年生を対象としたバトル、参加者は少なかったです。」
「まだ認知度が低いのね、真子ちゃんはトライしてどうだった?」
「総合で七百位ぐらいでした、三千人ほどの挑戦でしたが取り組んでいる人は偏差値高めの人が多いと感じてます。」
「三郎は?」
「今回は対象外という事で順位は有りませんが私より高得点で、少し悔しい様な嬉しい様な…、でも頼もしい彼で嬉しいかな。」
「これからの目標は考えたの?」
「高校生生活を楽しむ、学習には無理の無い範囲で真面目に取り組みますが、三郎くんとの歌とか…、高校の合唱部はどんな感じなのですか?」
「上手い人もいるけどコンクールで上位を狙う様な部ではないわ、だから私の企みに乗ってくれるのだけどね。」
「企みですか?」
「ええ、大輔さんの大学からも応援を呼んでね、音楽バトルにエントリーしない動画も私達のチャンネルにアップして行くつもりなの。
 出来れば音楽バトル参加者とも協力し合って、音楽史やその曲が作られた時代背景を解説して歴史を語ってみたりとか。
 真子ちゃんのソプラノに三郎のテナー、合唱部部長のアルトと大学生のベースって言うのを試して、
まずは四人を核にしてチャンネルを充実させながら、大学生抜きのパターンで音楽バトルにどんどんエントリーして行きたいの。」
「大学生は駄目なのですか?」
「今の参加資格は高校生バトルを利用している中高生で二十歳未満だからね、参加資格の見直しは、エントリー状況やバトルの結果、参加者の意見を聞きながらになるのかな。」
「エントリー開始からの流れは予告通りですか?」
「ええ、エントリー期間は一ヵ月間、そこから投票を始め一か月後に投票締め切り。
 第一回のエントリー締め切りから一週間後に第二回目のエントリーを開始する事になるわ。」
「ずっと続いて行くと良いですね。」
「ええ、大きいコンクールと違ってエントリーし易いし、こういうバトルがないとYouTubeにアップしても視聴数が伸びにくいでしょ。」
「ですよね~、三郎くんとのデュエットだって高校生音楽バトルのサンプルとしてアップされたから、物凄い視聴回数になったけど、普通だったら自分達で宣伝しても大した事は無かったと思います。」
「だから、賞品が無くても宣伝の為にエントリーしたくなる、と言うのが次郎兄さんの考えなのだったのだけど。」
「サンプル動画がヒットして証明されましたね。」
「SNS中心に音楽バトルの宣伝で使われて私達は一躍有名人、特に三郎はイケメン中学生として…、真子ちゃんを嫉む書き込みも有るけど大丈夫?」
「大丈夫ですよ、自分では見てなくて、父が私にとって嬉しいのだけピックアップして見せてくれるのです、今の所、法的処置を考えなくてはならない様な書き込みは無いと聞いています。」
「お父さまは三郎との事、どう考えて見えるのかしら?」
「ふふ、成人したら一緒に酒を酌み交わしたいと話してますよ、きちんと挨拶に来てくれた男の子に感動したとかで、多少の浮気を許してでも振られない様に頑張れと言われました。」
「浮気か~、今の所は無さそうね、注目を集めてる事は理解してるみたいだけど、あまり気にしてなくて、高校生バトルサポートカンパニーの会長と言う立場に有るという事はかなり真面目に受け止めていて、行動に気を付けると話してたわ。」
「ええ、外で気を使う分、私と二人の時はリラックスして貰おうと思ってます。」
「お願いね、みんなの弟、知的な美少年、そのポスターとかのグッズ販売を匂わせただけで、欲しいと言う声が沢山出て来たでしょ。」
「私達のもついでに作るという話しは微妙です。」
「私達の事を、普通に可愛い、普通に美人って誰が言い始めたのかしらね、良い評価なのだろうけど、普通って…。」
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バトル-28 [高校生バトル-03]

「三郎、真子ちゃんが高校生になって学習はどう?」
「姉さんが高一の夏休みまでに進みそうだと教えてくれた範囲を確認してるよ、まだ授業が進んでないから予習を軽くという感じだね。」
「数学は一人で先に進んでるの?」
「うん、なんとか中二の内に高二の内容までクリアしたいかな。」
「三郎なら余裕でしょ。」
「数学バトルで上位に入ってインパクトを与えたいと思ったのだけど、この前の新高校一年生を対象したバトルでは十二位の人と得点が同じ、まだ足りてないんだ。」
「あれは各地の有名進学校に入学した人の挑戦が多かったみたいよ、だから十二位でも上出来、一学年上のエリート相手なのだからね。」
「そっか、それでもインパクトの有る結果を出したかったな。」
「十二位でも充分…、そうね、非公式記録だけど高校生バトルの事務局が証明してくれたら、音楽バトルのプロフィールに加えられるかも、交渉してみる価値は有るわ、名もない公立中学の三年生に負けて発奮する人もいるでしょ、数学以外はどうだったの?」
「英語が駄目だった。」
「英語か~、中二までの英語は全く問題なくても中三の英語には時間を掛けて来なかったものね、真子ちゃんが得意だった事もあって。
 でも、英語なんてテストの点より使えるかどうかが問題だと思うの。
 そうだ、音楽バトルにエントリーする曲、これからは英語の曲を意識して貰おうか。」
「使う機会…、そうだよね、英語で話すとして、そこはまだ学習してませんなんて通用しない。
 下手でも、文法的に間違ってても問題ないから使いなさいと言われた事が有るのだけど、実際に使うことなんて今まで無かったな。」
「英語を話す人との付き合いが無いものね、これから真子ちゃんと三人の時に英語で話す時間を作りましょうか。」
「う~ん、試してみるのは有りかな、姉さんは英語、どうなの?」
「教科としての英語は得意だけど、使う機会が少ないのは三郎と同じ…、でも…、オンラインなら使う機会を増やせるのかな…、次郎兄さんとも相談してみるわ。」
「英会話と英語バトルとは違うのでしょ。
 英語バトルで好成績を収めても、英語で話しかけられて全く応える事が出来なかったらどう?」
「そうね、文章なら理解出来ると言っても、まずは筆談をお願いしたいと伝えられなかったら始まらないわね。」
「自分が実際に英語で人と会話するなんて想像すらしてなかったよ、授業以外では。」
「漠然と将来役に立つのかも知れないというレベルで学習に取り組んでいるのよね。
 微分なんて、宝くじで高額賞金の当たる確率が限りなくゼロに近い事を理解するぐらいでしか役に立たないと大輔さんの友達が話してたけど。」
「本当は微分や積分も色んな分野で活用されてるのでしょ、高校生バトルの先生が解説してたよ。」
「ふふ、もう微分積分にまでトライしてるんだ。」
「ちょっとだけね、でも、高校生バトルの先生方は学習している内容が実社会でどう活かされているかまで教えてくれるから、面白いというか自分の学習してる事が難しくても無駄な事ではないと感じさせてくれる、その辺りが中学の先生との差かな。」
「三郎にそれを受け止める能力が有るという事も大きいと思うわよ。」
「どう、三郎の将来に於ける英語の必要度は高くなりそう?」
「まだ分かんないよ、でも…、英語バトルは使う事より試験対策的な問題が多くない?
 上のレベルは分からないけど。」
「そうね、大学入試を意識して入試の為の英語という意味合いが強いかも。
 高校生バトルの流れ的に仕方の無いのだろうけど。」
「英語の歌で音楽バトルにエントリーするのなら、曲紹介も英語にしてみようか、僕たちのたどたどしい英語に対して、どんな反応が有るのか知りたい気もする。」
「下手で当たり前なのだから…、続けて行く内に上達して行けば良いのよね、台本を読んでますってレベルから徐々に上げて行けば、ふふ、弟の成長を楽しんでくれる人もいるでしょう。
 う~ん、スピーチコンテストとかも考えられないかな。」
「コンテストか…、音楽バトルと同じ様な形式でも良いよね…、課題に対して五分以内でとか、自由なテーマでとか…。」
「テーマは硬くないのが良いと思うわ、公的なのだと真面目な内容ばかりになっていそう、聞き手が楽しめた方が良いでしょ。」
「英語のスピーチだけでなく、日本語でも、そうだなトークコンテストも有りじゃない?」
「日本語で伝える力も大切だものね。
 まとめて次郎兄さんに投げかけてみるわ。
 英語と日本語で台本を書いてみるけど、三郎も余裕が有ったら挑戦してみてよ。」
「うん、文章や言葉で人に自分の考えを伝える能力の重要性は最近強く感じてるからね。」
「不特定多数に向けての発信だと難しさも有るのよね、その前に真子ちゃんとは上手くコミュニケーション取れてるの?」
「真子ちゃんとのコミュニケーションに不安を生じたら、正直に話し合って行き違いが起こらない様にした方が良いって、一郎兄さんに教えられた事を実践してるよ、真子ちゃんも理解してくれて、うちと真子ちゃんちとの違いとか話し合ってる。」
「真子ちゃんに対すつ気持ちは変わってない?」
「うん、ただ好きと言うのではなくて、安心して付き合える様になって来たと思うよ。」
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バトル-29 [高校生バトル-03]

「三郎くん、高校生バトルサポートカンパニーは活動の幅を広げるのね。」
「うん、最初から案としては有ったのだけど後回しになってた。
 今は教育バトルの問題制作とかに大学生が絡み始めて内容が充実しつつ有るし、音楽バトルにトライする人が目標人数に到達しそうで、英語スピーチコンテストなら音楽バトルと同じ形で出来そうだとなってね。」
「音楽バトルと同じようにYouTubeを使うとして、音楽バトル程の視聴数は見込めないと思うのだけど。」
「広告収入に拘る人ばかりではないし、英語スピーチは上位を中心にまとめ、英語の補助教材にして行く案が出てるんだ、英語学習は色々な形で英語に触れる事が大切だろ、解説付きで上位者のYouTube動画を紹介して行けば高校生だけで無く英語学習をしてる人達の参考になる、意外と視聴数が伸びるかも知れないよ。
 日本語のスピーチで視聴回数を上げるのは難しそうだけど、上位者のを利用してトーク技術の向上を考える企画を検討していてね、テーマは大人受けしそうな堅いものだけにせず、柔らかいものも半分ぐらい用意するから、目立ちたい人の参加が有ると思うんだ。」
「お堅い話ばかりでは、投票するする人も少ないでしょうね。
 でも、多ければ良いと言う訳でもないのかな。」
「確かにそうなのだけど、高校生バトルサポートカンパニーとしては数が力なんだ、スポンサーを確保して行く為にはね。」
「そっか営利企業だと甘くは無いのか。」
「まあ、音楽バトルは音楽関係のスポンサーが増えつつ有って、一流ミュージシャンとのタイアップ企画が実現するかも知れないし、現時点で最高点の人にはプロデビューの話が来ているそうだよ。
 英語スピーチコンテストも形を工夫すれば英会話教室とかのスポンサーを獲得出来ると考えているんだ。」
「どんな工夫?」
「スピーチというより対話形式を推奨するとか、中学卒業程度で理解出来るレベル指定からランクを整理してコンテストに参加して貰うとかね。」
「そっか、一人で話すとどうしても堅い感じになってしまうし、レベルが分かって入れば視聴する側としても動画を選び易いのかな。」
「と、言う事で、春子姉さんが英会話のサンプル、その台本を書いていて、僕ら三人での会話を録画する方向なんだけど良いかな。」
「ふふ、断れないでしょ。」
「真子ちゃんには断る権利が有る。」
「断ったら、違う女の子を入れるのでしょ、その座を誰かに譲る気は無いわよ。
 四月から三人で始めた英会話タイムの延長と考えれば良いのでしょ。」
「まあね、思った事を気軽に話すには単語を知らなさ過ぎる事が分かったから、僕は台本が頼りだけど。」
「録画したら英語の先生とかに見て貰って修正してから公開なのよね?」
「うん、大輔さんの友達が録画の時にチェックしてくれる予定、でもサンプルとしては少し下手な方が良いと言われてね、継続的に公開して行って上達ぶりを見てる人に感じて貰うのも有りと言うことで。」
「それなら少し安心かな、ねえ、三郎くんは、その人以外にも良く知らない大学生と直接話す事が有るのでしょ、そんな時に難しい話は出て来ないの?」
「その辺りは、次郎兄さんが指示を出していて、僕には分かり易く経済の専門用語とかを使わずに報告、もしくは専門用語を説明しながら報告する事になっていてね、それは大学生スタッフにとっても内容を深めたり専門用語を見直したりとプラスになるそうなんだ。
 兄さんは相手に伝える能力と言う事を重視しているからね。」
「それって相手に対する思いやりの心を伸ばす事にもなりそうだわ。
 親戚の叔父さんには、私の理解を無視して一方的に話して来る人がいるのよ、難しい言葉を入れて話をする人が偉いとでも思ってるみたいで。」
「はは、少し難しい話でも中学生に伝えられる様になるのが次郎兄さんの個人的な目標なんだ。」
「う~ん、叔父さんとはレベルが違うと言う事なのね。」
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バトル-30 [高校生バトル-03]

「春子さん、英会話コンテストがスタートしますが、今まで高校生バトルの事務局と高校生バトルサポートカンパニーの関係に問題は起きて無いのですか?
 進めている事が違うので心配なのですが。」
「大丈夫よ、高校生バトル関係の先生にもコンテストを手伝って頂くのだけど、基本的に大学入試に向けての内容をメインとした事務局、大学入試に対して直接的な関連の薄い内容をサポートカンパニーが主催という形にしてるからね、英会話は大学入学後や就職を意識してパワーアップして行く予定なの。」
「そういう分担でしたか、音楽バトルも音大希望者ぐらいしか入試に関係しませんものね。」
「そういう事、まあ、大学生から音楽バトルに参加したいという声が多く届いていて、大学生以上のバトルも展開して行く話が出てるのだけど。」
「音楽を仕事にしたいと言う人もいるのでしょうね。」
「だと思うわ。」
「でも、録画の環境とかで差が出ますよね、演奏の実力だけではなく。」
「そこは、自分達でマネジメント出来なきゃダメなの。
 本気だったら努力して映像作品の質を上げなきゃ。
 私達の演奏だってクオリティの高さが評価されて再生回数を伸ばしているのだから。」
「視聴回数が伸びない低画質で音の悪い作品とは、本気度の差なのですか…。」
「お金が無いからと妥協するのか、頑張ってお金を稼いだり支援を受けたりするのか。
 大輔さんのお父さまは三郎と真子ちゃんの歌を聴いた上で支援して下さっているのだけど、そこに向けては結構大勢の人が協力して下さったのよ。
 でも、真子ちゃんに実力が無かったら誰も応援してくれ無かっただろうし、次郎兄さん中心に協力要請してなかったら、人は動かなかったでしょうね。」
「そう言ったこともバトルの一部と言う事ですか?」
「ええ、得票数や視聴回数は宣伝を頑張らないと伸びないでしょ。
 エントリー作品のチャンネルにメイキング映像をアップしたり、SNSで情報拡散したりとか。」
「私は主催者側と言う立場になってしまいましたので何もしていませんが、視聴回数の伸びはスタッフの方々が動いて下さった結果なのですね。」
「ええ、それでね、英会話コンテストスタートに合わせて私達の英語チャンネルをスタートさせようと考えているの。」
「英語チャンネルですか?」
「私達の自己紹介に始まり、高校生バトルの紹介や英語での歌をアップ、出演者は増やして行くから真子ちゃんの負担にならない様にして、毎日更新を目指そうとね。」
「全部英語で?」
「ええ、国内向けに宣伝はするけど、メインターゲットは海外の大学生ぐらいになるのかな。」
「海外の人に見て貰えますか?
「初めの内は少ないでしょう、でも、高校生バトルサポートカンパニーには多くの大学生が興味を示してくれてる、中には留学する人や留学生に知り合いのいる人も。
 留学生達が海外で出会った人に高校生バトルという日本の取り組みを紹介してくれれば、それなりの視聴数が見込めると思うの。
 英語圏の広さを考えたら日本人だけを対象にするより可能性が広がるでしょ。」
「海外の人達が私達の英会話や歌に対してどんな評価を下すのか、少し不安です。」
「初めの内は低評価で構わない、ただ意外な国からの視聴者が増えるかも知れないし。
 今まででも英語の歌に対する英文のコメントも有ったでしょ。
 日本らしさを出しつつ内容を充実させて行けば良いと思うのよ。」
「そうですよね、始めから上手で有る必要はない、でも、ちっとも成長出来なかったら恥ずかしいです。」
「それが、上昇志向に繋がるのよね。
 真子ちゃんが良ければ次郎兄さんにも提案して行くのだけど、どうかな?」
「勿論やりますよ、でも、海外の人に私達はどう映るのでしょう…。」
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