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社長-09 [安藤優-05]

翌日。

「お館さま、中学の坂本絵里さまから連絡が有りまして、ご両親も賛成して下さったそうです。」
「祥子さんは、お館さまか…、何か意図した形とずいぶん違ってしまったな。」
「えっ、良いじゃないですか、そのまま和服をお召頂けると嬉しいのですが。」
「和服か…、それは検討してみるよ、で、絵里のお宅へはご挨拶に伺うからスケジュールを調整して貰って下さい。
共有フォルダに、中学生の考えを取り入れたデザインで有る事をアピールして売り出していく戦略をまとめておきましたので検討して下さい、高校でも同様のプロジェクトを始めますが、これは来週以降に美術部の知り合いと相談して来ます、担当者が決まったら教えて下さい。」
「分かりました、でも絵里さまのお宅訪問は何か意図が有るのですか?」
「あの子は中三だけどリーダーシップが有って頭も悪くないんだ、将来的にうち関係で働いて貰う可能性を考えていてね。」
「十年後ぐらいですか…、それより、可愛いんですか?」
「まあ、普通でしょ。」
「密かに思いを寄せてるとか。」
「うちのお姉さま方はどうしてもそっちの方向に持って行きたいのですね、まあ今は友達ですよ、先の事は分かりませんが。」
「恋愛禁止じゃ有りませんからね、アイドルじゃないから…、でもアイドルみたいなお立場かしら。」
「そうか、アイドルになれば、その手の話は減るのかな。」
「とんでもありませんわ、ちょっと女の子と話しただけで大変なスクープになりますわよ。」
「社内ではそうなるのか。」
「いえ、これは真面目な話なんですが、少年社長の日常を追ってる雑誌社関係がいる様です、お館さまを追った所で悪い話は出て来ないと思いますが、ひどい所は話をでっち上げますのでお気を付け下さい。」
「そうか…、うまく利用出来ないかな…、何か分かったら教えて下さい。」
「はい、かしこまりました。」
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