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神沢祐樹-92 [高校生会議2-18]

「神沢社長、会場は盛り上がってますね、柿川フレンズのアカペラコーラスもトークと上手くかみ合っています。」
「ですね、セミプロと言っても結構経験豊富な方々なのですよ、ただ、トークのネタはちょっと…。」
「社長の伝説、良いじゃ有りませんか、お客様方は社長の事を知りたくて仕方ないのですから大正解ですよ。」
「う~ん、先ほどの質問コーナーにもまいりましたが、絵美は少し暴走気味でしたよね。」
「お嬢さまの本心なのでしょう、素直で正直な人は好かれます。」
「そうですか…、それで、お客様の中にご挨拶をしておくべき方とかはおられますか?」
「ええ、いずれお願いする事に成ると思いますが今日は大丈夫です、大勢来ておられますので特別扱いは避けたいです。
直ぐに何人かの方が動いて下さるでしょうから、それを見極めてからで遅く有りません。
こちらから、協力を要請するのではなく、協力させて欲しいという人に対して許可するぐらいの気持ちで良いのですよ、神沢社長なら。
下手に出てしまうと、社長のカリスマ性を損なう事になりますから。」
「う~ん、白川社長も同じ様な事を…、しかしバランスが難しいですね。」
「それを分かってお見えですから、社長の器なのです。
威張れば良いと思ってる、馬鹿社長もいますから。
まあ、今後、ややこしい話になりそうでしたら私に振って下さい、安っぽい新人アイドルとは格が違うという事を説明して差し上げますので。」
「お願いするしか有りませんが…。」
「あっ、お嬢さまの着替えが済んだ様ですよ」

「絵美、大人っぽくて素敵だよ。」
「ふふ、最初の衣装とのギャップを意識してみました。」
「何となく、初めから二つの面を見せる事になりましたが、所長はどう思います?」
「個性的で良いと思います、子ども向けの曲、昭和歌謡のカバー、今後は、オペラのアリアとか、日本歌曲とか、アイドルお宅なんて連中が聴いた事も無い様な曲を聴かせて下さい、正統派異色アイドルユニットとして。
あっ、アイドルというより、アーティストですね、アイドル以上にルックスの良いアーテイスト…、あ~、もう肩書なんてどうでも良いです、LENTOという新しいスタイルを日本中の人に認知して貰いましょう。
時間的なハンデは有りますが、ファンが少し飢えるぐらいで良いのですよ。
最低限の活動で最大限の結果を出せれば、神沢社長の伝説が増え、いえ、これからはお二人の伝説の始まりですね。」
「少し大袈裟では有りませんか?」
「いえ、きっちり演出させて頂きます、社長が考えておられる福祉関連事業も含めて成功させるために、大きく稼ぎたいですから。
神沢社長がトップに立って下さる事になって社員のモチベーションは高まっています。
我々には伝説を生み出すくらいのパワーが有りますよ。
雑事は我々がしっかりこなしますので、そうですね…、社長はトップとして輝いていて下さい。」
「そうです、祐樹さまは太陽なのです。」
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