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神沢祐樹-91 [高校生会議2-18]

「皆さん、お待たせしました。
この所ワイドショーなどでも取り上げられておりますのでご存知とは思いますが、異色男女ユニットLENTO、弊社はその神沢祐樹社長率いるオフィス白川の子会社として再スタートする事になりました。
本日はそれを記念してのパーティーですが、皆さんにはショウを楽しんで頂けたらと考えております。
まずオープニングは神沢祐樹、白川絵美が子ども達の為に作詞作曲、LENTOのデビューアルバムに収録される曲からです、踊り付きの曲はご一緒にどうぞ。
では、LENTOのお二人、お願いします。」

「わ~、すごい美形じゃない、小さな画面で見てたからここまでとは思わなかったわ。」
「私は大画面で見てたけど、実物の方がうんと良いわね。」
「あ~、絵美お嬢さまの彼氏じゃなかったらな。」
「ふふ、だとしても、貴女じゃ釣り合わないわよ。」
「絵美お嬢さま、しばらく見ない内にお綺麗になられたと思わない?」
「恋する乙女なのね、うらやましいな。」
「可愛らしい曲よね、すぐに踊れそう。」
「ここは、私達で盛り上げてあげようよ。」
「踊りますか。」
「ふふ、何か楽しい。」
よし、踊りながら前へ行ってテレビカメラに映ってしまおう。」
「おっけ~。」

「あっ、若い子達が踊り始めたわ。」
「ほんとに可愛い社長さんね、白川社長が惚れ込んでるって話だけど。」
「学力もかなりのものなのでしょ、ワイドショーを見るまで、今日はただの暇つぶし程度にしか考えてなかったけど、可愛い男の子は目の保養になるわね。」
「歌声も素敵じゃない?」
「基本が出来てるのね、簡単な曲とは言え発声も音程も良いわ。
声楽やってる絵美さんとしっくり…、絵美さんも曲に合わせて発声を変えてるのね。」
「あんな楽しそうに歌う絵美さん、初めて見たわ、恋をして、美しさが増したかしら、前は少し冷たい印象だったのに。」
「確かに異色ユニットだけど、歌は正統派、応援するしかないわね、この後、お話しする時間は無いのかしら?」
「この雰囲気では無理でしょうね、はぁ~、アイドル顔負けのルックスで高校生社長、私もお近づきになりたいわ~。」
「だめよ、私等おばさんは遠くから見守るの。」
「うちは広告をお願いしようかしら、ターゲットの年齢層を少し下げても良いかなと思ってたのよ。」
「私も絡みたいわ、オフィス白川と…。」
「高校生社長で大丈夫なの?」
「オフィス白川は大きくなるわよ、あなたには彼の最大の武器なんて分からないでしょうけど。」
「可愛い男の子って事でしょ。」
「ルックスだけじゃない、すでに彼を応援したいと思っている人は大勢いるのよ、そんなの人柄が良いからに決まってるじゃない。
何か問題が起きても多くの人が彼を支える、私もその一人になりたいと思うもの、ワイドショーをしっかり見てない人には分からないでしょうけど。」
「そんなにしっかり見たの?」
「ええ、全部録画させてじっくりね、昨日ローカル局で放送された番組も、帰ったら見られる様に指示して有るのよ。」
「その番組、東京では見られないの?」
「どうかしら、例の低迷してる局系列らしいけど。」
「なら、視聴率の悪い番組を打ち切って入れ替えね、動かない様なら、少し手を打とうかしら。」
「脅すのね。」
「よしてよ人聞きの悪い、軽く教育的指導をさせて頂くだけよ。」
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