SSブログ

バトル-146 [高校生バトル-15]

「ねえ、お母さん、お年寄りが興味を持ちそうなのを高校生バトルで展開したいと思うのだけど、どんなのが有ると思う?」
「そうね、私はまだお年寄りに分類されたくないけど…、昭和歌謡とか…、三郎はお年寄りと高校生バトルを繋げるつもりなの?」
「うん、会社で展開して行くか高校生部会で展開かはテーマ次第だけどね。
 そうだな…、昭和歌謡のカバー曲で競うコンテストなら簡単に出来そうだ、お母さん有難う、みんなに提案してみるよ。」
「そんな簡単に?」
「応募が少なくても問題ないけど、歌関係なら応募が多いし視聴回数も伸び易いんだ。
 お年寄りの心に響かなかったとしても、お母さんの年代が盛り上がってくれるかもでしょ。
 今までの経験で黒字には出来ると思うし、とにかく利益の出る企画をより多く実行したくてね。」
「お金が必要なの?」
「うん、貧困層への支援を考え動き始めてさ。
 生活保護とか金銭的な援助をするだけでは駄目だから、カウンセリングスタッフの人件費も必要になって行くのだけど、まずは子ども達がみじめな思いをすることなく暮らせる体制を市の高校生部会で考えて行こうとなってね。」
「何か案は出たの?」
「貧困世帯の中学生に安全なアルバイトをして貰うところから始めてみようとか。」
「アルバイトは禁止されてないのかしら?」
「テレビには子役が出てるでしょ、雅や詩織もきちんと契約してYouTubeに出て貰っているのだから問題ないでしょ。」
「金銭的に苦しい家庭の中学生を、YouTubeのキャストとして迎え入れて行くのね。」
「うん、キャストとしてだけでなく裏方にも、妹達はその対象となる子を傷つけることなく、上手く誘う作戦を練ってる所。
 報酬に関しては世帯収入に応じてスライドさせる案を考えてる。
 新たなチャンネルを立ち上げても、慣れない子ばかりでは収益に結びつかないかも知れず赤字が続く可能性は大きい、でも、そこは他で稼いで補填し続けても良いと思うんだ。
 そんな活動を通して、妹達ともお金について考えても行けるのだからさ。」
「三郎達が一番やり易いことから手を付けるのね。
 問題が有るとしたら、その報酬を親に使われてしまうことかしら。」
「う~ん、そう言うことも有るか…、お金では無く必要な物を渡す形の方が良いのかな。
 報酬を抑える代わりにお弁当や食材を支給したり、劇の衣装やチームの制服として衣服を渡し私用でも使って貰うとか。」
「良いわね、衣装は可愛いのを用意してあげてね。
 始めてみないと、どんな問題が出て来るのか分からないとは思うけど、三郎の妹達ならしっかり支えてくれると思うわよ。
 うちで調理実習をした子は良い子ばかりだったから。
 新たなチャンネルはチーム妹のみんなに手伝って貰うのでしょ。」
「うん、そうだね、チーム妹として新チャンネルを立ち上げ、僕のお小遣いで運営と言う形が良いかな。
 様子を見て男子のチームも立ち上げ、YouTube限定のアイドル活動をしながら、各自の特技を披露して行くとか、人数が多いから個人の負担は少ない、そこに貧困家庭の子を紛れ込ませて援助して行くのなら自然な形に出来るかも。
 初期費用はこちらで用意し、それをどう使って行くかを妹達に考えて貰おうかな。」
「お小遣いは足りるの?」
「新チャンネルの趣旨を説明すれば、僕の取り分を増やして貰えると思う、その額をそのまま新チャンネルの運営費に充て会計報告をして行けば問題は起きない、僕が参加してるチャンネルはどれも視聴回数が伸びてて収入も増えてるからね。」
「そうね、寄付の形で市を通すと全市一律と言った制約が付いてしまってピンポイントでの支援はしにくくなる、建前上、チーム妹の活動を三郎が支援と言う形にしておけば柔軟な対応が出来るわ。
 そうなると問題はやはり、その対象となる子を傷つけることなく、上手く誘えるかってとこね。
 多感な年頃だから気を付けないと。」
「だね、その辺りは、もう一度妹達と相談してみるよ。」
nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 11

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。