草刈り機-01

　草刈り機を購入したのは公園愛護会をスタートさせる前で、その時は知らなかったのですが、公園で草刈り機を使用するには講習を受ける必要が有ります。
　それで、五月九日には午前だけの草刈り機使用に関する「安全に関する講習」を、五月十一日には一日掛りの草刈り機使用に関する「安全衛生教育」を受けて来ました。

　それがとても疲れる講習だったのは…。

　

　私の草刈り機はバッテリー式の玩具レベルなのですが、講習ではガソリンエンジン式についてしっかり説明、つまり六時間の講習中、自分には必要の無いことに五時間以上費やされたのです。
　因みに受講生は公園愛護会の人ばかりで、多くの方はバッテリー式でした。
　草刈り機による事故が多発して、講習を受けなさいとなった様ですが、公園愛護会レベルの団体でガソリンエンジン式の草刈り機を購入する比率はどう考えても低いですし、ガソリンと言う危険物を扱うこと、長期間使わない時はガソリンをしっかり抜いて乾燥させる必要が有ることなどを考えると、月に一回草刈りをと考えて購入する愛護会がガソリンエンジン式を新規で購入と言うのはやめた方が良いと思うのです。
　車への給油以外でのガソリン購入はガソリンを使った事件以来難しくなっているそうですし。

　担当者に話したら理解してくれましたが、バッテリー式しか使わない人向けの講習が始まるまでに何年掛かることか…。
　私はこの先、六時間の講習を受ける必要はないので関係無いですのですが、今後公園の草刈りに携ろうと言う人達の為に見直してくれたらと思った次第です。

再生-468

　市長の評判を調べてくれた人からの報告は早かった。

「花鈴が感じた通りだったな。
　市長が原因で退職した若い職員がいたのだから、次の選挙では落選して頂く方向に持って行くしかない。
　次期市長候補になってくれる塾生はいるだろうか？」
「市議会議員選挙の時に活躍してくれた彼女はどうかしら？」
「被選挙権は有るが若いからと裏方に回ってくれた人か…。」
「実力は申し分ないでしょ？」
「ああ、それに両親の実家が有ると話してたから…、市議会議員選挙よりハードルはかなり高いだろうが打診してみるよ。
　政経塾が一丸となってバックアップすれば、政治団体市民所属の市長を誕生させられるだろう。」
「無所属で無くて良いの？」
「政党からの応援は期待出来ないから、無所属より政治団体市民と政経塾夜明け前を前面に出して選挙戦を戦うべきだと思う。
　我々の調査結果を全て公表しつつ彼女が上手くアピールしてくれたらパワハラ市長には勝てると思うんだ。」
「前回の選挙は力の有る対立候補が出なかったのよね。
　現市長は地元財界との関係が強いから不利かもよ。」
「だな…、そこをカバーする策略を練る必要が有る。
　データは揃っているから、皆で検討しよう。」
「お兄ちゃん、楽しそう。」
「はは、お遊びのゲームで無く、そのまま市の行く末を左右する選挙戦なんだぞ。
　失敗したからと言ってリセット出来ない、出来たとしてもパワハラ問題を公表するぐらいだろ。
　それで失脚に追い込めるかと言うと微妙なライン。
　でも、市役所の職員達の為にも市長を交代させないと駄目だ。」
「うん、彼女に当選して貰い、政治団体市民と共に市政改革を進め、市の再生を考えたいわ。
　あの市長のままでは人口が減り続けそうだもの。」

再生-467

「市政の現状分析が進まないと、政治団体としてどう動くべきか定まらないのよね。
　財政に余裕は有るのか、税金は正しく使われているのか…。」
「担当部会の人達は頑張ってくれてると思うよ。
　ただ予算の内容は多岐にわたるだろ、規模の近い複数の市の財政も並行して調査を行い、比較しながらだから時間が掛かるのは仕方ないさ。
　他の市と比べて予算額が多過ぎる事業が有れば、市会議員に調べて貰い、そこから問題点が見えて来ると思うんだ。」
「市の財政って市長の権限が大きそうだけど、あそこの市長はな…。」
「何か感じたのか？」
「話し方がね、幾つか見せて貰った映像ではパワハラしててもおかしくないと感じさせられたの。
　実際にはどうなのか分からないから何とも言えないのだけど…。」
「市長なんて、あんなものかと思っていたよ。
　念のため市役所での評判とかを調べて貰っておこうか。」
「そうね、徹底的に分析し、場合によっては次の選挙で落選して頂く。
　勿論次の市長には私達の仲間にって筋書きでね。」
「叩けば埃の出る人なのかどうかだが、花鈴の直感は良く当たる。
　担当部会の人達に伝えておくよ。
　直感って話すけど、それなりに分析してるのだろ？」
「まあね、善意の塊みたいな大人もいれば、少し観察しただけで私利私欲優先の人だって気付かせてくれる人もいるのよ。」

再生-466

　私達の政治団体市民、その所属候補として市議会議員に立候補した人は見事当選。
　それを機に政経塾夜明け前は規模を拡大しつつ有るのだが…。

「花鈴、政経塾が順調に行ってるからこその問題が有るみたいだ。」
「何？」
「政治家と企業の癒着、政治家が特定企業の便宜を計ったら犯罪行為になるが、うちは企業と政治家の距離が近いだろ。
　塾生達は理解しているが、今後関わって来る人達はどうだと思う？」
「そうね、ある意味お父さんの関係者が立ち上げた政党とも言えるのだから…。
　ただ、国政政党でも企業の協力が有って成り立っているのでしょ。
　あからさまな事さえしなければ大丈夫じゃないの？」
「そうなのだが、我らが市議会議員の元へは既に微妙な陳情が来ているそうでね。」
「陳情？」
「選挙で協力したのだから市からの助成金を増やす方向で動いて欲しい、なんて直球な要求が来ているそうだ。」
「恥ずかしげも無く？」
「ああ、我々の理想を理解することなく、協力イコール見返りと考える人は少なくないのかもな。」

再生-465

「その辺りは契約時に見極める必要が有る。
　経営者の考え方によっては、再生なんて不可能な事例も有るだろうからな。
　経営の苦しい中からコンサルタント料を払って貰って、再生させられなかったら意味はない。
　ただ、再生出来ると判断したらコンサルタントの初期費用は安く抑え、その分、成功報酬を多めに頂く契約を考えているんだ。」
「再生に成功出来たら財布の紐は緩くなるのかしら？」
「そこは最初の契約できちんとして置かないとな。」
「まあ、その形だと担当者もやりがいが有るものね。
　担当者のバックには政経塾の塾生や候補生がいるのだから失敗しにくいと思うし。
　成功報酬の設定として株式の譲渡なんてことを考えるのはどう？」
「うん、再生に成功しても何年か後には後継者の問題が出て来る可能性が有るからな。
　再生に成功して契約終了では無く、俺達のグループ企業として長く付き合って貰える形にしておかないと、再生したは良いが、そこで無理な投資をして後戻りなんてことも有り得る。
　効率的な中小企業のグループ化を押し進めることが出来たら経費を削減出来るのだろ？」
「ええ、うちでは、それぞれの事業所ごとにやってた経理を一本化しただけで、かなりなコストダウンに成功したの。
　十人分の給料計算を十社でするのと、百人分を一社で行うとでは効率が全く違うのだから、再生を請け負った企業の経理をこちらに投げてくれても良いわよ。」
「そうだな、その方が経理の問題を見直し易い。
　会社の経費を社長が私的に使ってたなんてことは普通に有りそうだ。」
「塾生や候補生の中に経理業務に対して興味の有る人が居たら、うちで働いて貰っても良いわね。
　塾生は兎も角、候補生の中には転職を考えてる人もいるでしょ。」
「ああ、経理担当として現時点では何人ぐらい雇用出来るんだ？」
「そうね、今は一人だけどコンサルト会社経由で経理業務代行を沢山受けて行くのなら増やせるわよ。」
「効率的にやってるから大勢は必要無いってことか？」
「まあね。」

再生-464

　政党の立ち上げ運営には費用が掛かるので、私達は稼ぎ始めている。
　それは…。

「政経塾の一期生三人は本当に話術が巧みよね。
　人を惹きつける力が有るからYouTubeチャンネルの登録者数が増えてるし再生回数も伸びてる。
　自分達の給料分を遥かに超えて稼いでいるから自信を持って活動してると感じるわ。
　新しい政党が立ち上がるのなら支援したいと言う声も届き始めてるし。」
「国会で議論されてる内容を面白く解説してくれてるのが受けたみたいで、ファンが増えてるのだろ。
　与党の案には取り敢えず反対、みたいな野党も存在するが、番組では与党の案が良ければ良いと話し、候補生メンバーを含めた我々の考えを分かり易すくテンポ良く伝えてくれてる。
　聞き手が花鈴と絵梨ちゃんだから、固くなり過ぎないで政治を考えられる番組に仕上がっているよ。」
「絵梨と交代で聞き役を務めてるけど、お兄ちゃんはこのまま出ないつもりなの？」
「番組に俺は必要無いと思ってる。
　それより他の資金源を充実させる必要が有るだろ。」
「経営コンサルタント会社？」
「ああ、準備は進んでるから本格スタートとなったら、宣伝を頼む。
　今度塾生に昇格する人の中から、社長候補は選んで有るんだ。
　企業再生を請け負う場合はYouTubeチャンネルの番組で宣伝することを考えていて、契約時の内容通りに顧客が動いてくれたら、料金に見合った成果を出せるまで、とことん経営を手伝うコンサルタント会社にするつもり。
　俺は敢えて副社長として経験を積まさせて貰おうと考えている。」
「会長と言う選択肢も有ったのでしょ？」
「株主だからな、でも、自分としてはコンサルタント事業の現場を見て置きたいと考えてね。
　今後、株式会社花鈴のグループ企業や子会社を増やして行くのも有だろ。
　親父の会社は大き過ぎて、小規模な中小企業は扱いにくい、だから株式会社花鈴を中心にまとめ、グループとしての価値を高めて行く、勿論、親父の会社にも取引をお願いして行くつもりだけどな。」
「うん、経営が苦しい中小企業の存続を楽にする為にはグループを形成して行かないと。
　持ち株会社として中小企業を支えて行くことは、田中社長も考えてるの。
　稼げる所で稼いで、残すべき零細企業を支えて行かないとね。
　潰した方が話が早そうな会社も有るみたいだけど。」

再生-463

　政経塾夜明け前塾生と、塾生候補達のネット討論会は塾生をリーダーとし運営されて来たが、三名の塾生は塾生候補の中からサブリーダーを選び、様々な社会問題に取り組める様に幅を広げて来た。
　サブリーダーは次の塾生だ。
　サブリーダーになれていない人の中には不満を感じている人も居るだろうが、塾生一期生の能力の高さは明白。
　候補生の中には、塾生になれなくても学習しながら、バックアップに回っても良いと申し出る人も。
　志ある人ばかりなので、現時点で脱落した候補者はいないのだが…。

「お兄ちゃん、そろそろ政経塾の組織を見直すべきかもね。」
「ああ、分科会が増えて来たから、それぞれにリーダーが必要、候補生のランク付けもな。
　政経塾夜明け前のYouTubeチャンネルでは一般視聴者からの意見も検討課題にしてるし、政党を立ち上げるのなら費用負担を考えたいと言う声も。
　塾生へのハードルを下げて行きたいし、候補生を再募集し増やしても良いと思うね。
　拡大して行かないと政党は立ち上げられないからな。
　宗教的なバックボーンの無い政治団体を立ち上げるのは、政党を再編して出来上がった新党とは違うから凄く難しいことだろ。」
「でも、次の市議会議員選挙を上手く利用出来ればスピードアップに繋がるでしょ。」
「だな、ただ、政治団体市民でスタートして国政政党市民党を目指す方向になってるけど、俺達が選挙に協力するのは選挙違反。
　花鈴を表に出せないのは残念だよ。」
「代わりに目立ちたい大学生に頑張って貰うから大丈夫。
　裏で動いてくれてる人は増え続けているからね。
　今の政治家に諦めていた人達が自分達の政党を立ち上げるしか無いと、問題は現時点で議員をしてる人が私達の党への所属変更を考えてくれた場合の対応かしら？」
「イメージの良い人なら問題ないだろうがな…。」

再生-462

　調べて行くと政治とお金の問題は難しい。
　選挙にお金が掛かるだけでなく、政治には利害関係が付きまとい、政治家として違法行為だと分かっている筈の人でも問題を起こしてしまう。

「お兄ちゃん、私達で政治家の起こした問題行動を調べてみたけど、それを我が党から完全に排除するのは難しいことだと思わない？」
「ああ、真面目に生きて来た人が、ある日突然悪事に目覚めてしまったら、それは止められない。
　目先の金銭に目が眩んでしまったり、お酒を飲み過ぎて、と言う事例も有ったからな。
　出来るのは、発覚した後の対応手順をしっかり練っておくぐらいか…。」
「そうね、それも塾生の研究、検討課題に含めることを提案するわ。」
「課題は山程有るから、それに対応する能力が塾生に問われることになりそうだ。」
「政治家って、そんなものではないのかしら？」
「どうだろう、一人で抱え込むべきでは無いと俺達は教えられて来ただろ。
　チームを作り、自分一人で対応した方が早いと感じても、そのチームを育てることを優先させた方が、将来的にプラスになる。
　不祥事を起こす様な政治家は考え無さそうなことだけどな。」
「大切なスタッフに対してパワハラやセクハラをしてる人は考えもしないでしょうね。
　スタッフを育てて行くにもお金が必要だから。」
「だな、国政政党を目指すと言うことは資金源を確保出来るかどうかに掛かってる、宗教団体が信者から集めた資金でなんて…。」
「でも、結局は宗教関係無く、信頼出来る政党にお金を出す企業や人が居ることで成り立ってる政党が、情けない政治活動を行ってると国民は思ってるのでは無いかしら…。」

近況 2024-05-03

　この所、花壇を中心に毎日雑草を抜いているのですがエリア全体を考えると終わらないです。
　ですから作業に取り掛かる所と、取り敢えず見なかったことにする場所を決めようかと。
　今日は挿し芽で増やした四季咲きナデシコ テルスターを中流遊歩道に幾つか植え付けましたので、その周辺を綺麗にしつつ、目に着いた所を少しずつと考えています。
　グランドカバーとしてのカタバミ計画が上手く行くかは分かりませんが、カタバミを残しての雑草除去を今日もしました。

　で、もう一つグランドカバー候補にしたのがヒメツルソバ。

　

　繁殖力が旺盛なので注意が必要だそうです。
　実際、挿し芽しようと切り取り水を入れたコップに三日、土に植えようと思ったら、既に根が出ていました。
　まあ増え過ぎたとしても除去は簡単ですから、それなりに増やしてみようかと思っています。

近況 2024-05-02

　ぽつりぽつりと植えているテルスターの隣にオリヅルランを植え、周りにカタバミを移植してみました。
　カタバミは雑草だと考えると除去が難しい厄介ものなのですが、可愛らしい花を咲かせますので、イネ科の雑草を取り除きつつグランドカバーとして試してみようと。
　オリヅルランが負けそうなら、オリヅルランを他へ移植しても良いぐらいの感覚です。



　こちらはオキザリス トリアングラリス。
　球根を植えて増殖を計っています。



　葉が三枚の草の殆どはカタバミでオキザリスなのかも知れなく…。
　今まで公園内ではオキザリス プルプレアを三種、オキザリス ボウイー、オキザリス セルヌア、オキザリス トリアングラリスなど葉っぱが三枚で綺麗な花の咲く草を増やそうとして来たのですが、そこにカタバミ＝Oxalis corniculata（カタカナでどう表記したら良いのか分かりません）などを含め、まとまった形で増やし花壇を形成して行くのも有だと考えてる今日この頃なのです。