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清水ちさと-05 [F組三国志-03]

 ふ~、今日の授業は濃かったな~、疲れた~。
 でも、何とかなりそう…。
 あらっ、星屋くん、麻里子さんと…、はは、へい、がってんで、なんて言ってる。
 真面目なのか、ふざけているのかよく分からない人だな~。
 話しは済んだみたいね。
 ふふ、それじゃあ…。

「ねえねえ、星屋くん、姉御との世界に私が入っちゃ嫌かな?」
「えっ…、そんなこと考えたことなかったけど。」
「ちさとお嬢さまはね、なかなか、おてんばぶりを発揮できてなくて、ちょっと欲求不満なの。」
「ご両親の前では、はめをはずせないのですね。
 でも、ちさとさんは…、姉御と子分の自分…、え~っと、どんな役柄で?」
「そうね、姉御の命を狙う刺客とかさ。」
「え~、ち、ちさとさんが…、そしたら、自分はどうしたらいいのか…、会話出来ないし。」
「そうね、じゃあ、麻里子さまに、こっちでの役もって、お願いしてくれないかな、いまいちキャスト不足で、幅が広がらなくてさ。」
「う~ん。」

 うん、悩んでる悩んでる。
 星屋くんは根が真面目だからかわいいのよね…。

「清水さん。」
「あっ、林くん、なに?」
「期末考査に向けては、どう?」
「そうね、一通り真面目にやってるわよ。
 まあ、教科によっての役作りが難しいっ、てとこだけどね。」
「えっ、どういうこと?」
「ふふ、昨日は、林くんの解けなかった問題、真っ先に解いたでしょ。」
「あれは、まじでくやしかった~、だってさ、数学はずっと俺が教えてたじゃん。」
「まあ、昨日は数学の得意な女の子を演じてたのよ。」
「え、演技ってこと?」
「そしたら、ほんと、たまたまだったんだけど解けちゃったのよ、あの問題。
 でさ、今日はこれ。」
「あっ、メガネ。」
「どう? メガネをかけるとほんとに数学の得意な女の子って雰囲気にならない?
 で、英語の時は帰国子女っぽくね…。」
「あ~、だめだ、これじゃチーム正信、また負けだ~。」
「何言ってるのよ、外見だけじゃないわよ、ほんとに良い役者はとことん役にこだわるものなの。
 チーム正信の勝利に向けてしっかり準備してるわよ。」
「ほんとに?」
「林くん、ちさとさんなら大丈夫だと思うよ、自分も聞かれたとこ少し教えたけど、質問はポイントをはずしていなかったからね。」
「えっ、星屋、ちさとさんって呼んでんだ。」
「も~、和彦さんはちゃんと、ちさとお嬢さまって呼んでくれなきゃ。」
「えっ? 和彦さん? お嬢さま?」
「はい、ちさとさまは、赤澤先生の娘ですから、お師匠さまの門下生である自分は、ちさとお嬢さまと呼ばさせて頂いております…。」
「え~っと、よく分かんない…、演劇部の延長ってこと?」
「ふふ、そんなレベルじゃないけど…、まあ、林くんにはお父さまの深い思いは理解出来ないだろうから、今はそれで良いわよ。」
「う~ん、なんかなぁ~。」
「はは、林くんも、お父さまの門下生になる?」
「門下生? 門下生になったら?」
「私のことは、ちさとお嬢さまって呼んでね。」
「え~。」
「お師匠さまは立派なお方です、門下生になられて損はないと思います。」
「う~ん、考えておくよ。」

 門下生か…、そうよね、もっと人数増やしておかないと、文化祭で劇とまではいかないよね…。
 でも、テストが終わってからかな。
 ふふ、さりげなく林くんや星屋くんよりテストの順位が上だったら…、お嬢さまから女王さまに格上げとか。
 その方がインパクト強そうだし。
 領民をいたぶる嫌われ者の女王さま、そんな役もやってみたいわね。
 でも、女王さまに虐げられ苦しめられている領民たちを救おうと立ち上がる、一人の名もなき乙女とか…、謎に包まれた魔法使いの老婆…。
 ふふ、色々な役をやってみたいな。
 でも、まずは文化祭で、お嬢さまか…。
 おっと、その前にテストだから…。
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林徹-01 [F組三国志-03]

 あっぶね~、遅刻ぎりぎりだった~。
 コンビニでのんびりしすぎたな。
 でも、あの雑誌はちょっと見ておきたかったし…。

「おい林、遅いぞ~、ほい、F組通信。」
「おお、サンキュ~、正信。」

 F組通信、いつもながら綺麗に仕上がってるな~、とてもクラス新聞のレベルじゃないぞ。
 毎号、山影さんの絵が添えてあって。
 ここのところハイペースで発行されてるけど大変じゃないのかな。
 哲平は、文章データと絵のデータを、山影さんがちょちょいと整理して、あっという間に完成とか言ってたけど。
 えっと…。

『ノーコンのお知らせ』
 何? 何のことだ?
『テスト二週間前から部活も停止になりますから、それに合わせてテスト対策企画を行います。
 参加はもちろん自由。
 授業ノートは各自がきちんととっているとは思いますが、この機会に他の人のノートの作り方とか参考にしても良いのではという意見が出ました。
 そこで、みんなのノートを見せ合って評価し合う、ノートコンテスト、略してノーコンを開催します。
 コンテストは…。』
 なるほど、各教科ごとにみんなで投票して、上位者の所属チームに団体戦のポイント加算か。
 俺もチームに貢献したいが無理だぞ、俺の字は自分でも読めない時があるからな。
 テストで高得点とって貢献するしかない。

「林くんは問題予想ゲームって得意そうじゃない?」
「えっ、清水さん、なんのこと?」
「あら、まだそこまで読んでなかったんだ。
 ほら、ここ。」
「ああ、これか…。」

『問題予想ゲームをやりましょう』
 これも、テスト対策企画ってことだな。
『やはり自由参加ですが、チームリーダーの了解はとってあります。
 チームごとで、教科ごとに、テストに出そうな問題を予想して発表して貰い、予想した問題の的中率とその問題の配点などで得点を決定します。
 各チームが予想した問題はクラス全員で共有しますが、どのチームからの問題かはテスト終了後の審査が終わるまで、審査員に漏れないようお願いします。
 より厳正な審査のためです。
 なお、審査員は赤澤、秋山の他、外部有識者を予定しております。』

「なるほど、こういうゲームにすれば、自分のチームのためだけでなくクラスみんなのためにもなるってことだね。」
「どう、私のお父さまの発案?」
「うん、これで他のクラスに平均点とかで負けたら恥だな…。
 で、どうして、清水が自慢げなんだ?」
「だって、私のお父さまなんだもの。」
「はいはい、問題予想ゲームの方は俺でもチームに貢献できそうだ。
 えっと、提出期限は…、そうか、リーダーの正信が取りまとめるのではなくて、各チームに担当者か…。
 お~い、正信~。」
「なんだ~、林~。」
「問題予想ゲームの担当、やっても良いぞ~。」
「おう、有難うな~、頼むよ~。」
「ふふ、林くん、やる気満々ね。」
「そりゃあな、数学小テスト団体戦では、淳一のいるチーム麻里子に負けて、哲平のチームに負けてと連敗中だろ。
 今度はビッグイベントだから、ここで勝って借りを一気に返さないと…。」
「返さないと?」
「ずっと二人のパシリになっちまう。」
「はは、三人でそんな勝負してたんだ。」
「しかも、言い出したのが自分だったりする、あのチーム麻里子には絶対負けないと思ってたのに…。」
「ふふ、林くんは、あのチームを外見で判断してたのね。」

 ほんとにそうだ、岡崎、田中、星屋、平岩…、足を引っ張りそうな奴ばかりだと思ってた。
 そしたら、あいつらそれなりに…、星屋なんて二回とも満点で俺より上なんてな。
 次は教科も多いから…、もう、負けられね~。
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林徹-02 [F組三国志-03]

 さ~、ノ~コンだ。
 投票用紙は記名式なんだな。
 まずは投票者、林徹っと。
 えっと、各教科上位三名を選べば良いんだな…。

「徹のノートはどこ?」
「あっ、淳一、俺は出してないよ。」
「はは、確かに、あの暗号ノートじゃ人に見せても意味ないもんな。」
「うっ…、じゃあ、淳一、お前のはどこなんだ?」
「教科ごとで出席番号順に左からだから…。」
「お、あったけど、表紙の名前、でかすぎだぞ。」
「まあ、黒川淳一に清き一票をってとこだ。」
「おいおい、選挙じゃないだろ。」
「う~ん、各教科二十冊ちょいってとこか…。」
「見てみるか…。」
「ああ。」

 やっぱ、出してる人たちのはみんな綺麗だな。
 ふ~ん、色をふんだんに使ってる人もいれば、ほとんど使ってない人も…。
 色数が少ない分ポイントが強調されるってことか、でも色分けもそれなりに見やすいかな。
 現代社会、あっ、このノートわかり易い、そうかこの前微妙だったとこ、こういうことだったんだ。
 なるほど…。

「おい、徹、ずいぶん熱心だな。」
「ああ、俺、現社クリアできたぞ。
 ちょっと理解しきれてなかった所、このノートで解決さ、後は暗記だけだな。」
「えっ、俺にも見せろよ…。
 へ~、なるほど…、確かに分かりやすいな…。
 おっ、このノート、省吾&美咲になってる、ご丁寧にハートで囲ってさ。」
「ほんとだ、あの二人の合作か。」
「まいったね。」
「英語も合作みたいだぞ…。」
「どれどれ…。」
「あ~、これって下手な参考書より使えそうじゃないか?」
「確かに、自分の為って言うよりチームメンバーに教える時にさ。」
「ああ、その通りだ…、これコピーとかさせて貰えないのかな。」
「どうなんだろう…。」
「あっ、哲平。」
「おう、ノ~コンの審査中か?」
「まあな、それより、このノートってさコピーとかさせてもらえないのかな?」
「メンバーに教える時、すごく使い易そうだからさ。」
「はは、あいつらが嫌って言う分けないだろ。
 とりあえず師匠たちのノートは全部、各チームに二部ずつコピーしておいたから、後はチームで上手に使ってくれって感じだ。
 後、他のノートでもみんなの役に立ちそうなのは持ち主と交渉するから、早めに言ってくれな。」
「これって、他のクラスの奴らには…。」
「今回はF組以外には流さないで欲しいって、省吾が言ってた。
 まあ二学期以降に関しては、また違った展開が有るかもしれない。」
「そうか、まだまだ色々企んでいそうだな、我らが師匠は。」
「俺もお師匠さまって呼ぼうかな、星屋みたいに。」
「はは、淳一も、門下生ってことか。」
「でも門下生になると、清水のことを、ちさとお嬢さまって呼ばなきゃなんないぞ。」
「はは、俺は構わないが、徹は嫌なのか?」
「う~ん、そうでもないか。」
「じゃあ、門下生の中で誰がちさとお嬢さまに気に入って頂けるかって勝負をするか?」
「そんな哲平有利な勝負、受けられねえ。」
「ははは。」

 清水ちさとか…、元気があってかわいくはあるな。
 おっと、待て、今はテストに向けて集中だ。
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林徹-03 [F組三国志-03]

 明日が問題予想ゲームの、予想問題提出期限。
 まあ、チーム正信として、過去問を入手できたことは大きかったな。

「林くん、英語の予想問題まとめたわよ。」
「おっ、栗原さん、有難うね。
 部活の先輩にずいぶん協力して貰えたって?」
「まあね、先輩方には結構かわいがって頂いてるから。」
「栗原さん、普通にかわいいもんな。」
「ふふ。」
「じゃあ、生物と国語は完成してるから、後は…。」
「ねえ、林くん、五年前とか六年前とかの過去問なんてどうやって手に入れたの?」
「ラッキーだったのは正信のお姉さんがここの卒業生だったってこと、それと清水さんがここの卒業生である某教育実習生と仲良くなったって事かな、数学に関しては全く教えてくれなかったそうだけど、まあ、先生が違うそうだしね。
 真面目な人は過去のテストも捨ててないんだよな~。」
「へ~、そうなんだ。」
「おかげで、生物とかは同じ先生の同じ範囲のテスト問題が四年分手に入ったからね、先生の癖がはっきり出てるよ。」
「問題になったりしないかしら?」
「教育実習生でもテスト問題には全然近づけないんだって。
 先輩や姉の力を借りることは悪いことだとは思えないし…、今回は他のクラスに圧勝するという目標があるから、奇麗事ばかりも言ってられないさ。」
「そうよね、私に色々教えて下さった先輩も、自分が一年の頃は先輩に助けられたからって話してみえたわ。」
「自分たちでも色々考えたしね。」
「ええ、問題を予想することで理解が深まったと思うし、みんなで意見を出し合えて楽しかった。」
「うん、俺もそう思う。
 もっともここからは、練習と暗記という孤独な作業が待ってるけど。」
「でも、勉強会があるじゃない、林くんはどうするの?」
「もちろん参加するよ、土曜が学校で日曜がお師匠さまのとこ。」
「学校はともかく、お師匠さまのお宅に伺うのは、なんか楽しみよね。」
「ああ、大学生の人の調査に協力ってのが条件って言われたけど、それもなんか楽しみだったりしてな。」

「林、予想問題どう?」
「おう、正信、予想問題に模範解答例、俺らで集めたり考えたりした分は、ほぼ完成だよ。」
「これでポイント稼いでおかないと、やっぱり本番は僅差になりそうだからね。」
「みんながんばってるもんな、でも俺だって高校受験の時より勉強してるくらいだぞ。」
「はは、だよな、チームの足を引っ張りたくないし、結果が悪かったらクラスで仲間はずれの気分になりそうだ。」
「そうよね、胸を張ってF組のチーム正信メンバーって言える結果を出したいわ。」
「お~、栗原さん、頼もしい~。」

 ほんとにF組だとモチベーションが上がる。
 中学の時なんて、真面目にやってるとじゃましてくる奴とかいたもんな。
 全然授業を聞いてない奴、授業の妨害する奴、公立中学だと仕方なかったのかもしれないけど…。
 中三で九九も怪しいような奴と同じ授業受けてるなんて嫌だった。
 おかげで授業時間の無駄が多かったからな。
 うん、やっぱりこの高校に入れて良かったと思う。
 F組だから、余計そう思えるのかもしれないけど。
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林徹-04 [F組三国志-03]

「みんな~、テストに向けてがんばってる~?」
「おう!」
「テストまで後一週間、テスト範囲で理解出来てないところは残ってないわよね?
 残ってる人は早めに解決して、暗記と練習問題に取り組むのよ。
 後、予想問題の中から省吾が選んだ指定問題、そのままは出ないかもしれないけど、かなりの確率で役に立つってことだからね。
 省吾からの予想問題も用意したから、その中の指定問題だけでも、全員こなしておいてくれると嬉しいかな。
 それでも練習問題の足りない人には、私たちで幾つか用意したから相談してね。」

 うわっ、秋山さんめっちゃはりきってる。
 はは、絶対F組の圧勝を狙ってるな。
 でも、いつもクラスのためにって感じで色々やってくれてて、ずいぶん自分の時間を使ってるのじゃないか。
 う~ん、こりゃ、委員長のためにも、手を抜けないぞ。
 あれっ、委員長、俺に用か…。

「ねえ、林くん。」
「あ、はい、秋山さん。」
「いつも有難うね、チームの面倒みてくれて。」
「いや~、それは…。」
「チームメンバー以外でも梶田さん、お願いしてるし。」
「あっ、それは気にしないでよ、彼女、チームには入れないって言ってるけど学習には真面目に取り組んでいるから。
 ちょっと暗い表情をするけど…。
 チームに入ったってレベルを下げるような人じゃないし、みんなだって少しぐらいのことは気にしないと思うのだけどな。」
「うん、なら安心かしら、それで…、しばらくチーム正信の一員みたく扱ってあげて欲しいのだけど、どう?」
「問題ないと思う、正信はもう了解してるのでしょ、あいつは自称フェミニストだから断る訳が無い、俺も気を配るようにするよ。」
「お願いね、じゃあよろしく。」
「おう。」

 梶田さんか…、どうしてチームに入らないんだろう?
 いじめられてるとは思えないし。
 何か事情があるってことか?
 そう言えば、チームに入ってない森は哲平のチームで、三浦はチーム麻里子でって感じになってるよな。
 まあ、秋山さんにしてみれば、F組の仲間ってことなのだろう。
 仲間のために、色々気を配って、動いてくれてるよな。

 仲間か…。
 哲平や淳一とは入学してすぐ意気投合したけど…。
 女子も含めてクラスの仲間なんて考えてなかった。
 はは、こんなにくそ真面目に勉強するとも思ってなかったな。
 でも、悪くないぞ。
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林徹-05 [F組三国志-03]

 今日は勉強会、テスト前の仕上げだ。
 え~と、生涯学習センターって…。
 あっ、あの建物みたいだ。
 施設を借りるのに大学生の人たちが動いてくれたとか哲平が言ってたけど、調査が交換条件、どんな調査なんだろ。
 え~っと自転車置き場は…。
 みんな来てるかな?
 う~ん…、あっ、哲平だ。
 一緒にいるのは大学生?

「おう、哲平。」
「おはよ、徹、調子はどうだい?」
「まあ一通りはやれたけど、全体のレベルが高そうだから。」
「だな、あっ、そうそう、こちら今回俺たちをサポートしてくれてる、早川さん。」
「よろしくね。」
「何か、調査とか…。」
「今日はテスト前だから簡単なアンケート、テスト後の打ち上げの時にまた協力をお願いしたいのだけど。」
「はい。」
「徹、部屋は二階だからな、もう六人ぐらい始めてるよ。」
「おお、みんなやる気だね。」
「えっと、徹は一班だから十一時半から休憩な。
 時間になったら省吾の家へ移動して食事と大学生さんの調査に協力、午後は状況に応じて省吾の家かここで学習となるからね。」
「了解、じゃあ二階だね。」
「ああ。」

 えっと…。
 ああ、ここだ。
 もう、みんな黙々とやってる。
 さ、俺もやるか…。

「じゃあ、時間だから一班の人は食事に行くよ。」

 えっ、もうそんな時間?
 ほんとだ、もう二時間以上たってる。
 集中してると時間が経つの早いな。

「一班のみんなは俺と一緒に省吾んちまで行くからついてきてな。」
「なあ、哲平、食事の用意までしてもらって良いのかな?」
「確かに、でも省吾はテストをイベントにしようと話してた。」
「イベントか。」
「日常とは違うイベントってことでさ、クラスのみんなが楽しめるかどうかは分からないけど、俺は面白いと思った。」
「そっか。」
「大学生まで巻き込んでのイベントだからね。」
「う~ん、俺はよく分かってないけど。」
「はは、打ち上げってイベントも用意してるから詳しくはその時にな。」
「とりあえずはテストに集中しろってことか?」
「そんなとこだ。」

 テストに向けての色々な企画…、たしかにイベントだな。
 あっ、ここなのか、省吾の家って。
 センターから近いんだ。
 うっ、カレーの良い匂い、うまそ~。
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