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新学期-389 [花鈴-39]

「普段話してる言葉が方言かどうか何て、気にすること無いものね。
 姫は方言について、どう考えてるの?」
「名古屋で育った私と東京で暮らしてた絵梨とでは微妙にイントネーションの違いが有ったのだけど、特に戸惑う程では無かったわ、でも、ここの人達との会話では意味の分からない単語が出て来て、それを理解する必要が有り…、英語よりは理解し易かったけどね。」
「地球上に沢山の言語が有ってバカバカしいレベルの手間が掛かってるのに、方言まで有るのよね、地球上の言語が一つだけだったら効率的だと思わない?」
「そうね、方言は地方文化の象徴でも有るけど…。
 ただ…、世界中の人達が日本語を話す、しかも標準語だけ、何て世界は気持ち悪いかも。
 とても非効率的な多言語社会が通訳や語学講師と言った職を生み出している一面も有るし。」
「仕事?」
「人が生きて行く為に必要な食料を確保する事だけを考えたら、今の社会には充分な余力が有る。
 でも、語学講師の様な存在も必要なの。」
「何かを生産するのではなく、教える事によって利益を得ている存在か…。」
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