新学期-377 [花鈴-38]
「うん、ここへ越して来るに当たってお父さんから色々教えても貰った。
普通の過疎地では土地も家も売れないけど、ここは違うとね。
うちは今、賃貸住宅だけど、土地を買って家を建てる方向で進み始めてるんだ。
早めに決断しないと土地が値上がりしそうなだけで無く数に限りが有るのだろ?」
「ええ、ここは過疎地に企業の本社を移転させたことで大きく変わって来てる、山の中だから平地は多く無くて、山を削ったり盛り土したりして平地を造っても良いのだけど、コストが掛かる割に安全性がね。
今は耕作放棄地を再生するか宅地にするか検討している所が幾つもあるのよ。
静かに暮らしたければ、隣の家まで一キロなんて物件が有るし、仲間と共に新しい部落を形成して行く動きも。
そんな話が出てると言うことは、ここが気に入ったとか?」
「全然不便じゃないからな。
正直移住して来るまでは、凄く不便なのかと思っていたのだけど。
都会暮らしの時でも家と学校の往復って感じでさ、学校サボって家に居ることが多かったから。
今は何の不便も感じて無いんだ、中学校は家から近いし。」
「でも、近くに高校は無いのよ。」
「知ってる、だから通信制を考えたんだ。
元々普通の高校に行きたいとは思って無かったからな。
出席日数がどうとか学力とは関係ないことで束縛されるなんてバカバカしいだろ。
テストではホントに学習出来てるか怪しい点数でも出席日数が足りてたら卒業出来るが、テストで毎回高得点でも出席日数が足りて無かったら卒業出来ないとか馬鹿げてるよ。
勿論人それぞれ能力に差が有ることは理解してるからね。」
「谷川くんなら能力の低い人を馬鹿にする様なマネはしないと感じてる。
まだ先の話だけど私も高校は通信制にして、大学へ行くかどうかは、もっと大学生達の話を聞いてからで良いと考えているの。
会社の会長職に必要な知識とかは、大学に行かなくても学べそうな気がしてるのよ。」
「既に下手な大人より能力が高く、しっかり稼いでいるのだから、変に束縛される学校へ行く必要は無さそうだな。」
普通の過疎地では土地も家も売れないけど、ここは違うとね。
うちは今、賃貸住宅だけど、土地を買って家を建てる方向で進み始めてるんだ。
早めに決断しないと土地が値上がりしそうなだけで無く数に限りが有るのだろ?」
「ええ、ここは過疎地に企業の本社を移転させたことで大きく変わって来てる、山の中だから平地は多く無くて、山を削ったり盛り土したりして平地を造っても良いのだけど、コストが掛かる割に安全性がね。
今は耕作放棄地を再生するか宅地にするか検討している所が幾つもあるのよ。
静かに暮らしたければ、隣の家まで一キロなんて物件が有るし、仲間と共に新しい部落を形成して行く動きも。
そんな話が出てると言うことは、ここが気に入ったとか?」
「全然不便じゃないからな。
正直移住して来るまでは、凄く不便なのかと思っていたのだけど。
都会暮らしの時でも家と学校の往復って感じでさ、学校サボって家に居ることが多かったから。
今は何の不便も感じて無いんだ、中学校は家から近いし。」
「でも、近くに高校は無いのよ。」
「知ってる、だから通信制を考えたんだ。
元々普通の高校に行きたいとは思って無かったからな。
出席日数がどうとか学力とは関係ないことで束縛されるなんてバカバカしいだろ。
テストではホントに学習出来てるか怪しい点数でも出席日数が足りてたら卒業出来るが、テストで毎回高得点でも出席日数が足りて無かったら卒業出来ないとか馬鹿げてるよ。
勿論人それぞれ能力に差が有ることは理解してるからね。」
「谷川くんなら能力の低い人を馬鹿にする様なマネはしないと感じてる。
まだ先の話だけど私も高校は通信制にして、大学へ行くかどうかは、もっと大学生達の話を聞いてからで良いと考えているの。
会社の会長職に必要な知識とかは、大学に行かなくても学べそうな気がしてるのよ。」
「既に下手な大人より能力が高く、しっかり稼いでいるのだから、変に束縛される学校へ行く必要は無さそうだな。」
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