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新学期-368 [花鈴-37]

 中学校にもギフテッドの人が転校して来たのだが、彼は大学生達のサポートが前提。
 通信制の高校を選択した兄もサポートメンバーに加わっている。

「ねえ、中一の転校生はどう?」
「特別な部分と一般的な活動の調整を進めてる段階かな。
 歳は花鈴達の方が近いのだから友達になって上げて欲しい。
 ピーマンの会へ導けないかな?」
「そうね、今、中学校にはギフテッドと言える人は一人だけだから。
 でも、歳下の私達と上手く行くのかしら?」
「実際に花鈴達と付き合ってみないと分からないが…。
 まあ礼儀正しい子では有る。」
「つまりは何を隠してるのか分からないってことね?」
「ああ、でも家族での移住を決断させたのは、花鈴の存在だと話してくれたよ。
 将来は株式会社花鈴の社員と言う選択肢も考えてるそうで。」
「将来何て言わずに、取り敢えず我が社の社員ってのは?」
「有りだと思う、中学生が企業に就職してはならない何て法律が有るのかどうか知らないけど、稼いでる中学生はいるからな。」
「能力的には?」
「興味を持ったことを突き詰めるタイプ。
 過疎地の再生に興味を持って貰える様に色々説明してるが、株式会社の会長としての花鈴とは友達になりたいと話してたよ。」
「へ~。」
「花鈴だけでなく、ここには今まで出会ったことのない子が何人もいる、でも小学校と中学校が少し離れてるから残念だとも。」
「少しか…、距離の問題は無く気持ち的なことよね。」
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