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三学期-328 [花鈴-33]

「そうだな、大賢者は数学が得意でも普通の子ども、でも姫は大人だと感じるよ。」
「私は、そこまで大人では無いのだけど、大賢者は有る意味普通の子どもなのよ。」
「僕は子どもだけど何か問題が?」
「全然、問題無いわ。
 純真だから、少しぐらい自慢話をしても許されてるの。
 だから、特別扱いは程ほどでクラスに馴染めてるのよ。」
「人間関係の事はその大切さを姫から教えられ、前よりは相手のことを考えようとはしてる。
 ここに来てからは、それまでに興味を持って取り組んで来たこととは違う分野の事を…、う~ん…、先生では無く、大人も子どもも含めピーマンの会のメンバーから教えられて来た気がするな。」
「大賢者の言う事は私も分かります。
 たまたまなのかも知れませんが、先生より魅力的な仲間や私達を見守って助言してくれる大人達が居て、学習面でも、受け身では無く自分から取り組む学習の方が、より効率的で楽しいと気付かせてくれたのは姫ですから。」
「Lilyは努力する事をいとわなかったから結果に繋がってるのよ。
 特に国語では凄いハンディを抱えていたのにね。」
「そこは絵梨にも助けて貰いました。」
「はは、友達だから。
 私としても、帰国子女の苦労を教えられたわ。」
「僕はこんな素敵な五年生達と、ここで出会えて嬉しいよ。
 こんなハイレベルな友達集団の一員に加えて貰えるとは分かっていなかったからな。」
「薫、私も君を仲間に出来てとても嬉しいのよ、曲を作ってくれたからだけでなく色々な意味でね。」
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