SSブログ

三学期-316 [花鈴-32]

「薫は違うのでしょ?」
「ああ、著作権についてとか、色々教えて貰ってるよ。」
「それを理解出来る力が有るからだよね?」
「まあね、それは姫もでしょ?」
「難しい話は学習するのに時間が掛かることも有るけど、周りの大人達は私の能力を理解してくれてるから、私に対する教え方が上手いの。
 それが一番下手なのは小学校の先生かも。
 一般的な小学生に対することしか学んで来なかったのだろうから仕方無いのだろうけど。
 特別な才能を伸ばす教育なんて考えて来なかった人達なのだから。」
「そう言う事だったのか、単に頭の悪い大人だと思ってた。」
「大賢者の居るクラスなんて先生も嫌だったろうな。」
「よね、私達が教えてる子達は素直で可愛いから。」
「確かに大賢者は可愛げが無いわよね。」
「ちょっと待て、僕だって両親や祖父母に可愛がられてだな…。」
「その可愛げの無さが人として面白いのよ。」
「うんうん、私達は個性派集団として認知されてるからね。」
「僕は平凡だと思ってるのだけど…。」
「はは、ひろっちみたく姫の僕に徹してる様な小学生なんて、そんなにいないと思うぞ。」
nice!(8)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 8

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。