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正月-293 [花鈴-30]

「姫は能力が高いですから周りの同級生を幼く感じることが有るのでは?」
「そうね、無いと言えば嘘になるけど、私も普通に子ども、してるからね。」
「普通にですか…、シミュレーションゲームの感覚で過疎地の再生を考えていたりとか?」
「う~ん、ゲームと違いリアルに人の人生を動かす事も有る訳で…。
 でも、起業してとか、社の業績を上げようと努力してる人達にはゲーム感覚が有るのかもね。
 自分の考えた事が形になり収益を生み出す。
 成功してる人にとっては、仕事とは言えゲームと同じ感覚かも。」
「他人にプログラムされ、その手のひらの上で遊ぶゲームでは無く、自分でプログラムを考え進めて行く、起業する人達はそこが面白くて賭けに出るのでしょう。
 そんなのに憧れるのだけど私にはネタがなくて、せめて誰かの起業に乗っかって新たな事業展開を楽しみたいのだけど…。」
「だから、この場にいるのかな?」
「かもね、出来上がった企業に就職しても面白くないと考えていたし、ここでの合宿に参加してみたら田舎暮らしも悪くないと思えて。」
「ブルーベリーの観光農園立ち上げに参加してみます?」
「姫、それって株式会社花鈴へのお誘いと考えて良いのですか?」
「ええ、大変な作業は男性にお任せして。」
「いえいえ、力仕事だってやりますよ、体を動かす事は好きですから。」
「おいおい、里中を狙ってるのではないだろうな?」
「彼女のいる里中さんなんて狙いませんよ。
 それより姫ともっとお近づきに成れたら嬉しいかな。」
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