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正月-291 [花鈴-30]

「この地に魅力を感じてくれてるのなら…。
 でも、売れるデザインを作り出せるかは別問題よね。」
「彼女を通して学生達に呼び掛ければ姫に納得して貰える作品が出て来ると思います。
 当然プロよりは安く契約出来ますし、彼らにチャンスを与える事にもなります。」
「全部却下しても怒らない?」
「そうはさせません、姫の好みはある程度把握していますので、それを彼らに伝えれば…。
 自分の彼女は結構器用で、絵画から漫画ちっくな物まで描けるのです。
 姫の肖像画や姫をアニメチックに描いたものまで用意し、今度連れて来ますので楽しみにしていて下さい。」
「自信が有るんだ。」
「自分は全く絵が描けないのですが、彼女の描く絵に感動しまして。
 絵で人の感情を動かせるって凄く無いですか?
 著名な画家で無くとも一般庶民の心に届く絵を描けるのですよ。」
「それは楽しみね、モデルとしてはじっとしていなくては行けないのかしら?」
「いえ、写真や映像を見て描いて貰いますから姫に負担は掛けません。
 姫本人を実際に見て描いた方がより良いものになるのかも知れませんが。」
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