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正月-282 [花鈴-29]

「姫、カフェを開くとしたら場所は春にオープンさせる店の近くですか?」
「そうね、近いと相乗効果が期待出来るわ。
 具体的な話は父と相談してからになるけど、どんな店にするかの相談は始めても良いわよ。」
「やはりケーキ屋さんの外装に合わせるべきかな?」
「一体感を出すならそうなるけど、個性的にするのなら全く違っても良いと思う。
 でも新店舗の一部となる可能性も有るのですよね?」
「新店舗はレイアウトが完成してるでしょ、その一部とするのなら増築することになるわ、増築を視野に入れて設計して貰ってるから可能なの。」
「竹林の隣にと言うのはどうです?
 綺麗になった竹林を見て貰い、メニューには筍を使った料理を入れたり竹に拘った器でもてなすとか。
 国道から少し入るとこが難点だけど。」
「国道沿いの方が集客が楽だけど、カフェを成功させられたら竹林の横に和食の店を建てるとかも有りかもね。」
「秋は思っていたより観光客が多かった、観光客に認知して貰える展開をしていけば黒字には出来ると思いますね。
 ただ、店員の確保が心配かな。」
「元気な高齢者に手伝って貰えれば良いのだけど。」
「営業時間は?」
「夜は需要が少ないと思う。
 土日に稼ぐとして、平日でも昼間ならドライブの途中で立ち寄る中高年の人はいる。
 中高年をターゲットにしたメニューや企画を用意したいかな。」
「また来たいと思える店で無いとね。
 メニューを増やし過ぎると大変なことになってしまうのだろうけど、それなりにアピール出来るメニューを揃える必要は有るわよね。」
「料理のプロを雇う必要は?」
「それは面白くないが…、お客さんに満足して貰う為には考える必要が有るのかな。」
「そこは、調理師を目指してる若者を巻き込めたら良いのだけど…。」
「提供した物が美味しく無かったらダメだよな。」
「我々が味見をしっかりする?」
「あ~ん、それが美味しかったら太ってしまいそうだわ…。」
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