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正月-275 [花鈴-28]

「そんな活動を通して過疎地のことに全く興味のない連中を巻き込んで行けたら面白いかもね。」
「面白過ぎるが、大きな労力を必要としそうだな。」
「そこは人数で勝負したいが、そうなると組織がでかくなる。
 この合宿所に関わる人数とはレベルの違う組織を構築する必要が有るだろう。
 ここのメンバーは既に様々な活動をしているから、新たに組織を構築してくれそうなリーダーを見つける所からのスタートになるのかな。」
「だな、でも、組織論は姫の本でも取り上げて良い事だろ。
 要所要所で姫の考えを聞きたいし。」
「そうよね、巨大な組織のトップを父に持ち、その教育を受けて来た姫は私達とは違った視点を持っているもの。」
「全部ひっくるめ、来年の大学祭でアピールする前提で二年生の後輩に話を持ち掛けてみるのも有りじゃない?」
「有りだな、ただ、一年生でも大学祭を経験し、大学に慣れた頃だと思うから問題ないと思うぞ。」
「誰か心当たりは有る?」
「無くはないが…、まずは広く呼び掛けてみたいかな。
 そっちは、大学祭実行委員会の奴に相談してみるよ。
 姫、来年の大学祭の日は予定を空けて置いて下さいね。」
「大学祭って真面目な話も出来るの?」
「姫なら集客力が有ります、注目を集めつつ有る姫が、どんな話をするのか興味を持って集まった連中に、姫の活動を教えてあげれば良いのです。
 それまでに本の話が進んでいれば、その宣伝をしても構わないですし、夢のイベント実現に向けても。
 勿論この地の再生に関する話もです。」
「う~ん…、予算面はどう考えれば良いのかしら?」
「大学祭で金儲けを企む奴らとは方向性が違います。
 姫はゲストとして参加してくれれば良いのです。」
「姫がゲストなら大学側も喜ぶと思うわ。
 姫と絵梨は聡明な美少女コンビとしてYouTubeチャンネルを通してファンが増えてるでしょ。
 うちの教授も興味深々で姫のことをよく聞いて来るのよ。」
「何て答えてるのかしら?」
「勿論、真実をありのままに。」
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