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正月-274 [花鈴-28]

「言われてみればそうだな、学生にも人気の有るバンドが乗ってくれたら、金を払ってでも手伝わさせて欲しいと思う奴がいてもおかしくない。
 竹林再生なんて地味過ぎる作業とは違うからな。」
「例えば人気バンドと交渉するとして、イベントを成功させられるだけの体制を示す必要が有るだろ、実現出来るかどうか分からない段階でそれは可能なのか?」
「本のネタとして、では弱いわね。」
「駄目ならアマチュアバンドで小さくやってみるとか?」
「それなら、アマチュアミュージシャンのコンクール的なものを企画してみてはどうだろう?」
「面白いが、それで稼げるかどうかが問題だな、姫はトータルで一円でも黒字になるのなら問題ないと話してたけど、赤字に成り兼ねない。」
「姫、姫が関係してるYouTubeチャンネルで少しづつその下地を作って行くことは出来ませんか?」
「そうね、企画がしっかりしていて…、と言うか、アマチュアバンドとのコラボから始める手も有るかな、我が社のイベント部門として、人気バンドと交渉するのと並行してアマチュアバンドにチャンスを、みたいな企画…。
 う~ん、まずは、アマチュアバンドの楽曲を私達のYouTubeチャンネルで使用する所から始めたらどうかしら?
 で、メジャーを目指していて応援したく様なアマチュアミュージシャンに知り合いはいるの?」
「知り合いでは無いけど密かに応援してるバンドなら…。」
「問題は私達がどの程度動けるかよね。
 それぞれに事情が有るでしょ?」
「そこは学園祭のノリで良いんじゃね?
 竹林再生には絶対興味を示さない奴らを動かせば良いのだよ。」
「金銭面は?」
「金に目が眩んでブラックバイトに手を出す奴ばかりではないと思う。」
「姫の会社のイベント部門としてそれなりに安定した状態を作り出すことに成功出来たらなんて夢物語なのかな?」
「例え失敗したとしても、その過程を楽しんで貰えるだけの動画作品を作れたら可能性は有ると思うわ。
 逆に言えば、それぐらいの動画を作成出来るだけの力が無かったら不安なのだけど。」
「姫、学園祭のノリで有ったとしても、参加者の資質が問われると言うことですね?」
「ええ、勿論よ。」
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