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二学期-266 [花鈴-27]

「政治家を必要悪と話す人もいます。
 社会制度を維持するには必要な存在なのでしょうが、時として…。」
「政治家が私利私欲に走ったり誤った判断をすることが有っても政治家がいないと社会が成り立たない。
 利害が絡む法律の制定ではそこを色々調整する必要が有り、そこに利権が絡むのよね。」
「はい、バレない事を前提に贈収賄が行われる訳です。
 選挙の時には思いっきり綺麗ごとを話していた人がお金の誘惑に負けてとか。」
「いっその事、贈収賄を法的に認める代わりに、そこを公にして多額の税金を掛けるってどうかしら?
 勿論、隠したらアウトで。」
「お金の力を許すってことですか?」
「贈賄側が損益分岐点をどう考えるかだけど、頑張って賄賂を受け取れる立場になった人がその恩恵を得られないと役人の質が落ちるとか無いのかしら?」
「天下りが批判され、官僚の激務が話題に成っていますから、この先、優秀な学生から官僚と言う選択肢が減って行くかも知れませんね。
 頑張れば賄賂を受け取れる…、現実的では無いですが。」
「そもそも官僚を目指す人達って、どんな人生設計を考えているのかしら?」
「学生時代と官僚になってからでは価値観が大きく変わるのでは無いのでしょうか。
 実際に働き始めると綺麗ごとなんて言ってられなくなり、そこにお金の誘惑が。
 政治家も同じだと思いますね、初めて当選した時の初々しい気持ちはやがて消え去り、次に落選したら収入が一気に減るとかに気を取られ…。」
「民主主義的選挙制度の欠点かも。
 議員としての職務より、次の選挙で当選する為の行動に重きを置いていて良い仕事が出来るのかしら?」
「う~ん、確かに…。」
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