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二学期-249 [花鈴-25]

 兄の考えは私をバーチャル国家の姫とし、大学生を始め私達の仲間に国民となってもらうことから始まる。
 これから知り合って行く能力的に優れた人達も、始めは国家の賢者と言う称号授与から。
 仲間達にもその資質に応じて称号を授与して行く。
 YouTubeチャンネルでアピールする程度のバーチャル国家、簡単なお遊び感覚でスタート。
 大賢者の様なギフテッドの人達の活動に対して直接金銭的な支援は出来なくても、必要で有ればYouTubeチャンネルでアピール、支援を呼びかけるぐらいの事は出来る。
 何時かはバーチャル国家の賢者と言う肩書を世間に浸透させ、一目置かれる存在したいものだ。
 それを大賢者に話したら…。

「へ~、面白いかも、で、国家の名称は?」
「そこが問題なの。
 親しみ易いのが良いけど、バーチャル国家の賢者と言う肩書には重みが欲しいでしょ。」
「確かにふざけた国名ではダメだな…、英語表記も必要だ。
 でも、そもそも国名ってどんな感じで決まるのだろう?」
「そうね、調べてみるわ…。」

「花鈴姫、どうだった?」
「へ~、ってのが色々有ったわ。
 でも一番は、日本がジャパンと呼ばれることになった経緯。
 マルコ ポーロが東方見聞録の中で日本の事をジパングと書いたのが由来との説が有ってね。」
「マルコ ポーロか、社会科の資料に有ったな、それで?」
「マルコさん、実は日本に来てなくて、中国人から日本のことを聞いて東方見聞録を書いたのだとか。」
「へ~。」
「それで当時の中国の漢音と言う読み方では日本をじっぽんと発音したらしいの。
 ほら、日と言う漢字は一日の長とか、じつとも読むし、本も一本の様にぽんとも読むでしょ。
 だからじっぽん、それが元になってジャパンになったって説が有るのよ。」
「じっぽん、ジパング、Japanってことか、どうしてJapanなんだって思ったことは有ったけど調べなかったな…。」
 それからね、アメリカが、イタリア人の探検家アメリゴ・ベスプッチの名前に由来してるのは、まあ、まともだけど、カメルーンはポルトガル人が大量のエビに驚いてリオ・ダス・カマロネス、エビの川と名付け、そのカマロネスが、やがてカメルーンとなったとか。
 ケニアに有るケニア山は標高が高いから赤道直下でも雪が積もり、その山頂がダチョウの頭に見えるから、原住民族のカンバ族の言葉でキーニヤ、ダチョウの山ってのがケニアの呼び名になったといわれてるそうなの。
 イタリアは古いラテン語で牛を意味するビタロスに由来するのだとか。
 イタリア半島南部で多く放牧されていた牛を見てギリシア人が命名したと言う説が有り、統一イタリア王国が1861年に成立したときに国名として復活したとか、国名の由来に関してはその他色々。」
「そっか、ならば花鈴姫のバーチャル国家は、面白い由来が有って語感の良い国名をでっち上げれば良いんだな。」
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