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二学期-248 [花鈴-25]

「ゲームのレベルアップと同じこと、現実社会でだって昇進は嬉しいことなんだ。
 花鈴姫から授与される称号、彼らは既にそれを喜びと感じられるだけ花鈴と絡んで来てると思ってさ。」
「小学生なら嬉しいだろうけど、大学生でも喜ぶと思う?」
「まあ、全員では無いがかなりの人達はお遊びの延長として喜んでくれるし、これから姫として更に尊重してくれる気がする。
 現実社会で姫と言う存在と接することは無いだろ。
 でも花鈴は姫として多くの人に認められてる。
 それは大社長の娘だからと言うことだけでなく指導力を含めてのこと。
 社員の大人達が、一生花鈴姫について行きますなんて話してるのだからな。」
「それは冗談交じりにでしょ?」
「いや、企業買収によって株式会社花鈴の社員になった人達は、待遇が随分改善されたと喜んでた。
 花鈴としては本来のレベルにしただけのことでも、彼らにとっては大きなことなんだ。
 実の所は田中社長の力が大きいのだけど、株式会社花鈴だから彼らは会長である花鈴に感謝してるのさ。」
「お父さんは、そんなことも考えて株式会社花鈴にしたのかな?」
「それは分からないけど、花鈴をシンボルとする会社なら人に優しい会社で有り続けると感じたよ。
 実際そうだろ?」
「ええ、ブラック企業の会長になんてなりたくないもの。
 でも、色々な裏技を使わなくては黒字に出来なくて、ひとえに田中社長の手腕なのよ。」
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