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二学期-247 [花鈴-25]

「でも、そんな肩書を定着させる為には、私自身の社会的評価を思いっ切り上げる必要が有るのよね?」
「まあ、そうだな、がんばれ、花鈴。」
「もう! お兄ちゃんたら他人事だと思って。」
「適度に親父の力を借りれば良い。
 孫正義育英財団の財団生は既に財団生と言う肩書を持って活動しているが、今の花鈴では財団は設立出来ない。
 でも金銭的な支援に代わる応援は出来るだろ、YouTubeチャンネルを通して。」
「そうね、実際大賢者は孫正義育英財団とは無関係だけど、YouTubeチャンネルで紹介してるから注目されて来てる。
 そこに肩書…、お兄ちゃん、具体的に肩書の名称、何か思い付かない?」
「大賢者を意識しての事なのだから、賢者、若き賢者とかを仮称にすれば良いんじゃないか。
 何なら賢者見習いからスタートするとか。」
「そうね…。
 そうするにしても、お父さんがトップの方が良くないかな?」
「いや、社長としての親父は簡単に超えられるものでは無いが、時間が掛かっても、これからの信者を増やす可能性は花鈴の方が上だと思うんだ、大会社の社長がトップなのは孫正義育英財団に任せて置けば良い。
 今なら、可愛い小学生と言うことが大きな武器にもなる。
 ここに来ている大学生達は花鈴の言いなりになってるのだろ?」
「う~ん…、それは否定出来ないわね、皆さん協力的で。」
「彼らは花鈴の企画に参加出来ることを喜んでいるんだ。
 既に花鈴によってコントロールされている訳で。」
「そこまでは…、まあ、お願いすればほとんどの事は聞いてくれるかしら…。
 お兄ちゃんと考えた人の心を動かすテクニックが上手く行ってるから。」
「小学五年生の掌の上、そこで踊る大学生達に更なる喜びを与えても良いと思うぞ。」
「はは、他人には聞かせられない発言ね。」
「彼らにも花鈴姫から称号を授与して上げるのさ。
 お金の掛からない行為が、どれだけの効果をもたらすのかに、興味が有るんだ。」
「称号の授与か、お遊びの発展形としてなら簡単に出来るけど…。」
「効果はゼロではないだろ?」
「う~ん…、大学生達に称号の授与…、お兄ちゃんの企みを詳しく教えてよ。」
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