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二学期-242 [花鈴-25]

 私達が考えたのは、この地で撮影したと分かるプロモーションビデオとYouTube作品のコンテスト。
 企画の発表と共に興味を持ってくれそうな著名人を中心に手当たり次第協力のお願いをしてみる。
 これはダメ元で様子を見ながら範囲を知名度の低い人にまで広げて行く。
 知名度の低い人ならそのままコンテストに参加して貰えば良い。
 この企画は参加者にとっても宣伝効果が期待出来る、と言うか、そのレベルのものにしないと意味が無い。
 YouTubeをやってる人に私達のチャンネルとのコラボ企画を持ち掛けることも考えている。
 それが出来るのも、私達のチャンネル登録者がそれなりの人数になっているからだ。
 大企業の社長である父が畑作業をしていたり、ギフテッドの大賢者が登場したりと幅広い層にアピールして来た小枝子さん達スタッフ、その努力の成果で、父が登場するならばと社員の多くが見てみようと思う訳だ。
 勿論私も小学生の会社会長として注目されている。
 その私が自分のお小遣いを使って企画する映像作品コンテストと発表するのは注目度を上げる為だ。

「花鈴姫、映像作品コンテストは姫のお小遣いだけで開催出来てしまうものなのですか?」
「徳沢さん、私のお小遣いはスポンサー集めの為に使うの。
 私の手持ちだけでは無理だから、まずはスポンサーを集めるのよ。」
「スポンサーが集まると考えての企画スタートなのですか?」
「勿論よ、市長は次の市長選を意識してるから市の共催を前向きに考えてるし、地元の商工会からも良い感触を得てるの。
 この企画でここの注目度を上げられたら安いものね。」
「いまいちピンと来ていません。」
「この地を舞台にした映像作品コンテストなのだから、最低でも制作者はここへ来て僅かかも知れないけどお金を落として行ってくれるでしょ。
 内容は自分の会社をPRするものでも良いのだから、それで賞金を稼げたら一石二鳥。
 コンテストの知名度を上げることに成功したら、入選出来そうにない作品でさえ見て貰える可能性が上がる、エントリーしただけで見て貰える確率が上がるのよ。」
「参加者は多くなるのでしょうか?」
「多くする為に動き始めてるのよ。
 私達のチャンネルとコラボしてくれそうなユーチューバーや著名人にコンタクトを取り始めていてね。
 今は一人が動いてくれるだけでも大きな効果を期待出来る人が中心だから、その分ハードルが高いのだけど。」
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