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夏休み-200 [花鈴-20]

「温室の電力を小規模発電で賄うことを考えても良いのね。」
「勿論です、温室であまり電力を必要としない夏場は近隣の建物の冷房にと考えれば良いと思います。
 小規模水力発電をベースに小規模火力や太陽光発電、風力発電を組み合わせれば、小中学生が電力について学ぶ場ともなりますし、一つがトラブルを起こしても他の発電方法で補えます。
 災害発生時でも色々有れば完全な停電にはなりくいです。
 ここは電力を多く消費する工場が有りませんので小規模でもある程度の数を作れば問題無いかと。」
「大学の研究室が協力してくれそうなのね?」
「ええ、こちらの構想を伝えたら是非協力したいと、来週ここの見学にやって来ることになりました。
 小規模水力発電の研究室ですが、まずは田んぼ脇の水路に簡単な装置を設置してくれるそうで、設置場所の選定を行っている所です。
 ここを小規模発電の聖地にすべく、その第一歩としてですが、そこで発電された電気で何をしたら面白いかを検討中です。」
「う~ん、田んぼ脇か…、電気を使う施設、凄く先進的な装置を置きたいけど、盗まれたり荒らされる可能性は否定出来ないのよね。」
「では防犯カメラを設置し、二十四時間ネット配信しますか?」
「はは、見ても変化が少なくて面白く無さそうだわ。」
「では…、噴水とか、稲の生育に悪影響を与えない形で設置出来たらですが。」
「秋からだと微妙かもだけど、良い場所が見つかれば有りかも。
 イルミネーションを試してみても良いのだけど、誰も行かない場所だと空しいわね。」
「それでも、小さいのを灯してみて維持管理の問題を探っても良いと思います。」
「ふふ、カエルがビックリしてたら面白いかな。」
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