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夏休み-197 [花鈴-20]

「ですが原子力発電は負の遺産を残すことになります。
 電気が無いと生活出来ない我々は大きな問題を抱えているのですよ。
 ガソリンから電気へと自動車のエネルギー源を変えたとしても、その電気が化石燃料に依存していたら意味が無いのですから。
 ただ、常に余裕を持って発電してる発電会社の余剰分を効率良く電気分解に利用出来れば、水素を利用した燃料電池車の普及へ向け、後押し出来ると思いまして。」
「えっと、水から水素を作り出すのだったかしら?」
「ええ、その時に電気が必要なのですが、水素を取り出す為の電力を化石燃料で賄っていたら無意味だと思いませんか?」
「火力発電は温室効果ガスを発生させてるものね。」
「停電させない為にどの電力程度余裕を持って発電していて、そこからどの程度電気分解に回せるのかは分かりませんが、充電池同様、エネルギーを溜める方法と考え研究者には頑張って頂きたいものです。」
「人任せなのね…」
「我々に出来ることは限られますから。」
「限られるけど出来ることは有ると?」
「そうですね…、節電以外には太陽光発電のパネルを家に設置するとか。」
「ここだからこそ出来ることは無いのかしら?」
「う~ん、どの程度の物なのか自分も良く分かっていませんが小規模水力発電と言うのが有ると聞いたことが有ります。
 投資額に見合う電力が得られるのかどうかは分かりませんが…、維持管理が簡単なら雨水で発電出来るシステムは魅力的。
 通常の水力発電はダム建設に多額の費用が掛かりますが、作ってしまえばその後掛かる費用はかなり安価だと思いませんか?」
「ダムの見学には行ったけど…、小規模水力発電って今一つイメージが湧かないわ。
 どれぐらいの投資が必要なのかも…。」
「行けると思えたら、お父さまにおねだりですか?」
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