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夏休み-134 [花鈴-14]

「お祭りの時に知り合った人達なのです。
 絵梨が声を掛け切っ掛けを作ってくれなかったら話せなかったのですが、慣れてしまえば良い人ばかりで仲良しになりました。
 畑のこととか相談すれば親切に教えてくれるだけでなく手伝ってくれて、友達だよなって話してくれるのですよ。
 そんな彼らにデイサービスセンターの近くで過ごす時間を作ることには、それなりにメリットが有るのです。
 センターの業務を手伝って貰えることも有りますが、それより彼らの老化が今後色々進んで行くことを考えたら、それを遅らせる為の助言とか、支援が必要になったら顔見知りのスタッフにお願い出来ます。
 元気な老人から介護の必要な老人になるまでの課程をスムーズにサポート出来る環境があれば良いと思いません?」
「う~ん、元気な内はあまり意識しないことに早い内から接しておくのですか…。
 初めて施設のお世話になる時の精神的なハードルを下げることになるのかな…?」
「元気な内は先輩のフォローをしつつ老いに付いて理解しておけば、そこから何年か先に後輩からフォローして貰える立場となるまでの良い流れが出来ると考えているのです。
 まあ、元気な人達は元気なまま百歳まで生きると話していますけどね。」
「はは、分かります。
 確かに、元気なうちから施設の職員と顔なじみになっていれば、精神的に楽かもです。
 顔見知りに面倒見られたくなければ他の施設を利用すれば良いし、その時でも施設利用のことを理解した上でとなるから…。
 元気なお年寄りに今後についての学習する場が有ることは大きなメリットなのですね。」
「本当にメリットになるかどうかは、これから何年も続けてみないと分からないのですが、試してみる価値は有ると思っています。」
「確かに、花鈴姫が認知症のお年寄りになるまでには、随分な時間が掛かりそうです。」
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