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夏休み-132 [花鈴-14]

「くれぐれも無理をなさらないで下さいね。」
「ええ、でもホントに楽しいのですよ。
 作業の助言をして下さってる方との交流も有りますし。」
「その方とは、どんな話をなさるのですか?」
「色々ですが先日は老人のデイサービス、そのケアマネージャーについて。
 花鈴姫の施設では無く彼の兄弟が経験したことは考えさせられました。」
「参考までに教えて頂けますか?」
「ええ、弟さんは鬱病気味で引き籠りがちだったのですが、お母さまの認知症が進んでからは掃除や洗濯をこなし良いリハビリになっているそうです、ただデイサービスを利用する課程でお願いしたケアマネージャーに問題が有ったそうでして。」
「問題?」
「デイサービスを利用するに当たって二軒の施設を紹介され、良ければ日程調整をするとのことで、了承。
 ネットで調べたら近所の施設は見学出来るとあったので見学に行ったのだそうです。
 初めてのことですから持ち物のこととか事前に聞いておこうと思ってのこと。
 ところが、ケアマネージャーからは月木金土でと聞き月曜日にしましょうとの話だったのが、施設側は月曜日だけは混雑してるので避けて欲しいと。」
「調整するのがケアマネージャーの役目ですから、それは問題ですね。」
「はい、それで、その施設の職員がケアマネージャーへの連絡を試みたのですが、何度電話しても出らず、折り返しの電話も掛かって来ないので、夜になって四月十八日の火曜日にしましょうかと打診が有り、それを了承したそうです。
 翌日の朝ケアマネージャーから電話が入ったのですが、当然施設サイドと話がついてると思ったら、十七日の月曜日にもう一つの施設へと言い始め二日連続は有り合えないと話したら、見学に行った施設からの着信を完全に無視していたのですよ。」
「仕事を何だと思ってるのってレベルですね。」
「ええ、それでもう一度見学に行った話をしたそうです。
 と言うのはケアマネージャーの彼女が一度間違い電話を掛けて来ていて、その時に見学に行った話を伝えていたのです。
 ならば四月十八日に見学に行った施設、金曜日に見学に行った施設と言い始めたそうで、金曜日は別施設の筈ですし、四月二十一日の金曜日は病院へ行くと伝えて有ったのでそれを話したら、金曜日が良いと思います、と言われたそうで。」
「ケアマネージャーさん大丈夫?」
「説明して見学に行った施設と連絡を取り合って日程を確定させる様に話して電話を終えたのですが、その時点で、疲れがどっと出てしまい動けなくなったのだとか、引き籠ってた人ですからね。」
「ストレスに弱いとか?」
「ええ、やりかけていた掃除をやめ、ケアマネージャーを紹介して貰った所へケアマネージャーを変えて貰う電話をした後は本当に動けなかったそうです。
 そのあと掛かって来た電話でも、メモして下さいと言ってから、決まって無かった施設に関して火曜日で曜日を同じにした方が良いですよねと話しながら四月二十三日の火曜日と、因みに二十三日は日曜日なのですよ。
 こんな調子のケアマネージャーと長く付き合うなんて絶対無理で、お兄さんから断って欲しいと電話が入ったのだとか。
 紹介してくれた施設からは他の人を探して紹介するが、断りの連絡をこちらからは入れられないと言われたそうで。」
「それも精神的な負担になりそうです。
 ケアマネージャーでもケアの必要が有りそうなレベルのマネージャー相手だったのですね。」
「花鈴姫のデイサービスセンターではどうです?」
「大丈夫ですよ、職員にそんなレベルのお年寄りはいませんし、待遇改善を進めています。
 責任を持って気持ち良く働いて頂ける環境を整える様に田中社長が頑張ってくれていますので。」
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