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夏休み-119 [花鈴-12]

「そう言う大賢者は他人とは違うと言う意識が有るのよね?」
「それは、まあ。
 何故そんな簡単なことが分からないのか、不思議な同級生達と過ごす時間が有りましたから。」
「それは絵梨ちゃんも感じてたのでしょ?」
「そうですね、私は大賢者程知力が高い訳では有りませんが、花鈴姫と出会うまでは…。」
「友達を作りづらかったとか?」
「ええ、同じ学年では無理が有りました。」
「それで大人と。」
「絵梨は好奇心旺盛だからね、初対面の人とも平気で話してる、私には無理だわ。」
「花鈴姫、それでも部落のお年寄りと話して来たのですよね?」
「ええ、社員に手伝って貰いながらですけど。」
「それって一歩下がった感じの方が姫様らしいとか考えてのことでは無いの?」
「そうか、絵梨、それは考えて無かったけどそう言う効果も有るのね。
 うん、これからはその路線で行こう。」
「姫様らしさとか、意識してるの?」
「そうね、人前ではおしとやかに。」
「おしとやかにしてる時の花鈴姫が一番怖いのよね、何か策略を巡らしていそうで。」
「俺の知ってる花鈴姫は何時もおしとやかなのだが…。」
「藤井さんをどう料理するか考えてるからかもよ。」
「やだな、そんなこと考えて無いわよ、私は何時もおしとやかな女性を目指してるの。」

 実の所、絵梨の発言は間違ってないのだが。
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