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夏休み-117 [花鈴-12]

「自分が話したお年寄りはお金をあまり使わないとかで地域経済にはあまり貢献してないみたいでした。
 畑の野菜が食のメインで贅沢しないから食費は僅か、欲しい物も無く年金生活でも貯金が増えているそうです。」
「貯めこんでるとか?」
「どうでしょう、そこまで踏み込んだ話はしなかったのですが、遊びにお金を使うことは無いそうで。」
「微妙ね、この先老人ホームへとかなったらお金は掛かると思うのだけど、無駄に貯め込んでいるのなら適度に使って欲しいわ。
 銀行預金なんてお金を眠らせているに過ぎないでしょ。」
「ですね、今は利息なんて無いに等しいレベルです。
 昔の定期預金は預けておくだけの価値が有ったみたいですが、今は無利子のタンス預金と大して変わらない、資産運用を考えたら定期預金は考える必要が無くなりましたね。
 花鈴姫はお小遣いをどうしてるのですか?」
「普段は必要なだけ貰ってるけど、生前贈与の形で頂いた分は優良企業の株式に、と言っても十年分ぐらいだから一千万ぐらいしかないのだけど。」
「いえいえ、充分な額ですよ、配当もそれなりに有るのでは?」
「どうなのかしら、一応中学生になったらお金の管理を学ぶことになってるけど、今は母に任せてるから。」
「小五で一千万か…、大学生には奨学金と言う名の借金を抱えてる奴もいるのですけどね。」
「だな、真面目な奴なら分かるが、奨学金で大学に通ってるのに遊んでばかりの奴もいる。
 まあ、うちの大学でそんな奴は少ないけど。」
「やはり大学生でも人それぞれなのですね。」
「ええ、ただ理解に苦しむ行動をしていた奴が大きな成果を上げたことが有りまして。」
「あいつか、良く分からんよな。」
「う~ん、大賢者の行動は普通よね。」
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