SSブログ

夏休み-106 [花鈴-11]

「大丈夫と言われてもな、社長としての器を意識して気を付ける様にはしてるのだが、まだまだ自分は子どもだと思えることが有ってさ。」
「そう思えてるのなら問題ないと思うわ。
 私は適当に子どもですから~、なんて言ってるけど。」
「子ども扱いされたくない人としてはどうかと思うが、花鈴らしさでも有るな。
 さすがに中三ともなると絶対言いたくない言葉だが。」
「藤井さん曰く中学生は色々な意味で子どもから大人になって行く時期だから悩みも多いそうよ。
 今後の方針がはっきりしてるだけ立派だわ。」
「妹に言われてもな。
 まあ、自分をどう高めて行くかは考えてる。
 毎回でなくて良いから、花鈴が藤井さんの指導を受けてる時に参加させて貰うのはダメかな?」
「良いわよ、お兄ちゃんが入れば話の展開が違ったものになって面白くなると思うもの。
 藤井さんに話しておくわ。
 反抗期ってことでお母さん達との会話が減ったでしょ、その穴埋めになるかもね。」
「反抗期をコントロールしようとしてはいるのだがな。」
「でも人の話を聞いてるとお兄ちゃんは全然問題ないみたい、コントロール出来てると思うよ。」
「元々親から離れる為の自然なことだと思い、距離を置く様にしているからな。
 花鈴の反抗期がどうなるのかは見ものだが。」
「頑張って反抗するわね、まだ想像出来てないけど。」
「大学生達の経験を聞いてみてはどうだ、今夜、火を囲んでのトークテーマにするとか。」
「そうね、今夜のメンバーなら乗ってくれそうだわ。
 お兄ちゃんのグループは?」
「ここで暮らしてみての感想を聞きたいと思ってる。
「中沢さんや藤田さんと一緒だから、株式会社花鈴に就職するに当たっての気持とかも聞いておきたい、もう内定は出したのだろ。」
「店を立ち上げるから人材は必要でしょ、二人にはテスト的にアルバイトになって貰ってるけど正社員として採用しない理由は全くないの。」
「環境が整っていれば田舎への移住に抵抗は無いと言うことかな?」
「先が見通せない移住では無いからね、それでも挑戦者として花鈴を選んでくれた頼もしい人達よ。」
nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 11

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。