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夏休み-99 [花鈴-10]

 私達の合同キャンプはキャンプ場の完成に向け、実際にキャンプをしてみることで安全面に問題はないかなどのチェックをする意味も有った。
 だからキャンプ場での遊びは一通りやってみることに。

「藤田さん、キャンプは如何でした?」
「単に遊ぶだけではなく、キャンプ場をより良い場とする為の検討が入っていましたので充実感が有り、スケジュール通りに遊ぶのが良かったです、子どもの頃に行ったキャンプを思い出しまして。」
「どんなキャンプだったのです?」
「プログラムは決められた時間通りに進められ、ダラダラ遊ぶのでは無くメリハリが有り充実感を味わえました。
 プログラムには真面目なものも有りましたがリーダーによって子どもが楽しめる様に工夫がなされ、遊びの中で学べ良い想い出になっています。
 今回は自分達で色々工夫して遊ぶことを楽しめました、ただ遊んでるだけでは飽きますからね。」
「ですよね、大賢者を飽きさせずに遊ばせることに成功したので企画は成功です。」
「大賢者に合わせて?」
「いえ、私達のグループはダラダラ遊ぶことが元々好きでは無いのです。
 つまらない遊びをしてるぐらいなら、知らないことを学んでた方が楽しいですから。」
「川遊びでは小枝や葉っぱを船に見立てて、誰のが一番早くゴールするかの勝負で盛り上がりましたが、それぞれが自分の船を選んだ根拠を話してたのが印象的でした。
 花鈴姫の船は偶然川の流れに乗れて勝利したと思ったのですが、川の流れを観察した上だったそうで驚きましたよ。」
「ふふ、偶然ですが勝ちましたので何を言っても許されるのです。」
「う~ん、姫の言葉には何時も不思議と納得させられます…。」
「藤田さんは私に詐欺師の素養が有ると思いますか?」
「あっ、有るかも、騙されない様に気を付けねばなりませんね。」
「株式会社花鈴が失敗したら、私は多くの人達を騙していたことになるのです。
 失敗したら利益は出ませんから詐欺師としても失格なのでしょうが。」
「いえ、何としても成功させ、そうですね…、ついでに詐欺師としての力も磨いて下さい。」
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