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夏休み-95 [花鈴-10]

「謝肉祭には肉が関わっている訳で無く、肉に感謝することも無いカーニバルなのですが、猪肉の話をしていてふと思ったのは、ここには牛や豚を飼ってる人もいますので色々な肉を扱う肉屋さんと言うのも有りではないかと。
 謝肉祭とは違い、肉に感謝するお祭りを年中行い集客に結び付けるのです。
 例えば期間限定もつ鍋祭りとか。」
「もつ鍋と言う言葉は目にしたことが有るのですが…。」
「もつは動物の内臓で、好きな人は好きなのです。
 猪や鹿のもつも扱うことが出来れば個性的な店に出来ると思います。」
「差別化を計れるのね、ジビエ料理は外せないから良いかも、肉を売る肉屋と肉料理を提供する店が並んでたら効率が良さそうだわ。」
「鍋をするなら野菜も必要ですからね、取り敢えず海の魚を提供する必要は無いでしょう。」
「そうね、肉だけで種類を多くするのなら魚は扱うにしても淡水魚だけにして地元の川で捕れたものが良いわ。」
「店はどんな感じの建物になるのです?」
「ケーキ屋さんのデザインに合わせて一軒建ててからは増築を繰り返して広げて行くの。
 大きなのを建てるより効率が悪いけど、少しずつ大きなって行くと発展をイメージして貰えるし、一軒目のスタートを早められる、施設を考えたら肉屋を優先することになるから八百屋は当分仮設店舗のままになりそうだわ。」
「飲食店もですか?」
「衛生面に問題が有っては行けないから色々検討中なのだけど、本社を訪れるお客さんを持て成す店も必要なの。
 父は社長に会いたければ、ここまで来て貰うことを考えていましてね。」
「その経済効果を考えておられるのでしょう。」
「建前はね、本音は出張したくないのだとか、言い訳としては立派なものでしょ。」
「はは、本社移転発表時の理念から一貫してますよ。」
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