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夏休み-93 [花鈴-10]

 そんな藤井さん達との合同英語キャンプは英語のみにしても良かったのだが、それでは難しい話がしにくくなるとからと難しい話をする時だけは日本語OKとした。
 英語が得意で無い人は難しい話をしようとするのだが、何を話せば良いのか分からなくて結局無口に。
 だが、藤井さんは私達に興味深々だと話してた通り積極的に話し掛けてくれる。

「姫さまは会社の経理にも目を通しているのですか?」
「ええ、決算報告とか見方を教えて貰い学びながらです、言われてみれば決算報告とか英語では全く分かりません。」
「専門的な用語になりますからね、でも専門用語は覚えてしまえば意外と簡単なものなのですよ、良く出て来る単語は限られますので。」
「成程、今は必要性が全く無いからパスして置くけど、藤井さんは我が社の経理状況に興味が有るのですか?」
「有ります、それなりの投資をすると聞いていますので、田中社長が今後の収益をどう見ていらっしゃるのか、簡単に利益を伸ばせる環境では無いと思うのですよ。
 野菜をタダで貰って売るにしても、収穫や輸送に人件費などが掛かる訳で。」
「ですね『物事にはついでと言うことが有る』と効率化を図って行きますが、国道を通る人達がどれだけ店に立ち寄って下さるかに掛かっています。
 仮設店舗の売り上げはそれなりに良いので、飲食店を成功させることが出来たら何とかなると考え、作戦を練ってるところなのです。」
「道の駅とは少し距離が有りますから、質が良くてPRに成功すれば集客出来そうな気がします。
 美味しいとの評判を広げられるかどうかですね。」
「はい、ただ、食材は地元の物を中心に使うつもりなのですが、メニューに海の魚が無いと寂しいと思いますか?」
「何処へ行ってもお寿司が食べられますものね。
 でも、地元の食材に拘るのは有りだと思いますよ。
 やはり猪や鹿の肉を提供するのですか?」
「ええ、増え過ぎていますから沢山捕まえて沢山売りたいですので、より美味しく食べられる料理も研究して貰っています。」
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