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五月-47 [花鈴-05]

「メンバーは入れ替わって行くのですか?」
「そうなるかな、色々な視点で見た方が発見が多くなるだろ。
 学力差の有る子達に同じ授業を受けさせる今の教育制度に対して皆疑問を抱いてる、だけど教育予算に限りが有ると考えると行き詰ってしまってね。」
「では私達の視点にも興味が有るのですか?」
「勿論だ、色々教えて欲しいよ。」
「それで私達に何らかのメリットは有るのです?」
「う~ん、そう言われてもな…。
 ここへ来るまでは学習面での助言を考えていたのだけど、花鈴姫は既に自学自習の形を確立してるみたいだから。」
「両親や兄から教えられて来たのは受け身ではつまらないと言うこと、特に学校の学習はね。」
「やはりメリットは必要なのか?」
「ええ、滝川さんは明らかにLilyを避けてるでしょ、私達にはそう言ったリスクが有るのですよ。
 人から避けられるって気持ちの良い物ではないわ。
 私の考えと異なる人でも対等な立場なら議論にもなるでしょうが、上から目線で自分の考えを押し付けて来る人だっていると思うの、そんな人とは時間を共有したくないとは思いません?」
「今までそう言った経験をして来たとか?」
「ええ、先生相手にね。」
「そう言った体験談は是非聞かせて欲しいものだな。」
「そうね、大賢者達にも話して無いことだから、菜園の草むしりを手伝ってくれたら、その終了後にジュースでも飲みながらってどう?」
「やはり英語なのか?」
「畑での作業中はね、それが終わったら日本語で話すわ、私には難しい話を英語で話せる力はないのよ、今はね。」
「それなら自分だけでも手伝わさせて貰うよ。」

 こんな感じで徳沢さんが菜園作業の仲間になった。
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