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近衛予備隊-450 [高校生バトル-87]

「バーチャル千年王国の国民が正式な国籍を取得出来るとしたら面白いですが混乱が起きそうです。」
「まあな、徴兵を逃れる為にとか、国民としてどこまで保護するのか、と言った大きな課題が有る。
 バーチャル王国を既存の国家と同等に扱って貰うのは難しいだろう。
 ただ、単にお遊び感覚で国民になる人と違い、女王に忠誠を誓いパスポートを取得しようと考える人が増えたら、それは大きな力に成りうると思わないか?」
「リアルな国境を越えた存在になりますものね、しかし百万人程度では影響力はないでしょう。」
「だな、一億人ぐらいに出来れば面白くなるのだが今の目標は十万人だよ。」
「パスポートシステムが完成しないと何ともなりませんが、詩織さまの信者に著名人もいることはご存じですよね?」
「リストは受け取っているが正直言って良く分かってないんだ。」
「著名ミュージシャンとファンとの関係は神と信者みたいなものも有るのです、その神が詩織さまに対して忠誠を誓い、バーチャル千年王国に於ける真の国民になる為パスポートを取得したと宣言したらどうなると思います?」
「後に続くと言うことか…。」
「バーチャル千年王国のコンテンツとして準備されている中には、そんなミュージシャンが是非にと協力してくれるものも有るのですよ。」
「王国のコンテンツは既に充実していて登録者が増えてるとは思っていたが、そう言ったコンテンツが正式に発表されたら更に増えるのだろうな。」
「間違いないです、平和を語り愛を歌う彼らと千年女王の関係が世界中の人に受け入れられたらと思っていますが、それだけに最初の演出が難しいと考えていまして。」
「演出か…。」
「一つ間違えると世界中の人に悪印象を持たれかねませんので慎重に準備を進めているのです。」
「う~ん…、確かにそうかもな、現時点でバーチャル千年王国のことを怪しげな存在だと思っている人もいるだろう。
 女王は女神さま扱いされているが、詩織を神と認めたくない宗教団体もいて中には攻撃的な連中もいると聞く、そんな状況から平和的に千年王国を広げて行くことが出来れば良いのだがな。」

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