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近衛予備隊-436 [高校生バトル-86]

「遠江大学の教育学部が動いて、と言うことは今までの大学システムとは違うのかしら?」
「ああ、今まではあくまでも大学生をイメージしたシステムだったが、日本の中高生が学ぶレベルの講義をネットで受講出来るそうだ。」
「構築するのは大変そうだけど。」
「彼らには蓄積されたノウハウが有るからそれ程大変なことでは無いそうだよ、ただ、うちの高校は自分に必要なことを中心に学習しているから、どう使うかは自分で判断する必要が有る。
 まあ、それは今までやって来たことだが…、理数系はこちらで整理してより学習し易くしたいかな。」
「教育学部数学研究室にお願いする?」
「亮二室長に相談だね、数学教育を考えてる学生達にカリキュラムを組んで貰うのも有りだと思う。
 日本で展開している高校生バトルの英語版も充実させて行くそうだから、自分の力が計れるし日本の高校生と交流する機会が出来るかも知れない。」
「高校生にとっては一つの目標になり励みになるわね、助け合いながら競うことはここと同じなのでしょ。」
「はは、向こうが本家だよ。
 ただ、日本の学生もここの学校教育システムに興味を持ってるそうでね。
 その辺りの話題で交流が進むことになるのだろうな。」
「今まで私達が使って来た遠江大学のシステムへはどうなるの?」
「高校生向けのシステムには総合バトルと称したテストも有る、その成績優秀者が希望すれば今までの実績に関係なく、大学のメインシステムへのアクセス権を得られることも想定しているそうだ。」
「なら何の問題もないわね。
 ただ、日本の高校生にバトルで負けまくるのはどうかしら。」
「勝負に拘り過ぎる必要はないさ、ここでは十七歳にもなれば仕事がメインになってる子も多い、そんなハンディが有るが、その辺りの事情を日本の生徒に教えて欲しいとも考えてるそうだよ。」
「日本の高校生か、日本人スタッフや留学生から多少話は聞いてはいるけど…。」
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