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近衛予備隊-435 [高校生バトル-86]

 遠江大学の彼とは随分話し込んでしまった。
 基本遠江大学はインターネットを利用した情報交換の場で有るのだが、直接会って話すと、また違う気付きが有る。

「遠江大学の人はどうだったの?」
「色々教えて貰ったし、こちらも色々話した、彼はここの学校教育システムは間違っていないと話してくれたよ、シャルロットは他国と違うシステムだからと心配していたが、他国には真似出来ないシステムだから誇って良いそうだよ。
 子どもが伸び伸びと学習してるだけでなく、職業実習を通して社会を知る。
 日本の学校でも職場体験は有るそうだけど、短時間のことなので本当に大変なことまでは経験出来ないそうだ。」
「子ども達が職場で戦力になってると聞くものね。
 学校の管理下に置かれてるから昔みたいに低賃金でハードな仕事ということはないし。」
「厳しかったら、子どもが情報を広め実習希望者がいなくなるだろうと思っていたが、その前に高校生の実習生が注意してるそうだ。
 今回はその高校生に遠江大学教育学部への参加要請も有ってね。」
「遠江大学では既に学ばせて貰ってるでしょ?」
「教育学部としては、こちらの実情をもっと知りたいそうで、今まであまり関わって来なかったローティーンの子達の声を直接聞きたいそうだ。」
「子ども達にとって視野を広げるチャンスになるのかしら?」
「ああ、気楽に質問出来る環境を整えているので、そこを利用して欲しいと。
 特に日本語学習してる子の利用を期待してるそうだ。」
「研究材料になるのかしら?」
「だろうな、だから何も気にせず活用すれば良い、高校の学籍番号で登録出来る様にしてくれるそうだから、今までは難しいだろうとアクセスしていなかった子達も試し易くなる。」
「遠江大学自体がネット上で成長してるものね、我が国はこれまで随分お世話になっているのだから子ども達には研究材料になって貰いましょう。
 子ども達に取ってもプラスになることは間違いないのだから。
 うちの高校生達はみんな遠江大学の学生になれるってことでしょ?」
「ああ、そこで必要なことを学び、興味の有ることを趣味にすれば良い、大学として日本で認められていないなんてことは全く関係ないのだからな。」
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