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近衛予備隊-432 [高校生バトル-86]

「国の財政は良くなってると聞きましたが。」
「それでも過去の借金が残っていましてね。
 先代の大統領は何とか誤魔化そうとしたのですが国際社会は甘くなかったそうです。
 今は詩織さまのお蔭で景気が良くなり、無駄遣いさえしなければなんとかなりそうと言うレベルにまで、近衛予備隊が頑張ってくれた成果です。」
「そこも若い力なのですか?」
「ええ、大変な作業に多くの近衛予備隊が関わってくれています。
 国政の現場も彼らがリーダーに成り始めたことで変わりつつ有るのですよ、民間企業に勤める仲間と連絡を取り合い相談していますからね。」
「日本では法的な問題が発生しそうです。」
「お金が絡むからですよね、彼らは密室で悪だくみをしている訳では有りません。
 情報をオープンにして、他のメンバーが検証出来る体制にしています。
 実際、全く無関係だったメンバーからの指摘で方向性が変わったことも有ります。
 そこにお金が絡むことは無く、予備隊メンバーは詩織さまに恥じない活動をと動いてくれています。」
「詩織さまへの忠誠心有ってのことなのですね。」
「ええ、この国で詩織さまへの忠誠心を持って働いてる人は大勢いますが、彼らは特に真面目です。」
「真面目過ぎて、生活を切り詰め社会の為に、とかならないと良いのですが。」
「そのバランスも学習していますよ。
 そもそも近衛予備隊は社会改革のシンボルでも有るのです、シンボルが惨めな恰好をしていることは許されませんので、何らかのミスで収入が途絶えたメンバーには周りの隊員が手を差し伸べています。
 彼らは自分達がこの国の改革を押し進める象徴で有ることに誇りを持っていまして、富裕層は目指していませんが、上流階級を形成しようとしているのです。
 単に近衛予備隊と言う肩書だけで無く、仕事で実績を上げてそれなりに稼ぎ、それなりに消費することの出来るエリート集団を想定しています。」
「う~ん、今は良いですが将来的には国民の中にわだかまりが出て来ないでしょうか。」
「エリート集団が尊敬に値する活動を続けてくれれば問題ないと思っています。
 社会的地位の高かった人達が刑務所送りになった記憶が薄れない様に教育していますので。」

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